先日紹介したライトノベル「とある飛空士への恋歌」のきっかけになった小説
「とある飛空士への追憶」、
コレは去年ネットなんかでもかなり話題になってましたね。
これが馬鹿売れしたから恋歌シリーズを書くことになったんですもんね。
そう、みんな言っていました。
「王道ってやっぱりいいんだね」と。
これはどんな話かというと、一言で言えば"ファンタジーなローマの休日"
お姫様を逃がすために
パイロットの主人公とお姫様の二人だけで大海原を安全な土地まで逃げ切る。
無事にたどり着けばお姫様は好きでもない王子様と結婚することになっている。
それでいいのかい?それでお姫様は幸せかい?
この話はホントベタベタです。だがそこがイイ!!
ベタベタだからこそ安心して読めるというか、望む展開がまっている心地よさは王道ならではですよ。
あと、個人的にとてもよかったのが主人公の乗る飛行機のコクピットのつくり。
操縦席と後部座席が背中合わせなんですよ。
どうすか!この心ときめくシチュエーションは?
狭いコクピットの中、背中に感じるのは可愛い女の子の気配。
顔は見れないし、声も伝声管を通してしか伝わらない。
だが、背中越しに気配は伝わってくるのですよ。
あータマンネ。
特にお姫様が主人公と話をしたいがために見張りをがんばるのがいいです。
主人公と話をしたい。
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でも、話題がない!
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敵機の機影らしき物を見つければ報告として話しかけられる。
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だから見張りをがんばる!
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早く敵機出てこないかな♪
どーです?この間違ったロジック!
敵機に見つかっていいワケがない!ましてやこちらは単機。
でももうお姫様の優先順位は完璧に崩壊してるワケですよ。
あータマンネ。
この話は航空機の描写なんかには確かに足りない部分もあります。
が、そんなこまけーことはどーでもいーんだよ!
背中合わせというシチュエーションだけでご飯三杯は軽くいけるってもんさ。
あータマンネ。