行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

必勝の願いも届かず。実力差に屈し、降格待った無し  松本山雅FC戦

2014-10-28 02:03:00 | カターレ富山
1-2で敗戦。
降格寸前のクラブと昇格寸前のクラブ、22位と2位という圧倒的な差。シーズンも最終盤のここに至っての実力差は、客観的にみれば覆すことの出来ようはずもない大差であり、最下位クラブが勝てる道理のない試合であったのかもしれません。
しかし。
それでも、勝たねばならなかった。勝つしかなかったのに。
0-0で前半を折り返しながらも、後半に2失点。1点を返してさらに最後まであきらめずにゴールを狙い続けたものの、現実は非情でした。奇跡の逆転勝利を許されるほど寛容ではありませんでした。
敗れた上で21位の讃岐が勝利していたら、今節での降格が決まっていたところ。その讃岐の結果が引き分けに終わったことで、辛うじて今節で確定してしまうことこそありませんでしたが・・・。
残り4試合で勝ち点12の差。4戦全勝が前提の上で、さらに讃岐が全敗せねばならず、その上で得失点差において上回らねばならない、と。
ただ単に、数字の上で決まっていないというだけの話であり。
首の皮一枚でつながっている、なんて状況ですらない。もはや切れてしまっているところ、ただ単に乗っかっているだけ・・・つつくどころか、息をふっと吹きかけただけでポロリと転げ落ちてしまうような状況。
それでも。
それでも、やるしかありません。
現実的には1%も無いかもしれない可能性であったとしても。
絶望を否定し続け、抗うしかないのです。

プレーオフ圏内への到達を成し遂げ、自動昇格となる2位へもあと僅かという松本。その期待が、1万2千人というJ2離れした平均観客動員をさらに上回る1万4千人を呼び寄せた今節。春先に対戦した去年や一昨年ですら圧倒されたのに、さらに輪をかけた、まさに大入り状態でした。
それでも。500人近いカターレのファン・サポーターが詰めかけ、アウェイ席を青く染めました。ホーム側に負けない・・・とは言えないまでも、大きな声援を送り続けたのでした。
時折雲ったりもしながらも、秋晴れの好天に恵まれた、絶好のサッカー日和のなかで執り行われた今節。
ただ、一昨年もそうでしたが、アルウィン特有のスタジアムを巻く風に注意を払う必要に迫られながらの試合となりました。前半は風下、ときにゴールキックが風で押し戻されたりと、慎重な対応が求められました。
そんななか、持ち味であるところの積極的なプレスで仕掛けていくカターレ。しかしながら、個々の技術、パス回しの精度など、トータルのクオリティ的には松本のほうが上であることが見て取れました。攻守ともにしっかりとした自分たちのスタイルを持っている、というか。攻撃陣にボールが渡ったときの雰囲気というか期待度というかが、やはり「やってくれそう」というオーラをまとっていたというか。カターレにとっては不足していることが明らかな部分だけに、余計に目についたということもあったのかもしれませんが。
いつものように、最終ラインからの飛び出しを狙う苔口になんとか合わせていこうと蹴り込んでいくスタイル。チャンスもあったし、やりたいことも伝わっては来ましたが・・・やはり、簡単にはいかず。
風の影響、アグレッシブな相手選手への対応などなど、やりにくさもあったことは事実でしょう。
けれど・・・どうにも、攻撃が単調になっていた感が否めません。
この試合に限ったことではないですが、もうちょっとバリエーションを増やしてほしかったところ。それこそ、水戸戦で2発のミドルを決めた前のように。一昨年のヨンドクが、おそらくは相手GKも「こんな向かい風の中では撃ってこないだろう」というなかでスーパーミドルを決めたりしたように。
双方ともに得点のないまま、前半は0-0で終了。
無失点はよかったけれど・・・やはり、得点がほしかったのが本音でした。相手優位の中での無得点であり、その優位さをはね除けて勝つには、試合の流れというものを味方につける必要があったところ。前半が終わった段階で、あからさまな劣勢とまでは言えなかったにせよ、無失点だからそれでよし、とは言えない内容ではありました。

