行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

天皇杯3回戦 アルビレックス新潟戦(再開試合)

2023-07-18 21:44:15 | カターレ富山
降りしきる雨の中、延長までもつれた天皇杯3回戦・新潟戦。しかし、勝敗が決するところを見ることのないままに、中断されてしまうことに。
あれから1週間。
再びホーム・富山県総合運動公園陸上競技場に新潟を迎え、中断された時点からの続きである延長後半より試合を再開します。
J2・町田の待つ4回戦に進出するのは、どちらか?
誰も経験したことのない事態が、決着します。

1週前の中止となった試合は、試合途中の中断が3度も入り。「普段対戦することのないカテゴリの違う相手との一発勝負」という天皇杯の醍醐味とは、いささか様相が異なるものになりました。
それでなくとも、前の試合から中2日という準備期間の短さ。ターンオーバー編成による、リーグ戦のそれと違ういつも通りでない布陣。さらに、単純に雨の中の試合というだけで、紛れもあろうというもの。その上、中断の影響まで加味されたというならば。
そして、極めつけが今回の事態。決着を後日に持ち越しという。
カターレは土曜の琉球戦に勝利、新潟も同日の札幌戦に勝利と、それぞれのリーグ戦で勝利を挙げた上で、中3日のこの再戦に臨むこととなります。
ただでさえアウェイ連戦というなかで、さらにもう1回アウェイが追加という新潟には、不可抗力とはいえ、感じても仕方のない申し訳なさが。
もちろん、カターレとて、ホーム連戦だから良いというわけでもなく。
移動疲れのぶんは、あるいは有利かもしれませんが。それでも、本来しなくてもよかったはずの試合準備にかかる負担、さらにリーグ戦次節への影響という意味においては、地の利だけの問題ではありません。

あらためて言うまでもなく、J3のカターレとJ1の新潟とでは、実力に差があります。カテゴリの差云々ではなく、実際に対戦しているなかでの実感であり、それは明らか。
カテゴリが違う相手だからこそ、格下が格上に挑むという構図であるからこそ。
未知の相手との一発勝負だから、なにが起こるかわからないーーーそう、勢いや流れといったものから、カターレが一時的にとはいえ逆転に成功したように。
ただ、それが「既知の相手」だったら、どうか?
仮にも90分、延長前半15分を加えて105分対戦した相手。未知の相手だからこそのやりにくさ、という格下からすればアドバンテージになり得る部分は、だいぶ薄まってしまっています。
しかも、交代枠を使い切った状態。選手交代で流れを変えることができません。
そもそも、残り時間が15分“しか”ない。
通常の試合が90分とするなら、1/6しかない。
相手の出方を探りながらアジャストしていく、という部分に時間をかけてしまっていては、足りなくなってしまう。
それでなくとも、1点差を追うビハインド状態なのだから。
リスクを承知でカターレ側からアクションを起こさねば、なにもないなら何も起こらずに試合が終わり、敗れるだけです。
もちろん、相手の新潟もそれは百も承知。リードしているとはいえ、1点差では「まさか」はあり得る。
いろいろな不確定要素は含んでいたものの、それでも一度は逆転されてしまった。そんな富山に対し、格下だからという油断や慢心などは無いでしょう。
延長まで戦った状態であったならば、体力と気力の勝負に持ち込んで実力差をカバーすることも出来たかもしれませんが。
いかに連続アウェイとはいえ、リフレッシュされた新潟は、万全に近い状態と認識すべきで。有利にはならないと。
決定的な追加点で止めを刺しに来る可能性は、充分にあります。

それでも。
なにかしなければ、何も起こらない。勝ちに行かねば、負けるだけ。
再戦ではあるけれど、消化試合などではないのだから。
勝つために、なにをすべきか?
クラブとしての覚悟が問われます。
期待したいのは、松岡。
この試合の開始前までは、新潟にとっては無名選手のひとりでしかなかったかもしれません。
けれど、2ゴールを挙げて存在感を示したあとでは、話が違うでしょう。
当然のように、マークされます。
それでなくとも、1点差を追わねばならないカターレ。「富山の攻撃のキーマン」としてのマークも、徹底されることかと。
それでも。いや、だからこそ。
マークがきつくなるからこそ、それを上回ってゴールに繋げてほしい。そう願います。
もちろん、通常の延長後半ならいざ知らず、体力気力ともにリフレッシュされ、さらに警戒度も上げている相手。容易でないどころの話ではありませんが。
それでも、やってくれと。
臆していては、ひるんでいては、ただ座して敗戦を待つだけ。
困難を乗り越えた先にしか勝利を手に出来ないというならば。それを為すのは、いつでもなく、今でしかない。
高難度のミッション。けれど、達成した暁には、選手としてのレベルアップも間違いなかろうと。
ならば。やらない理由はありません。
J1からすれば2カテゴリも下のJ3に、こんないい選手がいたのか!と感嘆せしめるような、そんな活躍でもって。チームを勝利に導いてほしいです。

