行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

天皇杯2回戦 ヴィッセル神戸戦

2022-05-31 22:39:49 | カターレ富山
クラブ史上初のJ1勢撃破を目指して戦う天皇杯2回戦。ノエビアスタジアム神戸へと乗り込み、ヴィッセル神戸と対戦します。
やはり天皇杯を舞台に対戦した2017シーズン以来となる神戸との公式戦。その時を含め、未だ1度も勝てていないJ1クラブとの対戦。
アウェイ相模原戦より中2日、この2回戦のあとには中3日でホーム讃岐戦を控えているカターレ。
もちろん優先度が高いのはリーグ戦ということにはなりましょうが、だからと言って天皇杯を思い出参加などにするわけにはいきません。
富山新庄クラブを破って県代表の座を得て、天皇杯出場を果たしたこと。そして、富山県代表として静岡県代表・藤枝MYFCを破り、2回戦にコマを進めたこと。
勝ち進んだからこそ、今がある。
それを成し得た誇りとプライドがあるならば、いい加減なプレーなど、出来ようはずもなく。
ジャイアントキリングは、出来るかどうかではなく、やるかやらないか。
もちろん、やる方向で。

世界的スーパースターである元スペイン代表のアンドレス・イニエスタをはじめ、大迫 勇也、武藤 壽紀、槙野 智章といった日本代表として名をはせた選手などなど。
ヴィッセル神戸のチーム人件費、実に50億越え。
2億3900万円というカターレとは、月とスッポンどころか・・・「同じJリーグ所属クラブ」などと言うのもはばかられるような、異次元とも言える格差が存在します。
そんな神戸も、今シーズンは予期せぬ低迷に見舞われてしまい、現在J1最下位。クラブワースト開幕11戦連続勝ちなし、三浦 淳寛監督の解任などのドダバタを経て、現在は昨シーズン清水を率いていたロティーナ監督が指揮を執り。
立て直しの効果は徐々に発揮されつつあり、直近のリーグ戦の札幌戦においては4得点を挙げて快勝し、今季2勝目を挙げたところ。
その札幌戦から中2日で迎える、この天皇杯2回戦。
富山をJ3だからと軽んじる、という意図はなかったとしても、主力級の疲労度を考慮、出場の少ない選手の経験値の底上げを鑑みたならば。いわゆるBチームといった編成で臨むことになるのではなかろうかと。
そのあたりを、どう捉えるか。
超有名なスーパースター軍団との試合!(ただし、ご本人の出場はありません)
当然ながら、控えメンバーであっても普段からスーパースターたちと同じチームでプレーしているのであって、格落ちと断じることなど出来ようはずもありませんが。
どうせならスター選手本人とと直接やり合いたかった、というのは本音でしょう。
けれど、イベント色の濃い親善試合でもあるまいし、天皇杯はノックアウト方式の完全決着制公式戦。
そこに、個人的な感傷が入る余地はありません。
なぜならば、チームの誇りを背負っているのだから。
いかに格上の、あるいは雲の上の相手であったとしても。全身全霊、全力を尽くして挑まねばならない義務があります。
そう、同カテゴリ同士の対決で下した藤枝に、「いくら格上と言っても、そんな無様を晒すようなチームに俺らは負けたのか」などと思わせるような試合をしてはならないのです。チームの誇りにかけて。
それこそが、天皇杯の醍醐味。
20倍以上の格差をひっくり返すべく挑む、真剣勝負。
自分たちのプライドを、自分たち自身が安いものとしてはならないのです。

前の試合から中2日であることはカターレも同様で、出場選手に関しては、望む望まざるに関わらず相模原戦に出場しなかったメンバー中心となることでしょう。
そんななかで期待したいのは、ルイスでしょうか。
今年初めて日本の地を踏んでプレーする彼ですが、同じく遠く異国からJリーグにプレーの場を求めて訪れている世界的スーパースター・イニエスタの存在は、知らないはずがありません。意識するなというほうが、土台無理な話ですらあります。
たとえ直接対決が叶わなかったとしても。所属クラブの試合は、100%イニエスタの目にも留まるわけで。
ならばこそ。
「カテゴリ違いでこれまで知らなかったけれど、J3にもこんないい選手がいたのか」と感心させるようなプレーを。
「どうせなら、直接対決してみたかった」と言わしめるほどのプレーを。
今度の神戸戦が実現したのも、ひとえに県選手権を制して天皇杯進出を果たしたがため。その立役者となったのが、ほかでもないルイス。
だったら。
この試合でもまた存分に実力を発揮し、カターレを勝利に導くプレーでもって、相手を驚嘆させてほしい。そう願います。

