三木正夫 好きです須坂! がんばろう!

信州須坂から徒然なるままに様々なことを書き記してまいります。

上高井教育研究集会と「子どもは宝プロジェクト」

2007年12月29日 | Weblog
上高井教育研究集会 市長の部屋に2007年10月11日に掲載したものの転載です。

平成19年10月6日(土)、第54回上高井教育研究集会が墨坂中学校で開催さ
れました。この研究集会は次のような特色があります。

・上高井教育会、上高井校長教頭組合、上高井教職員組合が協力し
て開催すること。私は一般論として、組合の存在意義を重要視して
いますが、教育研究集会のように教職員組合が子どもの立場にたっ
て建設的、具体的論議を行うことは素晴らしいことであると思います。

・参加者が、須高地区の小中学校、幼稚園・保育園の先生方、保護
者、その他教育関係者、社会活動関係者と幅広いこと。

・分科会研究テーマが「こどもたちの適応と人間関係づくり」、「子
どもと地域社会」、「ボランティア活動・福祉教育」、「子どもと本」
など、横断的テーマであること。他地区の教育研究集会では国語、
英語など学科ごとが主であるということです。現代社会は、横断的
な課題が主となっているので、時宜に合ったテーマ設定であると感
じました。

・須高3市町村という小さな地域であるが、当日の参加者が690人と
多いこと。16郡市で行われているが最多数ではないかということで
す。

私は時間が許す範囲で見学させていただきましたたが、レポート発
表、意見も濃い内容でした。

私は、開会式の挨拶で、教育行政の基本は、「白銀も 黄金も玉も
何せむに 勝れる宝 子にしかめやも」という万葉歌人・山上憶良
の短歌にあるように、「子どもは家族・地域の宝」であり、須坂市
では「子どもは宝プロジェクト」を推進していると申し上げました。

また、皇太子殿下が、誕生日の記者会見で、愛子内親王殿下の養育
に関して記者会見で朗読された、ドロシー・ロー・ノルトというアメリカの
家庭教育学者の作った詩で、スウェーデンの中学校の社会科の教科に
も収録されている「子ども」という詩を紹介しました。

『批判ばかりされた 子どもは
非難することを おぼえる

殴られて大きくなった 子どもは
力にたよることを おぼえる

笑いものにされた 子どもは
ものを言わずにいることを おぼえる

皮肉にさらされた 子どもは
鈍い良心の もちぬしとなる

しかし,激励をうけた 子どもは
自信を おぼえる

寛容にであった 子どもは
忍耐を おぼえる

賞賛をうけた 子どもは
評価することを おぼえる

フェアプレーを経験した 子どもは
公正を おぼえる

友情を知る 子どもは
親切を おぼえる

安心を経験した 子どもは
信頼を おぼえる

可愛がられ 抱きしめられた 子どもは
世界中の愛情を 感じとることを おぼえる』

この詩とエピソードは、神野直彦・東京大学大学院経済学研究科教
授に、ご講演の際に教えていただきました。


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