他にリーグ戦もカップ戦も開催されない、この7月19日水曜日。
たった15分の再開試合に、中継もなにもないでしょうし、注目度もほとんどないでしょう。あるいは、試合のない日の暇つぶしにチェックする程度か。
けれど。
当事者にとっては、そうではなく。
15分に、賭ける。
6分の1じゃない、6倍の密度でもって挑む試合。
ただ時間が過ぎただけ、で終わらせてなど、なるものか!
予想外の試合を、予想通りには終わらせるな!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しぶとく勝ちきり、ホームで歓喜!連敗を止めて勝ち点3を獲得 FC琉球戦

2023-07-16 21:13:09 | カターレ富山
1-0で勝利!
日曜日、水曜日、そして土曜日と、中2日間隔で続いてきた連戦の3戦目。いかに2、3戦目はホーム連戦とはいえ、予想外の中断となった新潟戦を経て臨む今節は、いかにターンオーバー編成だとしても、心身ともに負荷がかかる試合となったことでしょうが。
それでも。
選手たちは、ぞれぞれに気合の入ったプレーぶりで試合に臨むと。
CKからのチャンスをしっかりものにして先制。守っても高い集中力を維持して相手にゴールを許さず。
欲を言えば、追加点も欲しかったところではありますが。それでも、このところ複数失点が続いていた流れを止めるクリーンシートを達成したところは、しっかりと評価すべきところ。
愛媛が勝利したことで、1節での首位返り咲きこそならなかったものの。それでも、きちんと勝って差を広げなかったことは大きいです。

決着が持ち越しとなった新潟との雨中の決戦から中2日。
この日、カターレ以上に厳しいスケジュールとなっていた新潟ですが、アウェイで札幌と対戦。
中2日で連続アウェイ戦、しかも13時開始のデーゲーム(またも雨に降られるというおまけつき)。さらには、試合中に警告で退場者を出し、1人少ない状況まで強いられたとか。
そんな逆境を跳ね返して勝利した新潟。連戦にという不利な状況になど屈しない!という強い気持ちがもたらした勝利であったのではなかろうかと。そんな新潟と、中3日で再び対戦することとなるわけですが。
カターレのほうは、ホーム連戦。
カテゴリも違えば対戦相手も違い、比較するようなものでもないやもしれませんが、それでも。
ここでカターレが無様に敗れるようなことがあれば、新潟に顔向けできないな、と。
もちろん、勝つ。
勝って、お互いにリーグ戦からの連勝をかけて堂々と再戦に臨もうではないか!と。

ターンオーバー編成となることはわかっていたものの、それでも。
林堂と柴田が新潟戦に続き中2日ながら連続スタメン。・・・うん、連続ホーム戦だし、まぁそういうこともあるかもしれないけれどもね。
ただ・・・大畑さんよ、アナタ、人違いで出場停止になりかけた愛媛戦でもフル出場してたよね?で、新潟戦でも延長まで出てたよね?そこから今節もまたスタメン??
タフネスぶりに驚くばかり。いや、それだけ必要とされる選手ということの証でもあるのでしょうが。
そして、驚かされたと言えば。
来季の加入が内定している法政大4年の髙橋 馨希。特別指定選手としてチームに加わった背番号33が、スタメンに抜擢。Jリーグデビューを飾ることとなりました。
たとえ天皇杯の新潟戦に敗れることがあったとしても、リーグ戦まで負けることなど許されない。連戦であったとしても。
そんななかでの、大抜擢。
「責任は監督である自分が取るから、存分にやれ!」という小田切監督の覚悟というものが伝わってくる起用のように思えました。

試合開始からしばらく見ていて思ったのが、「やっぱり新潟とは違うな」ということ。そもそも別のチームであり、同じわけはないのですが、それでも。
J1クラブ・新潟の正確なパス回しに手を焼き、集中していないと、気の抜けたプレーをしてしまうと、あっという間にやられてしまうというようなプレッシャーを感じていたことを思えば。
琉球からのプレッシャーは、明らかに、それには及ばず。
ならば。
新潟に対しても、我慢強くチャンスをうかがい続け、それを何度でも繰り返したからこそ2得点を挙げることができた。その、“確たる事実”。
それを思い返すとき、やってやれない理由など無い!と。

