法制審議会特別部会を弾劾する

今日の午後、新たな捜査手法を審議している法制審議会特別部会が開催された。NHKの報道によると、今日の会議で「最終とりまとめ案」が全員一致で了承されたという。
あれだけ異論があり、多くの問題を含んでいるにも関わらず、誰も反対しなかったのであろう。いつも捜査の可視化、それも全面的可視化を主張していた有識者委員の五人組も賛成したのであろう。審議の中で、事務当局や井上正仁委員に鋭く噛み付いていた後藤昭委員も賛成したのであろう。
こんなにも疑問点があり、私たちの社会を変えてしまうような大問題を巻き起こすこの新捜査手法の導入に賛成した者たちは、その賛成した理由を国民の前に開陳すべきである。
私も呼びかけ人のひとりである「新捜査手法反対連絡会議」は、今日12時から簡単な集会の後、法務省と警視庁を直撃するデモを敢行し、道行く人々にこの問題の重大性を訴えてきた。
盗聴導入に際しては、あれだけ反対した日弁連が積極的に賛成するとは、どのような内部変化があったのであろうか。この日弁連の裏切りについては、近い将来、詳細な検討を行う予定である。