行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第5節 FC大阪戦

2023-03-31 18:30:06 | カターレ富山
アウェイ2連戦を1勝1敗、ホーム2連戦を1勝1分け、勝ち点7でシーズン最初の3月を5位で通過したカターレ。
月が変わり、4月最初の試合として迎える第5節。今シーズンよりJ3昇格を果たしたFC大阪との対戦、ラグビーの聖地として知られる東大阪市の花園ラグビー場に乗り込みます。

昨シーズンのJFLを2位で通過し、今シーズン初めてのJリーグに挑むFC大阪。
もちろんカターレとも初対戦となるわけですが、同じ昇格組の奈良と比べたら、いろいろと縁のある選手がいるようで。
長年カターレを見てきた古参のファン・サポーターにとって、DF舘野 俊祐の存在は、やはり気にかけてしかるべきでしょう。
富山県出身、東京Vのユースからトップ昇格し、プロキャリアの草創期に地元クラブ・カターレ富山の一員としてプレーしました。
今のカターレで言うところの柴田のような位置づけの選手だった、とも言えるかもしれません。
FC大阪には、今年で在籍8年目。この5月で30歳を迎える、チームにとっては重鎮とも言える存在ではなかろうかと。
2014年に東京Vの選手として対戦して以来、実に9年ぶりの再会。
プロスポーツ選手のなかでも、いわゆる選手寿命というものが他の競技に比べても短いプロサッカー選手にあって。9年越しに相まみえることができる選手が、どれくらいいるか?ということ。やはり、感慨深いものがあります。
それとは、ある意味対照的というか。
カターレでプロのキャリアをスタートし、そののち、讃岐、福島、八戸で、同カテゴリライバルクラブで毎年のようにカターレと対峙してきたGK服部 一輝。今シーズンよりFC大阪に在籍しているようで。
八戸の前監督であった志垣 良氏が監督を務める今季のFC大阪にあって、その縁もあっての移籍ということでしょう。
昨季は八戸でプレーしていた下堂にとっては、志垣監督、そして服部との再会ともなる今節かと。
そして、カターレ側で言えば。
2021、2022シーズンにFC大阪に在籍、そこから個人昇格のかたちでカターレに加わった、大山。その彼にとって、思い出の地での古巣対戦となります。
当時JFLクラブであったFC大阪が、同じJ3の舞台へ。その頃を知るからこその感慨と、Jの“先輩”だからこその負けん気と・・・いろいろな思いがあることかと。
前節、2点ビハインドの危機的状況の最中、反撃の嚆矢となるシルバのゴールをアシストし、後の起死回生の同点劇につなげた大山。そのプレーぶりは、もちろんFC大阪側にも伝わっていることでしょう。
凱旋試合で存分に躍動し、FC大阪在籍当時を知る人たちに健在ぶりをみせつけてほしいです。

ホーム2連戦で、2戦ともに先制に成功したものの、後半の失点で窮地に陥ってしまったカターレ。
とくに、デジャヴかというほどの、2試合連続での後半開始いきなり失点は、いただけません。
それでも。
勝ち点6とせねばならなかった2戦で、勝ち点1止まり、あるいは0にすらなっていたかもしれなかったなかで。
ベストの結果でこそなかったけれど、勝ち点4はベターな結果であったことは間違いありません。
あきらめてしまっていては、なにも残せなかった。
勝利への執念を絶やさなかったからこその、勝ち点4であって。
今節は、その思いをしっかりと勝利に結び付けなければならない。
思いを、結果に直結させること。勝ち点3を奪いにいき、それを文句なく成し遂げること。
自分たちの勝利への意志を、疑いようのない結果でもって示さねばなりません。

凱旋試合の大山に期待がかかるのは、もちろんとして。
個人的に、ここまでフル出場、レギュラーとして定着している下堂に期待したいところです。
ここまで8失点、やはり、多すぎと言わざるを得ません。もちろん、下堂にとっては、守備をあずかるDFとして忸怩たる思いでいることかと。
ここが、踏ん張りどころ。
しっかりと守りきり、無失点に抑え込むこと。ピンチの芽を摘み、相手に好機を与えない、そんなプレーでもって、チームを引っ張ってほしいです。
昨シーズン、八戸で薫陶を受けた志垣監督に、富山への移籍を決めた自分の決断は間違ってはいなかったと、勝利という結果でもって示してほしい。それこそが恩返しというものでしょう。