均衡を破ったのが、35分のことでした。
CKのチャンスで、キッカーは大抜擢起用の髙橋 馨希ーーーヨシキ。
ペナルティエリア内に並んだ選手たちに合わせるかと思いきや。ヨシキの左足から繰り出されたキックはゴールから逃げる軌道を描き。
それに合わせたのが、坪川。ゴール前に密集した選手たちから少し離れたペナルティーアークあたりから進み出て、ヘディングシュート。ピッチにバウンドさせたボールがゴールに吸い込まれ、欲しかった先制点に繋げたのでした。
「前日の練習でも決めていたかたち」であったということですが、それにしても見事な、いわゆる“デザインされたプレー”。
デビュー戦でありながら大きな仕事をし、初アシストを記録したヨシキ。そして、連敗の流れで力になれず悔しい思いもしてきたところ、それをぶつけるように大仕事をやってのけた坪川。
勝たねばならない一戦で、大きな大きな先制点となったのでした。

もちろん、リードしたからそれで安心というわけではなく。むしろ、リードしたからこそ気を引き締めなければなりませんでした。そう、2点リードで折り返しながら後半開始早々に追いつかれ、逆転負けを喫してしまった愛媛戦のことを思えば。
元日本代表のFW金崎 夢生をはじめ、力のある選手を有する琉球。
加えて、先の讃岐戦、松本戦で、先制されながらも粘り強く戦い、逆転勝利で2連勝中であるという実績もあります。
先制されたからといって、それが即敗戦につながるわけではない・・・それを知る琉球に対し、決して手を緩めるわけにはいきませんでした。
安光が2度にわたってチャンスを決めきれず、なんて場面があったりもしましたが。
だからといって、そのツケを払わされる失点などあってはならない。
集中したプレーのなかで、初出場のヨシキが足がつって交代という場面があったりもしましたが。それだけ気合が入っていたことの証でもあり。
交代で入った松岡も、新潟戦のゴールを彷彿とさせるシュートで強襲する場面もあり。
ホームの声援を受け、連敗脱出にむけてチーム一丸となっている姿。
松本戦を試合終了間際の連続ゴールで逆転勝ちした琉球のことを思えば。最後の最後まで気を抜くことは許されませんでしたが、勝利を目指すカターレには杞憂でした。
そして、タイムアップ。
追加点こそならなかったものの、それでもしっかりと無失点に抑えてのウノゼロ勝ち。
きつい日程のなか、見事に勝利をものにしたのでした。

試合後のインタビューで、勝利の立役者となった坪川が語りました。
「『まだまだ俺たちは死んでないぞ、戦えるぞ』というのを、もう一度チームとして見せるためにも今日の試合で勝利することが絶対必要でした。 」
まさに、そのとおり。
ここであえなく敗れて3連敗となっていたなら、そのダメージがこれまで積み上げてきたものを崩してしまいかねなかったところ。
しかし、そうはさせなかった。しっかりと踏みとどまった。
カターレは、優勝を目指すチーム。そのことを再確認する意味でも、大きな大きな勝利であったかと。

息つく間もなくやってくる、新潟戦のリスタート。そして、次節・奈良戦。
豪雨、猛暑と厳しいコンディションが続く中ではありますが。
チーム全員が志を高く、勝利を追い求めるファイティングポーズを取り続けたならば。自ずと結果にも繋がってくることでしょう。
キツい連戦ではありますが、それを成長の糧としていくためにも。チャンスと捉え、それを活かしていくためにも。
より一層のレベルアップを期して、精進していかねば。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第18節 FC琉球戦

2023-07-14 23:08:53 | カターレ富山
ホーム・県総で開催された天皇杯3回戦・新潟戦が、雷雨の影響で試合途中に中止となり、後日残りの時間ぶんを開催するという、前代未聞の事態から中2日。
同じく県総で戦うこととなるリーグ戦の第18節。11位・FC琉球と対戦します。
鹿児島・愛媛の上位直接対決で連敗し、首位陥落となってしまったカターレですが。
これがもしも、2巡目の18試合目であったなら、残り2試合で首位との勝ち点差2は、途轍もないプレッシャーとしてのしかかっていたやもしれませんが。
今はまだ、1巡目の18試合目。連敗状態で楽観している場合ではないかもしれませんが、それでも。首位陥落を嘆いて悲観する暇があったら、いかに奪還するかに最大集中せねばならないところ。
2018シーズンの最終戦以来となる、琉球との対決。まずは、3試合ぶりとなる勝利を、勝ち点3を挙げること。
想定外の展開となった天皇杯から準備期間がわずかしかありませんでしたが、それでも。
必勝を期して臨む試合。必ずや、勝ちきらねばなりません。

