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行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

開幕連勝ならず。またもジンクスに屈し敗戦 アスルクラロ沼津戦

2023-03-13 23:29:27 | カターレ富山
1-2で敗戦。
過去15試合で10敗という、まさに鬼門と言えた開幕第2戦。
そして、アウェイ戦では過去6度の対戦で1勝しかしていないという、相性最悪と言えた沼津戦。
そのどちらのジンクスも克服し、開幕連勝からのスタートダッシュをかけるきっかけとせねばならない対戦でしたが。
2点を先行され、一矢報いる得点で追撃したものの、同点・逆転までは至らず。
相手が良い試合展開をしていたことも確かではあったものの・・・それ以上に、自分たちの至らなさが招いた敗戦。
課題の残る負け方で、開幕連勝を逃したのでした。

前節の勝利からの流れを踏襲し、連勝につなげねばならなかった今節。
ボランチの坪川がメンバー外となり、代わって碓井を起用。それ以外は前節と変わらないスタメンで臨むこととなりました。
パスを繋ぎながら攻勢に出る沼津のスタイルに関しては、予め想定しながら臨んだはずだったのですが・・・正直、対策が奏功しているようには見えず。
相手のペースで進む時間が長く、なかなか反転攻勢にでられない展開が続き。
試合が動いたのは、前節同様に前半終了間際のことでした。ただし、今節はこちらの失点によって先制されるというかたちになってしまいましたが。
一瞬の隙を突かれて前線へと繋がれてしまい、ブロックせんと飛び出した田川でしたが、相手を倒すかたちとなってPKを献上。
そのPKも、コースの読みこそあたっていたものの防ぐことは叶わず、痛恨の失点。なかなか流れをつかめない嫌な雰囲気の中で先制を許してしまうという、苦しい展開に。
さらに76分。
ファウルか?というプレーで、ほんの一瞬流れが止まったところ、アドバンテージをとられてプレー続行。その一瞬が判断のわずかな遅れを招いてしまったということか・・・田川が放たれたシュートをブロックしたものの、前にはじくかたちとなり、ディフェンス陣もやはりほんの一瞬遅れたことで、そのこぼれ球を詰めるシュートに対応しきれず。決められてしまい、点差を広げられてしまうこととなったのでした。
どうにもこうにも、後手後手にまわってしまっていた印象で、相手に脅威を与えるだけの攻勢にでられないままに時間が過ぎていき。
それでも86分。
切れ味鋭い松岡の個人技からのクロスに、途中出場のシルバが頭で合わせてゴール。
1点を返すと、さらに気力を振り絞って反攻、途中出場の大山のシュートがポストに弾かれる惜しい場面もありつつも、同点ゴールならず。
結局、1-2のままスコアは動かず。タイムアップで敗戦、沼津の中山監督に就任初勝利を献上してしまう結果となってしまったのでした。

スコアだけ見れば、1点差の惜敗のようにも見えるものの。
遺憾ながら、内容的には完敗と言っていいものでした。
この敗戦のなにがいちばんいけなかったかと言えば。
“去年の負け方と同じ負け方を繰り返してしまった”ということに尽きるかと。
自分たちのサッカーを存分に体現し、それでもなお至らなかったが故の敗戦というならば、まだ救いもあるかというところですが。
そうではなく。
相手の気迫に押し込まれて、なかなか自分たちのスタイルが発揮できないーーーそれ自体はよくあることでしょうし、毎度毎度相手を圧倒出来るわけでない以上は、致し方ない部分もあろうかと。
ただし。だから仕方ない、となってしまっていては、勝てないのであって。
なにか、単純に後手後手にまわっていただけになってしまっていた印象。
自分たちの側から仕掛ける意思が、やはり足りなかったと。
相手のペースでやられている状態からそれを覆すのはむずかしかろうけれど、それだって、試合時間中ずっとやられっぱなしとうわけでなし。
相手のペースでやりにくいのはあっても・・・いや、だからこそ、自分たちのスタイルで「そんなもん知らん!」と、跳ね返さねば、反転攻勢に出ねばならないところ、その機会が圧倒的に少なかった印象。
そのうちに、自分たちの甘さから失点。
セルフジャッジ的にほんの一瞬緩んだところをやられた2失点目など、まさにそれ。
守る側からもそうでしょうが、攻める相手にとっても微妙なところではあったかと。しかし、そこでゴールへの執念を見せて決めきった沼津と、カバーしきれずにやられてしまったカターレとの差。
逆の立場で、そういったゴールへの執念というものが、果たして勝利を求めるなかで足りていたのか?と。