第4節終了時点で、首位の松本と2位の今治が、無敗を継続中。しかし、その勝ち点は2分けを含む8であり、1敗を喫したとはいえ7で追うカターレとの差はわずかに1。
今節の全10試合中2試合が土曜日、そのうち開催時間がいちばん早いのが、14時開始のFC大阪-カターレ富山戦。
つまり。
勝てば、たとえ瞬間風速的であろうが、首位に立つことが出来ます。同日の琉球の結果いかんでは、土曜時点での首位が確定もします。
それはつまり、松本をはじめとする上位陣にプレッシャーをかけることにほかならない、ということ。
シーズン序盤もいいところのこの時期に、現時点での結果に一喜一憂すべきではないーーーそういう言われ方もするでしょうが。
それでも。
むしろ、今の時期だからこそ、一喜一憂すべきだと思うのです。
今の時点からもう、「上位にいることがあたりまえ」という意識を、植え付けてしまわねばならない。
多少負けが込んでも、まだ挽回のチャンスはある?
いや、無いね。
勝者のメンタリティというものは、勝ちながら培っていくもの。
負けに慣れた状態からは、「それなり」にしかなりません。
カターレの今季の目標はなんだ?
言うまでも無く、優勝にほかなりません。
だったら。
今の時点から、上位に、なんなら首位にいるのがあたりまえーーーそのメンタルを、当然のように身につけねばならないのです。
だからこその、今節。
もちろん、勝つ。
勝って、首位に躍り出る。
2試合連続で3得点を挙げている得点力は、勝つためにあるのだーーーそれを、証明する勝利を!!

第3節のホーム開幕戦で無得点で敗れたFC大阪にとっては、待望のホーム初ゴール、そして初勝利を期した今節ではありましょうが。その目標は、別の試合で達成してもらおうか。
もちろん、カターレが狙うは無失点勝利!
J初年度クラブに、優勝を目指すクラブの気概を、見せつけろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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逆転に屈せず、勝ち点2ぶんを削り取る!執念の同点劇 AC長野パルセイロ戦

2023-03-27 20:44:56 | カターレ富山
3-3のドロー。
1点を先行して試合を折り返しながら、後半早々にして立て続けに3失点。
客観的に見たなら、普通に負け試合。連勝を狙ったはずが完敗に終わり、相手の長野に順位も抜かされてお疲れさん、といったところだったでしょう。
しかし。
勝負は、試合終了のホイッスルが鳴るまでわからない。
そう、引き分け濃厚であった状況から決勝PKにつなげて勝利した、前節のように。
今節もまた、しかり。
試合最終盤にも闘志を失うことはなく。追撃、そして同点ゴールを叩き込み。
逆転にまで至らなかったことは無念ですが、それでも。
負け試合を、跳ね除けた。
あきらめない執念で、相手の勝利を許さなかった。
反省すべき点は多々あれど、それでも。得られた勝ち点1の価値は、決して小さくありません。

快晴に恵まれた先週の北九州戦とはうって変わり、朝からずっと雨が降り続くというあいにくの天気。それだけが原因ではないでしょうが・・・前節のおよそ1/3、1619人の動員に留まってしまったのは、遺憾です。試合前には1000人いかないのでは?なんて危惧していたことを思えば、まだマシではあったのですが。
昨シーズンまで長野にいた坪川が「横断幕を見ると感慨深いものがありました」と語った、オレンジに染まったアウェイ側スタンド。それに対し、ホームでありながら見劣りするようなゴール裏でスマン、と申し訳ない気持ちにもなりましたが。
それでも。
2連勝を目指すカターレを応援する気持ちに変わりがあるわけでなく。むしろ、雨のなか駆け付けたからには、しっかりと応援して勝たせようぜ!と気合を入れなおして。

ホーム開幕戦を制したスタメンとまったく同じ布陣で臨むこととなった今節。唯一、サブのGKが齋藤から柴崎に代わったくらいで、その他のメンバーも前節と同じとなりました。
相手の長野は、いつもは右WBの船橋 勇真が、左WBとして松岡とマッチアップするかたちになっていたようで。
船橋と言えば、個人的に“シュタルフチルドレン”の筆頭格と認めている選手。YS横浜時代、その活躍でもって、それまで1度も勝てていなかった富山戦で勝利をもぎ取る立役者となっていたことが思い出されます。
カターレのキーマンである松岡を封じるとともに、優位と見れば自ら仕掛ける、という作戦であったのでしょう。
それでも、キックオフからしばらく試合は彼らとは逆サイドで進行することに。とはいえ、それはそれで、長野の思惑通りであったかと。
前節にJ初スタメンとなった安光。正直、「狙われていたな」と。
ただでさえ、雨に濡れて普段とは勝手の違うピッチ状態。いつもよりも気を遣ってプレーせねばならなかったなかで、実戦経験が多くない安光、とあって。
13分という早い段階でイエローをもらってしまい、さらにプレッシャーのかかる状態を強いられることに。
ワタシの知るシュタルフ監督は、こんな状況を見逃してくれるような人物ではありません。
案の定、長野にとっての右サイド、カターレの左サイドを中心に攻め込まれるなかで、それをしのぐという展開に。
ただ、やや劣勢かと思われたなかで、先に試合を動かしたのはカターレのほうでした。
24分、左サイドの攻防のなかで得たFKの場面。
左足の坪川のキックに頭で合わせたのは、大畑!セットプレーが見事にハマり、先制に成功。いけるぞ!という手応えを得ることに。
イエローを1枚もらった状況ながら、その後も奮闘した安光の頑張りもあって、1-0で試合を折り返すこととなったのでした。