2018シーズンに優勝し、J2昇格を果たした琉球。その後継続してJ2で戦っていましたが、昨シーズン21位となり無念の降格。J3に舞い戻ることとなってしまいました。
1年での復帰を掲げて臨むこととなった今シーズンですが、今シーズンここまでなかなか振るわず、中位に甘んじてしまっている状況。
そんななかで、5月半ばに倉貫 一毅監督を解任、チームの立て直しを図ることに。
その後、暫定で喜名 哲裕スポーツダイレクター補佐が指揮を執っていましたが、6月14日付をもって正式に監督に就任することに。
その就任直後はFC大阪に0-3、PK戦の末に敗れた天皇杯2回戦・熊本戦を挟んで宮崎にも0-3で公式戦3連敗と厳しい状況が続きましたが。
それでも、7月に入って状況は良化。
第16節の讃岐戦では、先制を許しながらも前半終了間際の連続ゴールで逆転。リードを守り切って勝利をおさめると。
続く松本戦でも、試合開始直後にいきなり失点するも、今度は試合終了間際の連続ゴールで劇的逆転勝利。2連勝を成し遂げました。
やればできるという確かな手ごたえとともに乗り込んでくる琉球。勢いのままに2連敗中の富山も飲み込み、3連勝を達成せんと手ぐすねを引いていることでしょう。
琉球にとっては5年ぶりのアウェイ富山戦。ほとんどの選手にとっては初めてのスタジアムということになるでしょうが。
2試合6失点と落ち目、さらには天皇杯3回戦からわずかに中2日という富山の状況は、決して万全とは言えない。ならば、勝機は十分にある!というところではなかろうかと。
累積警告で主力の福村 貴幸と武沢 一翔が出場停止というネガティブ要素もあるものの、それでも。
先の富山を破って首位を奪取した愛媛は、松田 力、ベン ダンカンという主力を欠きつつも、その穴を埋めた深堀 隼平のハットトリックの大活躍で勝利してみせた。ならば同じように、自分たちもニューヒーローの活躍で富山撃破をやってやれ!というところかと。
現時点では3位と11位という水をあけられている状況ながらも、臆することなく立ち向かえば、勝機はあろうと。

迎え撃つ、カターレ。
ただでさえ中2日の3連戦で、メンバー選考に苦慮させられる状況であったところ、それに追い打ちをかける事態に。
中止となっていた新潟戦は、19日に延長後半から試合再開。その際、出場メンバーは中断時と同じでなければならず。
いくら、いつもの90分ではなく15分だけとはいえ。それにかかる準備までもが1/6になるわけではありません。
むしろ、その15分に全てをかけて、1点ビハインド状態をひっくり返さねばならないことを思えば。しかも、すでに新潟に手の内を知られている状況とあっては。あるいは、普通に試合をする以上に大変かもしれません。
望む望まざるに関わらず、天皇杯出場メンバーは確定。それを見越しつつの、先の愛媛戦をベースとしたスタメンとなることでしょうけれど。

そんななかで期待したいのは、琉球との前回対戦時・2018シーズンから現在まで在籍している、椎名、今瀬、柳下、陽次たちでしょうか。
その年のシーズン開幕戦が、アウェイでの琉球戦。そこで、あれよあれよといううちに大量4失点。意地で3点を返したものの、初戦から敗れてしまうことに。
それがケチのつき始めで、その後坂道を転がり落ちるように不振を極め。ゴールデンウイークには最下位にまで落ち込み、当時の浮氣監督の更迭にまでつながってしまうことに。
それに対し、幸先の良いスタートを切った琉球は、その後も順調に勝ち点を積み重ね。ついには優勝を果たし、J2昇格を勝ち取ったのでした。
そして迎えた、その年のシーズン最終戦での再戦。
勝って有終の美を飾りたかった琉球と、ホームでなんとか一矢報いたかったカターレとの対戦。試合はカターレが先制したものの、後半に追いつかれてしまうことに。
しかし、このままドローかという試合終了間際の90+3分、途中出場の佐々木 一輝が劇的な決勝ゴール。見事に勝利し、苦しかったシーズンの締めくくりを、優勝クラブ撃破という勝利で飾ったのでした。
その試合に出場していた、今瀬、柳下、陽次の3人。天皇杯組でない彼らは、ほぼ確定的に今節の琉球戦に出場することになろうかと。
そのなかでも期待したいのが、陽次。
先月の6月無敗を成し遂げたカターレにあって、MVP級の働きをした彼ですが。
ここまで7月2連敗、全敗という状況、3連敗などもってのほかという流れを、再びの活躍でもって断ち切ってほしいです。
前回対戦から5年、イッキのほうはチームを去ったものの、陽次のほうは未だ健在。
ならばこそ。再び「佐々木」が琉球撃破の立役者となり、ホーム県総に歓喜を届けるーーーそんな活躍を、是非にも!

