鉄人 須藤 將のホームページ

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RX7物語その52

2009-09-13 06:36:17 | 車・バイク
試作車が走り始めると、三次のテストコースだけではFDの性能を熟成させるには不十分である。実際の使用条件の路面を求めて、アメリカ、ヨーロッパでの評価が繰り返し行われた。
アメリカでのテストでは、北米マツダR&Dが設定したロス周辺の一般道における評価を夜間に実施。さらに、ウィロースプリング・レーシングサーキットでは、本社の走行実験のメンバーに加え、マツダレーシングチームで活躍中のアメリカのレーシングドライバーや著名なモータージャーナリストも参加して評価を行った。
ヨーロッパでは、ニュルブルックリンクサーキットで、ポール・フレール氏、ピエール・デュドネ氏の評価を受けた。そのとき、カモフラージュしたFDが走り始めるとコース途中にカメラマンを発見。FCにも思い切りカモフラージュをほどこして走行させ、カメラマンを翻弄させるエピソードがあった。後に、ヨーロッパの雑誌にカモフラージュをほどこした、FC、FDが掲載された。
ニュルブルックリンクサーキットでセッティングした足が、一般道でも通用するかを見るために、欧州各国の一般道での走行評価が行われた。
こうした走行テストのデータは本社に送られ、即座に解析されて量産車に反映されていった。

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