亮のブログ

もと電電公社退職退職の老人です。スポーツ、社会問題など気のむいた記事を自由に載せます。

橋下知事のこと

2008-03-13 20:22:38 | Weblog
 明日は橋下知事のことを書きます。

今日は14日、昨日写真だけ載せた大阪知事の橋下氏のことについて触れよう。橋下氏は年齢的な若さからか、理論一点張りで物事を解決しょうとする傾向が強い。大阪府の若手職員を集めての訓辞で、次のような話しをした。

 「始業前に朝礼をしたかったが、超過勤務になるので出来なかった。たかが15分の朝礼が出来ないというなら、勤務時間中のタバコや私語も一切認めない」と、この発言に対し一人の女性職員が猛然と反論した。女性の言い分は次の通りだ。

 「どれだけサービス残業をやっていると思っているのですか、知事は不満があればメールを送れといって、職場を分断している」この発言に対して橋下氏は「有り難い意見。どんどんいって欲しい」また、「サービス残業に感謝している」とも述べた。

 以上の経緯について、あなたは、どのような感想をお持ちだろうか、橋下氏の見解について私は思う。まず、第一点目 として、職場の中でタバコや私語を禁ずるということは、現実に不可能な命令である。無論タバコは特定の場所で喫煙すべきであろうが、「私語を一切認めない」ということは、人間性を無視した命令である。

 何でもそうだが、職場というものは、ある程度の私語があって融和が保たれるのであり、それが仕事への活力となっている。純然たる仕事以外の発言を禁止された職場などは想像も出来ない。自動車のハンドルでもそうだが、物事には全て「遊び」言い方を変えれば「余裕」が必要である。それを、始業前の朝礼が違法というのなら、仕事以外の発言も禁ずるというのは、あまりにも幼稚な発想である。

 次に第二点目として、サービス超勤の実態を知らされたのに、今後は、超勤の実態に合った超過勤務手当てを支払うよう改正する。との方針が述べられなかったのか、そうした不合理な実態を是正してこそリーダーとしての価値があるのではないか?

 更に三点目として、この勇気ある女性の発言に対し、「有り難い意見。どんどん云って欲しい」だとか、「サービス残業に感謝している」などの、発言者のご機嫌をとるような姿勢と、サービス超勤を肯定する態度を取ったことは、職員をリードせねばならぬ知事として、甚だ見識に欠けるものである。

 こんな良識のない若者が、大阪府の行政を取り仕切るのである。皆さんも、自分が大阪府の職員であると仮定して、自分の身に降り掛かる危険性を想像してみて下さい