なにか、去年の敗戦で感じた感情とおなじようなものが沸きあがってきた、苦い敗戦。
監督続投、主力の多くが更新と、継続路線を選択した今季カターレにあって。
なにか・・・去年の良くない部分まで継続してしまっているのでは?と。
まだシーズン序盤であることは、言い訳にはなりません。
なんならメンバーの大半が入れ替わったようなチームも少なからずあるなかにあって、そういったクラブが「まだ仕上がっていない」と言うならいざ知らず。
継続路線を進むチームが、良い部分でなく悪い部分が継続、なんて言っていてはいけないでしょうよ。継続がアドバンテージと、有利として機能せねばならないでしょうよ。
それでなくとも、カターレは優勝を目指さねばならないクラブ。
勝ったり負けたりを繰り返しながら徐々に力をつけていく、というのんきなことを言っていては、時間がいくらあっても足りませんし、他のクラブも成長を待ってはくれません。
なによりも。
昨シーズンの昇格失敗の要因のひとつとして、開幕ダッシュ失敗が挙げられますが。
また繰り返すのか?
また開幕ダッシュ失敗なのか?
その先にあるのは、昇格失敗の繰り返しではないのか?

まだ、1敗。されど、1敗。
覆水盆に返らず。得られなかった勝ち点は、戻りません。
だからこその、奮起が必要です。
優勝を目指すチームに、足踏みは許されないのだから。

第2節 アスルクラロ沼津戦

2023-03-12 07:13:50 | 日記
開幕戦を勝利で飾り、幸先良く白星発進となった2023シーズン。
もちろん、狙うは開幕連勝。
連続アウェイ戦となる第2節、アスルクラロ沼津と対戦します。

元日本代表にして稀代のストライカーであった、ゴン中山こと中山 雅史氏。
日本サッカー界に数々の伝説を残す彼が指導者に転身。磐田でのコーチ経験を経て、今シーズン、現役時代にも所属した沼津で、監督として初めて采配を振るうことに。
その監督初戦となった前節・讃岐戦では、0-1の敗戦。
試合内容では相手を上回り、多くのチャンスを作り出すも、讃岐の堅守を崩しきれず。
奮戦実らず試合終了間際に決勝ゴールを決められて敗れてしまうという、ほろ苦いデビューとなってしまったのでした。
それだけに、ホーム開幕戦でもある今節・富山戦にかける意気込みに並みならぬものがあろうことは、想像に難くありません。
首尾よく初勝利となったあかつきには、普段はメディアの露出もほとんどないJ3にあっても、全国ニュースのトピックとして取り上げられることにもなるやもしれません。
言うまでも無く。負けて、初勝利を献上した相手としてニュースになるわけにはいきません。
中山監督の初勝利は別の試合で達成してもらうこととして。必ずや勝利し、開幕連勝を成し遂げねば。

開幕戦での勝利は、もちろん喜ばしい結果であったことは確か。
ただ、開幕連勝、そして開幕ダッシュにつなげていくには、むしろ、この2戦目にかかっていると言っていいかと。
今シーズンでクラブ設立15周年を迎えるカターレ富山ですが・・・過去15試合の「開幕第2戦」では、4勝1分け10敗。
JFL時代の2008年から2016年まで、9年連続で“必敗”となっていた時期があったくらいで。
2017年、ようやくそのジンクスを破って開幕3連勝としたものの、その連勝を阻まれたのが、当時J初年度であった沼津でした。
昨シーズンにしても、愛媛アウェイ2連戦となった今治戦で敗れ、開幕連勝ならず。ホーム開幕戦でも敗れ、序盤の躓きが後々まで大きく響いて昇格失敗にもつながったりと。
J2復帰を必達目標として掲げながら、もう9シーズン目。
この第2戦というジンクスの克服無くして、昇格無しとすら言えるのでは?と。

