☆ジャックラッセル・すばる☆フリスビーに恋して

ジャックラッセルテリアのすばる&2ニャンずの毎日を綴ります。    1月11日生、体脂肪率11% フリスビーも大好きさ♪

読み応えのある本でした。

2019-03-13 08:11:11 | その他
       

       平成がまもなく終わります。
       その平成の時代で、オウムのことはやはり忘れられない。

       オウムの13人の死刑囚の中で、一審と二審の判断が分かれたのは
       井上嘉浩死刑囚だけでした。 一審・無期懲役、 二審・死刑。

       オウムの幹部と言われながらも、 実際には麻原に対して疑問や迷いを
       持っていた井上・・ ただ犯した罪は重大なことに疑いはない。
       麻原のマインドコントロールに支配されたのが、悲しく切ない。

       井上には、獄中での結婚まで考えた支えてくれる女性がいた。
       彼女は仏教の宗教者でもあり、最後まで面会に足繁く通う。
       拘置所のアクリル板越しではあっても、彼らの魂は響きあってた。

       大阪拘置所から自宅に帰った井上は、穏やかな表情だったという。
       「よっちゃん、よっちゃん・・」と母は遺体の頬をなでた。
       「18歳で家を出て行き、48歳で帰ってきた」
       荼毘に付す前の最後の夜、井上の遺体をはさんで家族4人で寝た。
       「よっちゃん、よっちゃん、よくがんばったね、よくがんばったね」
       兄は遺体に泣きながらこう叫び続けた、という。

       葬儀での出棺の際の父の言葉----
       「大罪を犯したとはいえ、その後心から悔い改め、二度と自分のような罪人が
        出ないように、一日一日を真剣に生きた若者がいた」
       ことを心に留め置いてほしいと。


       私自身、井上さんのことをこんなに知ったのは、この本を読んでから。
       私にとっては、衝撃の内容でした。 読んでよかった。



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