単純にクラブの格だけで比較したならば、カターレが神戸には敵うはずもありません。
リーグ戦の不振から脱却せんと、もがいている最中の神戸。けれど、だからといって天皇杯を捨てていいわけではなく。
それでなくとも、3大会前の王者。再びの栄光に向けては、むしろ手を抜くことはナンセンスですらあることかと。
とはいえ。
可能性はどれだけ低くとも、あるいはゼロに近くとも。
それでも、「まさか」は、あり得る。
まかり間違って、その「まさか」となってしまった場合・・・「最下位の神戸はJ3の無名クラブにすら負けるのか」などと憐みをかけられてしまう屈辱に晒されるかも、という懸念の実現可能性も、決してゼロではなく。
カターレが勝機を見出すには、まさにそのプレッシャーを突くというところかと。
神戸が万全の状態で万全のサッカーを繰り広げられたならば、10回に1回どころか100回に1回も勝てるかどうか。
けれど、その100回に1回を今回にすることも、あり得ないわけではないのです。
ならば、その実現のためにどうするか?
優先度が高いほうはリーグ戦であることは間違いなく、ここで敗れたとして、実力差をそのまま反映するかたちで大敗をくらったとして、本筋には影響しません。
ですが、「負けてもともと」「リーグ戦に関係ない試合だし」という心構えでは、元々ごくわずかであろう勝機をつかむことは叶わないでしょう。
むしろ、発想を逆転させるべき。
ここで、勝てるわけがないとされる試合を勝ったならば。
別物として直接影響のないリーグ戦でも、相手から「あの神戸に勝つなんて、富山ってヤベェチームなんじゃ?」と怖れさせることにもなりましょう。
直接関係ないのにプレッシャーを感じさせて、わずかでも相手の戦意を削ぐことにつながったならば。
優勝の可能性を1%でも上げる努力をするということは、つまり、そういうことだぞ?と。
だったら、むしろ勝ちにいかないほうが不自然と言うもの。それが強大な相手であれば、なおのこと。

今回で通算13回目の出場となる、カターレにとっての天皇杯ですが。J1クラブとの対戦は7度ありましたが、いずれも敗れています。
これまで、1度も経験したことのないジャイアントキリング。クラブの歴史に刻む勝利というものを、挙げたことがありません。
ならば、今回も同じか?
想定通りに負けるだけで、なんの意義も見いだせないままに敗退決定か?
違うでしょう。
これまで無かったならば、今回をその初回とする。そんな決意が必要です。
揺るがぬ覚悟をもって挑まねば、ただでさえ低い可能性を取り逃すことは自明。
勝利を信じてプレーした先にしか、歴史的勝利は成し得ないでしょう。
ならば、勝て!
20倍がなにするものぞ!格差をひっくり返してこその、ジャイアントキリング!
富山県代表としてのプライドを、J3リーグで優勝を目指すクラブとしてのプライドを、示すのは今!

想定内に、収まるな!
打ち砕き、勝利をつかめ!

勝たれ!!!富山!!!!!
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集中を切らさず競り勝つ!無失点で連勝 SC相模原戦

2022-05-30 23:37:04 | カターレ富山
1-0で勝利!
試合開始から早々に挙げた先制点を守り切るかたちで、無失点勝利。集中を切らすことなくプレーを全うし、連勝に成功したのでした。

5月下旬ということを忘れさせるような、31.7℃という今年いちばんの暑さのなかで開催された今節。まさに、夏!という条件のなかで、日差しも暑さによる消耗も気にしながらのプレーに留意せねばならない。相手はもちろん、自分たち自身との戦い、といった要素も色濃かったかと。
予想通り、前週の天皇杯1回戦のスタメンを継承するかたちとなったメンバー編成。
その1回戦で頭部を負傷して途中交代となった神山が、テーピングを巻いた状態で出場していた一方で。姫野がメンバー外となり、代わって松本が入るなどの変更点もあったものの、ほぼ同じスタメンで挑むこととなりました。

