sweet キャンディキャンディ

伝説のマンガ・アニメ「キャンディキャンディ」についてブログ主が満足するまで語りつくすためのブログ。海外二次小説の翻訳も。

水仙の咲く頃 第10章-5 |キャンディキャンディFinalStory二次小説

2012年03月20日 | 水仙の咲く頃
キャンディキャンディFinalStoryファンフィクション:水仙の咲く頃
By Josephine Hymes/ブログ主 訳


グランチェスター公爵とその使用人たちがグリニッジ・ヴィレッジを後にした時、街はすでに闇に沈んでいた。面会が終わると、公爵一人だけが書斎から出てきた。テリィはその場でさよならの挨拶をして書斎に留まり、たった今聞かされた話の内容を一人で噛みしめていた。そういう訳で、最後はキャンディが一人で公爵と挨拶を交わし、義父がグレーのベントリーで走り去るのを見送った。公爵が後部座席の窓から手を振ってさよならの合図を送ってきた時、街に軽い雪が降り始めた。

車が最初の角を曲がり視界から消えると、キャンディは走って家に戻ったが、書斎に飛び込んで行く代わりにしばらく居間で夫を待った。テリィは一人になりたがっているのか、それとも自分にそばにいて欲しいと思っているのか判断できずに、キャンディは雑誌をパラパラとめくって時間をつぶした。その内に、テリィのあまりに静かな様子に心配がどんどん膨らんで、キャンディは書斎のドアを優しくノックしてみた。しかし中からは何の返事もなく、キャンディは心を決めて、爪先立ちで足音を立てないように部屋に入った。

書斎は暗闇に包まれていた。激しい心の痛みが空気を通して伝わってくるのを感じて、キャンディは部屋の灯りはつけずに、椅子に座る夫の方へと静かに歩み寄った。窓から差し込む遠くの夜景のかすかな光が、テリィの輪郭を照らし出していた。テリィの足元の絨毯に座った時、キャンディは、夫の頬を伝う涙に気がついた。

キャンディはテリィの膝に頭を乗せ、手で優しく腿を撫でた。しばらくの間、二人はそうして無言のまま過ごした。テリィの手がゆっくりと動いて、腿を撫でるキャンディの手を覆った。そして、伝わってくる手の温かみに勇気を得たかのように、テリィがようやく小声で言った――

「あの人は、おれに産まれてきてほしかったと言った……」 テリィは、すすり泣いているかのような、しゃがれた声でキャンディに伝えた。「あの人は、おれが産まれたことが、人生の中で最も幸福な瞬間だったと言った……」 テリィは、あたかも自分だけに言うように繰り返した。

キャンディは、テリィの手の甲と手のひらに、それから指の一本一本に、軽く触れるようなキスをして応えた。黙ったまま、感情に圧倒されたまま、テリィは疲れ切って反応することができない様子で、キャンディの唇が自分の手を愛撫するままにさせた。それからキャンディの顔の方に頭を下げて、優しさに輝いた妻の表情を見た時、テリィの心臓はいつもの鼓動を取り戻した。

「昨日一緒に練習した子守歌を弾いてくれないか?」 テリィは反射的にキャンディに頼んだ。

キャンディは同意して頷くと、絨毯から立ち上がって居間に向かった。隣室の居間から音が届くように、書斎のドアは開けたままにした。

キャンディは音楽の才能には恵まれていなかったけれど、それでも音楽を愛していたし、それ以上に夫を愛していた。それ故に、演奏の途中で何度か指がおぼつかなくなりながらも、リクエストされた子守唄を何度か繰り返し弾いた。その間テリィは書斎に留まって、長年父親への恨みの感情を閉じ込めてきた檻の扉を、心が開くがままにさせた。最後の恨みの感情が、さよならのキスをして翼を羽ばたかせて飛び去って行くと、テリィは妻にそばにいて欲しいと感じた。

テリィは椅子から立ち上がって居間にいるキャンディの所へ行き、ピアノ椅子の片側にまたがって隣に座った。

「もう一度二人で弾こう。昔みたいに、きみが右手を弾いて、おれが左手を弾くよ」 テリィは片手でキャンディの腰を抱きながら提案した。

もう一度曲の最初から、二人はそれぞれの右手と左手を合わせて優しい調べで子守歌を弾いた。最後の音が空間に消えていくと、キャンディはもうこれ以上我慢できずに、テリィの方に向き直って両手で顔を挟み、その唇に深い口づけをしてから言った――

