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徒花な日々

無趣味な様な、でも多趣味な様な、
でもアツい王道展開は大好きですよ
そんなヤローの日常です

おおきく振りかぶって12巻

2009-07-03 07:07:26 | 日記
最近新巻が発売されたばかりなので
「おおきく振りかぶって」について書いてみたいと思います。
これはアニメ化もされてるし結構メジャーなマンガだとは思うのですが
軽く説明してみます。
絵柄からはちょっと創造できないかもしれませんがすごく骨太な野球マンガです。

日本ってやっぱり野球ってスポーツが根付いていますよね?
俺が子供のときなんか夏には地区対抗野球大会とかがあったので
小学校の高学年から中学生までの間、夏休みは午後一から夕方まで野球の練習でした。
(実は当時はそれが嫌で嫌で仕方なかったんですけどねw 遊べないし…)
ま、練習の後は近所の仲のよかった兄ちゃんと買い食いしたり癇癪玉買って帰ったり、
結局遊んでたか…。
って感じに大まかな野球のルールは結構誰でも知ってると思うんですが、
草野球レベルじゃなく、プロや本気で甲子園を狙う高校野球レベルでの戦略読み合い心理戦を描いたマンガです。

だからこのマンガの試合は長い!
一球一球の配球の意味、バッターボックスや守備でのワンプレーの意味について
しっかりと描きながら進むんですからそりゃー長くなる。
ストライクだけでなくボール球にだって意味はある。
バッターボックスも1回きりのぶつ切りじゃない、前の打席は次の打席の伏線になる。
そんな風に"野球"というスポーツについて丁寧に描いたのがこのおおきく振りかぶってというマンガです。

あと、このマンガの主人公チームは地味です。
軸になる選手はいるけど一人でチームを勝たせる様な選手じゃない。
主人公のエースだって剛速球が投げられるワケじゃない。
まず、連載されてから主人公のチームは試合で1本もホームランを打ってない。
(打たれはしてますが)
そういう地味なチームが自分のチームの持ってるスペックをフル活用して戦っていくマンガです。
だからこそ、このマンガは日本の野球好きな方なら楽しく読めるんじゃないでしょうか?
だって、そういう戦略的な部分こそが
"ベースボール""野球"の違いですよね?
日本に野球が広まってから、体の小さい力のない日本人は
力と力のぶつかり合いなベースボールを戦略性の高いスポーツにカスタマイズしたワケじゃないですか?
そしてその"野球"が世界で戦えるものであるというのを証明したのがWBCですよね?
WBCで盛り上がれた人ならおおきく振りかぶっても面白い!…はずです。

さて、12巻は今まで相手を研究して相手のデータを活用して勝ち上がってきた西浦(主人公のチーム)が、
初めて相手に研究された戦い方をされて苦戦を強いられています。
今まで自分達が勝ってきたやり方を相手からやり返されちゃうという展開です。
これはこのチームがさらにもうひとつ上のレベルに行くための試練でしょうねー。