相模原にとっては、高木監督解任から薩川監督へという流れの中で、どうしても勝利という結果が欲しかった試合。
奇しくも、というか。
開催延期ぶんの試合として、19日にYS横浜と対戦していた相模原でしたが。そのYS横浜も、ここまで未勝利というなかで相模原戦も勝てず、という流れから監督交代に踏み切りました。
すると、前日に開催された北九州-YS横浜戦で、今季初勝利。星川新監督となって、いきなり結果を残すことに成功したのでした。
当然、そのニュースは相模原の選手たちも把握していたはず。
だったら、自分たちもまた、新体制からいきなり結果を出してやろうぜ!という発奮材料にもなったことかと。

そんな相模原に対し、受けて立たねばならなかったカターレ。
窮鼠猫を噛む、ではありませんが、勝利への意志をぶつけてくる相手に後手に回ってしまっては、挽回もきかぬままに敗戦というパターンは、有り得たことでしょう。そう、YS横浜に屈して初勝利を献上してしまった北九州のように。
だったら、なおのこと。
先制点を挙げて・・・それも、なるだけ早い段階で挙げて、相手に「やっぱダメかも」という精神的ダメージを与えることが肝要ーーーそう考えていたところ。
試合開始早々の、8分でした。
相手陣内右サイドからのFKというシチュエーションで。
キッカー碓井の放ったボールが、ゴールに吸い込まれ。それが先制ゴールとなったのでした。
まさに、「吸い込まれた」としか言いようがないものでした。
強風とまでは言えないまでも、けっこう強い風が吹いていたこの試合。前半はやや向かい風という条件を加味しながらのキックとなっていたなかで。
ゴール前に陣取っていた両チーム選手たちと相手GKとの隙間に、まるで針の穴を通すかのようなコントロールで蹴り込まれ。それが直接ゴールネットを揺らしたかたち。
いかにプロサッカー選手とはいえ・・・風などのコンディション面、練習ではない実戦のなかでの緊張感を踏まえたなら、もう一度同じように決めろ、と言われても、果たして決められるか?というくらい。
そんな絶妙なゴールが炸裂し、先制点を奪うことに成功。
まさに、狙い通り。
カターレの今シーズン全試合得点を継続するとともに、相手の相模原に「やっぱダメなのか?」と精神的にダメージを与えるゴールとなったのでした。

とはいえ、あくまで勝利への要件を整えたに過ぎない。
これまで、せっかく先制したにもかかわらず、直後に失点、あるいは戦半終了間際や後半開始早々といったタイミングで失点することで、それが逆転負けにつながった――そんな苦い経験もしてきただけに。
先制したからこそ、いかに勝つか。
勝ちきる強い意志が求められました。

追加点を奪って試合の流れを決してしまうことが求められ、また、前半はカターレのペースで進んだものの・・・突き放すゴールを奪うまでには至らず。
同点、逆転を狙う相模原は、後半開始時に2人同時、64分にもまた2人同時と、次々にフレッシュな選手を投入。
そのなかでも、64分に投入された38歳のベテラン・藤本 淳吾。その経験値がもたらす確かなプレーぶりが、相模原に勢いをつけることに。
なかなか突き放すには至らず、決定機もつくれないままに時間が経過し。
逆転は論外としても、ドローもあってはならないなかで・・・1点差ならば、あるいは予期せぬ事故のような失点というパターンもあり得るところ。
さらに・・・言いたくないですが、なにか、審判がホーム相模原寄りのように感じられ。
なんでそれでファウルをとらない?なんで同じようなところでとらなかったのに、相手にはとるんだ!とか。
気の抜けない、緊張感が漂うなかでの試合となりました。

しかし、それでも。
追加点を挙げて突き放すには至らなかったものの。全員がハードワークを貫き、相手に決定的な仕事をさせませんでした。
もちろん、ピンチが無かったわけではなく、決定力不足に助けられたところもあります。
これがもしも上位チームのような自信を持って戦うチームだったら、こうはならなかったろうな、というような。決められなかったのは、自信が不足している相模原だったからなのでは?というような。
けれど、それはカターレにとっては関係のないこと。
相手がどうあれ、自分たちが弱さを見せないこと。勝利への道筋を、踏み外すことなく着実に進み続けること。それこそが肝要でした。