「今夜はわたしがあなたを抱くわ、テリィ」

その言葉に忠実に、キャンディはテリィのネクタイを緩め始めた。この予期せぬ申し出にテリィは驚くと同時に魅了され、ただ静かに目を閉じた。内面の混乱で感情的に疲れ切っていたテリィは、キャンディの口と手に全身をくまなく、心地よく愛撫され続ける感覚に身を任せた。その内に、キャンディから放出される熱気が寝室を満たし始めた。テリィの脈拍は徐々に通常のリズムを取り戻し、それから妻の奉仕に応えるように鼓動を早めた。予期していたよりも早く、テリィは二人の情熱的な交わりの際に主導権を握ろうとする自然な衝動を抑えなければならなくなった。しかし、かつて夢にまで見たこのような甘美な夜を、自らの性急さで台無しにしたくはなかったので、甘く責められるがままに体を預けた。

そしていよいよキャンディが体を開くと、テリィの心の影が完全に消え去るまで、二人は互いの体で互いを愛し慈しんだ。外では2月の冷たい風が吹きすさんでいたけれど、二人は心地よく互いの体の温もりを感じていた。



午前0時を過ぎても二人はまだ目覚めていた。夜更けの静けさの中で、キャンディはテリィとベッドに横になりながら、夫が父親との会話の内容を話すのを聞いていた。

「お父さんがイギリスに戻る前に、もう一度会う予定はあるの?」 キャンディが聞いた。

「おやじがニューヨークを発つ前にもう一度会うことにはなっている。でもその後は、次いつ会えるかは神のみぞ知る、だな」 テリィは声に悲しげな響きを含ませて答えた。

「何だか、もっと頻繁に会いたいように聞こえるわ」

「ほんとに奇妙だよ」 テリィは父親に対する混乱した感情を自分でも理解できずに、不機嫌そうに言った。「何年もの間、おれはあの人のことなど考えもしなかった……考えないようにしてきた……それなのに、今はあの人のことをもっと知りたいと感じているなんて……」

「全然奇妙なことじゃないわ、あなた」 キャンディは頭を横に振りながら言った。「息子が父親の存在を求めることは、とても自然なことよ。あなたとお父さんは、きっと話すことがたくさんあるわ」

テリィは手を動かすと、その指をキャンディの指に絡ませて話を続けた。

「おれは……自分がこんな……こんな風に感じることができるなんて、一度も考えたことがなかった……」 テリィは言葉に詰まりながら語った。「おやじはおれのことを嫌っているのだと、ずっと思ってきたから……」

「父親が息子に対して、そんな感情を持つはずがないわよ、テリィ。あなたのお父さんは、たくさんの欠陥がある人かもしれない……お母さんに対しては冷酷で、不実でさえあったかもしれない……でも、そんな欠点があったとしても、父親であることに変わりはないし、それに、あなたのことをちゃんと愛していることだって、今ではよくわかったでしょう?」

「きみがしつこく言ってくれなかったら、おれにはわからなかった……。おふくろの時と同じだな」 中低音の渋みのある声を織り交ぜて、テリィはキャンディに言った。

「あなたの役に立てることほど嬉しいことはないわ」

テリィは愛情のこもった視線を妻に向け、その顔を撫でて額にかかった金髪の巻き毛をそっと払った。

「いつだってきみは、おれの守護天使だな」

「守護天使の方が、ターザン・そばかすよりも聞こえがいいわ」

キャンディの発言から何かのひらめきを得たように、テリィの顔いっぱいにいたずらな表情が浮かんだ。

「じゃあ、エンジェル・そばかすっていうのはどうだい?」 テリィは半笑いで聞いた。

「口を開くんじゃなかったわ!」 キャンディが自分を戒めるようにそう言って口をとがらせると、テリィはその唇にキスせずにはいられなかった。

二人の唇が離れると、キャンディは、夫に聞きたいと思っていた質問を思い出した。

「テリィに話したいことがあるの。あなたとお父さんが書斎で話をする間、実は、お父さんの秘書さんと運転手さんをお茶にご招待したの」

「おやじの使用人を招待したのか?」 テリィは面白そうに聞いた。

「ええ……外に停めた車の中で待つには、凍えるような寒さだったもの。可哀そうだわ」

「きみが使用人たちと話しているのを見て、おやじは心臓が止まる思いだったはずだぜ」 テリィはこの数時間で初めて笑った。――どんなに重苦しい状況であっても、キャンディはいつだって、自分を笑わせることを何かやってくれるのだ……。

