先月12日、歌人河野裕子さんが亡くなりました。長く忘れていた名前を見て、かつて読んだ歌をちらりと思い出していました。今日は、子どもの宿題の中にその名前を見て、思い出してごらんという意味かもしれない気がして、昔の本を出して読んでみました。今は高校の教科書にも載っている歌人なのですね。こういう人が詩人なんだと、数十年前に強烈に感じました。
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鬼などは来ぬやもしれぬ恍くわうと身をおしつつみ菜の花ばかり・・・
しんきらりと鬼は見たりし菜の花の間(あはひ)に蒼きにんげんの耳
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そうそう、「しんきらり」はやまだ紫が教えてくれたのでした。さび付いていた感性の端っこが少しフレッシュになりました。しかも、私が学生の頃御室仁和寺の近くに住んでいたのですって(関係ないけど、でも、縁がある気がする)。若い時こそ詩にふれるべきだわ!
詩も読んでごらんよ~いやだあ~詩はいいよ~だって、具体的なことが何もわからん、意味なしな気がする~(言葉を失う私)
せっかく習っているのに!!
詩も出会いですね。
「詩はいいよ~」と言えるような詩に、
お子さんもいつか出会うでしょうか。
ところで、『形の美とは何か』を読みました。
混沌としていて、疑問のいっぱい湧く本でした...
出会いは偶然ですけれど
ちっぽけな自分にとっては宝です。
『形の美とは何か』
のお話ができてうれしいです。
たくさんつまっていて概論なので、
もう一度読み返したり、他の著書を読んだりして、
どちらへ向こうか考え中です。