後半開始にあたって、安光に代えて今瀬を投入することに。やはり、万が一の退場のリスクは大きいと見ての判断は妥当だったし、気持ちを新たに臨まねばならないーーーそんな、後半のキックオフだったのですが。
そこに、落とし穴が待っていました。
後半開始からわずか1分30秒程度で。FW山本 大貴にゴールを許してしまい、同点に追いつかれてしまうことに。
「デジャビュ―かと思った」とは、坪川のコメント。
そう、前節も後半開始からわずか3分ほどで失点してしまっているだけに。
良くない展開を繰り返してしまったというショックのようなものは、やはりあったかと。ただ、だからと言って、それが先制をフイにして勝ちを逃すことにつながってはならない。なんとか勝ち越しをーーーそう願っていた矢先に。
51分、同点ゴールをアシストした船橋が、今度は自ら決めて逆転。後半開始から10分もしないうちに試合をひっくり返されてしまったのでした。
前々節は、勝利目前の試合終了間際に追いつかれてのドロー。そして前節は3失点無得点の完敗と、苦しい状況にあった長野にとっては、感情があふれ出す展開だったのでしょう。勝ちを確信したように、アウェイ側ゴール裏に詰めかけたファン・サポーターに向かって駆け出していく長野選手たち。
おいおい、なにを勝った気になってるんだよ。サッカー専用スタジアムである長野のホーム・Uスタと違って、こちとら日本屈指のスタンドとピッチの距離が離れた県総。まだ試合時間もたっぷりあるなかで、そんなことで時間と体力とを使っていいのか?あとで吠え面かくなよ?
沸きあがるアウェイスタンドを苦々しくみつめながらも、まずは同点!と気持ちを入れ替えて臨んだ・・・のですが。
そこから、またもほんの数分で。
60分、MF佐藤 祐太にミドルシュートを叩き込まれ、3点目。今度はオーソドックスに(?)ベンチに向かって走っていき、サブメンバーらと歓喜する長野選手たち。
立て続けの3失点。2連勝の目標が霞んでしまうような、ショッキングな展開。
さらに、追い打ちをかけるかのように。
70分、ドリブル突破を試みたMF三田 尚希をペナルティーエリア内で倒してしまったとして、PKを献上。絶体絶命の状況に追い込まれてしまうことに。

しかし。
後から思えば、ここが勝負の分かれ目だったかと。
カターレにとって、敵味方合わせて3試合連続・4度目のPKシチュエーション。
長野のキッカーとなったDF秋山 拓也も、ここまでフル出場のカターレ正GK・田川が沼津戦でPKを阻止できなかった情報というものは、得ていたことかと。
なによりも。ここで決めて3点差にすれば、いよいよ逆転は不可能だろう、と。
そこに気負いか力みがあったのか。キックは枠外へ大きく外れることとなり、カターレとしては絶体絶命のピンチを逃れることに。
九死に一生を得たカターレが、反転攻勢。
試合も終盤の83分、ドリブル突破で敵陣をえぐった大山のクロスに、途中出場のシルバが頭で合わせてゴール!3試合連続得点で1点差とすると。
リードしているはずの長野に焦りが見えるなかで、なおもたたみかけるカターレ。
87分、ボランチから左SBにポジションを変えていた坪川のクロスがゴール正面のシルバにつながると、その落としを蹴り込んだのは、やはり途中出場だった高橋!
ついに、追いついた!
土壇場で決勝ゴールを挙げた前節の再現を狙って、5分あったアディショナルタイムも必死に攻め立てたカターレだったものの。
タイムアップ。
試合終了、3-3のドロー決着となったのでした。

