拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  仁義

2014年12月02日 | 観自在
  先日の沖縄知事選のとき、応援演説をしている菅原文太さんの姿をチラリと見たが、その彼が亡くなられたとツイッターで読んで大変驚いた。
  今日あらためてあの時の菅原文太さんの演説の動画を見てしみじみと感動した。

  彼が有名になった映画『仁義なき戦い』(1973年から始まったシリーズ)は ボクが20歳の頃で、住み込みの牛乳配達をしながら写真学校に行ってた頃  
  だから、最も金のない時期で映画大好き青年であったにもかかわらず、20~26歳ぐらいまではほとんど映画を見た記憶が無い(?)そういえば。
  この有名な映画を見たつもりでいたのに何にも思い出せないのは実は見ていなかったからだった。

  しかし、ボクは今日この動画で 彼の『仁義なき戦い』を見たのだと思った。
  多分死期が迫っていることを知っていたに違いない菅原文太さんは 役者を越えた『役者としての最期のセリフ』を皆んなと分かち合いたかった
  のだと思う。『戦争は絶対ダメだ。どこの国にも良心の厚い人がいるのだから皆んな仲良くやろう!』と気炎を吐いた。

  映画やテレビを見て育ったオッサンとして、ボクは『3・11』以降、山本太郎さんのように声を挙げない芸能人をいつも批判している。
  何故なら彼等は僕達にとってとても身近なヒーローだからだ。もちろん、役者は役を演じているだけで、現実に彼等が映画の主人公のように
  振る舞うことなど出来ない・・・なんてことは百も承知であるけど、役者、俳優は大衆から『期待』されている存在であることは間違いない。
  だからこそ、大衆の皆さんは別に『声を挙げない』俳優がいても、何にも文句いわないわけだ。『彼等も人間だからね・・・」って。
  だけどボクは 彼等に期待している、彼等の職業だからこそ期待している。
  役を演じている役者も、演じているヒーローの人間性をチョッピリでも持っいるから観ている者に感動を与えるわけであるから、何か一大事が
  あった時には率先して声を挙げてもらいたい・・・のだ。 彼、菅原文太さんのように。
  彼の最期の演説は多くの人に感銘を与えたと思うが、特に同じ役者業をしていた山本太郎に 誰よりも感銘を与えたと思う・・・。

  
            


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