上位直接対決に屈するかたちで6ポイントマッチを落とし、いまや追う立場のカターレ。これ以上離されるわけにはいきません。
なんとしても勝って、たとえ今節の首位復帰がなかったとしても、自力優勝の可能性をキープし続けることは、最低限必要です。
むしろ。
土曜18時開始の琉球戦に勝利し、瞬間的にでも首位奪還を果たすこと。そうすることで、同日19時開始の愛媛、そして翌日の鹿児島にプレッシャーをかけることにつながります。だったら、やるしかないでしょうよ。

連敗して、首位から陥落した。それは事実。
けれども。
奪還の可能性が断たれたわけでもなんでもない。極論を言えば、最終戦終了時に首位であればそれで済むこと。
そうするために、できることをやりきる。すなわち、さしあたっては今節の勝利に全力を尽くす。
連敗中であっても、何もかもがダメで救いがない状況などでは、決してない。
余裕のないスケジュールにあっても、格上の新潟に対しても、敢然と立ち向かってみせた。豪雨のピッチでも、全力でボールを追い続けた。
そんな選手たちの姿は、今節の出場メンバーたちの心にも、響いているに違いありません。
自分たちがリーグ戦はしっかりと勝ちきるから、安心して天皇杯延長戦に臨んでくれ!そんな覚悟を、結果に、ホーム戦勝利に繋げなければ!!

ピンチは、チャンス!
不利な条件での試合は、チームとしてのまとまり、底力を引き出す絶好の機会でさえあります。
ならば。
その恩恵を、勝って存分に享受するほかないでしょうよ!
チーム一丸、勝利に突き進め!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まさかの事態。雷雨の影響で試合が中断、決着が持ち越しに アルビレックス新潟戦

2023-07-13 22:30:20 | カターレ富山
2-3で中断。
カターレ富山も今年で15周年ともなると、その歴史上、試合内容以外のところでのいろいろなアクシデント、ハプニングも経験してきましたが。
ホームでJ1クラブと対戦したことは、あった。
降りしきる雨で視界が白むことも、あった。
雷雨の影響で試合が中断、後に再開ということも、あった。
けれど・・・それらを1試合で全部ひっくるめて。さらには決着を見ることなく中断され、後日あらためて続き、というのは・・・さすがに前代未聞としか言いようが無く。
19時開始で21時ごろには終了するはずだった試合。延長、PKを含めてすら22時ごろには終わっていたはずのところ。
22時40分ごろに延長の前半終了というタイミングで打ち切り。
線状降水帯によって災害級の雨が降りしきるなか、決着が後日に持ち越されることになったのでした。

カターレ史上初となる、新潟との公式戦。
新潟の規模からすれば少ないとも言われたものの、それでも多くのファン・サポーターが来場。アウェイ側スタンドをオレンジに染めることに。
天皇杯ということで主幹がJリーグではなくJFAと、いつもと違っていはいましたが。
それでもいつもと同じくらいには、平日ながらも駆け付けたカターレファン・サポーター。
ホームの意地を見せ、新潟の襲来を返り討ちとせねばなりませんでした。
先日の愛媛戦から中2日。やはり大幅なメンバー変更を伴う編成に。
GKの田川はともかくとして、連戦となる大畑は大丈夫か?とか。
林堂や神山の起用は想定内として、左SBとして安藤が起用されたことに「お?」と思わされたり。
坪川と柴田がボランチコンビを組み、右に伊藤。
愛媛戦でベンチスタートだった駿太、松岡、マテウスがスタメン起用となりました。
それまで断続的に降っていた雨が上がり、19時にキックオフ。

いつものリーグ戦の試合ならば設置しているところのスポンサーボードが無いなど、普段との差を感じながらの試合となりましたが。
差、ということで言えば。
なにか、試合展開そのものが・・・まったく、いつも通りではありませんでした。
選手個々人が高い技術を持ち、巧みなパスワークでチャンスをうかがう新潟。
そこに安易に突っ込んでいっては、軽くかわされた上に陣形を崩され、簡単にチャンスを献上してしまうことにつながるーーーそんな展開が、確証めいてあきらかに感じられました。
今シーズンここまで戦っているJ3リーグでは、まったく見たことのないシーン。
ハイプレスからガシガシと相手に向かっていくのがカターレの信条。けれど、それを考え無しにやってしまうと、相手の思うツボ。
行くべきところと我慢するところ。それらを、決して焦れることなく冷静に判断しつつ対処せねばならない。その意識無くば、手も足も出ないままにワンサイドゲームに陥ってしまっていたことでしょう。
カターレとしては、0-0のまま粘り強くプレーを続け、チャンスをうかがい続けることに徹する試合だった・・・のですが。

