わてが丁稚の定吉だす。
4月22日公開のニュー・ワールドの試写会に行って来ました。
キャッチコピーを作った責任者出て来い!!!
「それは、永遠に語り継がれる伝説の愛」
それってどれですか?そんな愛、ありませんでしたよ。
「それは」と「永遠に」の間に打たれた「、」が分かりません。
「それは」を強調してどうするんでしょうか?「それは永遠に語り継がれる、伝説の愛」じゃないの?どっちみち、そんな愛はないんですけど。
「タイタニック以来最高峰」ごめんなさい。わては儲ける為につく嘘が嫌いです。
出だしは非常に荘厳で、重厚なオーケストラ音楽にのせて静々と開拓民を乗せた船がアメリカ大陸に向かっていきます。この時点で早くも映像に癒されます。未開の大地では原住民が豊かな自然とともにゆったりとした時間で暮らしています。
紛れもない招かざる客。原住民とのコンタクトを取ったのがスミス大尉。囚われの身となりますが長老の娘に惚れられて愛の一時を過ごします。この描写が映像美としての評価が高いテレンス・マリックならではのもの、らしいです。観た時にはまったく予備知識がなかったのですが、納得です。自然の中でじゃれ合う二人の姿が延々と描かれますが、これもまた実に癒されます。
ただ、癒されるのが実は映像だけだということが後からわかってきます。
所詮は招かれざる客、帰国を条件にスミス大尉は解放され、いろいろあって長老の娘も追放されて開拓村へ。
このスミス大尉というのが実にダメ男。多分死ぬまで独身。本人もそれがわかってるんでしょうけど。来られちゃうと困っちゃう。イギリス人と現地人、という距離感があるからこそ成立した関係が一変してしまいます。
で、女性に対してしちゃいけない言動を思わずしてしまいます。思いを受け止めきれなくて、嘘をついてまで逃げちゃう。最悪です。
でもキャッチコピーの嘘と違ってこの嘘は許したいんですよ。バカだしガキだけど、でも誠実さゆえの嘘だから。
でもそんなものが伝わるわけがありません。coccoの「強く儚い者たち」という故事の通り、逃げられた娘の方は傷心の日々の後に近づいてきた優しいバツイチ男と家庭を持ちます。
そしてスミス大尉と再会。さぁどちらを選ぶでしょう?って…そんなものは形式的な2択でしょ。答えは一つ。もはやドラマでもなんでもありません。片方をバッサリ斬捨てておしまいです。会うまでは迷ったように見えたりもするのですが、会った後、未練を言われた後のバッサリ具合がたまりませんわ。
ところがこのバッサリがゆったりとした映像美だったりするわけですよ、これが。もう、やってらんね。
ちょっとでも女性不信の気があったら、この作品は観ちゃいけません。その不信が2割は増します。
一方で「顔だけ良くて頼りない男に騙されてたのに目がさめて誠実な男と一緒になって良かったね。それだけの話の割りにずいぶん長かったけど」という見方もあるんでしょうけど。
4月22日公開のニュー・ワールドの試写会に行って来ました。
キャッチコピーを作った責任者出て来い!!!
「それは、永遠に語り継がれる伝説の愛」
それってどれですか?そんな愛、ありませんでしたよ。
「それは」と「永遠に」の間に打たれた「、」が分かりません。
「それは」を強調してどうするんでしょうか?「それは永遠に語り継がれる、伝説の愛」じゃないの?どっちみち、そんな愛はないんですけど。
「タイタニック以来最高峰」ごめんなさい。わては儲ける為につく嘘が嫌いです。
出だしは非常に荘厳で、重厚なオーケストラ音楽にのせて静々と開拓民を乗せた船がアメリカ大陸に向かっていきます。この時点で早くも映像に癒されます。未開の大地では原住民が豊かな自然とともにゆったりとした時間で暮らしています。
紛れもない招かざる客。原住民とのコンタクトを取ったのがスミス大尉。囚われの身となりますが長老の娘に惚れられて愛の一時を過ごします。この描写が映像美としての評価が高いテレンス・マリックならではのもの、らしいです。観た時にはまったく予備知識がなかったのですが、納得です。自然の中でじゃれ合う二人の姿が延々と描かれますが、これもまた実に癒されます。
ただ、癒されるのが実は映像だけだということが後からわかってきます。
所詮は招かれざる客、帰国を条件にスミス大尉は解放され、いろいろあって長老の娘も追放されて開拓村へ。
このスミス大尉というのが実にダメ男。多分死ぬまで独身。本人もそれがわかってるんでしょうけど。来られちゃうと困っちゃう。イギリス人と現地人、という距離感があるからこそ成立した関係が一変してしまいます。
で、女性に対してしちゃいけない言動を思わずしてしまいます。思いを受け止めきれなくて、嘘をついてまで逃げちゃう。最悪です。
でもキャッチコピーの嘘と違ってこの嘘は許したいんですよ。バカだしガキだけど、でも誠実さゆえの嘘だから。
でもそんなものが伝わるわけがありません。coccoの「強く儚い者たち」という故事の通り、逃げられた娘の方は傷心の日々の後に近づいてきた優しいバツイチ男と家庭を持ちます。
そしてスミス大尉と再会。さぁどちらを選ぶでしょう?って…そんなものは形式的な2択でしょ。答えは一つ。もはやドラマでもなんでもありません。片方をバッサリ斬捨てておしまいです。会うまでは迷ったように見えたりもするのですが、会った後、未練を言われた後のバッサリ具合がたまりませんわ。
ところがこのバッサリがゆったりとした映像美だったりするわけですよ、これが。もう、やってらんね。
ちょっとでも女性不信の気があったら、この作品は観ちゃいけません。その不信が2割は増します。
一方で「顔だけ良くて頼りない男に騙されてたのに目がさめて誠実な男と一緒になって良かったね。それだけの話の割りにずいぶん長かったけど」という見方もあるんでしょうけど。