「そうね……お父さんが少し驚いていたことは認めるわ。でも、何も言わなかったわよ」

「当り前だ。ここはおれの家で、バッキンガム宮殿じゃないんだからな」 テリィはこわばった調子に戻って答えた。「きみが話したかったのはそのこと?」

「違うわ。お父さんの使用人の人たちと話をしていた時に気付いたことについて聞きたかったの。あることが気になったから……」

「気になったことって?」

「あなたの話をする時に、二人ともあなたのことを侯爵様って呼ぶのよ。それはどういう意味なの?」

「ただの形式的な敬称さ」 テリィは無関心に言った。

「形式的な敬称?」

「おやじは公爵以外の爵位も持っていて、侯爵であり、伯爵であり、男爵でもある」

キャンディはテリィの話に少々圧倒されてしまった。テリィのお父さんの高貴な位について、これまで考えてみたことがなかったのだ。

「すごいわね! でも、それがあなたとどんな関係があるの?」 キャンディは怪訝そうに聞いた。

「公爵の嫡男は、その次に位の高い爵位で呼ばれるのさ。ただの形式的なものだから、本当に侯爵なわけではないんだ。実際は、父親が亡くなって公爵領を継ぐまでは、嫡男だって庶民のままなんだから」 もう長いこと忘れようとしてきた話題を話していることに、テリィは若干の気まずさを感じながら説明した。

「でも、今ではあなたの弟さんが、公爵領の跡継ぎではないの? グランチェスター家を出て俳優になったことで、あなたは嫡男の立場を失ったのだと思っていたわ」

テリィには、キャンディが純粋な好奇心から質問しているのはわかっていたけれど、自分にとって最も居心地の悪い話題を持ち出してくるところが、まさにキャンディらしかった。

「実は……厳密に言うと違うんだ」 テリィは深いため息をついた。「そうなったら継母のベアトリクスは大喜びだろうけど、貴族社会での相続の決まりごとは複雑でね。おれが私生児だということを継母が証明できれば状況は変わるだろうが、法的な手続きは長くて困難だし、最終的には継母の訴えは、いずれにせよ却下されることになるだろう。継母にせよ、おれの母親として法的に認められてきたことで、この嘘に関わってきたんだからね。それに、その時はおやじが報復措置として、継母の子どもたちがおやじの子ではないことを公にすることだってできる。そんなことになったら、この件に関わるすべての家の恥さらしだ。自分の子どもたちが私生児であることが暴露されるかもしれないような危険を、継母が冒すとは思えない。継母には打つ手がないのさ。それに、おやじの発言から推測すると、あの人はいつかおれに後を継いでもらいたいと思っているみたいだ」

キャンディは、話をするテリィの目の奥に、様々な感情が渦巻いていることに気がついた。

「そのことに興味を惹かれることはあるの?」 キャンディは、この問題の核心となる問いを投げかけた。

「公爵になった自分の姿なんて、想像したこともないよ……」 テリィは考えをめぐらせた。「長い間、おやじにとっておれは死んだも同然の人間なんだと思ってきたんだ。それなのに、おやじは今おれと近づきたがっている……おれにはわからないよ……今の状況でさえ、おれは本当に混乱しているんだ」

キャンディは、この話題でテリィが感情的になってきたために、愛の行為によってようやく取り戻せた心のバランスを崩しかねないことを察知した。そのためキャンディは、軽い調子に変えることにして聞いた――

「ねぇ、お父さんは今何歳?」

「50代前半のはずだけど……」 これまでの話とは一見関係なさそうな質問に、テリィは少し興味を惹かれて答えた。

「お父さんはとても健康そうに見えたわ」 キャンディは笑顔で言った。「……だから、わたしの計算によれば、テリィが公爵になりたいかどうかを考える時間は、あとまだ20年くらいあるわね」

