あいかわらず、役者として煮詰まり中。
原因は色々ある。
台詞が入って間もないので、相手役とのコミュニケーションがなってない。
周りとの空気とも、何となくずれている。
久しぶりの男役がしっくりこない…。
弱音を言ったらきりがない。
その中でも、最大のものが、
今回、作家も演出家も男性だと言うこと、かな。
いつもは、オンナノコのファンタジーとして、
局長もあたしも男性のキャラを書いている。
だから、他人のホンだろうが、その気持ちは手に取るように分かるし、
男役のあたしが演じることにも、そうズレは出ないように出来ている。
元々、虚構が許される男性像だから。
しかし、だ。
今回は、全くもって現実世界の、
しかも、リアルなオトコノコたちが描いた、
彼らの等身大の男性像。
だから、いくらあたしが考えても未知な部分がある。
駄目が出る度に、何をどこまで求められているのか。
???がつくばかり。
彼らは、あたしが難なく男性を演じていると思っているのだろう。
でも、これって、かなりの特殊技能なのだよ。
性別を飛び越えること自体、不自然なこと。
だから男役で、ナチュラルや等身大なんて代物がどだい成立するのやら…。
正直に言ってしまえば、
適任はあたしじゃない。
彼らの普通は、あたしには表現できない。
…しかし、だ。
そこを敢えて、挑戦しようという気持ちを持とうじゃないか。
こちとら、役者の端くれだ。
芸歴だって長いんだよ、べらぼうめ!(笑)
よし。燃えてきた。かも。