なにごともなく一日が終わった。ときどき左の股関節がコキコキするけど、無事に古希をすぎたからこんなもんよ。ぼくはマジで、本当にまじに、古希まで生きられるとは思っていなかった。睡眠時間を削りに削って仕事と遊びに夢中すぎてツレにはいつも「逝き急ぐな」といわれていた。人生は岐路と選択が生きる道筋を示している。どちらを選んでも、因果応報に後悔しないよう、常に険しい道を選んできたつもり。新しい靴があれば履いて . . . 本文を読む
寝坊した朝はため息まじりオムニバス的ヘンな夢を見た。国鉄に勤めていた親戚の爺さんが山の家にいた仏壇の前に座り訥々と経を唱えている傍らに置いた制帽の赤いラインがすすけてるどこかの駅の助役だった人次のシーンは帰っていく後ろ姿だけ見送るぼくにかける言葉はなく背筋がぴんとして寡黙な人だった。深夜2時過ぎに目が覚めた手探りで照明リモコンをさぐるよりスマホのほうが手っ取り早くONアピールチャンスがきていた布団 . . . 本文を読む