そして、タイムアップ。
前半早々の1点を守り切るかたちで、いわゆるウノゼロ勝ち。ここまで不本意にも失点がかさんでしまっていたチームにあって、今シーズン2度目の無失点勝利とすることに成功したのでした。

リーグ戦に関係のない県選手権や天皇杯は、リスクでしかない―――そんな考え方も、あります。幸いにして今節も出場できる程度であったにせよ、実際に神山も天皇杯で負傷したりもしているわけで。
それでも。
今節の勝利は、それらの試合での経験値が活きた、と言えるのではないかと思います。
出場経験の浅い選手たちの編成で臨んだ県選手権決勝。延長にまでもつれる苦戦を強いられたものの、そこでしっかり勝ちきる執念を見せることができたこと。
そして、藤枝との対戦となった天皇杯1回戦。同カテゴリの相手、それも前回対戦のリベンジを期す相手を、返り討ちにする勝利を挙げられたこと。
それらは、リーグ戦序盤で躓いてしまっていたカターレの、大きな糧となったと言えるかと。
もしも、県選手権準決勝で敗戦を喫し、前週5月22日に試合のない状態で今節を迎えていたとしたら・・・果たして、同じ結果になっていたでしょうか?
チャンスは、自分たちで掴むもの。
リスクかもしれない、という考え方によるならば・・・コンディション的にもメンバー編成的にも影響大であるなかで、中2日で迎える天皇杯2回戦・神戸戦は、リスクと言えることは否定しません。
それでも。
経験を、今節の勝利に繋げたように。
全力で格上クラブに挑む経験は、必ずや糧となるはず。
どのような編成で神戸戦に臨むかは、次節・ホーム讃岐戦に臨むかは、まだわかりませんが。
やるべきことは、ひとつ。
勝ちにいくこと。

戦いは、続きます。
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第10節 SC相模原戦

2022-05-28 20:21:34 | カターレ富山
5月はじめのアウェイ鹿児島戦で4失点の惨敗を喫し、どうなってしまうのかと気をもませたカターレでしたが。
その後の県選手権決勝、リーグ戦第9節、そして先週の天皇杯1回戦と、富山県内3連戦で3連勝。
完璧な内容ではない。けれど、着実に歩みを進めている実感がこもっている、5月ここまで。
最終週、公式戦4連勝・リーグ戦2連勝とすべく、アウェイでSC相模原と対戦します。

2020シーズンに最終節の結果を以て2位に滑り込み、J2昇格を成し遂げた相模原。
しかしながら、そのJ2初挑戦となった21シーズンは、通常とは違って4クラブが降格対象となるレギュレーションのなかで、19位。降格クラブ中最上位ながらも、1年でJ3に舞い戻ってしまうという憂き目に遭ってしまったのでした。
1年での復帰を期して臨むこととなった今シーズン。J1・J2経験者を多く編成することで、速やかな復帰を成し遂げる方針を固めていた・・・のですが。
思惑は外れ、なかなか思うように勝てず。さらには選手10人が新型コロナ感染の影響を受けてチームが機能不全に陥るという不運も重なり。
不振の決定打となったのが、19日に開催延期ぶんとして開催された第7節・YS横浜戦。
直近の15日、第9節の富山戦で5失点と、散々な結果となって未勝利を継続してしまったYS横浜が相手。それでなくとも、同じ第9節で岐阜に敗戦を喫してしまっていたなかで、巻き返さねばならない試合。
必勝を誓って臨んだにもかかわらず、結果はスコアレスドロー。不振脱却は果たせず。
それを受けて、チームを指揮していた高木 琢也監督の解任を決断。後任として薩川 了洋U18監督を異動させることに。
かつて相模原の監督を務めていた薩川氏の再登板。長野や琉球でも指揮を執っていた豊富な経験に、再建を託すこととなりました。
そして迎える今節。新体制の初戦としての、ホーム富山戦。
監督交代という“劇薬”、荒療治を施したからには、低迷云々を言っている場合ではないと。是が非でも勝利と言う結果を求めんと、気を引き締めていることかと。
なんというか・・・気持ちは、わかる。本当に、我が事のようにわかる。
4年まえ、2018シーズンのこの時期。
開幕から不振を極め、ゴールデンウイークの鹿児島戦での敗戦をもって当時の浮氣監督が解任されたカターレ。
後任の安達監督のもと、県選手権決勝をはさんで迎えたリーグ戦・アウェイ鳥取戦で。
覚悟をもって挑み、3-2で勝利。再出発へとかける意思を示す白星を挙げたのでした。
そのときのカターレにとっての鳥取戦が、今節の相模原における富山戦。そう捉えることが出来ましょう。
それを思うとき、「下位に低迷しているチームにはサクッと勝たないと」などと、安易に考えることなど出来ません。
船山 貴之をはじめとしてJ1・J2での実績も豊富な選手も揃っており、力を十全に発揮したならば、むしろ低迷こそが不自然とさえ言えるチームであるならば、余計に。
それでなくとも。
ここまで4勝1分け4敗の10位というカターレ。昨シーズン、2敗でシーズンを首位で折り返しながらも優勝できなかったことを思えば・・・他クラブの不振がどうとか、揶揄しているような余裕などありはしません。
優勝を目指すチームでありながら、それにふさわしい戦績を残せていないのだから。
相手には相手の事情もありましょう。けれどそれは、浮上を期さねばならないカターレが停滞する理由になってはならないのです。

