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ロンドン ボヘミアン通信

趣味と好奇心の趣くままの、気ままなロンドン生活日記

バレエの発表会でした

2014年08月04日 23時52分55秒 | バレエ・ダンス




なんと3ヶ月近くもブログを放置してしまった。気が付けば8月。暑かったロンドンも最近過ごしやすくなってきました。で、暑さ真っ盛りの2週間前に私の属する大人の趣味のバレエ団、チェルシー・バレエの公演がありました。今年私は「ブラック・アンド・ホワイト」(チェルシー・バレエ・オリジナル)で群舞、「白鳥の湖・第二幕」で群舞および四羽の白鳥、「ドン・キホーテ・第二幕/ドリーム・シーン」でキトリ役(主役!)の3つの出し物に出演。「白鳥」は体力的にきついので最初出るつもり無かったんですが、公演が近づくにつれてケガ人続出。で、人数足らなくなって出ることになりました。なんかもう、一杯一杯踊りましたよ。

今回、公演会場が今までの場所と変わって、カナリー・ワーフ近くにあるランタン・スタジオへ。ここ、「一体ここは甲子園球場ですか?」ってくらい広くて、走っても走っても舞台ソデに届かな~い。もう心臓爆発するかと思うくらい運動しました。わが青春に悔い無ーし(誰が青春やねん)。甲子園並みに、土持って帰りたかったデスよ。無いけど。




これは白鳥の湖のワン・シーン。白鳥の群舞は、脇でこうしてじぃーーーっと立っている時間が長くて、これが実は動いている時よりもずっと体に堪える。公演は二日間で二回。一日目は音楽にどっぷり浸りきって足のつらさから逃避していたのだけれども、二日目はそれでもきつくてトゥー・シューズの中で足が破裂するんじゃないかと思いました。後で聞いてみると、みんなやっぱりそれぞれきつかったらしく、「私このまま倒れて担架で運ばれるかも。でもその方が楽かも。」とか、「私なんて、三途の河を渡りそうになった」という人もいました。みんな思いは一つだったのね~。笑。




「ブラック・アンド・ホワイト」から。私は一番左端。今回は照明が舞台の横、ソデからの照明のみで、上からの照明が無かったために、舞台が暗くて一体自分はどこに行って立ったらいいのか、っていうのがもーのすごく見えにくかったんですが、こうして写真で見てみるとなかなか素敵なライティングですね…。




一枚だけ、これはまぁ許せるかなーー、という写真をのっけてみます。キトリのソロを踊っております。今回、技術的に自分の技量を大幅に上回るこの役がまわってきて、何回か個人レッスンを受け、先生に何とか踊れるような振り付けに変えて頂いたんですが。それでも自分的には決して満足のいく出来ではありませんでした。こんな役、一生に一回のチャンスだったのに、勿体無いー。くやしいかもよー。なのでこの写真は、よくぞこの一瞬を捕らえてくれましたって感じです。まぁヒザは曲がってるし、体も開いちゃってるけど、大人から始めた素人にしちゃ、上出来でしょう。いつも写真を撮ってくれるKotomi Creationsさん、多謝、多謝。




番外編。個人レッスンを受けたあとにがっつり食べたステーキ。コベント・ガーデンのLowlander Grand Cafe にて。たっぷり動いた後はたんぱく質とビールがうまい!通常は付け合せにポテト・フライが付きますが、ここはサツマイモのフライでした。これがまた優しい甘味がステーキによく合ってて、ぺろりと平らげてしまいました。

…が、しかーし。今回キトリの衣装、ちょっときつかった…大ショック。以前はぶかぶかだったんだけどなぁー。よる年波には勝てませんわい。と言いつつ、只今ゆるいダイエット中。

公演の前、リハーサルやレッスンでは思うように動いてくれない身体が情けなく、ひたひたと迫りくる本番へのプレッシャーが半端なく、「あー、もうこの公演が終わったら、舞台はもういいからバレエのクラスだけ出よーかなー」とか思っていたんですが、終わってみるとゲンキンなもので、そんな事を考えていたのなんてすっかり忘れ、終わった瞬間に「来年は何やるんだろーねー」なんて言ってる始末。喉元過ぎたらあっという間に熱さ忘れました。



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眠れる森の美女@ロイヤル・オペラ・ハウス

2014年03月29日 23時02分39秒 | バレエ・ダンス



バレエ鑑賞日記です。

観た日:2014年ん3月25日
演目:Sleeping Beauty

キャスト:
オーロラ姫:高田 茜
フローリムンド王子:ヴァディム・ムンタギロフ
ライラック・フェアリー:ベアトリス・スティクス・ブルネル
カラボス:ヘイリー・フォースキット
青い鳥:ユーフィ・チェ

眠れる森の美女、YouTubeで見所をしょっちゅう見ていたり、チェルシー・バレエ(私の所属する趣味のバレエ・グループ)で色々なソロを踊ったりで、すごく身近なバレエなんだけれど、生の舞台を観にいくのは本当に久しぶりでした。

高田茜さん、今までソロ役をいくつか見てきて、キラキラしててすごく良いなー、と思っていたので、主役を踊るのを観るのが、すごく楽しみ。そして相手の王子役は、イングリッシュ・ナショナル・バレエから引き抜かれて来たヴァディム・ムンタギロフ。これまたすごく楽しみでした。

プロローグ、5人の妖精がオーロラ姫の誕生を祝ってソロを踊るシーンも良いけれど、私的な見どころは、何と言ってもパーティに招待されなかったワルな妖精カラボスが怒って、「この娘は16歳で糸紡ぎの針に刺されて死ぬのよー。あー、はっはっは。」と呪いをかけるマイムのシーン。カラボスは男性ダンサーが踊る事もあるけれど、今回は女性でした。めっちゃくちゃ美しかったんですけどー。美女が怒るのって、めっちゃ怖いー。あなたそんなに美しいのに、何があってそんなに根性曲がってしまったんですか? って聞きたくなる。迫力満点でした。

ライラック・フェアリーのベアトリス・スティクス・ブルネル、常に柔らかな微笑みをたたえて、優雅で優しさが溢れてる感じの踊りがとても素敵でした。

プロローグが終わり、16歳になったオーロラ姫の登場。…でも高田茜さん、最初かなり緊張していたのかなー、と思います。何だか動きが小さく感じました。オーロラ姫になり切っているというよりは、振り付けを一生懸命こなしているという感じで。ちょっと見ている方もドキドキしちゃったわ。心の中で、「が、がんばれー」と声援を送る私。ただ、幕が進むにつれて、リラックスしてきた感じで、どんどん良くなっていきました。最後のグラン・パ・ドゥ・ドゥーはとても美しく決まっていました。

そして王子役のヴァディム。この人、ホントーに優雅。まだ若くて顔が可愛いすぎるのが、双眼鏡で見てるとちょっと笑っちゃうんですが、それにしても優雅。テクニックが全て完璧というワケでは無いのに、全体から醸し出す雰囲気が、線が細くて繊細で伸びやか。上品な王子そのもの。

そしてサポートもバッチリで、何だか彼と踊るプリンセス役の茜さんが、余計に輝いて見えました。相手をより美しく見せる王子って居るんだなぁ、と感心してしまった。



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アコスタ版ドン・キホーテ@ロイヤルバレエ

2013年10月11日 23時08分22秒 | バレエ・ダンス


アコスタとニュニェツ

振付け:カルロス・アコスタ
音楽:ルドヴィグ・ミンカス
デザイン:ティム・ハトレー

ドン・キホーテ:ギャリー・エイヴィス
キトリ:イアーナ・サレンコ
バジリオ:スティーブン・マクレー
森の女王:ユーフィ・チェ
キューピッド:アンナ・ローズ・オサリバン
ドゥルシネラ:ナタリー・ハリソン


ロイヤル・オペラ・ハウスでアコスタ・バージョンのドン・キホーテ新作を見てきました。

自らがスター・ダンサーのアコスタ、振り付けってどの程度できるんだろう、と、興味津々。…とはいえ、どこをどう変えてあるかなんて具体的なことを覚えているほど、ベースとなっているオリジナルバージョンを知っているわけでは無いんですが。

大雑把な感じとして、アコスタ、自分が踊りたいように変えてるよなぁー、って感じ。でもゴチャゴチャしてなくて、私的にはすんなり受け入れられる振り付けでした。

踊り自体よりも、演出がおもしろかったです。進行中、何度かダンサー達が、舞台で声を上げる場面があって、それがスペイン語系の歓声だったりして、ラテン情緒満載。なんだか妙な郷愁を憶えます。それから、第一幕の背景の舞台デザインがすごく好きでした。オフ・ホワイトの家の壁に、オレンジに近いテラコッタ色の屋根、まっ青な青空。南国にホリデーに行きたくなります。


ニュニェツのキトリ

私が見に行った日のキャストは、バジリオがマクレー、キトリはゲスト・アーティストのセレンコでした。

セレンコ、ちぃこくって、華奢ー(おかげでスティーブン・マクレーの頭が妙に大きく見え…)。一幕目のセレンコのキトリは、私の好みからすると、大人しい感じでちょっとハツラツ感に欠けていた感じがします。女らしくて色っぽい感じのキトリでした。

二幕目、三幕目は断然良かったです。白い衣装も良く似合ってました。キトリよりも、白鳥のオデットとか、お姫様の役の方が合っている感じ。この人、特にバランスがすごい。アティチュード・バランスで、ぐらつかないでずーっと立ってる。

最後の見せ場の32回フェッテでは、途中でかくっと一瞬かかとがが落ちてしまいましたが、瞬時に持ち直していました。最近は32回フェッテでも、3回に1回はダブルで回るっていうのがデフォルトになってきている感じがします。なんならトリプル入れちゃうダンサーもいるし、プロのバレエ・ダンサーに求められる技術の敷居がどんどん高くなっていて、ほんとうに大変。まぁ、見ている方にとっては見応えがあって、拍手喝采、思いっきり盛り上がれますが。




二幕目の幻想のシーンでは、キューピッドがすごく可愛らしかった。これを踊ったアンナ・ローズ・オサリバン、まだ最近ロイヤル・バレエ・スクールを出たばかりなのですね。もうソロの役が回ってくるなんて、将来有望視されているのかな。

森の女王のユーフィちゃんは、いつもの軽さとキレの良さが無くて、あれぇ、いつもと感じが違うなぁ、ひょっとして調子悪いのかな?と思いました。まぁ、そういう日もあるよねえ。

あー、しかし、こうやって一回見ちゃうと、これを振り付けた本人のキャストも見たくなっちゃうなぁ。しかしチケットは軒並みソールドアウトで、今からじゃぁ遅いのよねん。見たい演目は早めに手配しろってことよね。



パフォーマンス、無事終了。

2013年08月03日 18時57分54秒 | バレエ・ダンス


先週土・日のパフォーマンス、無事終了しました。それに引き続き、色々と忙しく仕事が立て込んでいて、一週間後の今日、ようやくほっと一息。だらーーっとした週末を心行くまで楽しんでおります。あー、何も予定が入っていない一日って、何て天国なのだ。ところで上の写真は、パフォーマンスの少し前に行ったイングリッシュ・ナショナル・バレエのライフ・ドローイング・ワークショップで置いてあったチュチュ。どのバレエのものかは分からないけど、白地に金の細工が綺麗。このワークショップについては、またそのうち書きます。



パフォーマンス当日は、夜からの本番に向けて昼間にドレス・リハーサルがあり、そこできちんとトゥ・シューズも履き、衣装を着て本気で踊るわけですが、もーそれだけで疲れ切ってしまって、爪先は超痛いし、いったい本番、大丈夫なのか?! って感じでした。実際に本番で自分のソロの出番が回って来る頃には、足がむくんでいて、トゥ・シューズに足を無理やりぎゅうぎゅう詰めにしてるって感じ。「いだいよーー、いだいよーー。ポワント履くのやだよーう、めそめそ」って、ステージ裏でさんざん泣き言を言ってみる。こんな痛い思いを、プロは毎日しているのかと思うと、ほんと頭が下がるわ。

けれども舞台っていうのは不思議なもので、自分の順番が近づいて、舞台裏から舞台の袖に入り、明るい照明の当たるステージを見ると、急に気持ちが「しゃきーーーーんっ」としてくる。多分、アドレナリン絶賛噴出中な状態になるんでしょうねえ。「おれはやるぜ、おれはやるぜーーーっ」っていうスイッチが、かっちんっ、て入る感じです。そして自分の曲が始まると、痛さを忘れます。いや、痛みはあるんだけど、疲れと痛みでやけくそで踊っている感じ。



今回、写真を撮りに来ていたのは、メンバーの友達のフォトグラファー。もう写真が出来上がってきてたので、小さいのを一枚乗せてみます。フィンガー・フェアリー、キメのポーズの瞬間が、ばっちり写ってて気に入りました。誰ですか、昔の漫画、「ガキデカ」のコマワリ君のポーズみたいだ、何て言うのは。

パフォーマンスって、非日常的な不思議な時間だなぁ、と思います。ものすごく足が痛くてたまらないし、疲れも極地に達するのに、終わってみれば、また舞台で踊りたい、次は何を踊ろうか、何てことを考え始める。喉元過ぎれば熱さ忘れるって、まさにその通りだなぁ、って思います。


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バレエの個人レッスン

2013年07月26日 23時51分50秒 | バレエ・ダンス



先日、生まれて初めてバレエの個人レッスンを受けました(他の人も含めて3人で、ですが)。というのも、明日、あさってと、私の属するアマチュア・バレエ団、チェルシー・バレエの公演があるのです。うわーーー、もう明日だよーーっ。ていうか、これを書いてアップロードする頃には「当日」になってるかもっ。レッスン受けるなら、もうちょっと早くから受けろよな、って感じですが、まぁ、そういう考えが今まで一切浮かばなかったわけです。

受けてみた結果…目からウロコがぼろぼろ剥がれ落ちるような経験でした。自分が今まで真っ暗闇のなかで目を閉じて踊っていたような気分になりましたとも。

私の踊るソロは、「眠りの森の美女」の中の、「黄金の蔦の妖精、」俗にフィンガー・フェアリーと呼ばれるバリエーション。ソロが回ってくると、各自YouTubeなどで検索して、自分で踊りを覚えてみよう見真似で踊るわけです。で、自分なりに覚えたのを通しで一回踊って見せたら「ダメ。全部ダメー」と、まさかの全面的ダメ出し。ひいぃぃぃーーー。で、そのあと色々と直されました。一気に沢山情報が入って来て、私の頭脳は混乱の極地。耳から入って来た情報は、すぐには体に伝わらないので、しばらく休憩をもらって一緒にレッスンを受けていた人にバトン・タッチ。その間に空いているスペースで、ぶつぶつと独り言を言いつつ、直された箇所を少しずつ体に覚えさせる。プロは、言われた事が即体に伝わって表現できるんだろうなぁー、と思いつつ。

その後再び私にバトンタッチして、二回、三回と踊るうちに、前半は自分でも「あ、前よりも全然良くなってるかもよー」というところまで持っていけました。後半部分も、と思っていたところ、途中で足首を軽くぐきっと捻ってしまったため、大事を取ってそこで終了。ちなみにフィンガー・フェアリーは、こんな感じです。私が踊るバージョンは、三つ目に出てくるロイヤル・バレエのバージョン。しかしこの指の振り付け、実に奇妙。一体何の意味があるのか、常日頃から疑問に思っていたのですが、これは「電気の発明」を祝って振付けられたものだそうです。このてきぱき、しゃきしゃきした動きが、電気がピカッピカッと光る様子を示しているらしい。「世の中に夜も光がもたらされたのを祝福するつもりで踊って!」という指導でした。な、な、なるほどーーっ。




他に言われたこととしては、腰や肘にひねりを加えることや、スートゥニュー、ソー・ド・バスクで回りながら斜め移動する部分での腕の動き(肩を緊張させないように!)、つなぎのステップをどうやって入れるかなど、細かい部分の指導をじっくり受けました。あー、ありがたかった。

レッスンが終わったあとに、トゥ・シューズの細工の仕方も教えてもらいました。それで、本番前日の今日、色々といじくってみた後のトゥ・シューズが、一番上の写真です。ジャーナル作りに使う皮用のナイフを持っていたので、それを使って内側のソールを三分の二くらいのところですっぱり切ってみたところ、実に足へのフィット感が良くなりました。トゥ・シューズ細工にも開眼! やりだすと、中々楽しい。半分つぶれかかったトゥ・シューズで、公演が終わってからも色々実験するのが楽しみ。


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白鳥の湖@ロイヤル・アルバート・ホール

2013年06月24日 02時01分17秒 | バレエ・ダンス


いつも話題になる、ロイヤル・アルバート・ホールでのイングリッシュ・ナショナル・バレエによる「白鳥の湖」、初めて観に行きました。この白鳥の湖、通常は観客席にあたる円形のアリーナ部分を舞台にし、その周りをぐるりと観客が囲む形で見せるバージョン。Swan Lake in the Round とも呼ばれています。アリーナ部分がとにかく広いので、通常の白鳥の数じゃぁ全然足らなくって、なんとこの白鳥の湖、白鳥が60羽も出てくる。白鳥入場の時に、6羽/12羽単位で入ってくるのだけど、まぁ、出てくる、出てくる「わーー、まだ出てくるー」って、何だか愉快な気分になってくる。それはもう圧巻です。これだけの数の白鳥、動きを揃えるの、並大抵じゃぁなかったろうな、と思う。そしてアリーナ部分はまるで小型の運動場並みに広いので、そこを走り回る白鳥達、若いとは言え、へとへとになるだろうなぁ。


2年ほど前に、ENB(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)に一年間密着取材して作られたドキュメンタリー、「苦悩とエクスタシー」(Agony and Ecstasy)という番組が放映されましたが、その第一回目で、この「白鳥の湖」が公演に至るまでのリハーサル風景が特集されていました。で、これを振付けたデレク・ディーンという振付家、にらむ怒鳴るわめくイヤミを言う滅多にダンサーを褒めない。まるで部活のしごき状態。めっちゃこわーーっ、この現代で、職場であんな怒鳴りまくってもオッケーなワケ?って衝撃だったんですが、実際に生の舞台を目にして、あーもう、どんなにイヤなオヤジでも許す! 天才っ! って思いました。…ていうか、テレビを見た時は「怒鳴ってばっかで嫌な感じのオヤジ」だったのが、舞台を見たら「これを作るためなら、あーなってもしゃーないね」って、好意的に見られる様になった。




中でもこれはスゴイ! と思ったのが「4羽の白鳥」。YouTubeでビデオを見つけたので上に貼り付けておきました。通常は4羽の白鳥が、このバージョンでは8羽います。刻々とフォーメーションが変わっていく様は、まるで万華鏡を覗いているみたい。 特にアントルシャ・キャトル、パッセ、エシャッペというステップが続く部分(オタクな描写ですまん)、後ろに移動しながら踊っているところが凄い。こんなややこしい動きをしながら、一体どうやったら同時に後ろに移動できるわけ? この部分だけ、何度も繰り返して見たいと思ってしまった(でもそんなことしたら、ダンサー壊れるね)。

それにしてもこの巨大な円形舞台、それを見る観客の数も通常の劇場よりも断然多い。劇場の端から端まで観客に喜んでもらえるように何かを伝えるのは大変な仕事だと思う。主役以外の部分はダンサーの数を増やすことで補えるけれど、主役は女性一人、男性一人、数を増やすわけにはいかないから、相当な存在感が必要になる。主役を踊る人、大変だねえ。

この日の主役は、ダリア・クレメントワとヴァディム・ムンタギロフ。40歳と22歳、一部の人の間では、フォンテインとヌレエフの再来、何て言われているらしい、年の差のあるパートナー。ダリア、40歳とは思えないしなやかさと強靭さでした。体力的にしんどそうだな、というのがちょっとだけ見える部分もあったけど、あっぱれです。腕の動きとか、やっぱり他のコールドの白鳥達とは全然違う表現力。

若干22歳のヴァディム、繊細で優雅な線を持った動きをします。ほんと、王子様タイプ。特にしなやかに伸びるアラベスクが美しかったわぁ。そして若いので、広い運動場、いや、円形劇場を端から端まで飛び回るとき、まったく体力を温存せずに、全力で動いているのが見ていて気持イイ。ブラジルのサッカー選手のようだ(って、どういう喩え?)。

この円形劇場でのバレエ、いつもとは違った雰囲気で、いかにも「スペクタクル!」という感じで面白かったので、また観に行きたいな。来年は同じ時期に「ロミオとジュリエット」が上演されるそうです。早い目にチケット買っておかなきゃねー。

ちなみに2年前に放映されたENBのドキュメンタリーがYouTubeにありました。1時間と長いですが、ご興味のある方はどうぞ。




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バレエ鑑賞:マイヤーリング@ロイヤル・オペラ・ハウス

2013年06月06日 00時15分12秒 | バレエ・ダンス


Mayerling/マイヤーリング

振り付け:ケネス・マクミラン/Kenneth MacMillan
音楽:リスト/Liszt

ルドルフ・オーストリア皇太子:ティアゴ・ソアレス/Thiago Soares
マリー・ヴェッツェラ男爵令嬢:メリッサ・ハミルトン/Melissa Hamilton
ステファニー皇女:ユーフィ・チェ/Yuhui Choe
ラリッシュ伯爵夫人:マリアネラ・ヌニェツ/Marianela Nunez
ミッツィ・キャスパー:クレア・カルバート/Claire Calvert


先週の土曜日のマチネで、マイヤーリングを観てきました。謎に包まれた死を遂げたオーストリア・ハンガリーのルドルフ皇太子(1858-1889)から題材を採って作られたバレエ。ケネス・マクミランって、ダークな作品が多いけど、これはその中でもダーク度ぴか一。登場人物や場面転換が多く、政治関係、愛人関係が複雑に絡み合い、とにかくストーリーが理解しずらいけれど、それでも強烈な後味を残すバレエです。

幼い時に母から愛情をかけてもらえず、スパルタ教育で育てられてちょっと精神が壊れちゃったルドルフ皇太子、とにかく死にたい願望が強い。自分に関わった女にいちいち拳銃をつき付け、「一緒に死のう!!」と迫る。親の決めた結婚相手、正妻のステファニー皇女は初夜に拳銃で脅されてビビリまくり(そりゃそーだ)、昔からの愛妾、高級娼婦のミッツィは愛想を付かして他の男と去ってしまう。ところが、ラリッシュ伯爵夫人(彼女もルドルフと昔から関係がある)から紹介されたマリー・ヴェッツェラ男爵令嬢、びびるどころか、拳銃をもてあそんでこんなことしちゃう。(下) 一枚上手です。


お互いに価値観が似通った者同士、急速に惹かれ合い、そしてマイヤーリングの狩猟ロッジで心中、という筋立て。あー、こうやって書いちゃうと、何か実もふたもなく実にあっさり終わっちゃう感じだな。でも幕間休憩を入れて3時間に及このバレエ、ディープでダークでエッチで政治もからんでくるし、見所満載です。特に宮廷の衣装がきらびやかで見ごたえあり。ベッドルームでの衣装は黒くて透けた素材とか、肌色に近いクリーム色で透けた素材とかで、振り付けも衣装もとにかくセクシー。これ、ぱっと見そうは見えないんだけど、主役を踊る男性ダンサーにとっては最もキツいバレエなのだとか。一幕を終わった時点で、もう全幕踊ったくらい体力的に堪えるのだそうだ。



ティアゴ・ソアレスのルドルフ皇太子は、政治のイデオロギーについて知的に懊悩するタイプというよりは、行動不良のチンピラ、でも色男で女性が寄ってくる、って雰囲気の皇太子でした。彼にマリー・ヴェッツェラを紹介するラリッシュ伯爵夫人役のマリアネラ・ヌニェツ、心の内に悪巧みを秘めたような、いつもニヤリと含み笑いの悪女っぽい表情が秀逸でした。踊りも安定していて線がきれい。みごとです。ソアレスとヌニェツは、実生活では夫婦だけど、今回の舞台上では、ヌニェツは皇太子と心中する相手役ではなく、皇太子に若い女性を紹介して関係をコントロールしようとしている女、みたいな役どころになっているのが興味深い。

ステファニー皇女役のユーフィ・チェ、宮廷に入場してくるシーンでは、ツン、とすました感じの冷たい貴族の女性って感じが良く出ていてよかったけれど、拳銃を突きつけられて脅されるシーンの恐怖の表情は、何だか子供っぽくて痛々しい感じでした。

メリッサ・ハミルトンのマリー・ヴェッツェラは、無邪気さを残した大人になりかけの女性の危うい感じが出てた。拳銃を見せられた時の様子は、本当はさわっちゃいけないものを手にしたモノ珍しさと興奮で拳銃をもてあそんでいるって感じ。彼女の中に、死への願望っていうのは実は無かったんだけど、好きになってしまったプリンスに引きずられる形で死んじゃった、っていう印象でした。

三幕目の二人が死に至るまでのシーンはとにかく壮絶。特にソアレス、神経を鎮めるために、モルヒネを打ってからのシーンが真に迫ってた。麻薬でフラフラでれろれろな状態でのマリー・ヴェッツェラとのパ・ドゥ・ドゥー、これから死ぬんだっていう自暴自棄な陶酔状態にあるプリンスっていう説得力あったわー。リフトの多いシーンだし、ひょっとして実際に体力的に限界で、役作りというよりは、マジでそういう状態になってたのかもだけど。

劇場内で配られる無料のキャスト表、いつもは誰が何の役という配役しか書いていないけれど、このバレエは物語が複雑なので、それぞれの幕のあらすじもキャスト表に書いてありました。助かる~。これを読んで前に見た時よりはストーリーが良く分かったので、次回、また観る機会が出てくるのが楽しみ。ちなみに下はトレーラー。これだけでも、このバレエの熱烈度合いがよくわかる。セクシーな描写が多いバレエなので、これ、パリ・オペラ座バージョンでも見てみたいなー。



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バレエ鑑賞:ヘンゼルとグレーテル

2013年05月14日 22時05分10秒 | バレエ・ダンス



Hansel and Gretel
振り付け:Liam Scarlett
音楽:Dan Jones
ヘンゼル:James Hay
グレーテル:Leanne Cope
お父さん:Bennet Gartside
継母:Laura Morera
砂男:Steven McRae
魔女:Brian Maloney

若干26歳、期待の若手振り付け家、リアム・スカーレットの新作、ヘンゼルとグレーテルを見てきました。チケット発売と同時に売り切れ状態で手に入らず、残念な思いをしていたところ、前日になってリターン・チケットが数枚出たという友人からの情報ですかさず一枚ゲット。ロイヤル・オペラ・ハウスのメイン・ステージではなく、地下にある小ぶりなリンブリー・シアターでの上演。

現代版に変えての創作で、舞台設定は1950年代のアメリカ。何となく、そのくらいの年代なんだろうな、というのがインテリアとか登場人物の着ている衣装で分かるようになっている。ヴィジュアル的には、とてもノスタルジックな感じ。しかし話の内容は、ダークで不気味でアブナイ。何を取っても、私のツボにはまり過ぎ。

舞台はエリアが「リビング」「キッチン」「外」「魔女の家」という風に分かれていて、それぞれ高さが違う。エリアごとでかなり限られたスペースでの動きになるため、そのスペースにマッチした形でおかしくないように、また踊りがはみ出さないように、かつ動きが小さくならないように作らなければならなかったんだろうな、と思うと、そのあたりダンサーも振付家もすっごく苦労したんじゃないかと思う。

ストーリーは誰もが良く知っているグリム童話が原作なので、分かり易く、さくさくと進んで行く。ワケのわからないコンテンポラリー・ダンスが幅を利かせつつあるなかで、こういうストーリー性のある作品って、実はかなり需要が高いんじゃないかと思う。そしてリアム・スカーレットって、そういう作品を難なく作れてしまう才能に恵まれている。クラッシックを土台にした動きで、モダンな要素も多く、そうした動きの中で物語を語って行く。ああ、バレエって、まだまだ本当に色々なことが可能なんだなぁ、と思わせる作品でした。

リアム・スカーレットは去年までダンサーも兼ねていたんだけれども、ロイヤル・バレエが彼のために「ファースト・アーティスト・イン・レジデンス」という新しいポジションを用意して迎え入れたため、制作に集中するためにダンサー生活は既に引退しています。で、全幕モノのバレエ制作を実験的に初めて任されたスカーレット、その題材に、虐待、家庭内暴力、誘拐、殺人、奇人の変態趣味、なんてーのを含む物語を作っちゃうなんて、勇気あるわぁ。ヌシもワルよのう。

原作には出てこない登場人物に、砂男(Sandman)というのが居る。壊れた腹話術人形みたいなヤツで、ネタばれはしないけどその登場の仕方がとてもシュール。面白すぎる。砂男を演じたのはスティーブン・マックロー。壊れた人形の妙な動きが秀逸でした。ああもう、あまりにヘンすぎて目が離せないー。家に帰ってからその動きを真似てみたりして(すぐ影響されるやつ)。砂男、いつも首が横にかっくん、と倒れた感じでギクシャクとした動きをするのだけれど、ピルエットの時はさすがにシュッと首がまっすぐに立っていた。そりゃそーだよね。首を倒したままでピルエット回れたらすごいよな。

また、スカーレット版の「魔女」は、森の中で一人で暮らす、お人形集めが趣味のオタッキーな中年男性…ていうか彼、人形は皆生きている、って思ってんだろーなー。そういうタイプ。砂男に導かれるようにしてその「魔女」の家に迷い込む二人。でも中年男が気に入って遊びたがるのは男の子のヘンゼルの方っていうのも、あ、あぶなすぎるっ。



リンブリー・シアターは小さい上に、今回買ったチケットは舞台間近だった為、とにかくダンサーが近い、近い。それで表情を逐一観察できて感動しました。いつもは舞台が遠くて双眼鏡で見てもここまで分からないけど、ダンサーって踊り以上にこれほど役に入れ込んで、決死の演技をしてるんだー、ということがひしひしと伝わってきました。特にお姉さんのグレーテル役を踊ったリアン・コープが、父を大事にしない継母への怒りと憎悪であどけなくて可愛らしい顔をゆがめる表情なんか、胸に刺さったわーー。思わずうるうるしちゃった。

ヘンゼル役とグレーテル役の二人は、何だか雰囲気が似た感じで本当に兄妹みたい。ジェームズ・メイは、もともといじられキャラっぽい印象で、頼りなげな弟役がよく似合ってた。少数の登場人物で、それぞれに個性的で際立ったキャラクターがあり、それが良く表現されていました。他のキャストで観るのも面白いと思う。再演はいつになるのかなー。


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ドン・キホーテ/ミハイロフスキー・バレエ

2013年04月08日 02時22分01秒 | バレエ・ダンス


ちょっと研ナオコ似?

三月末に、ロンドン公演中のミハイロフスキー・バレエのドン・キホーテを観に行きました。同好の志の集まるMeetUpのグループで出ていたチケットを買ってみたら、主役のキトリは話題のナタリア・オシポワでした。

Don Quixote
音楽:Ludwig Minkus
振り付け:Marius Petipa
キャスト
ドン・キホーテ:Marat Shemiunov
サンチョ・パンサ: Alexey Kuznetsov
キトリ:Natalia Osipova
バジル:Ivan Vasiliev

オシポワがすごいよ、という話は前々から聞いていて、YouTubeで色々検索してチェックして見てたけれど、どれを見ても大雑把で、筋力で力任せに踊ってる感じでぜんっぜん好きなタイプの踊りをする人では無いなぁ、という認識でした。でもまぁ、話題の人だし見ておいて損は無いか、みたいな感じで観に行きました。

そしたらこの人、やっぱり凄かったです。激烈な存在感でした。舞台に飛び出してきた時、瞬時にしてその場の雰囲気が変わったっていうか、彼女から溢れ出る巨大な生命力が大波のようにどっばぁーーーんっと客席に向かって押し寄せて来る感じっていうか。出てきた瞬間、「あ、このヒトは違うわ」って思いました。「違う」って、尋常じゃぁ無いとか、フツーじゃないとか、そういう意味で。こういう、その人自身の持つエネルギーの特徴って、やっぱり映像では伝わって来ませんねえ。たった一人の人間が舞台に立つだけで、これだけのエネルギーを生み出す力があるのって、ほんと、ちょっと有り得ないわー。一体どうなってんの? って感じ。

キトリという役柄自体が情熱的なスペイン娘という設定なので、彼女に良く合っていました。...ていうか、なんかこのヒト、ワッショイ系であまりにも威勢が良いので、魚市場でねじり鉢巻をして「よう旦那っ。今日はサバが新鮮だよっ」とか大声を張り上げているキトリが勝手に頭の中に浮かんでしまった。またはハッピを羽織って火消しの纏(まとい)を持ってワッショイしてるところとか...。ブルドーザーとか、ダンプカー、という言葉とか...。あのあの、私バレエを観にきたんだから、頼むわ、脳みそ、勝手に暴走しないでちょーだい。



彼女のパートナーのワシリーエフも、力いっぱい強力な踊りをする人なので、この二人がパ・ドゥ・ドゥーを踊ってる時っていうのはもう圧倒的。ぐいぐい押してくる力にこっち側でも知らない間にリキ入ってしまう。二人がソデに引っ込んで、脇役の(普通の)バレリーナが3人とか4人とかで踊り始めると、何か肩の力が抜けてほーーーっとしました。

いつもは双眼鏡で舞台を見ている時間が長いのですが、彼女の場合、やっぱり指先とか腕使いとかが荒いので、そういうのはアップで見てもしゃーないなー、って感じで、今回は双眼鏡を使わず、引きで舞台全体を鑑賞していました。しかし彼女、舞台を斜めに横切って飛ぶグラン・ジュッテの時は、毎回舞台が足らなくって落ちるんじゃないかとハラハラしたわ。

最終幕でグラン・パ・ドゥ・ドゥーが終わり、幕が下りたあとのカーテン・コールでの観客の熱狂振り、すごかったです。通常は感情をあまりあらわさないと言われるイギリス人でも、こんなに熱狂するのか、って感じで。なんか、舞台に向かって「ネエちゃん、これ取っといてくれー」なんて、50ポンド札のおひねりとか、飛ぶんでねぇの? ってくらい湧きに湧いていました(いや、もちろん花は飛ぶけど、おひねりは飛びません)。

...なんだか褒めているんだかけなしているんだか、さっぱり分かりませんが、まぁ彼女は「別モノ」って事で、一見の価値あり。しかしオシポワとワシリーエフ、元々ボリショイのダンサーだったのが、決まりきった役ばっかり踊るのが嫌でミハイロフスキー・バレエに移ったという話ですが、ジゼルとか白鳥とか、繊細さを要求される役柄を、いったいオシポワがどう踊り分けるのか、ちょっと怖いもの見たさ的に、見てみたい気がする。

ちなみに下は、ボリショイ・デビューした時のオシポワのキトリ、ダイジェスト版。





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不思議の国のアリス‐ロイヤル・バレエ

2013年04月06日 01時24分32秒 | バレエ・ダンス


先々週、バレエづいていて、一週間に3つも立て続けに観に行ってしまった。行かない時は半年以上行かないんだけれど、たまにこうして集中的に見る事もあります。で、最初に見たのがロイヤル・バレエのAlice`s Adventures in Wonderland/「不思議の国のアリス」。

振り付け:クリストファー・ウィールドン
音楽:ジョビー・タルボット

<キャスト>
アリス:ベアトリス・スティクス・ブルネル
ジャック/ハートのジャック:ルパート・ペンファーザー
ルイス・キャロル/白兎:ブライアン・マロニー
母/ハートのクィーン:Itziar Mendizabal(名前...読めん...)
父/ハートのキング:ギャリー・エイヴィス
マジシャン/気違い帽子屋:ドナルド・トム
牧師/三月うさぎ:リカルド・セルベラ


このバレエはまだ3年くらい前に作られた新しいバレエ。これが初めて上演された時は、久々の全幕モノの新バレエとあってバレエファンの期待も高く、鳴り物入りで紹介されていました。その時は見逃してしまったのだけれど、その後、BBCで2度放送されて、そのつど毎回観ていました。テレビで見た時の感想は、「うーーん、ちょっと長いなぁー。途中で飽きるー。」って感じでしたが(実際、途中で画面を止めて、2回か3回に分けて見てた)、でもまぁ、バレエファンとしては、一回くらいナマの舞台を見といてもいいか、って感じでチケットを買いました。



チェシャ猫とアリス

実際の舞台、実はそれ程期待していなかったんです...が、結論を言うと...めっちゃ好きでしたーーーっ。ものすごく良かったー。ブラボーーっ。多分これ、再び上演されるとしたら、毎回イースターの頃になるんじゃないかと思うけど、クリスマスは「くるみ割り人形」、イースターは「アリス」で、季節感を盛り上げるバレエとしてリピートけってーい!! ってくらい好きでした。

多分、テレビで2回も観てたのが舞台を楽しむ上でかなり役に立ってたんじゃないかと思います。大体の筋と流れは分かっているし、音楽にも耳がある程度慣れて馴染みがあるし。その上で、テレビの画面では伝わらない、または画面に入りきらない部分が鑑賞できて、臨場感をたっぷり味わえました。あとはこれ、初演の時は二幕だったのが、主役のアリスが舞台に立ちっ放しで大変なので、休む時間を取るために、インターバルを余分に入れて三幕にしたという話も聞きましたが、それも良かったかも。

舞台装置や演出が、微妙にシュールなのもすごくツボでした。ウサギの穴に落ちちゃって、次元のひずみに入り込んじゃった、非現実の世界に行っちゃったっーて感じがすごくよく伝わってくる感じで。アリスが穴に落ちて行く時、私も一緒に違う世界に落ちてく感じがしたし。おかげでこの2時間、私もすっかり別の次元に行っちゃってましたよ(影響されやすい人)。



登場人物は一杯出てくるし、場面転換も多いので、それがイヤだという人もいるようだけれど、私にはそれが良かったです。音楽も大好きでした。オモチャ箱をひっくり返したように楽しくって、遊園地に行ってメリーゴーランドに乗ってるみたいな雰囲気で。きゃっきゃっ。これ、一緒に観に行った人たちは、「子供も楽しめるよね」って、みんなが口を揃えて言ってたけど、私、ひょっとするとそーいう精神年齢なのかも知れません...。

これ、アリス役は舞台に出っ放し、そしてほとんどの場で踊るシーンがあるので、体力があって怪我をしない人でないと務まらない。そうすると若いダンサーにしかムリよね、って事になってしまう。で、まぁ、アリスについては私としては誰が踊ってもまぁそんなに差は無いかなー、って感じで誰でもいーんですが、ハートのクィーンについては、次回は是非、この人のを見たい!という人が居ます。それはゼナイダ・ヤノウスキー。テレビでしか観ていないけど、彼女のハートの女王、サイコーです。ここまで女を捨てきって、コミカルに、ダイナミックにしかも正確にハートの女王を踊れる人は他に居ない!と思う。彼女が引退してしまう前に、是非ナマの彼女が踊るのを観たいです。今回の舞台のハートの女王も、別に文句は無かったけど、やっぱり女の人の恥じらいを捨てきれてないよなー、という踊りでした。


これこれ。この人です。ヤノウスキー。彼女、踊る役によって、見事に役柄を変えます。白鳥のオデットを踊る時には、あまりにもはかない、たおやかな女性になるのに、ハートの女王の時は、チョー怖い女王様に変身。スバラシイ。この人背が高いので、プリンシパルであるにもかかわらず、なかなか「このバレエを、この人で観たい」という役にキャストされないのが残念。




最後に、これを振付けたクリストファー・ウィールドンのリハーサル風景を貼り付けておきます。こういう裏話的な映像って大好き。


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バレエ:Apollo/24 Preludes/Aeternum@Royal Opera House

2013年02月24日 00時32分56秒 | バレエ・ダンス


ロイヤル・オペラ・ハウスでバレエ鑑賞。今回のチケットは、Meetupの観劇が好きな人の集まるグループから購入。このグループに入っておくと、「こんなん、ありますよー、見に行きませんかー」とお知らせが来るので、その中から好きなのを選んで行ける。自分で並んでチケットを取らなくて良いので、使えるーー。

APOLLO
Choreography: George Balanchine
Music: Igor Stravinsky
Apollo: Carlos Acosta
Terpsichore: marianela Nunez
Calliope: Olivia Cowley
Polyhymnia: Itziar Mendizabal

まず、アポロ。アコスタですよ、アコスタ。彼ほど一つ一つの動きが完璧に決まる人は居ない、まるで動く彫刻のよう、と常々思っていたので、そういう人がギリシャ彫刻のアポロをやるのって、まさにうってつけ。ただ彼も結構トシ取ってきているので、一昔前のような、はちきれるような躍動感というのはもう無い感じ。でも「アポロ」自体が、飛んだり跳ねたりっていう高度な技術てんこもりというタイプの振り付けでは無いので、ちょうど良いかも。踊りの技術を見せるというよりは、動きと動きが繋がって行って、一瞬の美しいタブローをいくつも紡いでいくという感じです。ミューズの女神三人は、動きが揃っていて美しかった。

24 PRELUDES
Choreography: Alexei Ratmansky
Music: Fryderyk Chopin
Leanne Benjamin/Valeri Hristov
Alina Cojocaru/Steven McRae
Sarah Lamb/Edward Wason
Zenaida Yanowsky/Rupert Pennefather

ロイヤル・バレエが初めてラトマンスキーに振り付けを依頼した作品。初めてというだけあって、豪華キャストが当てがわれてますねぇ。ショパンの24曲のプレリュード一曲一曲に振り付けられていて、テンポが良くて飽きさせない。まるで一個一個味の違うキャンディの詰まった箱みたいで楽しかった。ショパンのプレリュード、ピアノで聴きなれているために、オーケストラにスコアを直すと、なんっか間延びするなぁー、って感じの曲もありましたが…。まぁ、音楽を聴きに行ったワケでは無いからいいか。何となく、ストーリーがあるような、無いような。観客が勝手に頭の中で自分で物語を作ってください、っていうヒントになるような動きはそこかしこに出てくるけれど、これ、といった、確たるストーリーラインは無し。基本はクラッシックのステップに、ちょっと珍しい動きも織り込まれていて、モダンは苦手、っていう人でもすごくとっつきやすいと思う。しかしプリマが4人集まると…。いつも主役でソロを踊り慣れてる人たちが、4人きっちり動きを揃えるのって、難しいのかしら、と思うくらい、音楽のテンポの取り方がそれぞれで、ずれていたのがちょっと気になった。個人的には、ヤノウスキーの情感のこもった、滑らかな動きと、サラ・ラムのしゃきしゃきした動きが好みでした。男性陣4人は、誰が目立つ、とか言うのがなくって、みんなサポート体制万全で素晴らしかった。男性ダンサーはそーでないとね。

AETERNUM
Choreography: Christopher Wheeldon
Music:Benjamin Britten
Marianerla Nunez/Nehemiah Kish
James Hay
Marianela Nunez/Federico Bonelli

こちらはクリストファー・ウィールドンの新作の初演。これを観て思ったのは「私、ブリテンの曲、好きかもよー」…って、そこかい? そう思った割には曲想とか既に思い出せないんですが、振り付けは曲と良くマッチしていて面白かった。まるで空間に人間の身体を使って線描を描いているような感じでした。最初のムーブメントは、メインの二人がまん中で踊っている周りで4組のペアがそれぞれの動きを行っているんですが、この時ほど昆虫の複眼が自分の目に付いていたらいいのに、と思った事はありません。全部の動きを、逐一観たいのに、人間の目ではまん中の主役にしか焦点が当てられないーー。あーー、勿体無いー、フラストレーションっ。ウィールドンの動きは、クラシカルの型には嵌まって無いので、きっとそれをこなすためにそれぞれのダンサーはすごく努力したと思うんです。それが、目の端っこでしか捉えられない、というのがもう、残念で残念で。実は私、こういった新しい系の振り付けって、とっつきにくくてあんまり観に行ったこと無いんですが、随分楽しめました。人間の身体って、こんな風にでも動くんだねー、っていう新鮮な感動があります。

今回は二つの作品が初演だったので、カーテンコールでは振付家が二人ともステージに出てきて挨拶しました。何だか得した気分です。ちなみに下はウィールドンのリハーサル風景。




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バレエ:オネーギン@ロイヤル・オペラ・ハウス

2013年01月30日 00時10分24秒 | バレエ・ダンス


ロイヤル・バレエのオネーギン、チケットを買い忘れていたら、公演日直前に、友達から立ち見のチケットが回ってきたので観に行って来た。

振り付け:ジョン・クランコ(John Cranko)
オネーギン:フェデリコ・ボネリ(Federico Bonelli)
タチアナ:ラウラ・モレラ(Laura Morera)
オルガ:ユーフィ・チェ(Yuhui Choe)
レンスキー:ニーマイヤ・キッシュ(Nehemiah Kish)
グレミン公:ギャリー・エイヴィス(Gary Avis)

オネーギン、ストーリーが大人仕立てで大好きなバレエの割には今までに見た回数は少ないので、チケットが回ってきてウキウキ。初めて見た時に、流れるようなリフトがなんて美しいんだろうと思った。何でも若くして亡くなった振り付け師のジョン・クランコはケネス・マクミランにも影響を与えたとか。

筋書きは、タチアナ、オルガ姉妹の住む貴族の館に、オルガのフィアンセ、レンスキーが、友達のオネーギンを伴って遊びに来る。都会の洗練された空気を漂わすオネーギンに、田舎貴族の娘でダサ系文学少女のタチアナはイチコロ。オネーギンは退屈しのぎにタチアナを惑わした上、彼女にもらったラブレターを彼女の目の前で破り捨ててこっぴどく振る。その上、オルガにもちょっかいを出し、嫉妬に狂ったレンスキーに決闘を申し込まれて受けて立ち、レンスキーを殺してしまう。この後オネーギンは、旅に出る。

何年もの時が流れ、タチアナは、親の薦めで結婚したグレミン公と、落ち着いて愛情に満ちた幸せな生活を送っている。ある晩グレミン公の催した舞踏会に、旅から戻って来たオネーギンが姿を現す。昔とは打って変わって垢抜けて美しくなったタチアナを目にしたオネーギン、自分は実はタチアナを愛していたのだと悟る(そんなアホな。実は、自分のおもちゃを取られたのが惜しくなって取り返したくなっただけでしょ、って思うけど)。折り悪く、グレミン公はその晩から軍の職務で出張。その隙をねらってオネーギンはよりを戻そうとタチアナに迫りまくる。タチアナは気持を揺さぶられるけれども、最後にはオネーギンが自分に宛てた手紙を彼の前で破いて、出て行け、二度と目の前に現れるな、と追い出したところで幕が下りる。

私的な見どころとしては、夢見る少女から結婚して落ち着いた淑女へのタチアナの成熟振りと、オネーギンが戻って来た時の心の懊悩ぶり、人生に退屈しているオネーギンのワル振り、彼氏が居るオルガが、オネーギンと、ふざけていちゃいちゃしてみせるところの表現、グレミン公の、包容力のある大人振り…っていうあたり。

ラウラ・モレラは、プロポーション的にちょっと頭が大きめで顔の造作も強いので、バレリーナとしてはハンデだなぁ、と思うけど、タチアナの役作りは素晴らしかった。オネーギンを好きになってドキドキしている顔とか、グレミン公の館で迫られた時の心の揺さぶられ具合とか、役になりきってて説得力あり。文句無し。彼女の心の底から迫ってくるものがあります。なんか、彼女の表情に釘付けになってて、肝心の踊りの方、私あんまり見てなかったかも...。

甘~い顔の超イケメン、フェデリコ・ボネリ。彼のオネーギンは、ちょっとワルぶりに欠けてたなぁー。何かボネリって、元の性格があまりに良さそうで、ワルっぽい表情を作っても拗ねてるだけで悪そうに見えないんですけど...。ただ、「世の中に退屈して倦み疲れている、僕って切ない~。切ない僕って、ステキ~」みたいな振り付け部分の、ナルな感じはすっごく良く出てた。あ、そういえば客席には、彼の奥さんでファースト・ソロイストの小林ひかるさんの姿も見えました(細くて小さくてすごく可愛かった...)。お互いにアドバイスしあっているっていう話だし、超仕事熱心だよねー。

オルガ役。私の中のオルガ像は、もともと男性にチヤホヤされるのが好きで、彼氏以外の人とも、ちょっとぐらいいちゃいちゃしたって別にいーじゃない?くらいに思ってる、割かし色気の勝った女の人、っていう印象が強かったんだけど、ユーフィ・チェちゃんのオルガは、とても無邪気であどけない感じでした。オネーギンにちょっかい出されても、最初は「ええー? なんで、どうして私ー?」だったのが、オネーギンがしつこいから一緒に踊ってるうちに楽しくなっちゃって、つい自分の彼氏をからかっちゃった、みたいな。ただ、それが元でフィアンセのレンスキーが決闘で死んじゃった時の突然の哀しみとか深い悔恨とかの感情のドロドロっぽい部分の表現は、何かあんまり彼女の雰囲気に合ってない感じがしました。この辺、真に迫った踊りが出来るようになって欲しいなぁー。今後に期待。

タチアナが結婚することになる、グレミン公って、地味だけど大事な役どころだと思う。余裕と貫禄を持った高貴な身分の男性の身のこなしとか、うわべだけではない懐の深い優しさを顕す表情とか。なので、割りにしっかり観察してしまう。ギャリー・エイヴィスは押しも押されもせぬキャラクター・ダンサーだし、彼の役作りは安定していて見ていて安心感があります。

このバレエは、今回見ていて、衣装の色もよく考えてあるなぁ、と思いました。最初のタチアナは、オレンジがかった淡いピンクの衣装で純真な乙女心を表し、グレミン公と踊る舞踏会のシーンでは、輝くような朱鷺色の、ふんわりとした衣装で、結婚して成熟した、幸せな女性の色香を表し、グレミン公不在時にオネーギンに迫られるシーンでは、レースワークの見事なこげ茶色のシックな色合いのドレス(写真参照)で、高貴な女性の貞淑をあらわし...と、以前には気が付かなかったことに目が行きました。

あとは、振り付けも、それぞれの登場人物の感情が実にうまく表現された動きになっていて見ごたえがあります。それが、困難なリフトとかで表現されたりして、ダンサーという職業は、100%身体を張ってて、もー、ほんとーーーに、大変っ。って思う。なんだかんだいいつつ、そういう磨き抜かれた芸術を見る機会がいつでもあって、シアワセだなぁ。

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白鳥の湖 - ロイヤル・バレエ

2012年11月12日 00時30分38秒 | バレエ・ダンス


ロイヤル・オペラ・ハウスで「白鳥の湖」を見てきました。オペラ・ハウスに出かけるのは、本当に久しぶり。「白鳥の湖」を舞台で見るのなんて何年ぶりだろう…。取りあえずは、本日のキャスティング。

オデット/オディール:サラ・ラム
ジーグフリード王子:ルパート・ペンファーザー
ジーグフリードの母(プリンセス):クリスティーナ・アレスティス
ロットバルト:クリストファー・ソーンダース

Odette/Odile: Sarah Lamb
Prince Siegfried: Rupert Pennefather
The Princess(Siegfired's Mother): Christina Arestis
von Rothbart: Christopher Saunders

音楽はiPodでしょっちゅう聴いているし、部分的にYouTubeで色々な人のオデットをチェックしたりもするけれど、劇場で全幕を見るのはやっぱり迫力が全然違う。白鳥の湖って、静かに前奏が始まる時に、音楽の美しさとワクワク感で、いつも鳥肌立っちゃう。チャイコフスキー、偉大。

一幕には、ユーフィ・チェちゃんがパ・ド・トロワで出ていた。時々「それはちょっとシナを作りすぎなんじゃ...」と思うこともあるけれど、彼女の踊りは技術が優れているし、体が小さくカッチリしていてお人形さんのように綺麗だし、踊り自体がフワフワの綿菓子のように軽くてとてもチャーミング。

あとは日本人男性陣として、蔵健太くんと平野亮一君も出ていた。なので、つい目がそっちに行っちゃう。平野亮一くんは、華のある踊りをする人ですね。あと、ずーっと飲んだくれている軍人の演技も、すごく上手かった。笑ったわー。蔵健太君は、生き生きした踊りで、あー、踊るの、楽しいんだろうなー、っていうのがこっちに伝わってくる。元気を分けてもらいました。

あと、ジーグフリードのママ役の人が、めっちゃきれいだったのーん。こんな綺麗なママじゃー、ジーグフリード、結婚しろと言われても、そりゃー相手を選ぶわよねえー、って思う程、気品に満ちた美しいお母さんでした。


これは相手はペンファーザーではなく、フェデリコ・ボネリ

第二幕、オデット登場。サラ・ラムの踊りは初めて見ます。それにしてもロイヤル・バレエって、色々なタイプのダンサーが揃っているなぁ。彼女のオデットは、表情とか、怯え方とかびっくり仕方が、白鳥というよりは小さな肉食の小動物を思わせました。例えばテンとか。どっちかっていうと、オディールの方が似合うのかも知れない、と思いながら見てた。あと、なんかいまひとつ、ジーグフリードとオデットの間に、あんまり繋がりが感じられなかった。それぞれの踊りの技術は素晴らしいけど、ジーグフリード、ほんとにオデット好きですかー? みたいな、クールな感じ。オデットの方は、白鳥の自分に慣れすぎてしまって、ひょっとして人間の感情が薄れてきてる?? みたいな。

第三幕、お妃候補の踊りあり、キャラクター・ダンスあり、32回フェッテあり、最後には爆発、煙幕もくもく、何でもありの、大盛り上がり、一番華やかな幕。様々に着飾った人が入場してきて楽しい。その後に実に怪しげなロットバルトとその一団が入場してくる。あんなアヤシイ集団、ふつー誰がお城に入れるかな。オディールの美しさに守衛くらくら?

サラ・ラムは、やっぱりオデットよりはオディールが似合っているように思う。でも彼女のオディールは、完全に根っから邪悪なのではなくて、お父さん(ロットバルト)の影響で、ちょっとワルになっちゃった、っていう感じ。あとは、彼女、シェネとかマネージとかが綺麗にキマる人だなぁ、と思って見てたんですが、32回のフェッテもすごかったです。フェッテ前半は、2回転がかなり頻繁に入ってた。

オディールの美しさに騙されて、「この人に愛を誓いますっ」とジーグフリードが愛を誓った直後の「あーはははは、ばーか」っていうオディールの表情は、誰のバージョンでもすごく楽しみにしている部分。今回も十分堪能しました。(あ、ちなみに私、ダンスだけではなくて、表情も楽しみたい人なので、バレエ鑑賞には必ず双眼鏡を持参しています。それも、バードウォッチング用の高倍率のヤツ。)



そして最後の四幕。この幕のサラ・ラムは、一幕目よりもよっぽど説得力のあるオデットでした。駆けつけてきたジーグフリードに、哀しげに、優しくささやきかけるような表情とか、すごく良かった。二人のダンサーがちゃんと一つにまとまって踊ってる感じになってた。それにしても、さっきまでワルなオディールだったのが、20分でよく性格変われるよねえ。どのダンサーも、この辺、ほんとすごいな、と思う。


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家ジム

2012年10月27日 23時47分39秒 | バレエ・ダンス



月曜日の朝にバレエのクラス、木曜日にコミュニティ・パフォーマンスのためのバレエのリハーサルで、都合週二回身体を動かしています。いつも行っているバレエ・スタジオの鏡って、美人鏡なものだから、実際の体型よりもかなりほっそりと見える。...ので、そこでレッスンを受けていると、「本当は、もう少し腰まわりや太ももに、がっつり肉が付いているんだけどねー」、という自覚はあるものの、しばしの間、幻想に浸ってしまうわけですよ。あのスタジオの鏡、好っきやわー。

ところがこの間、久しぶりに会ったバレエ友達に、「太ったね」とはっきり指摘されてがびーーん、となった私。そんなん、本人が一番分かってるわーい。というものの、人に言われるとショック。やっぱりねー、四捨五入すると、コピーライトが切れてしまう年数に近いお年頃、代謝が下がっているにもかかわらず、胃袋の大きさに任せて毎日大量にパスタを食べてれば、どうしても余った分は身体に蓄積されてしまう...。

あと一日、身体を動かすといいんだけど、とは常々思っていたこと。それにここ2-3日、めちゃくちゃ寒いし、身体を動かして暖まれば暖房費も節約できて一石二鳥、というわけで、前にYouTubeで見つけた、New York City Ballet Workout に挑戦してみました。バレエの動きに合わせたウォームアップから始まって、床運動では主に腹筋を鍛え、再び立ち上がって全身運動、ストレッチ、レベランス、そのあとオプションで、「タランテラ」というバレエからヒントを得たダンス・エクセサイズ。ざっと書くと、こうした枠組みで、1時間強。



まずはウォーム・アップから

エクセサイズの間中、背景にはクラッシック音楽が流れ、えらくスノッブな発音のおじさん(NYCBのディレクター)が、常に動きを指示してくれます。美しい音楽を聴きながら、麗しいダンサー達のデモンストレーションを見ながら、優雅に身体を鍛えられてナイスー、と思ったら大間違い。優雅なのは音楽とダンサー達だけで、その動きをフォローしようとしているこっちは、あっという間に息が上がってくる。



フロア・エクセサイズ

体が適度に温まったところで次は床運動。これがきついーー。お腹の側面の筋肉を鍛える動きが特にきつい。けれどもこのビデオ、プロのダンサーやスポーツ選手向けではなく、比較的健康な一般大衆向けにつくられているだけあって、「うわーーーー、私もーダメかも」っていう直前で各運動が終わるような設定になっているところはさすが。腹筋と腹筋の間にストレッチが挟まれているのも助かる。




床運動のあとは、センター・ワーク。緩やかな動きから、徐々に体のバランスを保ちつつ足の筋肉を鍛えるきつめの動きに無理なく移って行きます。




最後にストレッチとクールダウンのレベランス。結構じっくり時間をかけてる。途中、ヨガに良く似たストレッチのポーズもあったりして、バレエだけじゃなく、他の分野からも使える動きは取り入れていこうという熱意が感じられる。




そして最後にオプションのお楽しみエクセサイズ。バレエの動きに即したエアロビクス。これはもちろん、いきなりこれだけのコンビネーションをやるのではなくて、下に貼り付けたフル・バージョンでは最初に一つ一つの動きをダンサーたちがゆっくり示して、私達が覚えられるようになっています。



解説を含んだ全編はこちら

今日は寒かったので、中々汗が噴き出す、というところまでは行かなかったけれど、さすがに最後の「タランテラ」では暑くなってタンクトップ一枚の姿になりました。これを週一回、本気でやったら体力付くよねー、と思います。全部は出来なくても、できるだけ腹筋だけは続けてやってみようかな、と思っているところ。はてさて、いつまで続くことやら。

...ところで男性ダンサーが上半身裸なのって、顧客サービス?!


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薔薇の精/Le Spectre de la Rose

2012年06月24日 00時22分05秒 | バレエ・ダンス


Le Spectre de la Rose
振り付け:Michel Fokine/Ballet Russe
コスチューム・デザイン:Leon Bakst
初演:1911年4月19日


私、YouTubeでよくバレエ作品を検索しては観ています。その中から今日はお気に入りを一つご紹介。もう引退しちゃったけれど、マニュエル・ルグリの踊る「薔薇の精」。これ、初めて見たのは他のダンサーのバージョンだったけど、その時はぴんと来なかった。その後に、友達から「ルグリのは良いよー」と教えられて、あんまり期待せずに見てみたらホントに良かった。

大体、ピンクのぴっちぴちの衣装で、お花の付いた昔の水泳帽みたいな被り物を被って出てきてもステキに見えるなんて、ルグリを置いて他に無いわ~。これは元々男性ダンサーを見せるために振付けられたものだけど、それにしても妖艶なルグリ。目が離せない。女性のパートナーには、全く目が行かない。薔薇の精だけど、妖しくてちょっと魔物入ってる感じで、どこか知らない次元に連れて行かれてしまいそうです。ていうか、連れて行って下さいー(こらこら、落ち着け)。

うねうねと常に動く腕なんか、本当に人間では無いみたい。アームチェアでうたた寝をしている女性の手をそっと取る時なんて、触れるか触れないかくらいの感じで「ふわり」と女性の腕が浮いてついてくるように見えて、実に妖精っぽい。ソロのパートで飛ぶときの頭の角度とか、研究しつくしてるんだろうなー、と思う(研究して、「こう」と思った通りに動く身体を持っていて、いいなぁ。)。初演はニジンスキーが踊っているけれど、まさに腕と頭の角度がニジンスキーをしっかり踏襲している。

ルグリ・バージョンを見ていて、どうしてこんなにいいのかな、と考えると、彼が人間の男に見えないところかなぁ、と思う。薔薇の精って、男の人が踊るものだけれど、「精」なんだから、本来は中性のはず。性質は男性に限りなく近い中性、という感じかなぁ。それをルグリは実に上手く演じていると思う。

それにしても、こんなにのべつまくなしに飛んだり跳ねたりで、踊っている本人は、「ボク、うっとり薔薇の精」どころか、ものすごくしんどいんじゃないかと思う。

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