20分、先制ゴールを許してしまい、均衡があっさりと崩れることに。
そう、端的な印象で言うならば・・・「なんか、ヌルっと決められた」
的確なパスワークから繋がれ、なんとか田川がシュートを防いだものの、そのこぼれ球をあっさりと蹴り込まれ。
“しかるべきタイミングとシチュエーションさえ合わされば、決めてみせますがなにか?”とでも言われたかのように。
きっと、新潟にとってみれば、造作もないゴール。
勝利のために、やるべきことをやり遂げた。ただそれだけのこと。
そんなふうに見えたのでした。

1点を追いつつ、試合巧者を相手に続く、我慢のとき。
それでも。
あきらめることなく、喰らいついていったカターレ。
そう、試合は終了のホイッスルが鳴るまで、わからないのだから。
逆転を信じ、勝負の後半---だったのですが。
強まる雨脚、そして稲光。
雷雨の影響で、その気合を入れなおすはずだった後半の開始が、遅れることに。
雷を避けるために、スタンド下コンコースなどに避難を要請されることとなりました。
確かに、天気予報を確認した時点で、ある程度覚悟はしていましたが。
ただ、その懸念通りに中断、再開待ちとなって良いかと言えば、さにあらず。
フクザツな思いを抱きながらも、それでも。
カターレの同点、逆転を信じ、再開を待つことに。

すると。
中断期間で仕切り直したのが功を奏したのでしょうか。新潟のプレーぶりをリスペクトしつつも、もう1歩を踏み出し始めたカターレ。
あくまで連携や距離感に配慮をしつつ、そこからボールに向かっていく、あるいは競り合いで簡単に譲らないなど、徐々に本来の持ち味をプレーに取り戻していくと。
降りしきる雨の中、58分。
松岡のミドルシュートがネットを揺らし、同点に追いつくことに成功しました。
J1・新潟をリスペクトしつつも、萎縮などしない。持ち味の負けん気で、積極果敢に狙っていったシュートが決まったかたち。
実に松岡らしいゴール。期待に応える活躍に、沸き返るカターレ側スタンド。
ただ。
文字通り、水を差すかたちで。
同点に追いついた直後、試合を中断。再びゴール裏からコンコースに移動する羽目に。

とはいえ。やれる、という手応えを掴んだのは大きい。ならば、当然のように、ねらうは逆転勝利。
その期待に応えてみせたのは、またも松岡でした。
カウンターから反撃するも、すぐさま詰め寄り応戦する新潟選手たち。ただそこで、途中出場の吉平が、ゴール前を横切る目の覚めるようなパスを逆サイドに蹴り込むと。松岡がそれに合わせ、勝ち越し!
ずぶ濡れのファン・サポーターでしたが、それはもうお祭り騒ぎ。
降りしきる雨とかどうでもいい!J1クラブを相手に躍動するカターレ選手たちの、なんと誇らしいことか!
ただ、直後に失点し、同点とされることに。
それでも。
勝機は、我らにあり!
確かに苦しい試合展開。けれど、一方的にやられてしまっているわけじゃない。
カターレだって、やれている!
延長、PKがなんぼのもんじゃい!
勝つ!それだけだ!

延長5分、勝ち越しゴールを許してしまい、逆転されてしまったけれど。
それでも。
視界が効かず、新潟ゴール裏がぼやけるほどに降りしきる雨のなかでも。
ここまでやれたんだ。やれない道理が無い。
同点、逆転だって、やればできる!
・・・しかし。またも、水入り。
3度目の中断の頃には、22時を過ぎて。通常であれば、PKまでいったとしても終わっているはずの時間。けれど、まだまだ時間が残されている延長前半。
止まない雨のなか、再開。
気力を振り絞りつつ、必死にプレー。

なのに。
またまた、中断。
試合途中ながら、臨時直行バスの出発時刻を案内せざるを得ない事態。それでも!と残っていた人々に待っていたのは・・・試合中止の宣告でした。
この時間になって、いよいよ雨の深刻さは増して。
線状降水帯、まさに災害レベルの雨が降りしきることに。
同点、逆転だって不可能じゃない!そう思わせるだけの試合を、決着まで見たかった。それは偽らざる本音。
ただ、状況がそれを許さず。
ずぶ濡れなんてもんじゃないほどの、強烈な雨のなかで。
クラブ史上初の事態。中止から、残りの延長後半からの15分ぶんを1週間後に同会場で、という決定が下されたのでした。

