鉄人 須藤 將のホームページ

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Webマーケティングその5

2009-07-22 01:20:08 | Webマーケティング
Webサイト展開の前に、マーケティング・ミックスを整備する必要があります。

イチローが安打を量産しても、チームは勝てない。
イチローが安打の世界記録を作りましたが、シアトルマリナーズは、下位に低迷しました。今年も、イチローの打率は高いのですが、チームは西部地区の下位低迷しています。
シアトルマリナーズが勝てないのは、イチローが安打を量産しても後続打者が打てない、ピッチャーが打たれるなど、チームの総合戦力が弱いからです。

Webサイトは、マーケティング・ミックスの一部です。
トップマネジメントから期待されるWebサイト効果は、ほとんどが売上高への貢献です。しかし、Webサイトはマーケティング・ミックスの一部であり、その主な機能はコミュニケーション(情報の伝達)です。

Webサイト活動の結果として売上げの増加を求めるのであれば、広告展開の前提としてWebサイトに掲載する商品・サービスのマーケティング・ミックスが適切に整備されていることが必要であり、前提です。

商品に競争的優位性がなく、価格が消費者からみて適正でなく、顧客の買い易い流通で扱っていなければ、どんなにWebサイトのコミュニケーション効果が上っても、売り上げにはつながりません。
すなわち、4Pといわれる商品(Product)、価格 (Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)があります。商品が継続的に売れ、ビジネスが成功するのは、これらの4Pが整備され、相乗効果が発揮されたときです。

したがって、「マーケティングの成功確率は、掛け算」と言えます。方程式で書けば、

 売上高=商品×価格×流通×情報伝達×見込み客の需要 (概念式)です。

これらの4つの構成要素(4P)のどれかが弱いとき、マーケティング全体の力が弱くなります。

鎖の強さ・弱さは、一番弱いところの鎖の強さで決まるのです。どこかの鎖が弱ければ、全体の力が弱くなります。

まず商品です。競争的優位性があり、画期的な新製品の場合には、Webサイト効
果があがりやすいです。

逆に、安い粗悪品は、Webサイトを見て一度は買っても、消費者は不満を持ち、友人・知人に伝えるでしょう。粗悪品は、継続的には売れません。

価格も重要な要素です。消費者から見て、商品価値よりも高い価格であれば買いません。また、あまり安いと不安に思って買わない可能性があります。消費者の期待する商品価値にふさわしい適正な価格が望ましいのです。

流通については、広告された商品が、消費者が購入しやすい小売店に置かれていることが不可欠です。ある外資企業が、小売店で扱っていないのに大量のテレビ広告を放映し無駄になった例が多々あります。

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