このデザイン作業に平行して、オリジナリティあふれるスポーツカースタイルと心昂ぶるマン・マシーン・インターフェイスを実現すべく、パッケージングの検討が行われていた。
そのためには、乗員をできるだけ低い位置に配置すること。突起物の乗り越えの基準から、ホイールベースが決まればボディフロアー面高さが確定する。そのフロアー面からシートの構造に最低限必要な寸法を確保した上にドライバーをできるだけ低く配置するとヒップポイント高さが決まる。FCではミッションマウント・メンバーのスペースが必要であったが、FDはパワープラントフレームの採用でミッションマウントを廃止してFCよりエンジンとヒップポイント高さを50mm下げることができた。
そして、そのヒップポイントを、乗員(2名)を含む車両の重心位置近くに配置する。そうするとクルマの挙動が把握しやすく、制御し易い。そのヒップポイントを起点に足を伸ばし、伸ばしきる少し手前にアクセルペダルを配置し、シートバックにそれほど強く上体を押し付けることなく固定できる位置にトルソアングルを設定する。その上体の位置から自然に前方に腕を伸ばし、すばやいステアリング操作が行える程度の腕の緩みを持たせた手のグリップ位置にステアリングホイールが配置される。
スポーツカーの規範となる運動性能を与えるには、重量のある主要コンポーネント、エンジン、ミッション、デフ、ガソリンタンクなどや乗員を低く配置すると同時に、それらをできるだけ重心点に近づけて配置して、ヨー慣性モーメントをできるだけ低減する。そして、前輪、後輪にかかる重量配分を50:50に近づけることである。
こうしたレイアウトの検討の結果、FCに対して全高を40mm、ボンネット高は70 mm下げ、フロントオーバーハングを125 mm短縮、ホイールベースを5mm短縮。運動性能向上のために全幅を70 mm広げると同時に、空力性能改善のため90 mmテールを伸ばした。
そのためには、乗員をできるだけ低い位置に配置すること。突起物の乗り越えの基準から、ホイールベースが決まればボディフロアー面高さが確定する。そのフロアー面からシートの構造に最低限必要な寸法を確保した上にドライバーをできるだけ低く配置するとヒップポイント高さが決まる。FCではミッションマウント・メンバーのスペースが必要であったが、FDはパワープラントフレームの採用でミッションマウントを廃止してFCよりエンジンとヒップポイント高さを50mm下げることができた。
そして、そのヒップポイントを、乗員(2名)を含む車両の重心位置近くに配置する。そうするとクルマの挙動が把握しやすく、制御し易い。そのヒップポイントを起点に足を伸ばし、伸ばしきる少し手前にアクセルペダルを配置し、シートバックにそれほど強く上体を押し付けることなく固定できる位置にトルソアングルを設定する。その上体の位置から自然に前方に腕を伸ばし、すばやいステアリング操作が行える程度の腕の緩みを持たせた手のグリップ位置にステアリングホイールが配置される。
スポーツカーの規範となる運動性能を与えるには、重量のある主要コンポーネント、エンジン、ミッション、デフ、ガソリンタンクなどや乗員を低く配置すると同時に、それらをできるだけ重心点に近づけて配置して、ヨー慣性モーメントをできるだけ低減する。そして、前輪、後輪にかかる重量配分を50:50に近づけることである。
こうしたレイアウトの検討の結果、FCに対して全高を40mm、ボンネット高は70 mm下げ、フロントオーバーハングを125 mm短縮、ホイールベースを5mm短縮。運動性能向上のために全幅を70 mm広げると同時に、空力性能改善のため90 mmテールを伸ばした。