勝つためにはどうしても得点が必要、そのために挙げねばならない先制点でしたが・・・。
スコアが動いたのは62分。気をつけなければならないと警戒していたはずのセットプレーから失点してしまったのでした。
ハンドの判定をとられてメンタル的な隙が出来てしまった状態から、FKをDF大久保 裕樹に頭で合わせられ、先制を許してしまうことに。それまでチャンスがありながらも決めきれないでいたところ、松本サポーターが一気にヒートアップした瞬間でした。
勝つしかない、どうしても勝たねばならない試合にあって、痛すぎる失点。
ただ、その4分後。
そのゴールを決めた大久保が、抜け出そうとする苔口を引っ張り、誰がどう見てもイエローというファウル。先ほどの失点につながったFKとピッチのちょうど対称の位置で、今度はカターレが同じくFKのチャンスを得たのでした。
しかし、それを決めきれず。
決定力の差と言ってしまえばそれまでではありますが・・・そのあたりもやはり、セットプレーに自信を持ち、実際にチャンスを多くの得点に結びつけている松本と、それができずにリーグワースト総得点のカターレとの違いとも言えたのかもしれませんが・・・。
そして、チャンスを活かせなかった代償を払わされる羽目に。
71分、セットプレーからのボールに飛び出した廣永が触れずに流れてしまうという致命的なミス。それを逃さなかったDF飯田 真輝に決められてしまい、2点差に。
GKとしての対応のまずさからの失点は初めてではないだけに、廣永にとってはもちろん、チーム全体にとっても痛すぎる失点でした。

それでも。
勝つしかない。たとえ2点差となろうと、意気消沈している場合ではないことは明白。その思いを、反撃につなげました。
73分、大西のゴールが決まり、1点を返すことであきらめない気概を体現。
苦しい中にあっても運動量を落とすことなく、くらいついていきました。
ただ・・・やはり、松本のほうが試合巧者であった、ということでしょうか。
失点にも崩れることはなく、相変わらずのカターレを上回るボールさばき、テクニックでもって、なかなか良い形を作らせてもらえませんでした。
リードしている松本のほうは無理をして攻め込んでくることもなく、しっかりと守りを固めている状態。それを崩そうにも、パスコースも切られ、ボールをなかなか前に運べない展開。ロングボールで通そうにも、風の影響への考慮もあり、おいそれというわけにもいかず。
勝つためには追いつくだけでなく、逆転が必要。あと2点は獲らねばならないのに、攻めきれないまま時間が経過。
そして。
3分あったアディショナルタイムの最後の最後、前線に上がっていたテホンのシュートが枠をとらえられずゴール脇を抜けていったところでタイムアップ。
勝たねばならなかった試合で敗れ、勝ち点無し。
必勝を期した戦いに敗れてしまったのでした。

あるいは・・・前回対戦の第10節くらいでこの試合内容であれば、「敗れはしたけれど、意地は見せた。次こそ勝てるように頑張れよ!」くらいは言えたかもしれません。
けれど。今は、場合が場合。
讃岐が引き分けに終わったことで今節での降格決定こそならなかったものの、絶望的状況がさらに少し悪化しただけで、なにも得ることができませんでした。
TOP OF 北アルプスの優勝の可能性が消滅。ひとつ、取り返しのつかない現実を突きつけられたと言っていいでしょう。
しかし。
残留の可能性がゼロでないならば。
それがどんなに低いものであろうが、どんなに困難であろうが、やるしかありません。
ほぼ不可能と、あきらめてしまうことは簡単でしょう。投げ出してしまえば、つらさからは目を背けることができるかもしれません。
ですが。
それは、できない。それは、したくない。それは、しない。断じて。
意地を張るだけの自己満足?
結構。それの何が悪い?