反省すべき点は、多々あります。
前節の反省を活かせず、同じように後半早々に失点してしまったこと。そして短時間い立て続けに繰り返してしまったこと。4試合で9得点はまだしも、8失点はどう考えても多すぎるということ。
それでも。
PK失敗はさておくとして、2点差となった時点で、これまでであれば終わっていたでしょう。
劇的勝利を繋げられないことはあっても、ショッキングな敗戦は次節以降も繋げてしまう、という傾向から、あるいは次も負けてしまうことになっていたやもしれません。
けれど、そうはならなかった。
苦しい状況に置かれても、だれも勝負を投げ出してしまうことがなかった。
プレーぶりというものは、見ていても伝わってきます。勝ちをあきらめてしまったようなプレーをしていたら、それはファン・サポーターにモロにバレます。
ですが。そうはしなかった。あきらめることなくプレーを続け、それがもたらした同点劇。
負け試合を勝ち点0とせず、1ながらも積み上げた意義は大きく。
昇格を争うライバルクラブから勝ち点2ぶんを削り取った意義は大きく。
最良の結果ではなかったにせよ、最悪は免れた。

なおも続いていく戦いにあって、ここで得た経験を次の試合に、勝利に繋げていくために。
気合を入れなおして、奮起していかねば。
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第4節 AC長野パルセイロ戦

2023-03-25 19:51:39 | カターレ富山
昨シーズンは成し得なかった、ホーム開幕戦勝利。2年連続となった北九州戦で、今度はキチンと勝ちきって、詰めかけたカターレファン・サポーターに勝利を届けた前節。
2週連続ホーム戦の2戦目、もちろん狙うは2連勝。
負けられない、勝たねばならない隣県対決。AC長野パルセイロを迎え撃ちます。

就任2年目のシュタルフ 悠紀 リヒャルト監督のもと、J2昇格を目指す長野。
シュタルフ監督の前任・YS横浜時代の教え子であった船橋 勇真、佐藤 祐太、池ヶ谷 颯斗らを擁して臨んだ昨シーズン。彼らの更新とともに、2019年に15ゴールを挙げた進 昂平、そして元カターレ選手でもあった音泉 翔眞らのかつてのYS横浜選手を加えた、まさに“シュタルフチルドレン”とでも言うべきメンバーとともに、今シーズンに挑むことに。
シーズン開幕戦は、進が早速期待に応えるゴールを挙げて、宮崎を相手に2-0と快勝。
連勝を目指した第2節・愛媛戦も、首尾よく先制ゴールを奪ったまではよかったものの。試合終了間際の90分に痛恨の同点ゴールを決められてしまい、無念のドロー。
そして迎えた前節。ホーム開幕戦となった奈良戦。
シュタルフチルドレン擁する長野が、やはりかつてシュタルフ監督の薫陶を受けた元YS横浜・浅川 隼人に先制の“恩返しゴール”を決めらえてしまうという皮肉。
1点のビハインドを追った後半だったものの、同点・逆転どころか、62分、76分に追加点を挙げられて突き放されてしまうという。
さらに82分、池ケ谷にこの日2枚目のイエローで退場、次節出場停止という、泣きっ面に蜂状態で。
ホーム開幕戦で0-3の完敗、奈良に記念すべきJ初勝利を献上してしまうという屈辱を味わうこととなったのでした。
昨シーズンのJFL優勝クラブである奈良。JFLとJ3との間に歴然とした実力格差があるわけではないことは、昨シーズンのいわきがJ初年度から即優勝した例を見るまでもなく、明らかとも言えますが。
それでも。
J3発足初年度以来、今シーズンで10年目となる長野。発足時からのオリジナルメンバーのひとつであることを思えば・・・。
いかにカテゴリ格差が小さくとも、それが敗れて仕方ない理由になどならない。やはり、新参チームに敗れるという心理的ダメージというものは・・・お察しします、と。
カターレだって、かつて長崎やら讃岐やらにJ初勝利を献上してしまった過去があるし。J3歴にしても、最多に次ぐ9年目の「準オリジナルメンバー」とでも言うべき長さ。
・・・お察しします、と。

ここ2試合の嫌な流れを断ち切るべく、3試合ぶりの勝利を目指して富山に乗り込んでくる長野。
確かに手痛い敗戦を喫してしまった前節ではあったものの、それでも。
第3節までが終わった段階で、負けなしチームはあれど、3連勝を果たしたチームがひとつもない状態となった、今季J3。まだまだシーズン序盤も序盤、逆転の目などいくらでもある、と。
そう、混戦模様のなかで、今節の富山戦で勝利を挙げたならば、相手の富山と順位をひっくり返し、最低でもひとつは順位を上げることが出来る。
打倒富山を掲げ、気合を入れなおして乗り込んでくることでしょう。
それに・・・。
YS横浜監督時代、それまで1勝も挙げられていなかった富山を相手に、執念で勝利をもぎ取っていったシュタルフ監督。
そして去年も。6月のホーム戦ではカターレがクラブ新記録となる6連勝を打ち立てる1-0勝利を挙げたものの・・・長野にとってのリベンジマッチとなった8月のアウェイ戦では、逆に0-1でやり返され、敗れています。
これまで対戦してきたシュタルフ監督を知るからこそ。敗戦ダメージからしゅんとして、やすやすと連勝させてくれるような・・・そんな甘いタマじゃないだろ?と。
返り討ちにせねばならないカターレにあっては、あるいはいつも以上に気を張ってでも、長野の挑戦を跳ね返さねばなりません。

