拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 やっパリ・フォト2012 ~その2

2012年11月19日 | 一撮レポート
  写真大祭としてのパリ・フォトには いろいろな立場の人々、写真よりも銭が好きな人も含めて 実に多くの人が集まって 
  外の寒さを忘れさせる熱気に満ちていた。聞こえてくる言葉はフランス語の他に 英語がよく聞こえて外国から来ている
  人も多いように見受けた。
  去年初めて見た時も驚いたが、今年も写真を見ながら その作品をカメラ、スマホなどで写真を撮っている人がほとんどという図
     
  これにもいろいろ理由があるのだろう、メモ代わり 好きな写真を買う代わり、写真家にあやかりたい気持ちから・・・などなど。
  写真好きの祭典であるから カメラ持参することはわかるが、バンバン写真を撮影する風景は どこか滑稽でもある。

  
  沢山見た中で 気になった、気に入った作品はと云えば
  
  Julie Blackmonさんのこの写真⬇ Rovert Mannギャラリーが一押しする作品のようで 彼女の写真集とオリジナル写真が展示
  
  これを見た時 すぐピンときたのは ボクの好きな画家Balthus・・・であったが 果たしてBalthusの絵をベースにしている
  ということをネットで知った。計算つくした画面配置は 非自然的でそこが面白い と云えばいえる。が・・・。
  
  ここのブースは 他のところと何か違う・・・と思ったら まず、床がコンクリートむき出しで 他のところは
  全面カーペットで覆われているので 新鮮というか 心理的にホッするような効果が十分あったように思う。
  それにここに展示してある写真の性質も大いに関係している。 写真のテーマは 全てブルースカイに小さく浮かぶ月、
  その付近を 飛行機雲を伸ばしながら飛んでいる小さく見える飛行機・・・というユニークなもので心が和んだ。
        

  そして ボクが大いに気に入った作品はこれです。 Geng Fangyu氏という 中国人の写真家?のようである。
  これは Magda Danysz ギャラリーのブースで パリと上海にギャラリーをもっているようで ネットを見ると
  面白そうな写真家たちを 抱えているギャラリーと見受けた。
      
         いろんな点から完成度の高い写真に・・・それとブースにいた東洋の真珠のような女性に・・・魅せられた。

  ブースの写真見学にも くたびれて写真集展示しているところで ボクの好きなおじいさん写真集を見ていると 隣の奥さんが
  「この写真集の”主”が そこにいてサインをしているわよ~、私も彼の写真が大好きで全部持っているわ!」・・・と言ってくれた。
      

  ホンマかいな~・・・と 後ろ横を見ると おお確かにいるではないか。「Mister G.」という写真集を買って サインをしてもらうの図
       
            Mr.Gilbert Garcin 氏が 写真集にサインをしているところ・・・こういうの初体験で結構うれしい~!!
            こんど 神戸で写真展をするけど 案内を送ってあげるよ・・・と言ってくれた。
  このMr.G 63歳で退職してから始めた写真で 見事に自分のスタイルを作り上げた人は 現在81歳です。
  ここ何年間に彼の写真を何度か眼にしたが、その都度 一切の無駄を削り落とした結果 残りました・・・と云うような完結な影像に
  人生における 豊で深いユーモアと鋭い文明批判を感じ取れ、そのユニークな制作法と表現で写真の裾野をひろげた凄いオジサン。

  

  
    これら 電光を利用した写真群も これからもっともっと 展開されるだろう。

  

 
  
   写真と人との 愛しい関係に バンザイを三唱して ボクのパリ・フォト2012レポートを終わります。 バンザイ! 万歳! Ban-Zai ! 



  



  
       

  

  
 
  
  
  


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