以前より、日本文化と西洋文化の対比・・・というような命題に対する一つの答えとして
『装飾』というキーワードが私の頭をよぎっている。
『装飾』を廃する方に力が働いている文化が日本文化で、よりすぐれた『装飾』を楽しみ、評価する文化が西洋文化のような。
そういったような時、日本では『鍍金(メッキ)が剥がれる』という表現をしていると思うので辞書で調べてみた。
メッキ(鍍金・滅金)①〜古代、仏像に金メッキをするのに用いた金のアマルガムを滅金と呼んだところから、金属または
非金属の表面を他の金属の薄膜で覆うこと。防食・装飾などの為に行う。
方法には電気鍍金・溶融鍍金・蒸着鍍金などがある。
②〜うわべを飾り、よく見せかけること。 (大辞泉)より
鍍金(メッキ)の言葉を辞書で見た時、最初に『仏像の金メッキ』の話がでてくるところが面白く、深い。
禅の修行をしていた時、『メッキが剥がれる』…という事を実感していたのを今になって思い出す。
自分にはメッキなんて無い!と思っていたが、どうしてどうしてまるで垢すりのようにボロボロ垢が剥がれていった。
『剥がれた!』と思ったすみから別なところに別な性質の例えば電気メッキやら、溶融メッキ・蒸着メッキ等など
様々なタイプのメッキが自分でも思わぬとここにメッキが貼り付いてくる。
まぁ、それでも『メッキが貼り付いている』事自体に気が付いただけでも、有り難いと思う。
日本文化を代表する言葉として『侘び寂び』とか『渋い』…とかあり、説明が難解と言われているが
『鍍金(メッキ)』の存在を理解することで、案外簡単にわかるのではないだろうか。
『藤娘』初見であったが、溌剌でういういしい・・・ 人間的にも『ベテラン』感があり、佇まいが美しい
この3人が踊った時解ったのは、日本人踊りての動作省略の美しさ、まるで俳句のような・・・
ジュネーブで30年にわたり『アトリエ日本舞踊』を主宰して、日本舞踊と着物文化の普及につとめられた菅原恵子氏
昨夜の発表会をもって、引退されるそうだ。(未確認情報であるが)
昨夜、友人が出演するというのでジュネーブまででかけ、おそらく30年ぶりぐらいで日本舞踊を拝見。
こういった文化交流を地道に続けてこられた彼女の存在を知らずにいたが、本当に立派。お疲れ様でした。
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