今節に臨むにあたり、期待したいのは・・・やはり、坪川でしょうか。
2020年、新型コロナの影響でシーズン開幕が6月に順延、試合スケジュールも変更されたなかでの開幕戦。県総で無観客にて行われた富山-長野戦が、長野の新卒ルーキーだった坪川のJデビュー戦でした。
あれから3年。同じ富山県総合運動公園陸上競技場で、今度はカターレ富山の選手として、乗り込んでくる長野を迎え撃つこととなります。
Jリーガーとして初めての、古巣対決。シュタルフ監督をはじめ昨シーズンのチームメイトも少なからずやってくるであろうなか、やはり、期するものがあるのではないかと。
なんなら、前節の浅川に続いて今節は坪川が恩返しゴールをくれてやってもいいのでは?くらいの勢いで。長野に対して脅威となってほしいです。
元長野といえば、高橋もそうですが。
開幕戦のチーム今シーズン初ゴール、そして前節の決勝PKを獲得した飛び出しなど、ここまでも存在感を見せている彼のこと。
県総に乗り込んでくる長野ファン・サポーターにも、在籍当時を知る人もいるのではなかろうかと。そんな人たちに、地元・富山で躍動する高橋 駿太の姿をまざまざとみせつけてほしいです。
それから、開幕以来の活躍が光ると言えば、前節も2ゴールを挙げてここまで3ゴールの吉平。対長野戦では、2021、2022年とホームで2年連続ゴール、決勝点を挙げています。
2度あることは、3度ある。今節もまたゴールを挙げてチームを勝利に導く活躍、大いに期待したいところです。

シーズンの序盤も序盤という今の段階で、勝つか負けるかで一喜一憂してもしかたない、という見方もあるでしょうけれど。
それでも。
第1節の結果5位、敗れた第2節で10位、ホーム開幕戦を制した第3節で、再び5位。
一喜一憂すべきでなくとも、モチベーションは、志は高く持たねばなりません。
もし今節敗れると、またしても順位がガクリと落ちてしまうことに。少なくとも、直哲対決の長野には追い越されてしまう結果を招きます。
勝ったとしても、得失点差によっては5位以下になる可能性もないではないですが、それこそ一喜一憂すべきでない些事。勝ち点+3という結果は、分けや負けでは及ばないことに間違いないのだから。
前節の敗戦のダメージが残る可能性のある長野。撃破し、2連敗をくれてやったならば。なんなら、3点、4点獲って連続の完敗をくれてやったならば。
ただの1勝に終わらず、今秋のアウェイでの対戦での影響するやもしれません。
去年も一昨年も、両チームの対戦はホームで勝ってアウェイで負けて、の1勝1敗でした。
ならば・・・シーズンダブル勝利を狙うなら、まずは今節のホーム戦。
きっちりと勝ってみせるよりほかないでしょうよ!

昨年、1勝1敗で迎えたホーム開幕北九州戦で敗戦、続く新参のいわきに引き分け、隣県対決の岐阜に負けて5試合で1勝1分け3敗。スタートダッシュに完全に失敗しました。
今シーズンは、ホーム開幕北九州戦で勝って、それを繰り返さなかった。
順番は違うけれど、隣県対決の長野、新参のFC大阪と続く対戦。それを連勝でのりきったならば・・・去年の繰り返しになどならない好スタートと言えることでしょう。
だったら。
ねらっていくよりほか、ありますまいよ。
まずは、今節・長野戦。
もちろん、勝つ!
勝って、去年の繰り返しではない、期待の持てるカターレである証を打ち立てねば!!

長野の挑戦を、跳ね返せ!!
隣県対決を制し、ホーム連戦で連勝を!!
連勝必須、力の限り!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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あきらめない執念でもぎ取った勝ち点3。ホーム開幕勝利! ギラヴァンツ北九州戦

2023-03-21 06:16:51 | カターレ富山
3-2で勝利!
前半のうちに2点を先行するも、連続ゴールで追いつかれてしまう苦しい展開。
逆転負けの可能性もよぎるなか・・・いや、引き分けすらも負け同然であろうなかで。
それでも、あきらめなかった。
試合終了間際に、この日2度目のPK獲得。それを決めきり、決勝ゴールに。
快晴の空のもと、4575人が詰めかけたホーム開幕戦。執念が実り見事に白星で飾る、価値ある勝利を手にしたのでした。

