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ロンドン ボヘミアン通信

趣味と好奇心の趣くままの、気ままなロンドン生活日記

今年も産まれました。

2014年03月10日 21時01分47秒 | ロンドンのハヤブサ



ロンドン、フラムのチャリング・クロス・ホスピタルに棲むハヤブサ・カップルのチャーリー(メス)とトム(オス)に、今年も最初の卵が産まれました。去年より5日早く3月8日に産まれたとか。今チャーリーは、2個目を産む体制に入っています。




卵が全部出揃って、孵化する時期になったら、今年もハヤブサの雛ウォッチングの季節の始まりです。ハヤブサウォッチング、今年で三年目。今年は何個産まれて何羽無事に巣立つかなー。巣立つ頃には毎年、まるで自分が産んだかのように雛に対して愛着が湧いてしまいます。今年は初飛行の瞬間に立ち会えるかなー。

巣立つ前後には、BBCのスプリング・ウォッチも始まるだろうし、春のワイルド・ライフ観察(…っていっても、スクリーンを通してだけど…)が忙しくなります。可愛い野生動物の子供が色々みられて、様々なドラマも展開される、動物オタクには堪らん時期。今年も楽しみだー。


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今年のロンドンのハヤブサ、その後

2013年09月03日 01時11分47秒 | ロンドンのハヤブサ



ディナン/フランス旅行の話はちょっと脇に置いといて、今日はロンドンのハヤブサの話(私、結構な鳥オタク)。今年産まれて既に親元を離れて巣立って行ったメスのハヤブサ、エイミーが、8月の終わりにブライトンで目撃されました。うわー、すっかり精悍な顔つきになっちゃって、元気そうー。なんか嬉しい。しっかり自分で餌も獲っているし、頼もしいわー。ちなみに、詳しい話はこのリンクに載ってます

この写真を撮った人が、鳥の種類を知りたくて「この鳥、何ていう鳥ですかー?」っていうスレッドを立ち上げているんですが、最後の方に、実際にエイミーの足に鑑札のリングを付けた人がコメントしています。

エイミー、足にリングを付けたときに体重も量っているけれど、その時点で既に1キロを超える大きなヒナだったのよね。これからもたくましく育って、早くお母さんになって健康なハヤブサをどんどん増やしていって欲しいものです。

ちなみにエイミーの弟、ジョージは、まだ親元を離れないでロンドンにいます。

では、次回はディナンでお舟に乗った話を書きます。


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ロンドンのハヤブサ

2013年04月09日 21時36分03秒 | ロンドンのハヤブサ



今年もハヤブサ・ウォッチングの季節がやってまいりました。ロンドンのチャリング・クロス・ホスピタルに巣をかける(というか、人間が用意した巣に住んでいる)チャーリー(メス)とトム(オス)の間に、卵が四個産まれております。四つとも孵化するかなー。何羽が無事に巣立つかなー。というワケで、これから2ヶ月~3ヶ月は、今年もハヤブサ・ライブ・ウェブカムをちょくちょくチェックすることになりそうです。



整然と並ぶ、四つの卵とお父さんのトム
トム、去年は卵を踏んづけて一個割ってしまいましたが、
今年は割るなよ~。


トムとチャーリー
ハヤブサはメスの方が体が大きいので、多分左がチャーリー。


美人ハヤブサ、チャーリーのカメラ目線

今日は卵が産まれて既に23日目らしいです。ハヤブサの卵は29日~33日くらいで孵るということなので、ヒナが殻を破って出てくるのは、あと1週間くらい。来週の今頃、私はライブ・ウェブカムの映像に張り付いていることでしょう。

ちなみにこちら、とこちらは、去年の子育ての様子。


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ロンドンのハヤブサ

2012年06月25日 00時07分12秒 | ロンドンのハヤブサ


ロンドンで生まれたハヤブサのヒナ達、順調に育って、先日2ヶ月目の誕生日を迎えました。もう3羽とも、飛べるようになっています。上の写真は56日目、羽根を伸ばす若鳥。まだ飛び立ったばかりの若鳥を、英語ではフレッジリング/Fledgeling、うまく飛べるようになってから、大人の羽根に生え変わるまでをジュブナイル/Juvenile と呼びます。小鳥なんかだと、最初に飛んだ日が巣立ちの日で、もう巣に戻ってこなくなりますが、ハヤブサは、これから飛び方の訓練とか、餌の獲り方とか、色々とトレーニングがあるので、親元を完全に去るのは、まだ2ヶ月くらいはかかります。


28日目はまだこんなに産毛が残ってた。バルコニーの欄干部分にジャンプ!

