平成がまもなく終わります。
その平成の時代で、オウムのことはやはり忘れられない。
オウムの13人の死刑囚の中で、一審と二審の判断が分かれたのは
井上嘉浩死刑囚だけでした。 一審・無期懲役、 二審・死刑。
オウムの幹部と言われながらも、 実際には麻原に対して疑問や迷いを
持っていた井上・・ ただ犯した罪は重大なことに疑いはない。
麻原のマインドコントロールに支配されたのが、悲しく切ない。
井上には、獄中での結婚まで考えた支えてくれる女性がいた。
彼女は仏教の宗教者でもあり、最後まで面会に足繁く通う。
拘置所のアクリル板越しではあっても、彼らの魂は響きあってた。
大阪拘置所から自宅に帰った井上は、穏やかな表情だったという。
「よっちゃん、よっちゃん・・」と母は遺体の頬をなでた。
「18歳で家を出て行き、48歳で帰ってきた」
荼毘に付す前の最後の夜、井上の遺体をはさんで家族4人で寝た。
「よっちゃん、よっちゃん、よくがんばったね、よくがんばったね」
兄は遺体に泣きながらこう叫び続けた、という。
葬儀での出棺の際の父の言葉----
「大罪を犯したとはいえ、その後心から悔い改め、二度と自分のような罪人が
出ないように、一日一日を真剣に生きた若者がいた」
ことを心に留め置いてほしいと。
私自身、井上さんのことをこんなに知ったのは、この本を読んでから。
私にとっては、衝撃の内容でした。 読んでよかった。
今日も遊びに来てくれて、ありがとう!
一日↓ワンクリックしていただけると、うれしいです。
← ブログランキングに参加しています。
よかったら、左の「ジャックラッセルテリア」をポチっと押してね