味館 -味覚研究者(卵)の食ブログ-

味覚研究者(卵)のブログです。
「口偏に未(いまだ)で味と読む。重ね求めよ料理の工夫」(ミスター味っ子より)

女性ホルモンの味覚への影響

2005-08-02 23:42:10 | 「味」のよもやま話

 女性は甘いものが好きって、一般的に言われます。 

 新生児に甘い味付けのした人工食物を与えると、男児より女児の方が
たくさん飲むそうです。

 生まれつき、女性は甘いものが好きという傾向があること示唆しています。
 ラットを使った実験においては、この傾向がより顕著に表れます。
この性差は性成熟後に表れます。
 ラットの卵胞ホルモン黄体ホルモンなどの分泌をしないように
手術すると、甘味に対する嗜好が低減します。またこれらのホルモンを
注射すると甘味に対する嗜好が復活します。

 ラットの場合は脳の発達に男性、女性ホルモンのあるなしが影響するので、
より顕著に女性の甘味に対する嗜好性が表れるのでしょう。

 女性の場合、生物学的には出産というたいへんなイベントがあるので、
高エネルギーを摂取しなければならないために、このような嗜好性があるの
ではないかと言われてます。

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