わてが丁稚の定吉だす。
2006年アカデミー作品賞のクラッシュを観て来ました。
今年のアカデミーは不作だの小粒だの政治的判断だのという騒音に惑わされてこの作品を過少評価してましたよ。
人種差別とか暴力とか、いろんな切り口があるでしょうが、もう少し別の面から。
わても英語はさほど理解出来るわけじゃありませんが、それを差し引いても差別と憎悪に満ちたスラング交じりで感情的な英語のわかりにくさが印象的でした。英文解釈をしようという理性が登場人物のあまりにも激しい感情を拒否して思考をシャットアウトしたのでしょう。内容は聞き取れなくても彼らの伝えようとするところはこの上なく伝わってくるのが恐ろしいです。
人は心と心を触れ合わせることを求めています。でも心には壁があります。(エヴァで言うところのATフィールドですな)
その壁をいともたやすく突き抜ける強い感情を人は持っています。
文字だけでは伝わらない、音声や身振りだけでは伝わらない、でも伝えたい・伝えなければならない思い、伝えられたいメッセージ、それらを必死で込める人、読み取ろうとする人、しかしそれは時に伝わりません。文字や言葉、動きだけでしか判断できない人、局面がありますから。そして時になにもないところからさまざまなものを受け取ることもあります。伝えるつもりのないものが伝わったりもします。
特に言葉を有用に使える能力のある人、他人を思い遣る心の強い人にはそういった齟齬が生まれる傾向が強いのではないでしょうか?
また意図という理性と愛・憎悪という感情、そのふたつが違う場合、一体何が、そしてどうして伝わるのでしょうか?
以上、わての中では非常に良くまとまった文章なのですが、第三者視点から見るとさっぱり分かりまへんな。
でも「答えのない映画」に速攻でブログで答えを出そうとするとこうなってしまいます。難しいですよ。この映画を見てインスパイアされた詩を500篇書いてもいい、と言われたらどんなに楽なことか!
時間をかけてこの項を何回も書き直すことになると思います。そういった咀嚼に事欠かない作品でした。
2006年アカデミー作品賞のクラッシュを観て来ました。
今年のアカデミーは不作だの小粒だの政治的判断だのという騒音に惑わされてこの作品を過少評価してましたよ。
人種差別とか暴力とか、いろんな切り口があるでしょうが、もう少し別の面から。
わても英語はさほど理解出来るわけじゃありませんが、それを差し引いても差別と憎悪に満ちたスラング交じりで感情的な英語のわかりにくさが印象的でした。英文解釈をしようという理性が登場人物のあまりにも激しい感情を拒否して思考をシャットアウトしたのでしょう。内容は聞き取れなくても彼らの伝えようとするところはこの上なく伝わってくるのが恐ろしいです。
人は心と心を触れ合わせることを求めています。でも心には壁があります。(エヴァで言うところのATフィールドですな)
その壁をいともたやすく突き抜ける強い感情を人は持っています。
文字だけでは伝わらない、音声や身振りだけでは伝わらない、でも伝えたい・伝えなければならない思い、伝えられたいメッセージ、それらを必死で込める人、読み取ろうとする人、しかしそれは時に伝わりません。文字や言葉、動きだけでしか判断できない人、局面がありますから。そして時になにもないところからさまざまなものを受け取ることもあります。伝えるつもりのないものが伝わったりもします。
特に言葉を有用に使える能力のある人、他人を思い遣る心の強い人にはそういった齟齬が生まれる傾向が強いのではないでしょうか?
また意図という理性と愛・憎悪という感情、そのふたつが違う場合、一体何が、そしてどうして伝わるのでしょうか?
以上、わての中では非常に良くまとまった文章なのですが、第三者視点から見るとさっぱり分かりまへんな。
でも「答えのない映画」に速攻でブログで答えを出そうとするとこうなってしまいます。難しいですよ。この映画を見てインスパイアされた詩を500篇書いてもいい、と言われたらどんなに楽なことか!
時間をかけてこの項を何回も書き直すことになると思います。そういった咀嚼に事欠かない作品でした。