①麻生 札幌市営地下鉄 南北線。北区北40条西5丁目。
②栄生 (名鉄)名古屋本線 。名古屋市西区栄生二丁目。
③雄信内 JR宗谷本線。天塩郡幌延町(ちょう)雄(ゆう)興(こう)字雄信内
④名手 JR和歌山線。和歌山県紀の川市名手市(いち)場(ば)。
⑤榛原 (近鉄)大阪線。奈良県宇陀(うだ)市榛原萩原。
⑥築城 (JR九州)日豊本線。福岡県築(ちく)上(じょう)郡築上町東築城
⑦厚東 (JR西日本)山陽本線。山口県宇部市吉見
⑧西新 福岡市地下鉄 空港線。福岡市早良(さわら)区西新2丁目。
⑨安栖里 (JR西日本)山陰本線。京都府船井郡京丹波町(ちょう)安栖里
⑩結崎 (近鉄)橿原(かしはら)線。奈良県磯城(しき)郡川西町(ちょう)結崎
読みと由来等
①あさぶ かつてこの地に北海道初の亜麻工場があったことに因むという。生を”ぶ”と読む駅名には,「丹生」(にぶ,JR高徳線,香川県),「埴生」(はぶ,JR山陽本線,山口県)などがある。なお,札幌市の隣の江別市には,函館本線の大麻(おおあさ)駅(大麻中町)がある。明治26年入植者がこの地で麻の栽培を始めたという。
②さこう 狭所(さこ),または湿地・砂地を意味する砂古・砂子に由来するという。これに好字の「栄」を用いたともいわれる。 栄を「さ」と読む漢字には,栄螺(さざえ,海産の巻貝)がある。「生」を”う”と読む駅名には,「石生」(いそう,JR福知山線,兵庫県),「狩生」(かりう,JR日豊線,大分県)などがある。
③おのっぷない アイヌ語「オ・ヌㇷ゚・ウン・ナイ」(川尻に原野のある川)が「o-nup-nai,オ・ヌㇷ゚・ナイ」になり,これに漢字を当てたという。
④なて 『和名抄』に那賀郡名手郷とみえる。由来等は不明。
⑤はいばら 諸説がある。①萩の生育していた地域。②葉イバラと称する蔓イチゴが生育していた地域。③榿(ハリノキ,別名ハンノキ)の生育していた地域。
④榛(ハリ,ハンノキ)の木を伐採して開墾された地。榛は国訓。”榛”の付いた地名に群馬県榛名(はるな)町や,榛名山(さん),榛名湖がある。
⑥ついき 『和名抄』の筑城郡搗木(ついき)郷の転訛とも,上代の山城のあった地から「築城(ツキキ)」の転訛(吉田茂樹『日本地名語源事典』)ともいう。
旧築上郡築城町。
⑦ことう 「厚狭(あさ)郡の東部」の意の旧厚東村名(明治22~昭和29)から。かつては中世の豪族厚東氏の本拠地。”厚”を「コ」と読む地名は殆どないようである。
⑧にしじん 福岡城下の西に新しくできたことに因むともいう旧早良郡西新町名(明治22~大正11)による。”新”を「ジン」と読む地名はほとんどないようである。
⑨あせり 栖(せい)は棲と同字で住むの意。安らかに住める地の意か。また,由良川の川水で土砂がせり(セリ)あげられ,集(ア)まった土地ともいう。
⑩ゆうざき 「ユフ(木綿)」(楮<こうぞ>の木の皮をはぎ晒<さら>したもの)と関係があるのかもしれない。楮からは繊維をとって織物を作る。類似駅名に「結城駅」(ゆうき,茨城県結城市)
(注)『難読駅名を楽しむ,和食,糒,飯給は何と読みますか』(筑波書房)参照
②栄生 (名鉄)名古屋本線 。名古屋市西区栄生二丁目。
③雄信内 JR宗谷本線。天塩郡幌延町(ちょう)雄(ゆう)興(こう)字雄信内
④名手 JR和歌山線。和歌山県紀の川市名手市(いち)場(ば)。
⑤榛原 (近鉄)大阪線。奈良県宇陀(うだ)市榛原萩原。
⑥築城 (JR九州)日豊本線。福岡県築(ちく)上(じょう)郡築上町東築城
⑦厚東 (JR西日本)山陽本線。山口県宇部市吉見
⑧西新 福岡市地下鉄 空港線。福岡市早良(さわら)区西新2丁目。
⑨安栖里 (JR西日本)山陰本線。京都府船井郡京丹波町(ちょう)安栖里
⑩結崎 (近鉄)橿原(かしはら)線。奈良県磯城(しき)郡川西町(ちょう)結崎
読みと由来等
①あさぶ かつてこの地に北海道初の亜麻工場があったことに因むという。生を”ぶ”と読む駅名には,「丹生」(にぶ,JR高徳線,香川県),「埴生」(はぶ,JR山陽本線,山口県)などがある。なお,札幌市の隣の江別市には,函館本線の大麻(おおあさ)駅(大麻中町)がある。明治26年入植者がこの地で麻の栽培を始めたという。
②さこう 狭所(さこ),または湿地・砂地を意味する砂古・砂子に由来するという。これに好字の「栄」を用いたともいわれる。 栄を「さ」と読む漢字には,栄螺(さざえ,海産の巻貝)がある。「生」を”う”と読む駅名には,「石生」(いそう,JR福知山線,兵庫県),「狩生」(かりう,JR日豊線,大分県)などがある。
③おのっぷない アイヌ語「オ・ヌㇷ゚・ウン・ナイ」(川尻に原野のある川)が「o-nup-nai,オ・ヌㇷ゚・ナイ」になり,これに漢字を当てたという。
④なて 『和名抄』に那賀郡名手郷とみえる。由来等は不明。
⑤はいばら 諸説がある。①萩の生育していた地域。②葉イバラと称する蔓イチゴが生育していた地域。③榿(ハリノキ,別名ハンノキ)の生育していた地域。
④榛(ハリ,ハンノキ)の木を伐採して開墾された地。榛は国訓。”榛”の付いた地名に群馬県榛名(はるな)町や,榛名山(さん),榛名湖がある。
⑥ついき 『和名抄』の筑城郡搗木(ついき)郷の転訛とも,上代の山城のあった地から「築城(ツキキ)」の転訛(吉田茂樹『日本地名語源事典』)ともいう。
旧築上郡築城町。
⑦ことう 「厚狭(あさ)郡の東部」の意の旧厚東村名(明治22~昭和29)から。かつては中世の豪族厚東氏の本拠地。”厚”を「コ」と読む地名は殆どないようである。
⑧にしじん 福岡城下の西に新しくできたことに因むともいう旧早良郡西新町名(明治22~大正11)による。”新”を「ジン」と読む地名はほとんどないようである。
⑨あせり 栖(せい)は棲と同字で住むの意。安らかに住める地の意か。また,由良川の川水で土砂がせり(セリ)あげられ,集(ア)まった土地ともいう。
⑩ゆうざき 「ユフ(木綿)」(楮<こうぞ>の木の皮をはぎ晒<さら>したもの)と関係があるのかもしれない。楮からは繊維をとって織物を作る。類似駅名に「結城駅」(ゆうき,茨城県結城市)
(注)『難読駅名を楽しむ,和食,糒,飯給は何と読みますか』(筑波書房)参照
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