前2試合はほぼ同じスタメンとなっていたものの、迎えたホーム開幕戦、メンバーを大きく変更して臨むこととなりました。
小田切監督にとっても、大きな決断であったことかと。“チーム全体で戦う”という意思を込め、決意の起用。
攻撃的ポジションのメンバーとして吉平、安藤、そして今季初出場のマテウスを起用。ボランチ坪川がスタメン復帰となったあたりまでは、ある程度想定内として。
目を惹いたのが、ディフェンス陣。
昨シーズン全試合出場と大車輪の活躍をしてきた林堂が外れたことに驚かされ。代わって大畑がCBに回ると、両サイドにはアタッカーのイメージがある大山と、加入2年目で初スタメンとなる安光が起用されたのでした。
大型ビジョンに映し出される選手紹介も2023バージョンに更新され、あらためて新シーズンを戦うことが意識され。
今シーズン初めての1stユニフォーム。カターレブルーに身を包み、キックオフのときを迎えることとなりました。

試合は序盤から、お互いに中盤でバチバチとせめぎ合い。
なかなか決定的なチャンスにまで至らない一方で、相手にも決定機を作らせずにきちんと守る、という時間帯が続きました。
そのなかで目を惹いたのが、初スタメン・安光のプレーぶり。
なんというか、一言で言えば「クレバーなプレーをする選手」というか。相手に対して出るべきところは出る、きちんとカバーリングをする、といった気の利いたプレーが。
初スタメンに期するところはあったでしょうが、それが気負いとはなっていなかったようで。
そして、同サイドのマテウス。今期初出場でしたが、彼に関しては、良い意味でこれまで通りだなと。
前めのポジションでボールを的確に収められる安定感。そして競り合いになっても簡単にロストすることのないテクニック。
相手の北九州にとって、カターレの右サイド対策というものは、考えてきたことと思います。
チームのキーマンである松岡に仕事をさせないために、そこでの攻防につきあってやる必要はない、と。
必然的に逆サイド、となるわけですが、そこに立ちはだかったのが、マテウスであり安光。彼らがしっかりと自分のプレーができていたならば、「松岡が機能しなくて打つ手なし」とはならない。

そんななかで、試合が動いたのが前半も半ばの24分でした。
両サイドではなく、ピッチの中央で。末木が前線へと素晴らしいスルーパスを通すと、それに吉平が追いつき。
その吉平が。相手DFのスライディング、そしてGKの動きを冷静に見極めると、落ち着いて蹴り込んだボールがネットをゆらすこととなりました。
起点となった末木にしてみれば、法政大時代からの後輩でもある安光が初スタメン起用に応えて奮闘する姿を見たからには。これは自分も発奮せねば!と気合が入った、ということもあったやもしれません。
そして、吉平。
もしも、気だけ逸ってバタバタしたままのシュートとなってしまっていたなら、たぶん決めることはできなかったでしょう。
そこを、冷静に決めきった胆力とでも言いますか。頼もしかったです。

前節は相手にペースを握られてしまったことにより、前半シュート数ゼロという不覚を取ったカターレであったものの。
その反省を踏まえ、しっかりと先制に成功。昨シーズンのホームゲーム全試合得点という記録を、新シーズンホーム開幕戦で更新することに。

さらに、先の2試合同様に、前半終了間際のアディショナルタイムでスコアが動くこととなりました。
前節はこの時間帯にPKを献上してしまい、先制されてしまったカターレだったものの。
今節は逆に、ペナルティーエリア内で安藤が後ろから倒されてPK判定となりました。
キッカーは、吉平。
フェイントを交えてGKのタイミングを外すと、そのまま落ち着いて蹴り込み、ゴール!
吉平のこの日2点目により、俄然優位に立って試合を折り返すことになりました。

昨季は果たせなかった、ホーム開幕戦勝利。その実現に向けて、2-0での折り返しは、心強いものであった・・・のですが。
やはり、よく言われるところの「2-0は危険なスコア」というジンクス。
それを裏付けるかのように。後半開始からわずか3分というタイミングで、DF乾 貴哉に1点を返されることに。
追い付き追い越さねばならない北九州にとって、逆襲の後半に、絶好のタイミングでの反撃の狼煙。
さらには66分、またしても乾に決められてしまい、とうとう追いつかれてしまうことに。
後半もまだ半ば、時間は充分に残されているというなかで、リードが無くなってしまったということ。
このままでは、得られるはずだった勝利が、勝ち点3がなくなってしまうということ。もっと言えば、逆転負けで連敗を喫する可能性すらすくなからずあったということ。

ここで終わってしまったのでは、去年の繰り返し。昨シーズンのホーム開幕戦であった北九州戦も、主導権を握りながらも先制直後に追いつかれ、ドローかと思われた試合終了間際の90+4分に決勝ゴールを挙げられてしまい、敗れています。
その繰り返しだけは、断じてNOだ!と。
刻々と過ぎていく時間。
昨シーズンまでの制限が廃され、声出し応援可能となったスタンドから必死の声出し応援を続けるファン・サポーター。
まだだ、まだ終わっちゃいない!
あきらめてなど、やるものか!