意地は、張り通します。なにがあっても。
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第38節  松本山雅FC戦

2014-10-26 02:24:10 | カターレ富山
もし敗れてしまうと、21位讃岐の結果如何で今節での自動降格が確定してしまいます。「勝つしかない」とは、もう何度となく繰り返してきた言葉ではありますが・・・今度という今度は、まさに崖っぷち。後がありません。

J1においては、徳島の最下位とJ2降格が確定。初の挑戦が開幕からずっと最下位のままで降格というのも悔しいでしょうが、それも昇格をしたからこそという貴重な経験。悔しさをバネに、また必ずやJ1の舞台に返り咲いてやるぞ!との決意も新たになったのではないかと思います。小林監督の退任も決定しているようですが、それでも来季に向けた目線の先にはしっかりと希望が映し出されているのではないでしょうか。
一方で。
J2の最下位はどうか?

はっきり言います。希望なんてありません。

世間一般ではJ1の落ちこぼれ扱いであるJ2。そこからすらも落ちこぼれるような落伍者に対して、寛容であるわけがない。
制度上決まってしまっていることだし、それは当然起こりうること。競技である以上、22チームあれば1位から22位までの順位がつくのも当然。どこかのチームが必ず22位となり、自動降格となることは、理屈の上ではわかっていること。
しかし。
その最下位チームを、世間は「しかたない、また次がんばろう」などと許したりはしないでしょう。次なんてありません。
必要以上にこきおろすか、笑いものにするか・・・はたまた、敬遠して無関心となるか。
草刈り場なんて言葉もあるように、降格後の選手動向ではチームをバラバラにされ、さらにカターレのような歴史の浅い経験に乏しいクラブにとっては、それらに対応する積み上げた財産もほとんど無い。
監督を代えて心機一転やり直す?これまで選手獲得を含めて大部分を監督に丸投げ、進退伺いを出されてすら首切り出来ずに責任回避していたクラブが?
あらゆる面で、今までのカターレが崩壊することは目に見えています。
いずれにしろ、絶望的な未来しかないのです。

自力残留の道が断たれて久しく、さらに降格圏内が確定してしまっているカターレ。それに対し、今節対戦するのはプレーオフ圏内が確定し、湘南の優勝で残り1枠となった自動昇格枠を目指して邁進する松本。両極端、と言える状況下に置かれたチームの対戦となります。
現在2位、今節の勝利で確実に勝ち点3を重ねて、自動昇格をさらにたぐり寄せたい松本。最下位が相手だからと気を緩める、などといったことは無いでしょう。
それでなくとも、松本にとって富山戦勝利には意欲を燃やしているはず。
前回対戦において、まさかの3失点を喫して今季初勝利を献上してしまった苦い思い出。そこからのさらなる富山の激弱っぷりを知るにつけ、その苦さというものは濃縮されていったかもしれません。「なんでこんなクラブに負けたんだ」と。
当初の目標であったプレーオフ進出圏内への到達もクリア、そして自動昇格枠への視界も良好。悲願のJ1昇格まであと1歩。
そんななか、ホームの大観衆の前で最下位の富山を屠り、汚名返上を果たして後顧の憂いを断つべく、全力で今節に臨むことかと。
アルウィンでの松本戦と言えば、昨季、船山 貴之にハットトリックを決められて惨敗したのが思い出されます。その後のホーム戦、さらに前回対戦でも得点を許してしまっています。これまで5回の対戦のなか4試合連続得点し、計6得点と、まさに富山キラー。現在18得点の松本のエースは、「お得意様」相手に狙ってくることは確実かと。船山を抑えることが出来ずして勝利はなし、と言っても過言ではないのではないでしょうか。
また、知将として知られながらも熱い情熱を持ったその力で松本を引っ張り、昇格寸前までこぎ着けた反町監督。黙って連敗を食らうなどとは、到底思えません。最下位相手でも情け容赦ゼロで勝ちに来るとみて間違いないでしょう。