足に嵌められたリングには、それぞれAL、AK、AJ というアルファベットが書かれていて、勢いヒナ達もこのアルファベットで呼ばれています。一番小さい子はAJ。大きいお兄ちゃんは、どんぴしゃ6週間目の生後42日目で初飛行成功。2番目も続いて飛んだのですが、ちびちゃんのAJは、47日目にやっと飛びました。AJ、水が好きみたいで、飛ぶ前はバルコニーに溜まった水溜りでしょちゅうぱちゃぱちゃ水遊びしてて、「AJよ、君は水鳥ではなくて、鷹なんだよ。分かっているのかい?」と画面に向かってつぶやいていた私です。


41日目。水溜りにダイビングするAJ。



水遊びするAJ。44日目



水遊びするAJ。45日目


ハヤブサのヒナは、飛べるようになってからもしばらく巣の周りに留まり、兄弟で空中で足をつかみ合って遊んだり、親は高いところから餌を落として子供に空中キャッチさせたりと、遊びながら独立のためのワザを磨いていきます。ハヤブサは、親鳥がヒナを自分のテリトリーから追い出すということはしないのだそう。子供がテリトリー内に居る間はずっと餌を与え続けるそうです。でもある程度の時期が来ると、若鳥は自分のテリトリーを探して勝手にどこかに飛んで行ってしまうとか。また、青鷺とか、他の猛禽類には、弱いヒナを強いヒナが巣から突き落とすという行動をする鳥もありますが、ハヤブサはそれもしないということで、なんか、平和でほのぼのしてる感じがいいなぁ。


これはちょっと遡って31日目の様子。お母さんのチャーリーから餌をもらう三羽。
チャーリー、美人だわぁ。


34日目。外に向かって飛ぶ前に、欄干からバルコニーに向かって飛ぶ練習。


37日目。まだまだ内側に向かってトレーニング


37日目。三羽揃って広い世界を眺める。一番右がAJ。まだ産毛が目立つ。


40日目。今日は巣箱に向かって飛んでみる。
「兄ちゃん、やるなぁ」

42日/43日目に、実際にAK/ALが飛ぶ前に、欄干の長い方を滑走路の様に使って、羽ばたきながらだだだだだーーーっと走って何度も行ったり来たりして練習している様子が、実に微笑ましかったです。通常ハヤブサの巣というのは、巣の外はそのまま絶壁になっているわけで、すぐ外がこういう運動場みたいにはなっていないので、この子達は安全に練習できる場所があって恵まれているなぁ、良かったなぁと思います。


47日目。とうとうAJ、初飛行に成功!!!

三羽とも巣立ったのは良いですが、今、一羽行方不明になっています。上手く飛び立っても、最初の1年目の若鳥の死亡率はダントツに高いので、一体行方不明のヒナがどうなってしまったのか、とても心配。まだ見つかっていない様子です。

都会で育つハヤブサは、初飛行とその次の日くらいが、巣に戻れずにそのまま地面に軟着陸してしまう危険が高いため、巣立ち間際の頃はボランティアの人達が地面をパトロールしていました。私も予定が無ければパトロールに行ってもいいくらいだったんだけど、今年は都合が合わず、行けなかった。


「これ、ボキュのオモチャに決定。」

ちなみにこれは、軟着陸してしまった去年の若鳥。鷹を取り扱う資格を持った人が助けに来たのですが、その人のグローブを握り締めて離さなかったというハプニング。猛禽類のハヤブサであっても、ちびっ子の顔はあどけないねえ。可愛い。