前節の勝利によって、今シーズンもまたYS横浜戦アウェイ不敗を更新。相性の良さを証明したかたちのカターレ。
ただ・・・相性と言うならば。
前述の開幕連勝を阻まれた初対戦以来、とにもかくにも相性の悪い相手、それが沼津。
昨シーズンは15位、特にシーズン後半戦はほとんど勝てなくなって苦しい状況が続いた沼津ですが。
そんななかで、ホーム戦で勝利を収めたのが第25節・富山戦であった、と。
長いシーズン、良い時もあれば悪い時もあるとは思いますが・・・その悪い時が凝縮されてしまったのが、苦手とする沼津戦であったという皮肉。
昨シーズン34試合中で4試合しかなかった零封負けのひとつとして無得点で敗れ、その試合を最後に石﨑監督が解任されるという事態となったのでした。
昨シーズンから継続の選手も多いなかで、そして後任となった小田切監督にとっては言うまでもなく。あの時の無念、忘れてなどいないでしょう。
小田切体制2年目となる今シーズン。
継続路線というならば、なおのこと。
このアウェイ沼津戦のリベンジを成し遂げねば、昨季を超えていくことにはならないでしょう。

期待したいのは、高橋。
前節の今季初ゴールで勝利を呼び込んだ活躍を、今節にも是非とも繋げてほしいです。
そして、この沼津戦。
最後にアウェイで沼津に勝ったのは2019年にまで遡らねばなりませんが、そのときにゴールを決めている高橋。だからこそ、今節にも期待したいです。
前回対戦でも後半開始から投入されたものの、無得点に終わり敗れた悔しさを知るだけに。そこからの監督交代という無念を知るだけに。
リベンジのときは、今。
勝って、自身の2試合連続ゴールとともにカターレに開幕連勝をもたらしてほしいです。

2戦目のジンクスを、乗り越えろ!
優勝を目指し、開幕ダッシュを!
苦手を克服し、さらなる飛躍を!

勝たれ!!!富山!!!!!

らしさを見せた開幕勝利。2023シーズン初戦を制し、白星発進 Y.S.C.C.横浜戦

2023-03-06 23:30:52 | カターレ富山
2-1で勝利!
どんなカテゴリか、どんなクラブかを問わず、独特の難しさがあろうシーズン開幕戦。
メンバーの多くが昨季からの継続であるカターレにとっても、それは例外ではなく。むしろ、その継続性がかえってプレッシャー、やりにくさにつながってしまうようなこともあり得るなかで。
昨年来、こと小田切監督となってから継続してきたところのカターレらしさというものを、この開幕戦でもしっかりと披露。
もちろん、全てが万事うまくいったばかりではなく、課題もまた多かったけれど。
それでも、勝った。
見事に初戦を制し、白星発進。2023シーズン初勝利でスタートを切ることとなったのでした。

毎度のことと言えば、毎度のことながらも。
ちばぎんカップやいばらきサッカーフェスティバルなど、プレシーズンマッチを開催して開幕前からファン・サポーターに対して新チームの有りようを公開できるクラブもある一方で・・・カターレには、その機会が無く。
いつものように、蓋を開けるまで、開幕してみるまで、どんなメンバー編成で臨むのかはわからない。
そして迎えた、開幕戦。
後から知ったことですが、開幕直前になってキャプテンの脇本が右ヒラメ筋損傷により全治3週間、無念の離脱となってしまったようで。
一方で、新戦力のDF下堂、MF坪川が、早速スタメン起用。即戦力としての期待に応えるかたちで、シーズン初戦にしてカターレデビューを飾ることとなりました。
昨季終盤では出場機会が減っていた川西がスタメン起用、途中出場が多かった高橋が開始から、といった部分に目がいったものの。おおよそのところは、ほとんど昨季を踏襲するかたちであったなかで。
2023シーズン初戦のメンバー編成のなかで、最大のサプライズはGKでした。
高知キャンプを終え、残りは地元富山での調整という段階となった2月22日。そのタイミングで、突如として育成型期限付移籍にて横浜F・マリノスより加入が発表された、田川 知樹。その彼が、いきなりスタメン起用されることに。
即戦力どころじゃない大抜擢で、カターレのゴールを守ることとなった背番号21。
プロ3年目、慣れ親しんだ横浜の地で、Jリーガーとしてのデビュー戦を迎えることととなったのでした。