対して、カターレ。
負けられない、勝つしかない戦いであるということは今更再確認するまでもありませんが・・・それでも。
それは、前節とて同じであったはず。にもかかわらず、札幌を相手に手も足も出ず無様に零封負けを喫し、ホームのファン・サポーターの期待を裏切ってしまったのでした。
プレッシャーに負けてしまった?そんなことを言っている場合ではないのに?
その意味で言えば、今節の松本戦はリーグ随一の大観衆を有するクラブ。昇格がもう手の届くところまで来ているという期待感に加えて、相手は雑魚中の雑魚である最下位の富山。勝ってあたりまえの試合で、何点獲って叩きつぶすのかが見所、という試合。
それをひっくり返して、大観衆のプレッシャーをはね除けながら勝たねばならないのだから、それはもう、メンタルの弱さだとか言っている場合でないのは火を見るよりも明らかです。
しかし、そんななかでもやらねばならない。勝たねばならない。
期待したいのは、前。
前節の札幌戦については契約上出られないことは事前にわかっていたこと。それでも、くやしさはあったでしょう。誰よりも今季の札幌というチームを知っているだけに、なにもできずに敗れてしまった歯がゆさというものは、相当のものがあったのではないかと。
前々節の水戸戦で2ゴールを挙げて勝利に貢献した、あの感覚。遠目からでも積極的に狙う姿勢が奏功したあのプレーを、是非今節も見せてほしいです。
当然のことながら、相手も警戒はしてくるでしょう。簡単にスペースを空けてはくれない可能性が高い。
けれども。
そこを、あえて。わかっていてもなお狙ってほしい。そこで臆することなく挑んでいく姿勢を見せることが攻撃の活性化につながり、前節たったの2本のシュートと沈黙してしまった攻撃陣のやる気を底上げすることにもつながるでしょうから。
簡単に勝てないからこそ。得点が難しいからこそ。そこを、突いてほしい。
首尾良く得点を挙げられたならば、きっとつけいる隙もあるはず。なにせ、前回対戦では勝っているのだから。その意味では、前回対戦の3点目などはそうでした。苔口が挙げたゴールは、難しいことをして挙げた得点ではなく、動揺する相手の隙を突いてむしり取ったような得点であったことが思い出されます。
勝ってあたりまえの試合で思わぬ抵抗にあったときに、大観衆も勝ってあたりまえという空気を醸し出している中でプレッシャーを受けるのは、なにも相手チームだけでないということを教えてやらねば。

窮鼠猫を噛む、ということわざがありますが。
追い詰められている、ということであれば、これほど追い詰められている状況はありません。
それでも、勝つ。
勝つしかない状況に、何も変わりはなし。それが2位のクラブが相手であっても、例外ではないのだから。
勝つしかないなら、勝て。
それ以外の結果は、いらない。
むしろ、3-0で勝った一昨年の再現を狙う意気込みで。
この状況下に忘れそうになりますが、TOP OF 北アルプスのダービーマッチでもある今節。勝てば優勝の可能性が。だったら、勝つしかないだろう、と。
負ければ終わりの可能性もありつつも、逆に、勝ちさえすれば今節での降格の可能性はありません。
だったら、勝て!
勝つしかないなら、勝て!!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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自動残留の可能性が消滅。ホームの期待に応えられず  コンサドーレ札幌戦

2014-10-21 04:41:50 | カターレ富山
0-2で敗戦。
3週ぶりにして10月唯一のホームゲーム。前節の水戸戦で勝利し、そのあとにあったファン感謝祭でのふれあいを通じて、より一層奮起せねば、とはならなかったのかと。
6月以来ずっと勝てていないホームゲームにおいて、勝って期待に応えてみせることこそが何にも増して重要ではなかったのかと。
なのに。
結果は、いつもどおり。もちろん悪い意味で。
今期これまでの駄目な流れというものが、またしても色濃く出てしまったかたちとなりました。
今季初の連続勝ち点まで30試合もかかってしまったのは、ひとえに「前の試合の良い流れを次の試合に継続できなかったから」ということに尽きます。それが出来ていないから・・・今節もまた今季初の連勝を狙わねばならない試合であったにもかかわらず、それを成し遂げられず。
もちろん、相手のあること。同じ相手と連続して対戦するわけでもないし、怪我や欠場の影響など、一緒くたに判断できない部分はありましょう。
でも。
それでも、なんとかしなければならないのがプロというものです。それがどうにもなっていない。
悪い流れは簡単に継続できるのに、良い流れが全然継続できない。

