行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

天皇杯3回戦 アルビレックス新潟戦

2023-07-11 05:30:21 | カターレ富山
先週末のJリーグは、奇しくもJ1、J2、J3ともに首位攻防戦が組まれることとなりましたが。J1、J2ではいずれも譲らずドロー決着となっていたところ。J3だけが明暗分かれ、首位陥落してしまうクラブがありました・・・他ならぬ、カターレ富山が。
そんなカターレですが、失意に沈んでいる暇などありません。
ホーム・富山県総合運動公園陸上競技場にて、J1・アルビレックス新潟を迎え撃つ天皇杯3回戦。
リーグ戦から中2日、2回戦と同様に大幅なメンバー変更を敢行し、ターンオーバー編成で臨むこととなるでしょうが。
それでも。先の敗戦はクラブ全体の問題に他ならず。悔しさ滲むリーグ戦チームに対し、天皇杯チームが出来ることは、なにか?
決まっています。
J1クラブに対しても敢然と立ち向かい、再びのアップセットを成し遂げること。その頑張りを、続くリーグ戦につなげていくこと。
トレーニングマッチでもフレンドリーマッチでもない、れっきとした公式戦の真剣勝負。そこに、カテゴリ差は関係ありません。あるのは、3回戦進出チームどうしという、同格の間柄。
ならば。勝たねばならない理由しかないでしょうよ。

2022シーズンのJ2で優勝、6シーズンぶりのJ1を戦っている新潟。長らくJ2暮らしが続いていたものの、満を持しての復帰。
その意味において、今シーズンの「降格組」である琉球、岩手はもとより、松本、愛媛、岐阜、讃岐など、J3の「元J2クラブ」のほとんどがJ2時代に新潟と対戦経験があります。
そんななか例外が、鳥取と富山の古参降格クラブ。
新潟とは、過去一度も公式戦で対戦していません。
こんなかたちでもJ2復帰に失敗し続けている現実を突きつけられているかと思うと、なんとも暗澹たる気持ちになったりもしますが。
公式戦ではないけれど、それに近いものであれば。
2011年、東日本大震災によって中断されたリーグ戦。その再開にあたり復興支援チャリティーマッチが開催され、ホーム県総に新潟を迎えるかたちで、プレシーズンマッチを行いました。(結果はスコアレスドロー)
あれから、12年。
交わることのなかった両クラブが、初めて公式戦で対戦することとなります。

6月7日に行われた天皇杯2回戦では、リーグ戦との兼ね合いもあり大幅なターンオーバーを敢行した新潟。そんななかでもJFLのレイラック滋賀の挑戦を退け、1-0で勝利し、3回戦にコマを進めることに。
ただ、続くリーグ戦では、天皇杯2回戦で富山に敗れた京都に1-3で敗戦。無念のPK失敗からの捲土重来を期すパトリックに2ゴールを奪われて敗れることに。
ルヴァンカップグループステージでは鹿島に敗れ、リーグ戦第18節では柏とスコアレスドロー。
7月に入り、ホーム広島戦で2-0の勝利を収めるも、ホーム連勝を狙った直近の神戸戦では前半15分の失点を取り返せず逃げ切られ、敗戦を喫しています。
その神戸戦から中4日で迎えることとなる、この天皇杯3回戦・富山戦。
格下相手に、リーグ戦のレギュラーメンバーとは異なる編成で臨むこととなるでしょうが、それでも。
首尾よく勝利し、チームに良い雰囲気、勢いの好循環をもたらすべく。
“まさか”は、あり得る。京都と同じ轍を踏むわけにはいかない、と。
これまで公式戦では誰もプレーしたことのない富山県総合運動公園陸上競技場というスタジアムではあるものの。
チームの浮上のきっかけを模索するなかで、そのきっかけとせねばならないとあれば。
油断なくプレーし、格の違いを見せつけて3回戦突破を狙ってくることかと。

ターンオーバー編成ながらも、チーム浮上のきっかけとせねばならないーーーその条件に関しては、カターレのほうも同じであって。
2点差をひっくり返されての4失点逆転負けという、ショッキングな敗戦で首位陥落。そこからわずかに中2日。
メンバー編成を変えるのだから影響なし、とは・・・さすがにそう都合よくはいかないでしょう。
無念さの滲む敗戦は、チーム全体の共有事項なのだから。
けれど。
だったらなおのこと。その立て直しもまた、全体の共有事項。
弱り目に祟り目なんかじゃない。泣きっ面に蜂なんかじゃない。
J1クラブに成す術なく敗れて天皇杯敗退、7月全敗を継続?
そんなのは、願い下げだ。
J1相手だから勝てなくても仕方ない?そんなことは無い。それを、京都に勝って証明したカターレなのだから。
今回だって、そう。絶対に勝てないなど、あるものか。
むしろ、再び首位に返り咲くための踏み台にする!くらいの気概がなければ。
完全燃焼で、勝ちに行く。
その頑張りをチーム全体で共有することこそが、首位奪還への道ならば。
全力を尽くして勝ちに行くほか、ないでしょうよ。