前日よりも5℃ほど気温が下がり、薄曇りというコンディションとなった横浜地方。
そんななか、新シーズンを待ちわびた約150人のカターレファン・サポーターがニッパツ三ツ沢球技場に詰めかけ、声援を送ることに。
試合開始からしばらく見ていての率直な印象は、「去年からのスタイルを踏襲しているな」ということでした。
前から果敢にボールに向かっていく姿勢、球際を厳しく簡単にはやらせないぞ!というせめぎ合いなどなど。昨シーズンからのメンバーはもとより、新加入である下堂や坪川にしても、その意識が共有されているな、と見てとれたのでした。
ただ・・・それだけに、というべきか。
選手たちはそれぞれ開幕に合わせて調整を重ねてきたことでしょうが、当然と言えば当然ながら、練習試合と本番である公式戦とでは違います。
開幕戦からMAX状態ならば、それに越したことはないでしょうが・・・やはり、ゲーム感というか、実戦慣れの要素に関して、まだまだ途上なのだな、と。
昨シーズンからの継続路線を採っているカターレにあって・・・継続であるからこそ、ポテンシャルを存分に発揮したならば、こんなもんじゃなかろう?と思えて。
どちらかに一方的に流れが偏る、ということは無かったにせよ。正直、相手の右サイドからの突破を許してしまったりとか、危ない場面も少なくありませんでした。
数字の上で、スタッツで見るならば・・・シュート数はカターレの10本に対してYS横浜は9本と、ほぼ同数。CKの数に至っては、カターレ3に対してYS横浜は8。
シーズン初戦の難しさはお互いさま、ということで、YS横浜側にしてもいろいろと難儀なところはあった、ということなのかもしれませんが。

23分ごろ、アクシデントが。
ゴール前のせめぎあいのなかで、大畑が相手選手と交錯、頭を打って倒れ込み、しばらく試合が止まるということがありました。
頭という場所が場所だけに心配されましたが、テーピングでぐるぐる巻きにして戦線復帰となったのでした。
ちょうど1年前の、やはりシーズン開幕戦であった愛媛戦。そのときにも、林堂が負傷してテーピングでぐるぐる巻き、という場面があったことが思い出され。
またかよ!という思いもあったものの。繰り返しというならば、開幕戦を勝利で飾るところまで含めてくりかえさないとな!と。
この日、負傷で無念のメンバー外となった脇本に代わって、副キャプテンのひとりとしてキャプテンマークを巻いて試合に臨むことになった大畑。
ゲームキャプテンとして頑張らないと!という思いが、接触プレーに怯んでなどいられるか!と奮起する原動力となっていたところもあったのかもしれません。

両チームにとって、大事なシーズン初戦。
現状把握と自分たちに出来るパフォーマンスはどのレベルかを探り合いながらの展開が続くなか。
正直言って、ややカターレのほうが劣勢にも見えていたなかで、試合が動いたのは前半終了間際でした。
大畑の負傷もあって、4分あったアディショナルタイムのなかで。
末木が大きく蹴り出したボールが右サイドを上がっていた松岡につながり、その松岡が左足でゴール前へと蹴り込むと。それに頭で合わせたのは、高橋!
カターレの今シーズン初ゴールが見事に決まり、先制に成功したのでした。
松岡がクロスを入れてくる展開をあらかじめ想定していたという、狙い通りのかたちでのゴール。背番号8を託された松岡と、託して新たに39をつけることとした高橋との、富山出身師弟コンビによるホットラインがゴールに結びつくという。
そして、なかなかうまくいかない難しい試合展開をも一気に動かすことができた、価値あるゴール。スタジアムに詰めかけたファン・サポーターも、一気に盛り上がったのでした。

追う立場となったYS横浜は、後半開始時に選手交代でダブルボランチにシフト、連携強化を図ることに。
それを受け、カターレは川西に変えて吉平を投入。豊富な運動量と前線からのプレスを持ち味とする彼の働きで、YS横浜の動きを鈍らせると。
その吉平が決めました。64分、追加点を叩き込み、2点差に。俄然、優位に立つことに。
もちろん、途中交代から期待に応えてゴールを挙げてみせた吉平の素晴らしさは言うまでも無いにせよ。
それも、アシストした大畑のプレーあってのことでした。
右サイドから松岡とのパス交換。松岡がゴールラインに向けて蹴り出したスルーパスに、相手デイフェンスと競り合いながらも大外から一気に回り込み、ラインギリギリからクロス。それを吉平がしっかりと蹴り込んでみせた、と。
これがもし、追ってもボールはラインを割ってしまうのでは?と疑ったり、あるいは競り合う相手からのプレッシャーに負けてしまったりしていたならば、生まれなかったゴールです。
思いを気迫に変えて懸命にプレーしたからこその、ナイスアシスト。テーピングを巻きながらも必死にプレーし、それをゴールに結びつけてみせた大畑の活躍に、胸が熱くなったのでした。