このページにある写真はすべて、Flickr の FaBPerigrine さんからお借りしています。

これ以前に書いたロンドンのハヤブサについての記事はこちらこちら



6月29日追記:YouTubeに、雨の中で水浴びする若鳥の動画がアップされていたので貼り付けました。


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ハヤブサその後

2012年05月21日 00時39分11秒 | ロンドンのハヤブサ


お母さんのちゃーりぃ
Copyright:FabPerregrines@Flickr

4月24日にロンドン、フラムのチャリング・クロス病院で生まれた3羽のハヤブサは、その後順調に成長を続けています。ハヤブサの巣箱があるのが病院の屋上なので、「チャリング・クロス病院で生まれた」となりますが、なんかまるでお母さんハヤブサが入院して、助産婦さん立会いの下に生まれたみたいデスね。ちなみに生まれた時に書いたウェブ・エントリーはここ、ハヤブサのライブ・ウェブカムのリンクはこちらです


家族団らんの光景。エサを獲ってきたのは、お母さんのチャーリー。
子育ても、獲物を獲る腕も抜群のデキる母。
Copyright:FabPerregrines@Flickr

実はチャーリーが産んだ卵は、もともと4個あったそうです。ところが慣れない男親のトムが、一個踏み潰して割ってしまったとか…。お父さん、ダメじゃん~。

私、ヒナが生まれて以来、毎日時間があればウェブカムをチェックしているんですが、こうして観察していると、自然の世界でも、「家を守るのは母、食い扶持を稼いでくる(エサ取ってくる)のは父」っていう役割分担になっているんだな~、と思います。まぁその構図は、人間の世界では崩れつつありますが。あー、しかし、母のちゃーりいは、子育てと狩りの手腕は抜群ですが、あんまし家の掃除とかはしないようですね。


生まれた初日。三羽仲よくならんで、超かわいいー。
まだ、生まれて来た卵のかけらが巣箱に残ってる。
Copyright:FabPerregrines@Flickr

母親のチャーリーには母性本能があるので、ヒナがある程度成長するまでずっと巣箱を離れず、自分の胸と羽根の羽毛をふわわわーっと膨らませてヒナ達に覆い被さり、ヒナを守りつつを暖めてやるんですが、時々トムと育児交代で外に「羽根を伸ばしに」出かけます。…で、子守をしなくてはならないお父さんのトム、ヒナと対面して「えっとー、これ、自分の子なんだ? これどうしたらいいんだっけ?」と、しばし悩む姿。そして、羽毛をふわわーっと膨らませる、などという、きめ細かい世話は思いつかないようで、「これでいいんだっけ? よくわかんないナ」と、ただヒナに乗っかってるだけ。男親って、どこもこんなもの?


生まれて2週間目
Copyright:FabPerregrines@Flickr

一番前の子が随分小さいですが、この子、生まれて二日目か三日目がすごく寒い日で、体の代謝スイッチが入らなかったらしく、一日中地面にぺったりと突っ伏したきりで、ほとんど動かず何も食べなかったんです。見ていた人たちはみんな「あー、この子、もうダメだー」と思っていたんじゃないかな。私も、「ああ、こうやって淘汰されていっちゃうんだなー。まぁ、3羽目なんて元々保険みたいなモノなんだろうけど、自然界は厳しいなあ」、と、残念に思いながら見ていました。

ところが次の日、気温が上昇し、それと共に立ち上がりましたよー、この子。前日死にかかっていたとは思えないくらいの勢いの良さでエサをねだる姿に、心底ホッとしました。実は私自身、生まれた時に仮死状態で息が止まっていたという話で、動物だったら絶対に淘汰されていたに違いない状態だったので、このチビっ子にすごく感情移入してしまう。しかし一日エサを食べ損ねると、後の成長にこれだけ差がついてしまうんですね。


生後19日目…なんか、歌のレッスンをしているみたいに見える。
Copyright:FabPerregrines@Flickr

ハヤブサは、生まれて6週間で巣立つ準備が整うのだそうです。一ヶ月半で成人式ですよ。はやっ。なので、毎日目に見えるほどのスピードで成長していきます。この写真では、ヒナ達羽根を畳んでいるので、ぷわぷわの産毛しか見えないけれど、内側にはもうかなり大人の羽根も生えてきています。