5人の交代枠を使い切り、残り時間もあとわずか。
後半アディショナルタイム、その交代で入った選手たちのプレーでした。
右サイドからシルバのパスが中央を駆け上がっていた高橋につながると。ペナルティーエリア内でつぶされるかたちとなったものの、そのこぼれ球を椎名が蹴り込んでゴール・・・かと思いきや。
高橋へのチャージがファウル判定、この日2度目のPKとなったのでした。
おいぃ!椎名が決めたろうがよ!!!
そう、ここで前線に走っていたのが高橋だけだったら、DFの寄せと前に立ちはだかるGKの圧力とで北九州としても防ぎ切れていたところだったでしょう。
そこを、もうひとり走り込んでいた椎名の存在があったからこそ、DFは高橋をつぶしに行かざるを得ず、GKも椎名の動きで反応が若干遅れた。それ故に椎名のゴールがきまった・・・はずだったのですが。
決まったはずのゴールが取り消されたようなモヤモヤもありつつ。そして、キッカーに絶対的に優位とはいえ、絶対ではないPKというシチュエーション。
決めたら勝ち確、ただ、決められなかったら・・・。
1回目のPKを決めた吉平が既に退いたなかで、キッカーを務めることとなったのが、シルバでした。
前節の沼津戦で1点を返す今季初ゴールを決めたものの、敗れてしまった悔しさ。
プレッシャーのかかるシチュエーションであることは百も承知だったでしょうが、それでもやるんだ、という決意を込めていたのであろうかと。
まさに、クライマックス。固唾を飲んで見守っていたファン・サポーターの視線が彼のキックに集中するなかで。
蹴り出したボールは、見事にゴールに吸い込まれ。
4500人超のスタンドが、それはもう、えらいことに。
再開後、最後の最後で相手にCKを与えてしまうも、それをしのぎ切り、タイムアップ。
試合終了、引き分けて勝ち点1止まりかという状況を覆し、見事に勝利。
ホームのファン・サポーターに、歓喜を届けたのでした。

昨シーズンと同じく1勝1敗で迎えた、ホーム開幕・北九州戦。
試合終了間際の劇的決着というシチュエーションは同じながらも、結果は去年の真逆となり、連敗阻止、カターレが勝利をおさめることとなったのでした。
状況的に見れば、去年の再現も有り得たと思います。
立て続けに失点して気落ち、そのまま反攻もままならず敗れてしまう、ということも、有り得たかと。
しかし、そうはならなかった。そうはしなかった。
ピッチ内の11人だけでなく、登録の18人、さらには所属31人全員で臨んでいるという姿勢を強調した小田切監督。
そして、起用に応えた、期待に応えた選手たち。
去年と同じじゃない。
スタートダッシュ失敗で大コケしてしまった去年と同じじゃない。
ここからだ。
苦しい展開にもあきらめることなく勝利をもぎ取った、この経験を繋げるためにも。
ホームで勝つ意義を、あらためて再確認したからには。
まずは、連続ホーム戦となる次節・長野戦に向けて。
必勝を期し、連勝を期して、精進していかねば。
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第3節 ギラヴァンツ北九州戦

2023-03-19 02:44:59 | カターレ富山
相性が良いYS横浜を破って勝利を挙げたものの、相性の悪い沼津に屈して敗戦を喫してしまったアウェイ2連戦を経て。
2023シーズンのホーム開幕戦として、奇しくも昨年のホーム開幕戦の相手でもあったギラヴァンツ北九州を迎え撃ちます。
良くも悪くもジンクス通りの結果となっているここまでですが。ジンクス通りに昨年の対戦をなぞってやられるわけにはいきません。
ホーム開幕戦にして、早くも正念場。
この対戦を制することが出来るか否か、それによって今後の行方が大きく左右されることになるであろうことは、間違いないでしょう。