キャンディの言葉に実際的な知恵を感じ、テリィの緊張がほぐれた。そして、言葉のあやを捉えて言った――

「それまでは、グロスター公爵(*訳者注:後のリチャード三世)になることに専念するか」

「なんて恐ろしい!」 キャンディは、恐がるフリをしながら掛け布団にもぐった。「その殺人者の頭の中で、わたしを死に追いやる策略をめぐらせているなんて!」

「おれのように不様でいびつに生まれついた人間は、お嬢さんのような若い娘さんに対して、誰にも想像できないような策略を持っているのだよ……」 テリィはふざけて言い返した。「たぶん、死よりも恐ろしい……」 テリィは言葉を続けようとしたけれど、あくびに邪魔されて台詞を言い終えることができなかった。

「あくびが出たところで……わたしが思うに、リチャード三世が今取るべき一番の戦略は、稽古の前に数時間でも寝ることよ」

「きみの言うことが正しいよ、奥さん」 テリィはいつも眠る時にそうするように、キャンディを後ろから抱きしめて認めた。それから間もなくして、テリィが深い眠りに落ちたことを示すように、キャンディは背中に夫の規則正しいリズミカルな呼吸を感じた。



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Unknown (もも)
2012-03-20 20:42:52
更新は明日あたりだと思っていたので、気付いて嬉しくなってしまいました。

二人の甘いひとときに、こちらも甘い気分に浸れました

テリィの傷ついた心を癒せるのはやっぱりキャンディしかいない!…彼にとって唯一無二の天使なんですよね。

それにしても…テリィ 本当にボロボロに傷ついてたんだなぁと思うと可哀想すぎて キャンディと出会う前も別れた後も孤独で…キャンディと過ごした日々だけが幸せだったんだと思うと、彼がキャンディに執着するのも当たり前ですよね。

FSで「いつも私に側にいてほしいと願っている」あの人…そこまでキャンディに執着しているあの人は、やっぱりテリィ以外いるはずないんです!

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もも様 (ブログ主)
2012-03-20 21:58:59
いつもコメントありがとうございます。
キャンディも、優しい人たちに囲まれて育ったとは言え、やはり親に捨てられた傷を心の中に持っていると思うので、キャンディとテリィは互いに互いを癒している関係…一緒に成長できる関係なんだろうと思っております。
ソウルメイトですからね、二人は。一度出会ってしまったら他の人で満足できるはずがないですよね
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テリィが切なくて! (ちいちゃん)
2012-03-20 22:15:49
プログ主様、こんばんは!
お忙しい中一日早く更新して頂きありがとうございます
グランチェスター公爵にとって、テリィが生まれた時が人生で一番幸せな瞬間だったなんて感動です。
小さい頃からいつも出生の事で、周りから蔑まれてきたテリィにとってどんなに嬉しかったかを考えると、切なくなりました。
暗闇の中で泣いているテリィを優しく抱きしめるキャンディ。
今二人は過去の辛かった日々を乗り越えましたね。
そして父親との絆によって、テリィが役者として成長するのが楽しみです!




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幸せの源は (ほのかママ)
2012-03-20 22:20:34
前章からの父と息子のやり取りは、読んでいて涙が出ました。愛されていたのだと確信して涙するテリィと、そこまで導いたキャンディは、すごいですね。キャンディはまさにテリィの天使ですね。本当に10年は長かったですが、再びめぐり合うのは本当に運命だったと思います。

そうそう、アニメのキャンディは原作漫画よりもさらに行動的!ですよね。
二ールに別荘に呼ばれた時は、漫画では引っ掻いて逃げましたが、アニメでは帰してくれないニールから逃れるために、別荘の窓から湖へ飛び込んで泳いで逃げていましたね!アルバートさんが迎えに来てくれたのは一緒でしたね。
アニメ放送当時は、私は幼稚園~小学校低学年だったため、よく覚えていませんが、大人になってからビデオで観ました。

キャンディキャンディ放送から、30年以上たちましたが、まったく古さを感じさせない、むしろ、このファンフィクションのおかげで、こんなにも素敵な気持ちにさせていただき、作者様と、そして翻訳をして下さるブログ主様には感謝の気持ちでいっぱいです。
物語は永遠に続かないのですね・・・さびしいです。ずーっと読んでいたいです。
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Unknown (もも)
2012-03-20 23:11:01
ソウルメイト…二人のことを著すのにこれ以上ぴったりな言葉ってないような気がします。
キャンディも孤独を抱えて生きてきたわけで、そんな二人だからこそお互い理解できて、自分をさらけ出すことができて、そして心から信頼し合えたんですよねきっと。