メンバー編成に関しては、具体的なところはわからないにせよ。
期待したいのは、田川、柴田、シルバといった面々。
なぜかといえば。彼らが、J1クラブからの期限付き移籍選手であるから。
もちろん、今シーズンカターレの一員として力を尽くしてくれていること自体は、とてもありがたいことだし頼もしくも思っています。
けれど、一方で・・・彼らは本来、J1クラブの選手として、そこでプレーせねばならないはずとも言えるわけで。
カターレ富山としては2つもカテゴリが上の相手。けれど、個別に見れば、本来は同格の相手として対峙せねばならないはずで。
そんなとき。J1相手だからと後れを取ってしまうわけにはいかないはず。
パワーもスピードも連携も、J3のそれを凌駕するものかもしれない。けれど、本来はそれに対抗しうる自分でいなければならないはず。
それを、思い出すとき。
J3だから勝てなくてもしかたない、なんてことにはならないはず。
ならば。
出来ることと出来ないことはあるかもしれない。それでもなお、やってやれ!と。
悪い意味でJ3レベルにおさまってくれるなと。いい意味で、裏切ってくれと。
そんなことを意識するならば。
負けて仕方ないなんてことは、無い。いかに勝つか?それだけが問題であるはずなのだから。

先月対戦した京都にしても、今回の新潟にしても。
J2降格から長らく、なかなか復帰できない日々が続きながらも、それでもあきらめない姿勢が実を結び、J1復帰を果たしたというクラブです。
その道の険しさ、苦労というものは、あるいは当事者にしかわからないかもしれませんが。
それでも。
長らく、J2復帰に失敗し続けているカターレにあって。
それでも、諦められないし、諦めたくない。
カテゴリこそ違え、復帰という成功を手にしたクラブ。そこから見習うべきところも、公式戦の真剣勝負のなかで見いだせたりもするかもしれません。
もちろん勝つつもりで臨むのだけれど・・・勝敗だけの話ではなく。
カテゴリが上のクラブと対峙するとは、どういうことか?
昇格からカテゴリを上げようとするとは、どういうことか?
ある意味、勝敗とは別の、もっと根っこの部分で得るものがあるのでは?と思います。
その、普段のリーグ戦では得られないところ、天皇杯ならではの得難い経験をするチャンス。ならば、それを存分に活かさねばならないことは、言うまでもなかろうと。

同じく3回戦に進出したJ3クラブである岐阜ならば、柏木だの宇賀神だの、J1でもおなじみの選手たちがいて、ある程度シンパシーをもっての対戦となるやもしれないなかで。
現在のカターレ富山の選手にあっては、まったくの無名と言っていもいいでしょう。
京都戦では前所属の大野などがいたりしたけれど、新潟に関してはそれも無し。たぶん、新潟サポーターにとってみれば、誰ひとり知らなくても無理ありません。
だったら。
いい機会だ、覚えてもらおうじゃないかと。
近くて遠い富山には、こんないい選手がいたのかと、実感してもらおうじゃないかと。
せっかく勝ち取った、ホーム開催。
訪れる新潟ファン・サポーターに、カターレ富山とはこんなクラブだ!と。J3優勝を目指すに相応しいクラブだと、知らしめてやろうじゃないかと。

勝ちきる強さを、再び示せ!!
初のJ1撃破まで15年?ならば、2回目は1か月だ!
富山のプライドを胸に、今回も下剋上を!

勝たれ!!!富山!!!!!
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悪夢の逆転負け。大一番で敗れて連敗、首位陥落 愛媛FC戦

2023-07-11 01:25:49 | カターレ富山
3-4で敗戦。
悪辣なカミサマがシナリオを書いていて、その通りになって落胆する様を見て嘲笑っているのでは?---今年で15周年のカターレを応援してきて、そんなふうに感じたことは1度や2度ではなく。むしろ、「おお、カミサマありがとう感謝します!」などというシチュエーションの何倍、何十倍も、そんな憂き目に遭っている気さえしますが。
2-0で折り返した後半に、一挙4失点と暗転。
まさに、「上げて、落とす」。
頑張っても報われない試合は、あります。逆転負けを喫してしまう試合も、あります。
けれど。
なぜ、それがよりにもよって、首位攻防戦でなくてはならないのか?
ここぞ!という試合でなくてはならないのか?
他の試合で負けて良いわけではないにせよ・・・やり切れない、ダメージの大きい敗戦となってしまったのでした。