それにしても。
相手の札幌の手強さもあったでしょうけれど・・・それにしたって、シュート2本て。
相手に楽に読まれてしまう不用意なパスばかりで攻撃の流れを作り出せず。その攻撃はロングボール一辺倒。なんの工夫もなしに。
「練習でやっていないことをいきなり試合でやろうとしても出来ない。愚直に見えても、繰り返しトライすることが肝心」というのも、正論ではありましょう。
けれど。
悪い言い方をすれば、それは単なる「馬鹿の一つ覚え」ではないのかと。同じパターンの繰り返しに対応するだけなら、守る側にとっては楽で仕方ないでしょう。
相手の攻撃時にも、あからさまに田中のサイドが狙われていました。
契約上出場できない前に代わって久々のスタメンとなったルーキーの田中。経験の少ない「穴」として、やはり相手としても狙うのは道理。
しかし、そうなったらなったで、きちんとフォローするなり、先手を打って仕掛けを遅らせるなりしなければならなかったのに。
結果的に、それが失点につながるかたちに。田中の判断ミスの隙を突かれ突破を許してしまい、50分、石井 謙伍に先制点を決められてしまったのでした。
試合中の対応力のなさというかなんというか。どうしても防げなかった失点ではなかったです。
それでも、勝しかないならまずは同点、さらに逆転しなければならないのは自明。
しかし。
井澤に代わって白崎、敬介に代わって朝日と攻撃的なメンバーを投入して反撃を試みるも、不発。流れを変えることはできず、主導権を握られたまま。
そんななかで83分。カウンターからスルーパスを受けた都倉 賢に駄目押しとなる2点目を決められてしまい、勝負あり。決められてはいけないとわかりきっているはずの相手エースにゴールを許してしまうという、今季これまでも何度となくあった、「いつものパターン」。
余裕を持ってボールを回す札幌に手も足も出ず、意地も見せられないままに試合終了。
また、連勝できませんでした。また、ホームで負けました。

いったい、ホームゲームをなんだと思っているのか?と問いたくなります。いや、14連敗を喫したアウェイも大概ではありますが、それでも。
残留が風前の灯火というなかにあっても、応援するファン・サポーターがいる―――先週のファン感謝祭で、それを実感できなかったとは言わせません。
好天に恵まれもしましたが、4108人が詰めかけた今節。
「残留の可能性がほぼ無くなっているような激弱最下位クラブなんて、観に行くのは金の時間の無駄」なんて意地の悪い言われ方をしたとして、言い返せない状況。それでも、普段と変わらないだけのファン・サポーターが集まり、勝利への応援をしました。
それなのに・・・。
相手の強さよりも、自分たちの弱さによって敗れたような試合。今季、ホームで期待を裏切り続けてきたような試合が、また今回も。

今季は残り2試合しかホームゲームはありません。
ホームゲームで勝ってファン・サポーターを喜ばせること―――そんな、あたりまえであるべきことを、あたりまえに出来ていないカターレ。
見捨てることなど、いつでも出来るでしょう。
けれど、それはしない。
したくない。
できるわけがない。
だから・・・その思いに、応えてくれよ、と。
ホームで寂しい思いを、これ以上させないでくれ、と。
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第37節  コンサドーレ札幌戦

2014-10-18 18:49:42 | カターレ富山
残り6試合で勝ち点差11。前節がそうであったように、自分たちの出来る最良の結果である勝利・勝ち点3を挙げてすら、事態が良化するとは限らない。
それでも。
やるしかない。勝つしかない。3週ぶりのホーム戦となる今節、コンサドーレ札幌を迎え撃ちます。
今シーズンも残り僅か、今節を入れてもホームゲームは3試合。
勝つのは当然として。実に3ヶ月半もの長きにわたって勝ちのないホームゲームでファン・サポーターに勝利を届けることで、残留をあきらめないという思いが口先だけのものではなく結果を伴った覚悟であるということを知らしめなければなりません。

