久しぶりに松島に行ったのですが、好天の日曜日のためか沢山の観光客がいて驚きました。焼きたての「笹かま」が思いのほか旨かった。
この日記の左サイドに「STORE15NOVが選ぶ本と映画」というリンクを何気に作っておいたのですが、とは言いましても思いつくままにピックアップしているだけなので、そんなに突き詰めてピックアップしているわけでもありません。
そんなわけでピックアップするものを検索していたら「横尾忠則 遺作集」という本が見つかり、もちろん古本なのですが、これが5万円強の値段がついていて本当にビックリ!この本は確か横尾忠則が世に出した初の作品集だったと思うのですが、僕は仙台市内の古本屋で20年程前に2000円くらいで手に入れて、先日、片付けていた折りにたまたまその本を見返していたばかりなので、その価格にかなり驚いた次第です。もちろん、だから何という事でも、売るという事でも、そんな事で僕にとっての思いがさらに深まるという事でもないのですが、そのような目に見える数字を示される事で、大事に扱われ残っていくという事実も間違いなくあるのでしょうから、「くだらん!」の一言で済ませるのも如何なものかと思うのでした。なのでレコードについても同じように思うのです。一時期の某日本人ヴォーカリスト(この言い回しも好みではありませんが)の時のように、一時だけのバブリーなつり上げ方は「くだらん!」の一言ですが、そうじゃない部分で相応の数字を付けていく事は、中古屋さんの大事な責任のようにも思うのです。
とは言っても、最終的にはその本なり作品と自分との恋愛関係の深度の問題でしかないのではあります。大切なものに「へ」のような中古価格がついていようと、幾つもの侘しき夜も、苦楽も共にした恋仲の重さに勝るものはなし!と思いたいものです。そしてある日、僕の目の前に万札で作り上げられた巨大な人参をつり下げられ身売りを迫られようとも、僕は涎を華厳の滝のように垂れ流し、噛み締めた唇から血飛沫を上げ、今にも飛び出そうな眼球から血の涙を流しながら、僕は漆黒の闇へと繋がるドロドロの愛憎劇を繰り広げる事を選び取る・・・はず・・・です・・・ホンマかいな。
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