九州地方をはじめとした各地で大雨の被害もでているような天候で、試合会場の愛媛県においても雨の影響は避けられず。水がたまってボールが走らないやりにくさを強いられながらの試合となりました。
人違いで警告処分取り消しという、ちょっと腑に落ちない目に遭った大畑ですが、今節もスタメンに。
いつもならば末木と坪川のボランチコンビであるところ、脇本とシルバを起用。右サイドは松岡が控えに回り、椎名がスタメンに。
この愛媛戦のあと中2日で天皇杯新潟戦、そこからまた中2日で琉球戦と続く連戦にあたり、それを見越した選手起用であったのかもしれません。
そんななかで、やはり目を惹いたのが大野。昨シーズンの同カードでの逆転勝利の立役者。いやがおうにも活躍に期待が高まりました。

すると、そんな願いが通じたか。
27分、左サイドからの安光のクロスを柳下が折り返すと、それを大野が頭で押し込み、先制に成功。
その余韻も冷めやらぬ29分。ゴールラインぎりぎりから吉平が右足アウトサイドでボールを残すと、低い軌道のそれにヘッドで飛び込んだ大野。見事に決めて、追加点。
先の古巣対決となった京都戦に続いて、期待をかけていた愛媛戦でも2ゴール。
まさに、“持っている男”っぷりを発揮した大野の、素晴らしい活躍。
電光石火の2ゴールで、首位攻防戦で勝利を近づける大仕事をやってのけたのでした。

2-0で試合を折り返し、勝負の後半。
そう、京都戦がそうであったように。2点をリードしたとして、勝敗は試合終了のホイッスルが鳴るまでわからない。まずは、この後半立ち上がりをしっかりとーーー。
・・・そう思っていた矢先に。
50分、後半開始から投入のMF疋田 優人に、起用に応えるゴールを決められてしまうと。
僅か3分後、FW深堀 隼平に同点ゴールを決められてしまうことに。
まるで、前半の2ゴールをやり返されてしまったかのような展開で、試合を振り出しに戻されてしまったカターレ。
おいおい、「2-0は危険なスコア」とか、そういうのいいから。この展開で逆転負けとか、あっちゃならないから。
そうだ、ここからだ。ここからカターレのの底力が問われるところ。なんとしても勝ち越しゴールを挙げてーーー。
71分、今瀬がペナルティエリア内でファウルを取られ、痛恨のPK献上。
先の岩手戦に続くPK阻止を期待したものの。再び深堀に決められるかたちで、痛すぎる逆転ゴールとなってしまいました。
この日の愛媛は、出場停止の松田に加えて、主力FWであるベン ダンカンも欠場。ならば自分が!と気合の入っていたであろう深堀に、してやられてしまったかたち。
さらに、それだけにとどまらず。
同点、逆転に向けて前がかりになっていたカターレに、隙を突いてカウンター。
81分、三度、深堀。試合を決定づけるようなハットトリックをかまされ、4失点目を献上してしまったのでした。

なんで、この試合でなんだ。
頑張っても報われない試合もある。逆転負けのしあいもある。
けれど、なぜそれが、よりにもよって「ここぞ!」という試合にかちあうのか・・・。
悪辣なカミサマの、嘲笑、せせら笑いが聞こえてくるような展開。
それでも。
選手たちが試合を投げ出してしまうことはありませんでした。
最後まで必死にプレーし続ける姿勢に、曇りはありませんでした。
91分、交代出場の松岡のクロスを柳下が体ごと飛び込み、意地のゴール。
ただ、反撃及ばず試合終了。
勝てた試合、勝たねばならなかった試合を落とし、今季初の連敗となってしまったのでした。

首位攻防戦で敗れ、6ポイントマッチ、あるいはそれ以上のダメージを被るかたちで首位陥落。前節の富山戦勝利に続いて連勝となった鹿児島にも抜かれるかたちで、順位を3位にまで落とすことになってしまったカターレ。
また、「ここぞ!」という試合で勝てなかったという事実。重いです。
反省すべき点もあれば、至らなかったところもありましょう。悔やんでどうにかなるなら悔やむのもいい。けれど、それだけではどうにもならない。
時は、待たない。
落ち込む間もなく、次の新潟戦はやって来ます。
今節の出場メンバーだけでない、カターレ富山というチームとして、どうこの難局を乗り越えていくのか。
ひとりひとりが、なすべきことをやり遂げる覚悟が、今こそ問われます。
このままでいいわけがない。
乗り越えた先にある栄光を、決して見失ってはなりません。
首位を奪還し、必ずや優勝を成し遂げるために。
落ち込んでいる暇は、ありません。
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