亮のブログ

もと電電公社退職退職の老人です。スポーツ、社会問題など気のむいた記事を自由に載せます。

友人の体験

2008-02-27 16:11:57 | Weblog
        私の友人の体験 (これは悲しい実話です)
   
 ♪ 私のお墓の前で 泣かないで下さい そこに私はいません 眠って何かいません・・・・♪
 
 昨夜、NHKの歌謡番組で、久しぶりで秋川雅史が歌っていた。この歌を聞くと私は友人の悲しい体験を思い出します。 この友人は、5才の孫を特殊なベットによる事故により、あの世へ旅立たせました。ベットにそうした危険性があることを知らなかった友人は、2階に孫一人を残して階下で仕事をしていたのです。
 この事件は、テレビでも幾度となく取上げられたので、ご存知の方もあると思います。この孫の夭折を悼んで 友人は何日か後に、次のような詩を作りました。その詩をご紹介しましょう。

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            また会おう駿矢
 
 冬のはじめの日曜日 君は突然逝ってしまった 君をこよなく愛した人達に別れも告げず 「駿矢」その名の通り 5才の誕生日も待たず 私達の前を駆け抜けて行ってしまった ふっくらした桜色の頬 キラキラ輝くつぶらな瞳 レトリバーの小犬を思わせる 甲高な力強い足 暖かく柔らかな小さな指 その一つ一つの感触が 確かな記憶としてこの身に残っているのに  君はもう何処にもいない

へたり込みそうな喪失感と戦いながら 君のいた証を追い続ける日々 君は仏様の国のお使いだったのだろうか 月の世界へ帰っていったかぐや姫のように 君は仏様との約束を果たし終え 輝く光の帯に乗って 仏様の国へ帰っていったのだろうか 「行っちゃダメ」とみんなに取りすがられると帰れなくなるから 誰もいないあいだに 黙って行ってしまったのだろうか

でも それなら少し心がやすらぐ 月の世界には行けないけれど 仏様の国なら いつかみんな必ず行ける 「どうしてそんなに早く行っちゃったの」とか言いながら また君を抱きしめることが出来るはず 君は5歳のままで あのとろけるような笑顔で 私達を迎えてくれるよね 君に貰ったかわいい思い出を いっぱい抱えて 私達は残された命を大事に生きるよ いつか君に会えた時 「しっかり生きたよ」と胸張って言えるように

ありがとう 駿矢 君と過ごせた幸せな日々を 私達は決して忘れない そして いつか必ず君のもとに行くよ 待ってて 駿矢
                                                           2008・1   
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 彼女は、この詩を2008年1月に作ったらしい。手紙によれば、もう七七日(亡くなられてから49日)の法要も少し前に済ませたとあった。

 ♪ 秋には光になって畑にふりそそぐ 冬はダイヤのようにきらめく雪になる  朝は鳥になってあなたを目覚めさせる 夜は星になってあなたを見守る ♪

 私は彼女の孫さんが、千の風になって 大空を吹き渡っているような気がする。