春の淵ひとりぽつんと立っている謳うでもなくひとりぽつんと
川沿いの河津桜が咲いている。
流れる水に
色を落として。
いま三分咲きくらい。
ここでも
花たちのリレー。
つぼみが
ひとつ目覚めるたびに
春へと近づく。
ひとつ目覚めるたびに
春へと近づく。
張りつめていた
川の流れも、
黄色や桃色の花を水面に映して
穏やかに
やさしくゆるんでいく。
遠くの川面を見つめるカワセミ。
瑠璃色の背中に
光が踊る。
川面に揺れる光も
せせらぎの音も、風の匂いも
鳥たちの声も
春の支度。
水ゆるみ
あちこちで
春が広がっていく。
指先にも春。
もっと賑やかに、楽し気にしたら
気持ちが上向いたかも。
ところで
運転免許の更新に行ったら
講習の受講者がわたし一人で驚きました。
密だったらイヤだと思っていたのに
30分マンツーマンでした
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