拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

Bienne Festival Photography 2014

2014年09月08日 | 一撮レポート
  Bienne(ビエンヌ)であって かの有名なビエンナーレではない。 人口は?知らないが、明らかにローザンヌより小ぶりな街のフォトフェス。
  2年おきに催され、今回は18回目の『コンテンポラリー・写真』のフェスティバルだそうで、ボク自身のは今回でたぶん3回目?になるであろう。

  日曜の朝、10:45分の電車に乗り 約1時間、 何式だかしらないが、車体が斜めに傾斜する電車で、ボクは酔ってしまった。
  駅前の切符売り場で 20フラン(約1700円)払い、市内6ヶ所にぐらいに散在しいるギャラリーの載っている地図をもらっていざ出発。

  まずは、メイン会場となっている『Photoforum PsquArt』に向かう。ここでは9人の写真家の作品が展示されている。

  会場に入ると 前回2年前に見た時の『トラウマ』・・・(コンテンポラリー写真にたいする)が 再び蘇る・・・。

  3人ほどの作品を見終えて コンテンポラリーとは 人をして写真嫌いにする目的を持つ性質の写真作品である・・・という定義に違いない!
  と確信にほとんど至った・・・・。

   
     映画『シャイニング』ほうふつとさせる会場風景には それに似合った写真群が展示されていた。

  来たそうそう、帰りたい気分になってきた時 入った部屋の作品・・・
  
  入った時はボク一人で 真っ暗な部屋に スライド映写機からスポットライト状の光が 壁に丸い光を作り出しているだけ・・・  
  いくらコンテンポラリーでも、これはあんまりだ!・・・と、部屋を出ようとして ライトの前を通ると、なんと
  ボクの影の他にパイプをくゆらすおっさんの影絵が現れるではないか・・・・『へえ~』っと 光の前を行ったり来たりすると
  いろいろなパターンで影絵が現れてきた。 しばらくすると3人組の女の子が入ってきて ボクが手で影絵を作って遊んだりしているのを見て
  真似をしだした。 このとぼけた影絵は、鑑賞者参加型展示ということで 案外楽しめ、このあたりからドンドン楽しくなってきたのである。

              
               このボケボケの映しだされた映像は 詩の朗読と共に少しずつ変化していったが、これが意外に良かった。
               このビエンヌの街は独、仏語両方が用いられる言語境界の街であるが、この詩はフランス語で『視覚』に関する
               哲学的、詩的な内容で良かった。

   

  今回、ボクはイイと思ったのは 何故か停止した写真ではなく、映像であったし、 実際 映像の作品が多かった・・・。
  今や、映像も写真という認識がなされつつあるのだろうか? わからないが。

  そして、今回ボクがもっとも気に入ったのは この作品(映像)であった。
   
   路上でダンスする人々・・・といっても素人ではなく ダンサーによるダンスが次々と音楽と踊り手をとっかえひっかえ
   際限なく現れてくる映像が 映画館並みの大きな映像で映しだされてくる・・・ こりゃ~楽しかった。

  だけど、静止している写真で 味のある イイ写真を見たかったなぁ~。

  
 


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