鉄人 須藤 將のホームページ

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ロータリーエンジンとモータースポーツ その25

2009-08-14 06:38:55 | 車・バイク
1984年のIMSAの緒戦を飾るデイトナ24時間レースに、RX-7担当プランナーとしてFCのモータースポーツを含めた次期FCの収集に須藤が出かけた。
カルフォルニアのオレンジカウンティ空港に到着すると、北米マツダでモータスポーツを担当する木下が出迎えた。早速二人で、ジム・ハスビーの率いるBFグッドリッチチームの事務所に出かけレイ・ベンリーのデザインによるインジェクション仕様のペリフェラルポート・レーシング13B(300馬力+アルファー)搭載のGT-PマシーンのローラT161を見せてもらった。今まで見たロータリーエンジン搭載のレーシングカーとしては完成度の高いデザインであった。
ロス空港からフロリダのジャクソンビルに移動、北米マツダ東部ブランチで次期FCの商品スペック、オプションの打合せをすませ、フロリダ半島デイトナビーチの近くのモーテルに移動。このモーテルの対岸は、スペースシャトルのケープ・ケネディー宇宙基地であった。到着の早朝、轟音で目覚め、飛び起きて外に出ると、スペースシャトルの打ち上げでロケットが上昇して視界から消え去る瞬間であった。
ジム・ハスビーの率いるBFグッドリッチチームは、ローラT161をデイトナレーシングコースに持ち込んで最終セッティングに余念が無かった。
デイトナレーシングコースを見て回った。このコースは、おむすび形の楕円で、その2つのコナーは31度のバンクを持つ、1週2.5マイル(約4km)のオーバルトラックの外周に、ヨーロッパ並みにRの小さなコーナーが連続するインフィールドのテクニカルコースを加え、全長3.87マイル(約6.2km)。東側のバンク手前にはスピードを落とさせるための迂回路のシケイン約200mが設置されていた。ハイスピードとテクニカルの両面を備えた世界屈指のレーシングサーキットである。

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