目指せ!ツール・ド・モンブラン。

フランス・イタリア・スイスを巡る旅「ウルトラトレイル・ド・モンブラン」UTMB他大会やハワイトレイル、国内のラン旅など。

剣岳 点の記 小説

2009-05-30 | 本の山
地図を作成する測量官の、苦労とロマンの物語 山と渓谷6月号の特集「剣岳と新田次郎」をみて氏の本が久しぶりに読みたくなり、剣岳点の記(新田次郎著 文春文庫)を手にとりました。 氏の書いた小説は他にも「孤高の人」や「銀嶺の人」を読みましたが、どれも山のシーンが静かに、そして淡々と描かれています。それはまるで、山に入った時に感じる静かで落ち着いた雰囲気そのままです。この本でも、剣岳と対峙する測量 . . . 本文を読む

野宿大全 究極のアウトドアへの招待

2009-02-19 | 本の山
シャモニー観光局より来訪人数確認のお願い ツール・ド・モンブラン2009 トイレに居ながらにして、アウトドアを感じながらにんまりする本。 野宿大全 (村上宣寛著 三一書房) はそのサブタイトル通り、究極のアウトドア=野宿を愛する人向けのハウツー本です。 同著者の「野宿完全マニュアル」として流通していた本を全面改定したものです。 第1章の「お金では感動を味わえない」を読み、著者の野宿 . . . 本文を読む

銀嶺の人 小説

2009-01-20 | 本の山
ツール・ド・モンブラン2009 ブログ最新コメントはこちら ヨーロッパアルプスに挑んだ女性登山家の、出会いと運命の物語 かげまる文庫からお借りした1冊(新田次郎著 新潮文庫)。生活スタイルも性格も異なる2人の女性が山を通してお互いを知り合い、そして生きていく様を描いています。 新田次郎氏の書いた小説は他にも「孤高の人」を読みましたが、山のシーンが静かに、そして淡々と描かれています。読み . . . 本文を読む

荒野へ ノンフィクション

2009-01-05 | 本の山
ツール・ド・モンブラン2009 書き込み最新情報はこちらから クリス・マッカンドレスが探し求めた、自然に辿り着いた旅。 makani_tomoさんに教えていただいた1冊(ジョン・クラカワー著 集英社文庫)。裕福な家庭に育ちながら大学卒業した1990年に旅立ち、1992年に若くしてアラスカの大自然の中でその命を落としたクリス・マッカンドレスのノンフィクションストーリー。 著者ジョン・クラ . . . 本文を読む

イカロスの山 モーニングKC講談社

2008-11-27 | 本の山
大学時代にペアを組んで幾多の山を登った2人が、大人になって再びめぐり合い、前人未踏8千m級の山を目指す物語。塀内夏子著。本格的な登山を知らない僕にとって、山をイメージしやすい漫画でした。そして三角点いや三角関係!人間、最後の最後・死に際に想う人は誰だろう。 僕は結構女流漫画好きだ。いつからだろう?たぶん小学生高学年の頃からだ。当時岩手県の親戚の家によく遊びに行っていた。親戚は女系が多くて、トイレ . . . 本文を読む

走ることについて語るときに僕の語ること エッセイ集

2008-11-22 | 本の山
かげマルッ文庫からお借りした一冊です。村上春樹さんのラン関連のエッセイ集。マラソン発祥の地・ギリシャ・マラトンでの初めてのフルマラソン話やサロマ湖100kウルトラマラソン完走記など。トライアスロンもやってたんですね~。 小説家という職業は豪放磊落でドラマチックな私生活があり、それをネタに創造をして本にしているかと思いきや、村上春樹さんは「小説を書くことについての多くを、道路を毎朝走ることから学ん . . . 本文を読む

富士山を汚すのは誰か 清掃登山と環境問題 

2008-11-11 | 本の山
うちのベランダからは空気が澄んでると富士山が少し見えます。その富士山が今、ごみの問題で大変らしい。「富士山を汚すのは誰か」(野口健著・角川oneテーマ21文庫)は登山家の野口健氏が富士山のごみの問題、そして世界の環境問題を綴った本です。 この本はゆぅさんから教わりました。大手の本屋を数軒回りましたが欠品状態(皆さん読んでるのかな?)~。ようやく見つけて読んでみます。 「日本人は、富士山に自然を求 . . . 本文を読む

みんな山が大好きだった ノンフィクション

2008-10-30 | 本の山
だった・・と過去形です。そうです・この本に登場するアルピニスト達は皆、愛する山々に還っていきました。「みんな山が大好きだった」(山際淳司著・中公文庫)はそんなアルピニストたちの生き様にスポットを当てたノンフィクション文庫です。 文庫本になる前のタイトルは「山男たちの死に方 雪煙の彼方に何があるか」だったそうです。掲載されているアルピニスト達の死に方(遭難による死)を読むと、前のタイトルがしっくり . . . 本文を読む

孤高の人 小説

2008-09-19 | 本の山
日本アルプスを舞台に単独行で山と対峙した人・加藤文太郎の生涯。 僕はトレイルランニングを始めた頃この本と出合った。孤高の人(新田次郎著 新潮文庫)は浜松町大門の蕎麦居酒屋「金太郎」(金太郎名物そばチップスは酒のいいお供デス) の主人に教わったのがきっかけだ。ご主人は山をやる方でトレランの話をしていたらこの本を紹介してくれた。1973年に文庫版が発売されてから30年以上経つが今なお山岳小説の傑作だ . . . 本文を読む