「アウェイ戦の勝利から今シーズン初の連勝を目指す戦い」という意味においては、東京ヴェルディ戦から群馬戦への流れのときもそうでした。しかし、そのときにはあえなく敗れ、続く福岡戦も逆転負けで連敗。連勝が叶わなかっただけでなく、ホームの期待を大きく裏切ってしまう結果となってしまったのでした。
そこからの北九州と水戸のアウェイ連戦。今シーズンここまでの流れを鑑みれば、良いところ無く連敗だけが続き、ガックリとこの第37節のホーム戦を迎える羽目になった、ということがあったとしてもおかしくはありませんでした。
しかし、そうはならなかった。
逆転勝利こそならなかったものの、負けまいとする気迫で引き分けた北九州戦。
そして勝っても差が詰まらない、負ければ大ダメージというプレッシャーをはねのけ、今季最多タイの3得点を挙げて見事に勝利した水戸戦。
この流れを切ってはなりません、断じて。
前回のホームゲームと同じ轍を踏むわけにはいかないのです。
連勝は、目標ではなくノルマ。義務と言ってもいい。
できるかどうか、じゃない。やるしかないのだから。

現在10位の札幌は、昇格プレーオフ圏内の6位まで勝ち点5差。目標が明確なだけに、モチベーション高く乗り込んでくることでしょう。
前々節は水戸とスコアレスドロー、前節の千葉戦は相手を上回る17本のシュートを放ちつつも0-2で敗戦。昇格戦線へと食らいついていくためには負けは許されない状況であり、最下位の富山に対して取りこぼすことなど絶対にあってはならない、というところでしょうか。
立場は違えども、お互いに負けることなど許されない、勝つしかない試合。
もちろん降格回避に全力を尽くさねば未来が無いカターレの方が不利との見方が大勢を占めるでしょうが、それでも。
“勝ってあたりまえの相手”に絶対に勝たねばならない、というのは、札幌にとってもプレッシャーとなり得るのでは?
やはり、いつものことではありますが、先制点を奪うことがなによりも重要となってくるはずです。相手に与えてしまってそれによって落ち着かれてしまうのは避けねばならないでしょう。ある意味、試合を通して不安を植え付けるくらいでないと。そのためにもまず、“負ける可能性”を突きつける得点を挙げることが、なによりも求められます。
前節、前々節ともに、前半のうちから得点を挙げることに成功しました。得点そのものがリーグワースト、さらに前半の得点の少なさは異常と言っていいくらいであった今季これまで。それを、良い意味で裏切り続けています。ならばこそ、今節もまた前半のうちから得点を、先制点を挙げてリードし続ける展開に持ち込まねば。

前節の勝利の立役者・前は移籍元の札幌戦には出場できず。とはいえ、所属元のチームとしての情報はいろいろともたらしてくれるのではないでしょうか。
藁にすがってでも、石にかじりついてでも勝利を掴まねばならない今節。なりふり構ってなど居られません。試合出場以外のところでの貢献を、是非とも勝利に繋げてほしいです。
もっとも、札幌は夏に監督が途中交代して、現在はバルバリッチ監督が指揮を執っています。ならば、愛媛時代にそのバルバリッチ監督の下でプレーしていた大山の情報も合わせて、万全の対策をもって試合に臨んでいかねば。
現在9得点のエース・都倉 賢をしっかり封じることが欠かせないでしょう。それには、前節に続いて今節も出場停止の秋本に代わってCBを務めるテホンの奮起が求められます。
そして、前節は自らの判断ミスからPKを献上してしまい、失点につながってしまった廣永。結果として勝利こそしたものの、悔しさは残ったことでしょう。それを晴らすためにも、無失点をしっかりと意識しつつ冷静なプレーを望みたいところ。
彼ら守備陣の奮起が試合の行方を大きく左右することでしょう。もちろん、1点たりともやるものか!という強い意気込みをプレーに活かさねば。
そして、攻撃陣。勝つためには得点が不可欠。2試合連続で複数得点を挙げることができているこの勢いを、今節にも繋げねばなりません。
期待したいのが、苔口。
前節の前半43分という時間帯に決めたゴール、やはり勝利のためにものすごく大きな意味を持った得点でした。1点リードの状態でありながら、ミスからPK失点という悪い流れ。後半に盛り返されては勝利も危ういのでは?という懸念を追いやるような3点目。あれを決められたのは、大きな自信になったことかと。
もちろん、狙うは2試合連続ゴール、9得点目。なんなら一気に2年連続10得点の大台を狙う?さらにはハットトリックも?
いやいや、まずは、確実に得点を。シュートは撃つけど入らない、ではなくて。きっちり決めていこう、と。
昨季もそうでした。ハットトリック以後も良い状態が続いてゴールを挙げ続けました。
ならば、今年もまた同じように前節のゴールの手応えを力に変えて得点を繋げなくては。