おそらくは、前週の天皇杯1回戦・藤枝戦を踏襲したメンバー編成となるであろうカターレにあって。
その1回戦突破の立役者となった吉平、そしてリーグ戦3戦連続ゴール中の川西に4戦連続が期待されるなかで。
ここは敢えて、大畑、林堂、鹿山の、背番号に3のつく“3バック”に期待。
ここまで16失点、極度の得点力不足にあえぐYS横浜にすら失点しているというデータは、当然相模原も取得しているなかで。
勝利に向けて遮二無二得点を狙ってくるであろう相模原を、いかに封じ込めるか。
封じ込めつつ、リーグトップ総得点の攻撃力に、どうつなげるか。
YS横浜に無失点でいられなかった富山、ではなく、5得点でボコった富山。そのYS横浜から無得点に終わってしまった自分たち―――それを、思い出させてやろうじゃないかと。
前述の、今回とある意味似ているのでは?という2018年鳥取戦においては。
鳥取のフェルナンジーニョ、レオナルド、ヴィートル ガブリエルというブラジル人トリオが攻撃の脅威として立ちはだかってきたなかで、“第4のブラジル人”・ルーカスがカターレ初ゴールを決めて先制。それも8分という早い時間帯に、というところが、勝因として大きかった。
逆の立場となる今節、勝利を掴むためには。
そのパターンを、相手にやらせないことが肝要。むしろ逆に早い時間帯に先制して、相手に「やっぱダメなのかも」という印象を植え付けるくらいでないと。
そのためにも、守備の安定は不可欠。
攻勢にさらされながらも、しっかりと無失点に抑え込んで勝利を手にした天皇杯1回戦のように。
今節もまた隙のない守備でもって相手を封じ、無失点を成し遂げてほしい。そう願います。

先の話をすると、今節から中2日で天皇杯2回戦・神戸戦を戦うことになるカターレですが。
それに気を取られて「下位の相模原なら、まぁ大丈夫だろ」などと油断するなど、言語道断。あってはなりません。
もしも、どうしても意識がいくというならば、それはそれで考え方ひとつ。
現在、神戸もまたJ1にて極度の不振にあえぐチーム。リーグ戦ではない天皇杯とはいえど、脱却のヒントを得るためのてがかりとして、おろそかにはしないはずです。
言いかえるならば、現状打破を目指すクラブとの2連戦とも。
むしろ、上位で安穏としている相手のほうがやりやすかったのでは?という感すらあるなかで。
けれど、それを言うならば・・・カターレだって、他クラブのことをとやかく言えないはずです。
優勝を目指すにあたり、上位とは差をつけられてしまっている現状。
それを打開していくにあたり、相手云々よりもまず、自分たちを厳しく律しなければならないことは、言うまでもなく。
だったら。
やるべきことは、明白です。
一切の妥協なく挑み、必ずや、勝つ。
そして、自分たちの成長にもつなげる。

