ジャアファル族はイスラエル軍さえも手を出さない、レバノン高名の「獰猛一族」だ。
Jaafar Clan Kidnaps Syrian Opposition Members in Retaliation to their Abduction of Family Member
昨年3月以来のシリア民衆蜂起以来、政府軍、反政府軍ともしばしば国境を越えてレバノン領を侵犯している。 やられれば、やり返すのが自然法でもある。
反政府自由シリア軍は、レバノンから攻撃を受けているとし、レバノン人2名とシリア人を誘拐した。2名のレバノン人の内一人はジャアファル一族に属していたごとから、ジャアファル一族は、50名の反政府派メンバーを誘拐し応戦している。
FSAはジャアファル一族員の解放と交換に人質全員の解放を提案したが、ジャアファル一族は拒否している。
泣く子も黙るジャアファル一族に手を出す者は誰もいない。イスラエル軍でさえジャアファルとは闘いたくない、とさえ言われ、有名なジョークも生まれるほどだ。
15年続いたレバノン内戦を経験している中東諸国は、シリア内戦がアラブ世界全体に何をもたらすかも十分理解している。
だからこそ何としてでもシリアを全面内戦に持ち込みたくて仕方ない... 様にしか見えない、国連、欧米、人権団と言う「世界の世論」。
人種民族、宗教宗派、政党思想...程度のカテゴリー化しか思い浮かばない外の世界は、アラブ中東地域の「部族社会」と表現されるこの社会独特のリアリティーは殆ど理解されない。 イデオロギーや思想信条など、紛争対立の理由とは何の関係も無い社会文化がある。
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