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(07/06/01)

ドリーム・ガールズ

2007年02月18日 | 丁稚 定吉の映画日記
わてが丁稚の定吉だす。
2月17日公開の「ドリーム・ガールズ」を観に行きました。
ミュージカル映画はクセがあるのであえて1人で行ったのですが、最愛の人を誘えば良かった~。
愛と再生、その強いメッセージ性と圧倒的な迫力のソウルフルミュージックが、
時に手を握り合い、時に肩や頭を寄せ合うような、そんなことが自然に出来そうな雰囲気を作っていました。
オペラ座の怪人、レントと丁稚が選ぶ映画大賞を2年連続ミュージカル映画が受賞して
迎えた今年の大本命。
ミュージカル好きなのでもっとミュージカルっぽいものを期待していたのですが、音楽をテーマにした映画に挿入歌の印象を強くした程度でした。
音楽の迫力は言うまでもありませんが、構成もよく出来ています。
黒人であるがゆえの音楽なのに、そこから遊離していく過程とそのために引き起こされる
いらだちやトラブル。彼らが黒人であることを忘れかけたころに当時の黒人の置かれた状況が自然に挟まれています。
結局日本人が米飯と味噌汁から離れられないのと同様に、彼ら黒人にも離れられない
なにかがあるということなのでしょう。
南海キャンディーズのしずちゃん似のエフィーがわがままに見える部分は、心のストレートな部分を
ソウルとして昇華させる理由があるかないかの差に過ぎないのではないでしょうか。
友達だったり男だったり子供だったり、そういった心を支える理由があれば素晴らしい芸術が
生まれるし、迷走し始めれば暴走もします。
ジェニファー・ハドソンがアカデミーの助演女優賞にノミネートされていますが、
ちょっと違うんじゃないかという気がします。これはAND I AM TELLING YOU I'M NOT GOINGでの
ダダっ子のように腕をグルグル回すだけの姿と、LISTENでのビヨンセの全身から
メッセージを伝えようとする姿を比較すると一目瞭然です。それ以前に「助演なの?」という
大きな疑問が湧いてきますが。存在感ではダイアナ・ロスの雰囲気に徹したビヨンセを完全に食っちゃいました。
ビヨンセは持ち前の華やか差を封印して職人に徹したという感じで、分かる人には分かる良さがありましたし、エディー・マーフィーはコミカルキャラのパフォーマーの光と影を水を得たように演じていて印象的でした。というか、贅沢ですよね、この使い方。

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2 コメント

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わっ!もう観たの? (mam)
2007-02-18 16:47:49
>定吉はん
もうみたのですか!
mamもこの映画ちょっと気になってたんですよね!
面白そうだから、やっぱり映画館へ見に行くかな?
返信する
Unknown (わてが丁稚の定吉だす)
2007-02-19 01:06:07
サントラを買ってきて聞いていますが、これは間違いなく劇場の音響で聞くべきものです。
シネコンじゃなくてステージのある劇場形式の映画館が似合うと思うんですよね。年季が入って味がある劇場ならなおさら。
返信する

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