言い方として適切かはさておき・・・それでも、敢えて言えば。
優勝するということは、他クラブを蹴落とすということ。
相手が不振、不安といったネガティブさを露呈してしまっているとしたら、それを容赦なく突くべき。
前の試合で5失点をくらったYSに無得点で勝てなかった?
だったら、あんたらも5失点をくらってみるか?
それくらいの意気込みで臨むべき。
相手の不振脱却に付き合っている暇など無く、むしろ自分たちの現状改善に全力を挙げねばならないのだから。

不振脱却への意志、わかるからこそ、跳ね除けろ!
一戦必勝、力の限り!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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勝利へ一丸、1点を守り切り2回戦進出! 藤枝MYFC戦

2022-05-24 03:18:35 | カターレ富山
1-0で勝利!
同カテゴリ対決となった天皇杯1回戦。だからこそ負けられないという気概を力に変え、見事に勝利!
2回戦進出を果たし、J1・神戸への挑戦権を獲得したのでした。

気温27.3℃、強い日差しが照り付けるなか、1年ぶりの高岡スポーツコアで行われたこの試合。
リーグ戦から1週のインターバル、そして相手の藤枝が同カテゴリとあって、やはり予想通り、メンバー編成も大きな変更は無く。
先のYS横浜戦からの変更として、ここ最近は戦列を離れていた大畑がスタメン復帰、これまでは途中出場であったシルバが初のスタメン起用となりました。
前週に続き吉平がキャプテンマークを巻くなかで、キックオフ。

リーグ戦とは異なる大会、異なる会場ながらも、試合の雰囲気というものは、まさしく「ホーム藤枝戦」と言えるものであったかと。
カターレの前からのプレス、藤枝のパスワークと、リーグ戦のそれと変わらないそれぞれの持ち味がぶつかり合うことに。
吉平が前線から積極的に走り回って、相手を自由にさせず。藤枝も要警戒のベテラン・鈴木 惇が起点となって的確にパスをさばくなど。約1か月前のアウェイ藤枝戦でも見た光景が、高岡スポーツコアでも繰り広げられることに。
そんななか、目を惹いたのがシルバのプレーぶり。
簡単にボールを失わない、競り負けない体幹と、視野の広いパスを出せるテクニックを併せ持ち。やはり前からの仕掛けで機能する川西、姫野らとの連携ぶりは、確実に相手にプレッシャーを与えていました。
そして、先制点が生まれたのが17分。
ボール奪取からの攻勢、シルバがクロスを上げると、それを吉平が頭で合わせ、見事にゴール!
「彼なら必ず良いボールを出してくると信じてニアに走り込んだら、そのとおりドンピシャのボールが入ってきた。僕は触るだけだった」という連携が決まり、先制に成功したのでした。
それにしても、吉平。
1ヵ月前のアウェイ戦でも古巣・藤枝からゴールを決めて勝利に貢献しましたが、またしても。前所属クラブとして、他にも増して気合の入る相手ではありましょうが・・・見事な、藤枝キラーっぷり。
決めるべき選手がしっかりと決めて先制という理想的な展開で、優位に立ったのでした。

ただ。
ここまでのリーグ戦で、リーグ最多得点を挙げながらもワースト3位という失点が足を引っ張っているカターレ。
そのなかで、悪癖とも言えるシチュエーションが、「せっかく得点したのに、直後に失点してガッカリ」というもの。
先制からわずか数分、まさか・・・と思っていたら。
警戒していた鈴木のキックがクロスバーを直撃、肝を冷やすというシチュエーションが。危うく悪い意味でのお約束にはまってしまう危機を、なんとか回避に成功。
これがもしもこれまで通りであったなら、まったく別の展開となっていたのではなかろうかと。
とにもかくにも事なきを得て、リードを保ち。
動揺も最小限、やるべきことをやるという信念のもと、集中したプレーを続けたのでした。