普通ではありえない事態の欲張りセットとでも言いましょうか。
平日水曜日の開催ということを忘れてしまうほどの、異常事態。
ビハインド状態からの試合再開、それがいかなる結末を招くのか?
誰も見たことのない結末は、1週間後。
起こってしまった事態は、仕方がない。自然には勝てないと。
それでも。
異常事態にあっても、やることそのものが変わるわけでなし。
前代未聞を、乗り越える。
今、カターレに必要なのは、降りかかるアクシデントもものともしない強靭さ。
決着がつかなかった試合。けれど、学びがあった。
ならば。
1週間後、万感の思いを込めて、勝利に向けて打倒新潟を果たすのみ!

戦いは、来週へと続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天皇杯3回戦 アルビレックス新潟戦

2023-07-11 05:30:21 | カターレ富山
先週末のJリーグは、奇しくもJ1、J2、J3ともに首位攻防戦が組まれることとなりましたが。J1、J2ではいずれも譲らずドロー決着となっていたところ。J3だけが明暗分かれ、首位陥落してしまうクラブがありました・・・他ならぬ、カターレ富山が。
そんなカターレですが、失意に沈んでいる暇などありません。
ホーム・富山県総合運動公園陸上競技場にて、J1・アルビレックス新潟を迎え撃つ天皇杯3回戦。
リーグ戦から中2日、2回戦と同様に大幅なメンバー変更を敢行し、ターンオーバー編成で臨むこととなるでしょうが。
それでも。先の敗戦はクラブ全体の問題に他ならず。悔しさ滲むリーグ戦チームに対し、天皇杯チームが出来ることは、なにか?
決まっています。
J1クラブに対しても敢然と立ち向かい、再びのアップセットを成し遂げること。その頑張りを、続くリーグ戦につなげていくこと。
トレーニングマッチでもフレンドリーマッチでもない、れっきとした公式戦の真剣勝負。そこに、カテゴリ差は関係ありません。あるのは、3回戦進出チームどうしという、同格の間柄。
ならば。勝たねばならない理由しかないでしょうよ。

2022シーズンのJ2で優勝、6シーズンぶりのJ1を戦っている新潟。長らくJ2暮らしが続いていたものの、満を持しての復帰。
その意味において、今シーズンの「降格組」である琉球、岩手はもとより、松本、愛媛、岐阜、讃岐など、J3の「元J2クラブ」のほとんどがJ2時代に新潟と対戦経験があります。
そんななか例外が、鳥取と富山の古参降格クラブ。
新潟とは、過去一度も公式戦で対戦していません。
こんなかたちでもJ2復帰に失敗し続けている現実を突きつけられているかと思うと、なんとも暗澹たる気持ちになったりもしますが。
公式戦ではないけれど、それに近いものであれば。
2011年、東日本大震災によって中断されたリーグ戦。その再開にあたり復興支援チャリティーマッチが開催され、ホーム県総に新潟を迎えるかたちで、プレシーズンマッチを行いました。(結果はスコアレスドロー)
あれから、12年。
交わることのなかった両クラブが、初めて公式戦で対戦することとなります。

6月7日に行われた天皇杯2回戦では、リーグ戦との兼ね合いもあり大幅なターンオーバーを敢行した新潟。そんななかでもJFLのレイラック滋賀の挑戦を退け、1-0で勝利し、3回戦にコマを進めることに。
ただ、続くリーグ戦では、天皇杯2回戦で富山に敗れた京都に1-3で敗戦。無念のPK失敗からの捲土重来を期すパトリックに2ゴールを奪われて敗れることに。
ルヴァンカップグループステージでは鹿島に敗れ、リーグ戦第18節では柏とスコアレスドロー。
7月に入り、ホーム広島戦で2-0の勝利を収めるも、ホーム連勝を狙った直近の神戸戦では前半15分の失点を取り返せず逃げ切られ、敗戦を喫しています。
その神戸戦から中4日で迎えることとなる、この天皇杯3回戦・富山戦。
格下相手に、リーグ戦のレギュラーメンバーとは異なる編成で臨むこととなるでしょうが、それでも。
首尾よく勝利し、チームに良い雰囲気、勢いの好循環をもたらすべく。
“まさか”は、あり得る。京都と同じ轍を踏むわけにはいかない、と。
これまで公式戦では誰もプレーしたことのない富山県総合運動公園陸上競技場というスタジアムではあるものの。
チームの浮上のきっかけを模索するなかで、そのきっかけとせねばならないとあれば。
油断なくプレーし、格の違いを見せつけて3回戦突破を狙ってくることかと。

