さんふぃ【稽古日記】~おきた編~

お居くらぶさんふぃーるどは鳥取県,日野町を中心に活動するアマチュア劇団なのよさ!

ハードル…

2008年06月01日 | 稽古日記
今日から立ち稽古。ト書きの動きをイメージしつつ。そうすると、途端に読みがおろそかになる場合が多い。それは仕方のないことだ。頭の中で空間を組み立て直し、その中に身を置く作業だから。二次元を三次元に立ち上げる最初の段階。もちろん、そこから急に見えて来る景色もあるわけで。
しかし。今回はかなり役者は苦戦している。なにせオーバーサーティズ仕様に、説明を省いたホン。その隙間を埋めるには、キャラのバックボーンを作ってかからないと、どうにも上滑りする。しかも、ファンタジー世界だ。唯一、前作「刹那の空」を知らず、この手のものに経験値の低いカズマくんあたりには、世界観をあわせるだけでも精一杯。前作と同じ役の者も、キャラのスタンスが変わったため、例外なく戸惑っている。作者の私にしてからがすでにそうだ(笑)。
とはいえ、これは贅沢な悩みだ。基礎の基礎は問わなくていいわけだし。任せるのに足る役者陣ゆえの高いハードルなのだ。
稽古後のダベりタイムでも、世界観についての解釈合戦になってたし。いいんじゃない。能動的で。こういうのがしてみたかったんだよね。