スコアは1-0のまま、後半戦へ。
相変わらず照り付ける日差し、気温の高さに懸念されるところの、消耗。
それでも、大畑、林堂、鹿山という背番号に3のつく3バックを中心に、粘り強い守備を見せ。
そして、変わらずに果敢に走り回って前からプレッシャーをかけ続ける吉平。そのプレーぶりに、どれだけ後ろの選手たちが楽になったことか。感嘆をもって見ていました。
同点、逆転を目指す藤枝の攻勢に、守備の時間が長くなるカターレ。
それでも集中を切らすことなく、相手に決定的なシーンを作らせず。
本当に・・・なんというか、リーグ戦の戦いぶりそのままだな、と。
あるいは、これが天皇杯の試合であることを忘れかかる、というか。
そうは言うものの、これは天皇杯の試合。
引き分けは無く、90分で決着がつかねば延長戦へ。
そう、どんなかたちであれ失点して追いつかれてしまえば、その可能性は大いにあるという。
もちろん突き放す追加点を挙げて試合の行方を決することが出来れば、それに越したことはなかったものの。
攻め込まれる展開が続くなかでは、なかなか良いかたちには持ち込めず。
交代策にしても、延長の可能性も考慮しながらとなれば。
難しい時間が続きました。

それでも。
カターレ選手たちの集中力が途切れることは、ありませんでした。
最後の最後まで、アディショナルタイムの4分までゴールを割らせることなくしのぎきり。
そして、試合終了。
虎の子の1点を守りきり、見事に勝利。同カテゴリ対決を制し、1回戦突破を決めたのでした。

この試合のMVPは、間違いなく吉平。
先制ゴールにして決勝点となった得点もさることながら、78分に交代するまで全力プレーを続けてチームを盛り立てた闘志。それがなにより素晴らしかったかと。
これまでの悪しきジンクスにハマって同点に追いつかれていては、どうなっていたかわかりません。それほどに、紙一重の試合ではありました。
けれども、勝った。勝利を手にしたのは、カターレ。
この試合で得られた成果をリーグ戦にもフィードバックし、さしあたっては次週の相模原戦の勝利へと繋げていかねば。

2回戦進出を成し遂げ、6月1日にノエスタで開催の神戸戦へとコマを進めるカターレ。力を見せて掴み取ったこのチャンス、存分に活かさねばなりません。
富山県代表として、そしてJ3代表として。真っ向勝負にかかる期待は、大きいことかと。
その期待に応える活躍、ぜひともみせてほしいです。
戦いは、続きます。
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天皇杯1回戦 藤枝MYFC戦

2022-05-22 01:53:53 | カターレ富山
2週前の富山県サッカー選手権を勝ち抜き、富山県代表として臨む第102回天皇杯。
高岡スポーツコアにて、静岡県代表・藤枝MYFCと対戦します。

これまで、J3クラブとして、富山県代表として参加してきた天皇杯においては、1回戦を下位カテゴリクラブ、2回戦以降をJクラブと対戦してきました。
そんななかにあって、今回は初めての同カテゴリの相手。
これまでの1回戦とは違った意味で、負けて言い訳のできない、勝たねばならない対戦と言えます。
かつて、J2クラブとして出場していた頃は、初戦は同カテゴリの相手ばかりでした。
2009 岡山 〇(PK)
2010 横浜FC ●
2011 鳥栖 〇(PK)
2012 岡山 ●
2013 山形 ●(PK)
2014 横浜FC 〇
6回中3回がPK決着。特に2013年などは、選手が1巡してGKまでもがキッカーとなるほど延長したなかで、9-8で敗れてしまったことが印象に残っています。
今回、久しぶりの同カテゴリ対決となりますが。PK決着となる可能性も、無いではありません。

およそ1か月前、4月17日にリーグ戦の第6節をアウェイで戦い、勝利した藤枝戦。
吉平、姫野、安藤の元藤枝3人衆が躍動、自分たちの目指すべきサッカーを体現し、見事に勝利を挙げたのでした。
藤枝にとっては、そのときのリベンジマッチともなる今回の対戦ですが。
その藤枝、富山戦の敗戦をバネにということ。以後の公式戦では、県選手権準決勝で静岡産業大学に延長戦で競り勝つと、リーグ戦第7節と8節ではカターレが敗れた北九州と岐阜を連破。さらに県選手権決勝で同カテゴリの沼津を下し、公式戦4連勝を達成。直近の第9節はアウェイでいわきと対戦し、2点ビハインドの苦しい展開から追いついての引き分けという粘りを見せ、5試合連続負けなし。
今回の天皇杯1回戦でその負けなしをさらに伸ばすべく、富山の地へと乗り込んできます。
手応えも自身も上積みしたなかでの対戦に、藤枝選手たちも燃えていることでしょう。
というか・・・藤枝にとってみれば、「リーグ戦ここまで9試合で、富山に無得点だったのは俺らだけかよ!」というモヤモヤ感も、あるやもしれません。
リーグ戦での再戦を前に巡って来た、リベンジのチャンス。
今後の上位進出への足掛かりともなるとあれば、「天皇杯だから、リーグ戦ほどには重視しない」とはならないでしょう。
全力で打倒富山を掲げてくることかと。

開幕戦での勝利以降4戦連続で勝てなかったカターレにとって、藤枝戦での勝利が再起のきっかけとなったことは言うまでもないとして。
ただ、それ以後公式戦負けなしの藤枝に対し、4失点と惨敗した鹿児島戦、勝ったとはいえ、得点力に難のある下位の鳥取、YS横浜に失点を許してしまったなど、課題の残るカターレ。
今回、リベンジに燃える藤枝に屈してあえなく敗れてしまうようなことがあれば・・・リーグ戦とは関係ない試合ではあるものの、それでも今後の戦いに暗い影を落とすことになるであろうことは、想像に難くありません。
しかし、だからこそ。
ピンチは、チャンス。
ここで藤枝を返り討ちにし、リベンジを退けたならば。かつ、それが再びの無失点勝利であったなら。
チームとして得られる自信、経験値というものは、普段の1試合で得られる量以上に跳ね上がることでしょう。そう、リーグ戦に直接は関係なくとも、必ずや好影響をもたらすはずです。
だったら、それを逃す手はあるまいよ。
リーグ戦ではないから、ではなく。むしろ、完全決着のトーナメント戦だからこそ。
チーム底上げの絶好の機会を勝利でモノにすべく、全力をもって挑まねばなりません。

前の試合から中2日であった県選手権決勝と違って、リーグ戦と同じ1週間間隔で臨むこの試合。
それでなくとも同じJ3のクラブが相手とあれば、いかにリーグ戦と直接関係ないとはいえ、控え中心のメンバーとはならず、主力級の編成で臨むこととなるのではなかろうかと。
期待したいのは、姫野。
約1か月前のアウェイ戦で前所属クラブに恩返しゴールを挙げ、勝利に貢献。今回もまた、その力を存分に発揮してチームを勝利に導いてほしいです。
前回対戦では、カターレ側の前線からのプレスが有効に機能したことがあった一方、藤枝側がノりきれていなかった、という面もありました。
そこから公式戦5戦無敗という藤枝。手応えと自信を増してのリベンジマッチ。
それを返り討ちとするには、いかに相手の攻勢をかわしつつ、こちらの得点機を演出、さらにゴールに繋げるかにかかっています。
だからこそかかる、姫野への期待。
石﨑監督のもとで培ってきたカターレサッカーの神髄というものを、いまこそ発揮すべき時です。
今シーズンの藤枝戦を3戦3勝とすべく挑む、第2戦目。前回対戦に続く勝利の立役者となってほしい。そう願います。

前回大会以来、1年ぶりの高岡スポーツコアでの開催試合。
ホームスタジアムである県総ではなくとも、富山県代表として、地元開催の試合。
勝たねばならない理由しかありません。
勝った先には6月1日にJ1・神戸との試合が待っていますが、それよりも。
先の試合ではなく、目の前の藤枝戦に最大集中。
リーグ戦で現在7位の藤枝と10位のカターレの戦績が、この試合で左右されることはありませんが、それでも。
いずれ、追い越す。必ず。
その布石すべく挑む試合でもあるならば。ここは、前回対戦同様に無失点勝利を挙げねばならないところ。
そうすべきだし、しなければならない。

必勝を期して、1回戦突破!
ホームの期待に応える勝利で、勝ち抜け!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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