ただ・・・よく「2-0は危険なスコア」と言われるように。やはり、一筋縄にはいきませんでした。
比較的経験の少ない若手が中心となった編成であったYS横浜に、途中出場で元日本代表のベテラン・松井 大輔が投入されると。その松井が起点となり、YS横浜が攻勢をかけることに。
そうして耐える時間が多くなっていたなか、更なる試練も。
あまり言いたくないですが・・・言ってはなんですが、審判がひどかった。
それファウルだろうが!という場面はありがちにしても・・・なんで相手に当たって出たのにCKじゃなくてゴールキックなんだよ!ってな場面も。ピッチからスタンドまで果てしなく遠い県総じゃあるまいし、専用スタジアムで目の前で見てたらわかるっつーの!
70分過ぎにカターレは3枚替えを準備していたのに、スローインでボールデッドになったのに交代させないとか。当然、アウェイゴール裏からは大ブーイング。
そういったイライラした流れの中からでした。
YS横浜のCKで、中里 崇宏がニアに蹴ったボールを土舘 賢人が頭ですらし、それをヘッドで押し込んだのは松井。長いキャリアのなかでも初という松井の開幕戦ゴールによって、1点差に詰め寄られることに。

良くない流れのなかから、手痛い失点。
言ってはなんですが、去年の試合で幾度も見てきたような展開でした。しなくていい失点を喫し、あるいは連続ゴールにむすびついたりして、勝たねばならない試合を落としてしまうということが、何度もあって。
2-0から2-1に局面は変わり。
これでもしも同点にでもされようものなら、勝ち試合を落とす負けにも等しい結果になろうというもの。
それでなくとも、ここはニッパツ三ツ沢球技場。
かつて、1度ならず2度までも、カターレがYS横浜を相手に3点差をひっくり返す逆転勝利を収めた地。
その逆が絶対にないなど、言い切れないわけで。
ここが、今シーズンを占う局面、分水嶺であったかと。
昨シーズンから変わらないようであれば、あるいは追いつかれていたかもしれない。
そうして、「やっぱり今年もダメか」となっていたかも。
問われた、リバウンドメンタリティ。

それでも。
突き放す追加点こそ得られなかったけれど、同点、逆転ゴールは許しませんでした。
初失点こそ喫してしまったものの、その後も落ち着いてプレーを続けた田川をはじめ、皆が気合をいれていました。
時間を使ってコーナーで張る安藤・松岡。冷静さを失うことはありませんでした。
最後の最後まで反撃を抑え込み、そしてタイムアップ。
開幕戦を勝利で飾り、勝ち点3を得ることに成功。
十全に力を発揮できたとは言えないこと。失点をはじめ、まだまだ課題は多いですが。
それでも、勝った。勝ちきった。
初戦を制して勝ち点3を得るという大目標を成し遂げた意義は、大きいです。

とにもかくにも始まった新シーズン。
15周年イヤーを優勝で飾るべく。
挑戦は、始まったばかりです。

第1節 Y.S.C.C.横浜戦

2023-03-05 06:50:13 | カターレ富山
J1・J2より遅れること2週間。2023シーズンのJ3がいよいよ開幕します。
クラブ設立15周年イヤーとなる今季、悲願のJ2復帰に向けて。アウェイでのY.S.C.C.横浜戦からカターレ富山の新たな戦いが始まります。