ターンオーバー編成ながらも、チーム浮上のきっかけとせねばならないーーーその条件に関しては、カターレのほうも同じであって。
2点差をひっくり返されての4失点逆転負けという、ショッキングな敗戦で首位陥落。そこからわずかに中2日。
メンバー編成を変えるのだから影響なし、とは・・・さすがにそう都合よくはいかないでしょう。
無念さの滲む敗戦は、チーム全体の共有事項なのだから。
けれど。
だったらなおのこと。その立て直しもまた、全体の共有事項。
弱り目に祟り目なんかじゃない。泣きっ面に蜂なんかじゃない。
J1クラブに成す術なく敗れて天皇杯敗退、7月全敗を継続?
そんなのは、願い下げだ。
J1相手だから勝てなくても仕方ない?そんなことは無い。それを、京都に勝って証明したカターレなのだから。
今回だって、そう。絶対に勝てないなど、あるものか。
むしろ、再び首位に返り咲くための踏み台にする!くらいの気概がなければ。
完全燃焼で、勝ちに行く。
その頑張りをチーム全体で共有することこそが、首位奪還への道ならば。
全力を尽くして勝ちに行くほか、ないでしょうよ。

メンバー編成に関しては、具体的なところはわからないにせよ。
期待したいのは、田川、柴田、シルバといった面々。
なぜかといえば。彼らが、J1クラブからの期限付き移籍選手であるから。
もちろん、今シーズンカターレの一員として力を尽くしてくれていること自体は、とてもありがたいことだし頼もしくも思っています。
けれど、一方で・・・彼らは本来、J1クラブの選手として、そこでプレーせねばならないはずとも言えるわけで。
カターレ富山としては2つもカテゴリが上の相手。けれど、個別に見れば、本来は同格の相手として対峙せねばならないはずで。
そんなとき。J1相手だからと後れを取ってしまうわけにはいかないはず。
パワーもスピードも連携も、J3のそれを凌駕するものかもしれない。けれど、本来はそれに対抗しうる自分でいなければならないはず。
それを、思い出すとき。
J3だから勝てなくてもしかたない、なんてことにはならないはず。
ならば。
出来ることと出来ないことはあるかもしれない。それでもなお、やってやれ!と。
悪い意味でJ3レベルにおさまってくれるなと。いい意味で、裏切ってくれと。
そんなことを意識するならば。
負けて仕方ないなんてことは、無い。いかに勝つか?それだけが問題であるはずなのだから。

先月対戦した京都にしても、今回の新潟にしても。
J2降格から長らく、なかなか復帰できない日々が続きながらも、それでもあきらめない姿勢が実を結び、J1復帰を果たしたというクラブです。
その道の険しさ、苦労というものは、あるいは当事者にしかわからないかもしれませんが。
それでも。
長らく、J2復帰に失敗し続けているカターレにあって。
それでも、諦められないし、諦めたくない。
カテゴリこそ違え、復帰という成功を手にしたクラブ。そこから見習うべきところも、公式戦の真剣勝負のなかで見いだせたりもするかもしれません。
もちろん勝つつもりで臨むのだけれど・・・勝敗だけの話ではなく。
カテゴリが上のクラブと対峙するとは、どういうことか?
昇格からカテゴリを上げようとするとは、どういうことか?
ある意味、勝敗とは別の、もっと根っこの部分で得るものがあるのでは?と思います。
その、普段のリーグ戦では得られないところ、天皇杯ならではの得難い経験をするチャンス。ならば、それを存分に活かさねばならないことは、言うまでもなかろうと。

同じく3回戦に進出したJ3クラブである岐阜ならば、柏木だの宇賀神だの、J1でもおなじみの選手たちがいて、ある程度シンパシーをもっての対戦となるやもしれないなかで。
現在のカターレ富山の選手にあっては、まったくの無名と言っていもいいでしょう。
京都戦では前所属の大野などがいたりしたけれど、新潟に関してはそれも無し。たぶん、新潟サポーターにとってみれば、誰ひとり知らなくても無理ありません。
だったら。
いい機会だ、覚えてもらおうじゃないかと。
近くて遠い富山には、こんないい選手がいたのかと、実感してもらおうじゃないかと。
せっかく勝ち取った、ホーム開催。
訪れる新潟ファン・サポーターに、カターレ富山とはこんなクラブだ!と。J3優勝を目指すに相応しいクラブだと、知らしめてやろうじゃないかと。

勝ちきる強さを、再び示せ!!
初のJ1撃破まで15年?ならば、2回目は1か月だ!
富山のプライドを胸に、今回も下剋上を!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする