
イギリスの伝統的な料理の一つ、ビーフ・ウェリントン。基本は、牛のフィレ肉とマッシュルーム・ソースをパイ皮で包んで焼いたもの。ずっと作ってみたいなぁ、と思っていた肉料理。本格的なビーフ・ウェリントンは、丸太のような形の長いフィレ肉一本丸ごと包んで焼いて、あとで輪切りにしてサーブするものなのだけど、一人暮らしだし、そんなに大量に肉、食べられない…。と思って躊躇していたところ、少し前のBBCの料理番組で、ミニ・バージョンのレシピをやっていたので、「それってば、ナイス・アイデア!」とばかりに作ってみました。
レシピはLorraine Pascaleのもの。詳しい作り方はこのページ。
しかしこの見かけ、コーニッシュ・パスティと、一体どこが違うかな? という感じだけれど、考えてみれば中身が違うだけでレシピとしては実際、ほとんど変わらないよね。
このレシピでは、マッシュルーム・ソースに使うキノコは、モレル(Morel/あみがさ茸)、という指定だけれど、最近、乾燥モレルを売っているのをとんと見かけない。キノコは気まぐれなので、多分、沢山出る年とあまり出ない年があるんだろうなぁ、と思う。モレルが無いので、ポルチーニで代用。ポルチーニも、十分美味しい出汁が出る。

モレルはこんなキノコです。
それで、肝心のお味の方は? といいますとですね。マッシュルームと、材料に使うシェリー酒の味が利いてて美味しいんだけど…日本人の舌には、ちょっとくどいです。写真には写っていないけど、このあとこれに、マッシュルームのクリーム・ソースをかけて頂いたんですが、クリーム・ソース、くどい…。これは無くても良かったと思う。それから、一人分をパイ皮で包んで焼くことで、パイの部分、つまり炭水化物の割合が増えてしまうので、かなりお腹にずっしりときます。
判定:フィレ肉は、わざわざ炭水化物で包んで重たくするより、あっさり塩・胡椒で焼いて、レモン・ジュースと白ワインベースのソースで食べた方が、私好み。せっかくフィレ肉なんだから、そっちの方が素材の味が生きると思う。…それにしてもこっちの人、パイ皮で包んだり、クリームソース添えたり、チーズソースかけたり、っていう、こってこての料理、好きだよね。
ちなみに伝統的なビーフ・ウェリントンは、下の写真のような感じです。おお、このピンク色の焼き影加減が美味しそうーーー。じゅるるる。うーむ。プロの料理とワタシの料理の間に横たわる溝は深いのう。

ロレインの番組、私も見てました。
そうか、パイ生地部分が増えると嬉しいかもと思っていたけど、言われてみればバターたっぷりで重くなるというのはありますね。
レイチェル・クーのヴェニスン・ウェリントンも同じスタイルでしたが、どんな感じなのかナア。。。
それにしてもモレルきのこって初めて見ました。脳っぽいですね。
このビーフ・ウェリントンは、シャロットとシェリー酒が
使われていたので、
ちょっと甘みが強くて、こってり感もその分
余計強くなったた感じです。
シェリー酒はドライのものの方がよかったかも。
レイチェルのヴェニスンの方も、鹿狩りの季節になったら
作ってみたいですねー。
彼女、ソースはレッドオニオンだったし、
お酒も違うものを使っていたから、
もう少しあっさり系になるかな…?