札幌はどうにも相性の悪い相手で、通算1勝のみ。前回対戦のアウェイ戦も敗れています。
昨年のホーム戦で挙げた1勝は、ヨンドクのスーパーゴール、追いつかれたあとに舩津の勝ち越し点、さらに三根の初ゴールと続いて3得点を挙げ、連続勝ち無しストップへと繋げた勝利でした。現在、その3人はチームに残っていないわけですが。
ただ、苦手意識なんてものは、破るためにあるもの。それが証拠に、前節の水戸戦は、これまで一度も勝ったことのなかったアウェイ戦で勝ってみせました。
ならば。今回の札幌戦だって、てらいなく勝ってしまえばいいのです。
むしろ、ジンクスというならば「バルバリッチ監督には初勝利を献上してしまったけれど、その後は勝ち越しているよ」くらいに。もう3年近く前になってしまう最後の逆転勝利も、バルバリッチ監督の愛媛戦だったし。だったら、万が一先制されても逆転勝利できるじゃないか!くらいの気持ちで。いやいや、勝ちますよ?先制点から勝ちますよ?むしろ無失点で勝ちますよ?くらいの気合いで。

6月28日の長崎戦以来、まったく勝利のないホーム戦。
絶対に勝たねばならない状況だからこそ。勝って、ファン・サポーターの期待に応え、残留への気持ちを結果で示さないと。
夏以降に加入した選手たちは、いまだ、ホームで1度も勝っていません。
先日行われたファン感謝祭でふれあい・交流をしましたが・・・真の意味で、一体感を醸し出せてはいないわけです。
すなわち、勝利の歓喜にスタンドと一体となって酔いしれること。それが、まだ成されていないのです。
もちろん、成し遂げます。今節の勝利によって。
だから、勝つ!!
シーズン初の連勝を、ホームで!!
ファン・サポーターが待ち望む勝利を、ホームで!!

勝たれ!!!富山!!!!
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勝ちきる気迫が勝利に結実!諦めない信念が結果につながる  水戸ホーリーホック戦

2014-10-13 08:44:33 | カターレ富山
3-2で勝利!
16時開始だった今節。13時開始の讃岐が勝利を収めたことで、勝っても差は縮まらない、勝てないと致命的な差がついてしまう、というプレッシャーがかかる試合となりました。
いや、プレッシャーがかかるというなら、残り試合数を考えても1敗たりともしてられないことに変わりはないわけではありますが。
讃岐が勝ったことで気落ちしてしまって負けるなどというのは論外であっても、たとえ讃岐が負けたとしても、勝たねばならない気負いで固くなって本来のプレーが出来ない、なんてのは本末転倒。
つまりは、現在置かれている状況の中、いかに自分たちの力を出し切って、それを勝利へと繋げるか。あたりまえのようですが、そのあたりまえをどうやり抜くかが問われる試合となりました。

そんななかにあって。
試合開始直後、わずか2分。最初に得たCKのチャンスで奇襲を仕掛け、それが勝つために必要な先制点へと結びついたのでした。
キッカーのウチケンが蹴ったボールはゴールとは反対方向へ。両選手たちがつられてぽっかり空いたペナルティーアーク付近でボールを受けた前。対応の遅れたDFの動きを見定めつつ狙い澄まして右足を振り抜くと、GK本間の伸ばした手を越えてゴールへ!
練習していたかたちで1本目で狙っていこう、という意図がバッチリとはまり、嬉しいJ初ゴールを奪ったのでした。
さらに、それだけではとどまらず。
28分に、再び前。相手DFのクリアボールをカットし、今度は左足でミドルシュート。狙って低い弾道で放たれたシュートはゴール手前でワンバウンド。その絶妙な位置でのバウンドには名手本間も対応できず、ゴール角に決まる2点目へとつながったのでした。
前節にこそ2得点したものの、これまでは得点そのものが希であって、前半は無得点がデフォルトであったカターレ。それが、どうしたんだオイ、というくらいの展開。2試合連続で2点というのも、もちろん初のことです。
前節、せっかくのリードを守れずに勝てなかっただけに。前半から挙げたこれら得点を、是が非でも勝利に結びつけねばなりませんでした。

しかし、そう簡単にはいきませんでした。
2点目からわずか2分後の30分。
ゴール前のバウンド処理が遅れた廣永がFW三島 康平と接触。PKを献上、決められてしまい、1点を返されることに。
三島にとっては、前回対戦のときに同じくPKを決めて以来の得点。カターレにしてみれば、同じ失点にしてもかなり嫌なかたちで、精神的にもダメージの大きいものとなってしまったのでした。
その三島を中心にした水戸の攻め、とりわけセットプレーなどでのハイボール対決ではことごとく劣ってしまっていたカターレ。攻撃の質という面では、明らかに水戸のほうがクオリティの高いものでした。
それでも必死で守り、しのぎ続けたものの、なかなか反攻には転じられず。勢いに押されて同点にでもされてしまった日には、それをはねのけて勝ちきるだけの力があるのかどうか・・・。前節ドローの苦い経験が思い出されもしました。

ただ、今節は違いました。
勝利への気迫を、追加点へと繋げてみせました。
前半も残り少ない43分、相手ゴール前の狭いスペースから井澤が送り出したパスに抜け出した苔口が見事に合わせてゴール!今季8得点目を挙げたのでした。
当然のことながら、同じリードでも1点差と2点差では雲泥の差。前節と同じ轍は踏まないという意志を体現するには、ものすごく勝ちのある、チームに勇気を与えるゴールとなりました。
もちろん、水戸の側も黙ってはいません。
それでなくとも勝たねばならない20周年限定ユニフォーム着用試合。後半も水戸の攻勢をカターレがしのぎ続ける、という展開が続きました。
そのなかで、82分。
水戸きってのくせ者として警戒しなければならない、とプレビューでも書いていたMF小澤 司ですが、その小澤に豪快にミドルシュートをたたき込まれてしまいました。キーパーから逃げる弾道でゴール角に突き刺さったそのシュートは相手をほめるしかないという性質のものではありましたが、それでも勢いまでもっていかれるわけにはいかなかったのであって。
三島の高さに後半から出場の鈴木 隆行のテクニックも合わさり、カターレにとっての苦しい時間帯は続いて。
そんな苦しいなかで、85分に朝日が交代出場。チームを支えるベテランの背中に、今一度勝利への信念を再確認させる狙いもあったとか。
アディショナルタイムは3分。
一瞬でも気の抜けたプレーをしてしまうとやられる、という緊張感が続きました。
そして。
試合終了。リードを守りきり、見事に勝利。2試合連続勝ち点、あれだけ苦手としていたアウェイ戦で3試合連続勝ち点獲得となったのでした。

残り6試合で勝ち点差11。
今節のように、勝ったとしても讃岐が負けないことには差は縮まらない。最悪でなかっただけで、絶望的な状況に変わりはありません。
それでも。
最善を尽くすことに、意義がある。
讃岐に負けろと願うようなプライドのないことはしたくありません。それは、やるべきことじゃない。
真にやらねばならないのは、自分たちが勝つこと。それ以上でもそれ以下でもないのであって。
今後、今節の水戸よりもさらに上位との対戦も控えてはいます。
けれど、だからといってやるべきことは変わらない。
ただ、勝つこと。
不可能なんて、無い。もしあきらめてしまっていたならば、きっと今節の勝利だって無かったのだろうから。
狙うは、連勝。勝ち続けること。
いかに最下位であっても。
カターレにその資格がないなんて、言わせない。
次なる札幌戦へと向けて。今度は、ホームのファン・サポーターの目の前で、勝利への信念を、決してあきらめない姿を見せねばなりません。
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