キャンディとテリィ=光と影というイメージがつい出てきてしまうんですが、単なる光と影ではなくて、光に包まれた影と影に包まれた光なのかもなぁとふと考えてしまいました。
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いつもコメントありがとうございます (ブログ主)
2012-03-20 23:29:25
こんばんは。

ちいちゃん様
>そして父親との絆によって、テリィが役者として成長するのが楽しみです!
確かにこうして父親との葛藤を乗り越えたテリィの演技の幅は広がるでしょうね。ちいちゃん様、流石です!!

ほのかママ様
大人になったり、親になってみると、テリィやキャンディが抱えている傷をまた違った視点で理解できますね。
アニメのキャンディ…そうなんです、ほのかママ様のおっしゃる通り、行動的なんですよね。アニメでは他の登場人物も行動力がありますね。アンソニーは時計台に登っちゃうし、アーチーとテリィは決闘しちゃうし…テリィはゆりの花(?)を咥えてベッドに横になってるし。色々な意味で、なかなか見ごたえがあります。
キャンディキャンディ…おばあちゃんになっても新鮮な気持ちで読めたら素敵ですね。著作権問題で封印されているのが逆にいいのかもしれません……。

もも様
そうなんです。キャンディとテリィが出会ってしまったのは運命なんです。これは、原画作者にも、編集者にも、原作者ですら、元には戻せない出来事になってしまいました
光と影…テリィは影の印象が強いですが、実はキャンディを照らす光だと思っております。スコットランドの夏休み、二人で木に登っている時に、キャンディはテリィを見て眩しいと感じています。キャンディは出会った人たちを明るく照らして道を示す光だったけれど、キャンディを照らせる光はテリィだけなんだと、ブログ主は思ったのでありました。


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Unknown (もも)
2012-03-21 08:53:44
スコットランドでのあのシーンは私にもとても印象深いです。テリィ=キャンディを照らす光というのは全く同感です アーチーなどから見ると影の部分しか見えなかったんでしょうけど…
パティからの手紙の中で「輝く少年」とあったと思うんですが、読んだ時に切なかったです…でもきっとステアも同じように見てたんでしょうね。アーチーも「見た」けど速攻否定したのかも
この作品の中でも、登場人物がテリィを各々のイメージで形容していますが、色々あって面白いです。アーチーの「鼻もちならないイギリス人」(うろ覚えです)が一番受けましたが…
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失礼しました。 (もも)
2012-03-21 16:16:56
すみません。読み返してみたら「キザ貴族」でした アーチー、何度か吐き捨てるように「キザ貴族め!」って言ってましたもんね。
よく確認せずコメントしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
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はじめまして (リサリサ)
2012-03-21 16:53:16
はじめまして、リサリサと申します。
いつも拝見させていただいております。

 最初は書店でFSを見かけて検索でたどりついて軽い気持ちで見ていたのですがはまってしまいました。
 先日アニメでテリィがお父さんにキャンディを助けてほしいというシーンがあったと見てYOUTUBEで見てみました。
 アニメのキャンディを見るのは初めてなので何もかもが衝撃でした、絵とか声とか(笑)アル中テリィの芝居小屋のシーンも探してみたらアルバートさんが仕事の打ち合わせをしている店で呑んだくれていて殴られるとは。。びっくり(笑)

こちらの小説は2次小説とはいえ、ものすごく細かい設定で読者を読者を裏切らなくて更新を楽しみにしております。
プログ主様も体調を崩されたりしないようにご自愛くださいね。この作品を紹介していただけた主様に感謝しています。
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もも様 (ブログ主)
2012-03-21 17:17:27
もしかしたら、もも様が「鼻もちならないイギリス人」と覚えていたのは、ジョセフィンの書いた文章からかもしれません。ジョセフィンの書いた文章ではアーチーはそのようにテリィのことを表現しているのですが、ブログ主は日本語に翻訳する時に原作に近づけるために「キザ貴族」と訳したので……。
いずれにせよ、アーチーがそこに込めている憎々しい思いは同じですからね。
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