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【東日本大震災】フラット・パネル・メーカーが部品不足に直面するおそれ

2011-03-17 01:02:13 | 日記
 大手ディスプレイ・パネル・メーカーが、日本からの部材の供給減に直面している。3月11日に発生した東日本大震災でサプライヤーが被災したためだ。企業やアナリストが3月15日にそう述べた。この状況は、PCや携帯電話の値上がりや生産の鈍化につながる可能性がある。

 マグニチュード9.0の巨大地震で日本の交通網や電力供給が混乱し、日立化成工業とソニーケミカル&インフォメーションデバイスが打撃を受けていると、台湾Yuanta Investment Consultingのアナリスト、セバスチャン・ホー(Sebastian Ho)氏は語った。両社は、家電ディスプレイのガラス・パネルにICを接続する製品の80~90%を供給しているという。

 大手パネル・メーカーの台湾AU Optronics、台湾Chi Mei Innolux、韓国LG Electronics、韓国Samsung Electronicsは、既存の部材で40日間は持ちこたえられるだろうが、日立化成とソニーケミカルが通常業務を再開しなければ、その後は部材不足に直面すると見られる。これら大手パネル4社は、世界のパネル生産量の約85%を占める。

 部材が不足すれば、パネル・メーカーは値上げするだろうし、パネルを購入する企業は、そのコスト増を消費者に転嫁せざるをえないだろうと、ホー氏は指摘した。さらに同氏は、米国Appleが出荷を遅らせる可能性もあると付け加えた。

 Appleにタッチ・スクリーンを納入している台湾Wintekは、これまでのといころ、地震の影響は受けていないが、今後の部材供給の落ち込みを警戒していると述べた。最大の脅威は電力不足かもしれないと、Wintekの財務ディレクター、ジェイ・ホワン(Jay Huang)氏は語った。

 LCDパネルの部品供給も混乱するかもしれないと、市場調査会社の米国IHS iSuppliは指摘した。例えば、富士フィルムのポラライザ生産が地震の影響を受けており、この主要部品の価格が改定されるかもしれない。

 また、Chimei Innoluxは、地震の影響は軽微にとどまっているが、サプライチェーンを注視していると述べている。

 先週の巨大地震は、半導体ウエハの供給も脅かしているほか、日本の大手ハイテク企業のビジネスにも打撃を与えている。

(Ralph Jennings/IDG News Service台北支局)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000007-cwj-sci
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