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猫ちゃんと節約したい独り身おばさんの暮らし

ちょっと臆病な猫のユキちゃんと一人暮らし歴20年以上の
やる気ないパートのおばちゃんの暮らし

図書館で借りた本 クリスマスキャロル チャールズ ディケンズ

2021-05-30 08:11:00 | 図書館で借りた本 小説
チャールズ ディケンズが1843年
31歳の時の作品です。
178年たった今でもクリスマスストーリーの傑作である事は変わりありません。
何度か映像化されています。
子供向けと言うより、大人向けの
物語です。

ちょっとネタバレがあります。

ロンドンで商売をしていて、リッチな
偏屈オヤジ スクルージの、商売の
相棒が冒頭からいきなり 
亡くなったと
書いてあります。
死んでいた…とそこで読者を
惹きつけています。

相棒が幽霊になってスクルージに
忠告にきます。
忠告通りに精霊が来て、
スクルージの過去、現在、未来の
姿を見せます。
スクルージは、元々偏屈なオヤジだった
訳ではなく、過去の色々な
出来事によって性格が変わった
事が分かります。

そしてこのままでは、
孤独な人生と死が待ち構えて
いる事を知ります。

根っからの悪い人ではない
スクルージは、精霊によって
自分の事を見つめ直します。
今の自分が変われば未来が変わる
と言うメッセージが込められています。

この本が発売された当時の
イギリスは、クリスマスを
祝う週間が廃れていたそうです。
ディケンズのこの作品で
クリスマスを家族で祝う事が
復活したそうです。

この本が無ければダウントンアビーの
クリスマスシーンは無かったかも
しれません。
みんなでゲームをしたり、プレゼント
交換したりする事も…

信仰や、家族の大切さ、
自分を見つめ直す事の重要さ
をこの本は語っています。


自分を見失いそうな時に
読み返そうと思います。

私はスクルージの甥っ子の
キャラクターが結構好きです。






図書館で借りた本 チャールズ ディケンズを借りた理由

2021-05-29 18:04:00 | 図書館で借りた本 小説
チャールズ ディケンズは若い時
に読んだのですが、
比喩表現の難しさに
何度も考えてなかなか話が
進まず、私の脳みそがついていけない…
と泣いた覚えがあります。

なのに何故また読んでいるかと
いうと、最近イギリスびいきで
イギリスの作家の本を
読む事が多いのですが、
必ずディケンズ名前が
出てくるのです。

保護猫と自転車で旅をしている
ディーン ニコルソンさんの
本の冒頭には、

“猫の愛より偉大な贈り物があろうか。”
“What greater gift than the
love of a cat.”
とディケンズの名言が書いてあります。
この名言は猫好きでなければ、
絶対言えません!
ディケンズさん大の猫好きです。

ダウントンアビーのセリフ本で
脚本家のジュリアン フェローズさん
はディケンズの事をコメントしていて、
かなり影響を受けていると思います。

カズオ イシグロさんの
遠い山なみの光では、
佐和子さんが
チャールズ ディケンズの
クリスマスキャロルを
英文で読もうと
した事があると言うセリフが
あり、
この本と、チャールズディケンズの
クリスマスキャロルを
同時に図書館で
借りてきて、
しかもI bookで英文の
クリスマスキャロルを
読んでいる
私はこの偶然は一体!
とびっくりしてしまいました。

英文はやはり比喩表現が
難しいのでなかなか読み進みません。

ディケンズは、キャラクターの
心情や行動描写が素晴らしく、
相変わらず比喩表現は難しいのですが、
ストーリー展開はものすごい複雑では
なく、キャラクターもそれほど
多くないので、読み始めると
止まらなくなります。
立場の弱い人の目線になって
ストーリーを書いていて、
感情移入しやすいです。
ディケンズは家庭の事情から
若い時から
働きに出てかなりの苦労人なので、
人の辛さが分かる人なんだと
思います。

クリスマスキャロルは178年ぐらい
たっていますが、今読んでも
本当に面白いです。

長くなってしまったので、
二都物語とクリスマスキャロルの
感想は後ほどに…