J2に昇格したいわき・藤枝との入れ替えで琉球と岩手が、そしてJFLからの昇格組として奈良・FC大阪が加わり、過去最大の全20クラブによって争われることとなる今季J3。
初顔合わせとなる対戦も少なくない開幕第1節にあって、YS横浜-富山戦は、ある意味見慣れた対戦と言えるやもしれません。しかも、2年前も同じように同カードがシーズン開幕戦として設定されていたのだから、なおのこと。
元日本代表のゴン中山こと中山 雅史氏が沼津を、同じく元代表、引退後も解説者としてファンを唸らせてきた戸田 和幸氏が相模原を率いるなど、実に過半数のクラブで初采配となる監督が指揮を執ることとなるJ3にあって。
昨季途中から監督就任、初めてシーズン開幕からの指揮となる小田切監督に対し、同じように昨季途中就任から2年目となるYS横浜の星川監督。どちらの監督にとっても、いよいよ本領が発揮されるシーズン。フレッシュな顔に目が向きがちななかでも、同条件で結果を残すのはどちらか?これはこれで、充分に見ごたえがあるかと。
その、星川監督率いるYS横浜。
昨季終盤戦で得た手応えをより具体化するべく、16人の新戦力を迎えることに。
そんななかにあって、カターレサポーターとしてやはりどうしても目が行くのが、元カターレの萱沼 優聖であろうかと。
昨シーズンの終盤戦、どうしても勝たねばならなかった八戸戦で、萱沼に試合終了間際に劇的な決勝ゴールを許してしまい、無念の敗戦となったこと。その記憶が新しいこともあって。
カターレを離れて以来、鹿児島で、八戸で恩返しゴールをくらってきたなかで。今季新たに所属するYS横浜でもやはり恩返しされてしまう、など願い下げ。
その萱沼をはじめとして、新戦力も多いフレッシュな顔ぶれがそろうYS横浜を、これまでと同じ目で見ることをしてはならないのでしょうが。
それでも。
結果は、勝敗は、これまでと同じにせねばなりません。
カターレにとって、2015年以来のJ3における最多対戦クラブのひとつであるYS横浜。
過去13勝3分け1敗という圧倒的な戦績を、今季も継承せねばなりません。アウェイ戦に至っては、過去無敗。それを続けなければ!と。

小田切監督の継続は、チーム方針の継続とも言えるカターレにあって。
監督人事を含めて昨シーズンとはガラッと違う編成となったチームも多いなかで、カターレほど継続路線としているチームはほとんどない、とさえ言えるやもしれません。
昨シーズンの課題であった守備をテコ入れすべく、4年ぶりのカターレ復帰となった脇本、長野から坪川、八戸から下堂といった面々が加入した一方で。
攻撃陣は、ほぼ残留。しいて言えば、大卒ルーキーの伊藤が加わったくらいか。
正直、ここまで新戦力に頼らない継続路線をとるとは思っていませんでした。
それはつまり、昨シーズンからのメンバーに対する信任の証。継続路線から、さらに飛躍してくれるであろう、との期待。
一方でそれは、プレッシャーにもなり得るということ。
もしも結果が伴わなければ、チーム方針そのものに対する批判に直結してしまうということをも意味します。
継続路線が間違いでないことを証明するには、やはり勝利が不可欠。
昨シーズンからより進化した攻撃陣が見せるゴールショーを、ファン・サポーターは期待しています。

そんな継続路線の攻撃陣にあって、一際大きな期待がかかっているのが、副キャプテンにも指名された松岡でしょう。
それまでも実力の片鱗は見せていたものの、昨シーズンの小田切監督就任以降に、一気にブレイク。足元の技術、果敢なドリブル、そして常に前へと迫っていく負けん気といったプレースタイルがファン・サポーターの心を掴み。
1ゴール6アシストという数字以上のインパクトをもって、カターレに欠かせない戦力という座に。
地元出身・ホームグロウン選手としてだけではない、カターレを引っ張る主食選手として。同じく地元選手のプライドを胸に戦う高橋より託された背番号8を引き継ぐ覚悟とともに、より一層の飛躍をねがってやみません。

一年の計は開幕戦にあり。
シーズン初戦の、開幕戦ならではの難しさも、当然のようにあることでしょうが、それでも。
その難しさが勝てない理由になど、なりはしません。
当然のように、と言うならば。
優勝を目指さねば、成し遂げねばならないチームにあっては。難しい要素があろうがなかろうが、関係ない。
必勝を期して挑み、勝利を成し遂げねばならないという目標に、なにも変わりなどないのだから。
全38試合の長丁場、そのはじめの1勝を手にすべく。

優勝へ、勝ちにいく。
No Kataller No Life そのスローガンを、開幕勝利からスタートさせろ!
開幕勝利を、掴み取れ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!