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徒花な日々

無趣味な様な、でも多趣味な様な、
でもアツい王道展開は大好きですよ
そんなヤローの日常です

とある飛空士への恋歌

2009-07-24 18:50:10 | 日記
某ブログ(http://blog.goo.ne.jp/beamtetrode350b)で
ロミオとジュリエットな話をしていたので、
ちょうどそれっぽいネタもあったので今日はそんな話をします。

2008年、ちょっと話題になったラノベがありました。
「とある飛空士への追憶」
数日中に確実にレビューするので今は何も触れませんが、
去年とても話題になってました。
…だって本当によかったですもの

その作者、犬村小六さんが「~追憶」のヒットを受けて(だろうなぁ、多分)
「~追憶」と同じ世界でのシリーズものとして執筆を始めたのが
今日紹介したい「とある飛空士への恋歌」シリーズです。
この物語が"ロミオとジュリエット"をモチーフにしているのですね。

導入をざっと説明すると
革命によって地位を奪われた王子が庶民の子供として暮らしていました。
王子は大切な母を殺した革命軍、特に象徴として祭り上げられていた女の子を憎んで暮らしていました。
そんな王子のところに革命政府から権力闘争の影響で
事実上の国外追放の旅に出ろと言われます。
その旅の一団の中でであったキレイな少女は実は政府から用済みとして捨てられた
憎むべき女の子だったのでした~。
普段の彼女は変装していたので王子は気づかないまま少女のことが気になって~。
なんて話です。
すごい淡白に説明しましたが、そんな感じです。

正直、今のところ、~追憶以上の評価はあげられないですが、
やっぱり面白いところはいっぱいあいります。

てか主人公の王子やヒロインの女の子よりも
個人的には脇のキャラの方が全然魅力的です。
何よりも惹かれたのは主人公を庶民として育ててくれた一家です。
ここには主人公の義理の三姉妹がいるのですがこの三姉妹が可愛い!
二人の姉は主人公を猫可愛がりして、
もともと宮廷暮らしでヘタレな主人公をさらにヘタレ一直線に育て上げます。
いいなぁ、俺も可愛い姉ふたりに猫可愛がりされたいなぁ。

そして、実は俺はこの物語の1巻を読んでいるとき本の4/5くらいまでは
この妹がヒロインだと思いながら読んでました。
だって1巻はずっと妹のターンだもん。
いいなぁこの妹、今のところヒロインよりも全然魅力的はキャラだと思います。
幼い頃からずっと胸に抱いたいる義兄への淡い想いと、普段のがさつな態度。
割と嫌いじゃないぜ!

そして今のところこの物語で最もいいキャラだと思うのが
この一家の親父。
おおらかで豪快で、それでいて優しい。
そして空気も読める!
男手ひとつで4人の子供を育て上げる機械屋さん。
なんつーか理想の親父を体現しているようなひとです。
俺の親父がこんぐらいイイカンジのオッサンだったらなー。
いや、1巻の最後の方の親父と主人公のシーンは使い古されたシチュエーションながらもいいシーンだと思いました。
王道ってのは何回使っても心打たれるから王道なんですねぇ。
残念なのは主人公と妹が旅に出てしまったために
親父と姉二人は回想くらいしか登場の可能性がないこと…。
空の旅とか終わっていいからこの一家をもっかい出してくれないかなぁ?

あと、読んでて気づいたのですが、
ロミオとジュリエットは二人の好きあう恋人同士が
家等のしがらみから悲恋になる話ですよね?

でも、「とある飛空士への恋歌」では
主人公→旧王家の王子。今は平民として生活。
ヒロイン→革命軍の象徴。が、利用価値がなくなったので体よく追放。
…あれ、二人とも権力的な、体制的な障害なくね?
あるのは主人公が革命軍の象徴としてのヒロインを憎んでるっていう当人同士の問題だけ。
それが解決したら二人がくっつくのって誰も邪魔しないんじゃねー?
大体、特に政治的な意味を成さない、国から追放されたコロニー内の話しだし。

つまり、「とある飛空士への恋歌」はロミオとジュリエットを謳っていながら
その構造は全くロミオとジュリエットじゃなかったんだー!


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