25日目。外を探検。そして羽ばたきの練習。
Copyright:FabPerregrines@Flickr

生後25日目には、記録の為に3羽とも足輪がはめられました。性別は3羽ともオスとの見方が強いようですが、まだはっきりとはわからないそうです。一番小さいのはメスなのでは? との見方もあり。鳥って、性別が分かりにくいみたいですね。お母さんのチャーリーも、名前からするとひょっとして最初は男の子と思われていたのかも。


足輪をつける係りの人を威嚇するヒナ。
「われ、なにさらすんじゃい、どついたろかーっ」
…そうそう、その意気、その意気。
Copyright:FabPerregrines@Flickr

ヒナの足は大人並に成長し、しかもまだ飛べないということで、生後3週間目を過ぎた頃くらいが足輪を付けるには一番適しているとか。それにしてもイキナリ人がやってきて、体重を量るために逆さ吊りにされたり足にワケの分からない鬱陶しいものを嵌められたり、生まれて25日目にして大変なトラウマなんじゃなかと思う。


生後26日目。大人の羽根がかなり目立つようになってきている。
Copyright:FabPerregrines@Flickr

男親のトムの名誉の為に言っておきますが、彼、子守りは苦手かも知れないけれど、ハンターとしての腕はしっかりしています。毎日きちんと定期的にエサを獲ってきて、3羽ともしっかり成長しているんだから、お父さん、エライ!

…と、ここまでが現在の成長具合です。巣立つ頃に、また記事を書きたいと思っています。

ハヤブサの写真をもっと見たい人は、FabPeregrines' Photostreamをクリックして頂くと、他にも写真が沢山あります

おまけ

ハヤブサを見てると邪魔しにくるバブルズ。ヒナのやかましい声が気に入らないらしい。
バブルズ「かあさん、ボクのご飯を忘れてますよ」
ワタシ:「…いや、ちゃんと朝あげました。」


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ロンドンでハヤブサのヒナ誕生!

2012年04月24日 17時47分41秒 | ロンドンのハヤブサ


一時はイギリスで絶滅の危機に瀕しているといわれたハヤブサ(Peregrine falcon) が、ロンドンにも戻って来ました。

街のど真ん中、フラム(Fulham)にあるチャリング・クロス・ホスピタルの屋上に備え付けられた巣箱に住みついた、つがいのチャーリー(メス)とトム(オス)。チャーリーが産んだ三つの卵が、昨晩から孵化寸前の状態になっていて、今朝の10時前後に最初の卵が孵化、午後遅くには他の二つの卵も無事に孵化しました。いやーーーーっ。めでたいっ。

この巣箱にはウェブカムが設置されていて、その様子をインターネット上で見ることが出来るので、きのうからちょくちょくアクセスしては様子をチェックしていました。ウェブカムのリンクはここ (画面は、5分区切りで時間切れになるので、続けて見る場合は画面を更新します)。

母親のチャーリー、なんかすごくカメラを気にしている様子に見えたのは気のせいかしら。...ログオンしている人の何万もの視線を、やっぱり感じるわよねぇ。かなり気の毒、と思いつつ、画面から目が離せない。でも全部の卵が孵ったので、今はかなりリラックスしているように見えます。

親鳥が卵を抱いて暖めている間というのは、特に派手なアクション! いうのは無いので、地味に画面を見つめていたけれど、一度だけオスのトムと卵を抱くのを交代するところにラッキーにも出くわしました。ぽわぽわの白い綿毛に包まれた生まれたての雛を見ることが出来て、ラッキー!!

...それにしても、ロンドンって何てやかましいんだろう、と思う。画面を見ていると、バックグラウンドでパトカーや救急車や列車や、その他雑音がひっきりなし。こんなに騒々しい街に、よくぞ戻ってきてくれました、ハヤブサたち。

これからヒナ達が成長していく様子も、このウェブカムで見られるのかと思うとわくわくします。まだこれからドラマが色々あるんだろうなぁ。三羽とも、元気に育つかなぁ。育って欲しいなぁ。

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