わてが丁稚の定吉だす。10月28日公開の「父親たちの星条旗」を見て来ました。
まずはっきり言っておきますが、かなりグロいです。年齢制限がかかってないのが不思議なくらいです。ネットで見かける惨殺画像に匹敵するものが大スクリーンに映し出されます。ちぎれた腕、生首、はみ出た内臓、CGなのか小道具なのか特殊メイクなのか動物の死体を使っているのか、わてもそれこそインターネット時代以前のギニーピッグの時代からこの手のものを見ていますが、作りものの残酷死体の中では一番リアルに見えました。
もちろんモノの出来の良さも、輝度を抑えた画面の効果もありますが、なにより命というものに対して真摯に向かって、冷静に語りかける切り口がリアリティを引きたてています。
最近は邦画でも戦争映画がずいぶん公開されていますが、見ていて安心できないんですよ。パソコン上でコラージュしただけの合成映像を見ているとヒヤヒヤします。戦場の嘘っぽさが命の嘘っぽさのように感じられてしまって。洋画だと安心して見れます。
本編終了後に硫黄島2部作の後編、日本から見た立場の「硫黄島からの手紙」の予告があったのですが、本作と映像の使いまわしをしたりはしないのでしょうか?それともアメリカで売れないから予算がケタ違いなのか?予告編だけでガッカリする嘘っぽいCGでびっくりしました。
構成がやや入り組んでいてわかりにくい部分もありますが、ドクが主人公で父、この1点を抑えていれば大丈夫です。
硫黄島に星条旗を立てた、しかも最初にあった星条旗を取り替えただけなのに英雄に祭り上げられてしまった3人の兵士。戦費調達の国債のマスコットに仕立て上げられますが、戦場を知る3人と戦争を知らない世間とのギャップ、演じる茶番劇、切り離せない真実との葛藤。戦争映画であり、それぞれ大人になっていく過程を描いた青春劇でもあります。
また一方で当時のアメリカ本土の空気を教えてくれる歴史映画でもあります。
わては「欲しがりません勝つまでは、の国がトムとジェリーを見てケラケラ笑ってる国に勝てるわけがないだろ」と思ってたのですが、戦費調達という点の苦しさを実感することはありませんでした。
この作品はハリウッド映画に(政治的意図によって)ありがちなアメリカの正義を一方的に描くものではありません。そのことが日本人としてのアイデンティティをくすぐる部分があるのですが、それ以上に感じられることは、クリント・イーストウッド監督は今のアメリカで数少ない、いい映画を作ろうとして誰の言うことにも左右されず思った通りの作品を作れる数少ない存在ではないだろうか、という危惧です。
まずはっきり言っておきますが、かなりグロいです。年齢制限がかかってないのが不思議なくらいです。ネットで見かける惨殺画像に匹敵するものが大スクリーンに映し出されます。ちぎれた腕、生首、はみ出た内臓、CGなのか小道具なのか特殊メイクなのか動物の死体を使っているのか、わてもそれこそインターネット時代以前のギニーピッグの時代からこの手のものを見ていますが、作りものの残酷死体の中では一番リアルに見えました。
もちろんモノの出来の良さも、輝度を抑えた画面の効果もありますが、なにより命というものに対して真摯に向かって、冷静に語りかける切り口がリアリティを引きたてています。
最近は邦画でも戦争映画がずいぶん公開されていますが、見ていて安心できないんですよ。パソコン上でコラージュしただけの合成映像を見ているとヒヤヒヤします。戦場の嘘っぽさが命の嘘っぽさのように感じられてしまって。洋画だと安心して見れます。
本編終了後に硫黄島2部作の後編、日本から見た立場の「硫黄島からの手紙」の予告があったのですが、本作と映像の使いまわしをしたりはしないのでしょうか?それともアメリカで売れないから予算がケタ違いなのか?予告編だけでガッカリする嘘っぽいCGでびっくりしました。
構成がやや入り組んでいてわかりにくい部分もありますが、ドクが主人公で父、この1点を抑えていれば大丈夫です。
硫黄島に星条旗を立てた、しかも最初にあった星条旗を取り替えただけなのに英雄に祭り上げられてしまった3人の兵士。戦費調達の国債のマスコットに仕立て上げられますが、戦場を知る3人と戦争を知らない世間とのギャップ、演じる茶番劇、切り離せない真実との葛藤。戦争映画であり、それぞれ大人になっていく過程を描いた青春劇でもあります。
また一方で当時のアメリカ本土の空気を教えてくれる歴史映画でもあります。
わては「欲しがりません勝つまでは、の国がトムとジェリーを見てケラケラ笑ってる国に勝てるわけがないだろ」と思ってたのですが、戦費調達という点の苦しさを実感することはありませんでした。
この作品はハリウッド映画に(政治的意図によって)ありがちなアメリカの正義を一方的に描くものではありません。そのことが日本人としてのアイデンティティをくすぐる部分があるのですが、それ以上に感じられることは、クリント・イーストウッド監督は今のアメリカで数少ない、いい映画を作ろうとして誰の言うことにも左右されず思った通りの作品を作れる数少ない存在ではないだろうか、という危惧です。
いろんな方の感想を読んでみて、面白かったのは、「アメリカの国情があんなに苦しいとは知らなかった」というのが多かった事ですね。
確かにアメリカ楽勝というイメージが強くて、実情はあまり知られていない気がします。
それを含めて、この二部作はありそうでなかった戦争映画になってるのかもしれませんね。
今はもう次が観たくて観たくて。
駿河屋丁稚@定吉に代わりまして・・・
mamです♪
こちらこそ、TB返し&コメントありがとうございまする。。。
mamはこの映画を見ていませんが、戦争映画ってちょっと苦手ですけど、2部作の映画なのですか?それは珍しいですねぇ~
戦闘のシーンが少ないようならば、観てみたいと思います♪
土曜日に二度目の『父親達の星条旗』を観に行ってきました。
前2作のヘヴィーなメッセージでは飽き足らず、
クリントじいさん、またもやってくれました。
この硫黄島2部作、完全な確信犯です。
あえてアメリカ側の作品に感情移入するようなメジャーな俳優を起用せず、
複雑なフラッシュバックで観客を翻弄し、
客観的メッセージをクールに送っています。
偽の星条旗に込められたダブルのジョーク。
アメリカ人はこの映画を、どう観るのでしょう・・・。
まして、双子の『硫黄島からの手紙』を。
日本サイドの方は、徹底して感情移入と自己同一化を
狙っています。
おねむな日本人も、このカウンターは効くでしょうね、
きっと。
P.S トラバさせてくださいね。