シーズン初戦となった第1節では、全9カード中で唯一のドローゲームとして、岐阜と引き分けた北九州。
続く第2節では讃岐に3-0と快勝して今季初勝利。その勢いを継続すべく、連勝を狙い、今季初アウェイ戦として富山に乗り込んできます。
昨シーズンもホーム開幕戦で対戦した北九州ですが、そのときは試合終了間際にCKから痛恨の被弾、決勝ゴールを奪われて敗れてしまったのでした。
開幕戦で勝利を挙げながらも、第2節・3節と連敗し、4節でもドロー。そして第5節でまたも敗れてしまうという結果となり、開幕ダッシュに完全に失敗。それが後々にも大きく尾を引くこととなり、6位止まりで昇格を逃すことにもつながったのでした。
ここまで1勝1敗と、去年の実績をなぞることとなっているカターレではありますが。ここで敗れることで昨シーズンをなぞるようなことになれば・・・ただの敗戦に留まらず、今シーズンに賭ける期待そのものがしぼんでしまうような、致命的な結果を招くことにもなりかねません。
もちろん、そんなことはあってはならない。
逆に言えば、ここでしっかり勝てたならば。去年との違いを勝利によって示せたならば。その意義は、ただの勝利に留まらないでしょう。
ピンチはチャンス。必ずや、モノにせねば。

前節沼津戦は、たしかに相手のアグレッシブなスタイルの良さが出ていた部分も多分にあったのは事実である一方で。カターレ側の出来の悪さが出たことが敗戦につながった試合であったと言えるかと。
自分たちの至らなさが敗戦につながってしまったという事実を、いかに消化するか。勝利のために、昇華するか。
ここであえなく敗戦を引きずるようなら、シーズン開幕早々にして、「やっぱりいつも通りダメじゃん」と、悪い印象を植え付けることになりかねません。
過去いちばんの勝率を、勝ち点を記録しながら、それでも至らなかった昨シーズンを経ての今シーズン。今の時点から早々にケチをつけられるような結果になど、断じてしてはならないのです。

問われる、リバウンドメンタリティ。
良い部分は全然引き継げないのに、悪い部分は着実に引き継いでしまうーーーここまで8シーズンにも渡ってJ2復帰を成し遂げられないままになっているカターレにあって、その悪しきジンクスこそがガンであって。
それを払拭できずして昇格なし。
問われる、覚悟。
開幕早々にして訪れた今シーズンの正念場。乗り切らねばなりません。
その意味で、期待したいのが大畑。
昨シーズンの反省を経て守備力強化に励んできたはすが、その成果を発揮できず。後手に回って隙を突かれて、という去年を繰り返すような失点を招いてしまった前節。その悔しさを晴らさねばならないというならば。
ここで奮起せずしてなんとするか、と。
そして、守備だけでなく攻撃に関しても。
ここまで挙げた3ゴールのすべてに絡んでいる松岡に対し、相手のマークがきつくなるであろうことは必至。であるならば、同サイドの大畑がしっかりとフォロー出来れば。そしてYS横浜戦の決勝ゴールのように、連携からアシストを記録したような決定的な仕事ができたならば。
相手の警戒を逆に利用してやるくらいの働きでもって、得点に、勝利に絡む活躍を見せてほしいです。
そして、同じく守備陣として下堂、田川の活躍にも期待。
開幕戦の大畑に続き、沼津戦では下堂が負傷し、頭部をテーピングでぐるぐる巻き。それでも出場を続けて奮闘したものの、それも報われずに悔しい敗戦。
プロデビュー戦で勝利し、2戦目となった田川でしたが。初のイエローカードでPKを献上、それを決められての失点。そして2失点目も、地を這うミドルシュートを防ぎ切れずに前にこぼしたところを押し込まれてのもの。プロの洗礼とでも言うべき、苦い経験をすることとなっていまいましたが。
悔しさを胸に、奮起を期して臨む今節。両名にとって、カターレ富山の一員として初めてのホームゲームとなります。
名刺代わりとなる活躍、そこからの勝利でもって、地元のファン・サポーターに自分たちを存分にアピールしてほしいところです。

昨年は、ホーム開幕北九州戦で敗れ、岐阜戦でも敗れてホーム戦2連敗スタートとなってしまったものの。
そこから奮起し、ホーム戦11戦連続負けなしを記録。終盤戦にこそ負けが込んだことがあったものの、それでも。ホーム戦全17試合の全てで得点を挙げるという記録を打ち立てたのでした。
契約更新となった小田切監督の下で、継続性を貫くシーズンとせねばならない今季にあっては。
当然、狙うは2年連続の全試合ゴール。なんなら、それを上回るホーム不敗、さらにはホーム全勝をねらう気概が必要かと。
であれば。
それでなくとも、去年を繰り返すわけにいかないホーム開幕戦。
勝つしかないでしょうよ!

正念場を、乗り越えろ!
シーズンの行方を占う分岐点、勝って昇格への道筋をつけろ!!
地元の期待に応える、ホーム開幕勝利をかならず!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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