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ロンドン ボヘミアン通信

趣味と好奇心の趣くままの、気ままなロンドン生活日記

装飾アルファベット C/Illuminated Letter C

2012年06月29日 23時26分47秒 | 装飾文書・文字



装飾アルファベットのCは、端っこをしゃわしゃわー、っとゴージャスな感じに飾って遊んでみました。題材にしたハーブはCrataegus、一般名はHawthornで、日本だとサンザシにあたります。この実を果実酒にして毎日少しだけ飲むと、心臓の滋養強壮にとても良くて、血圧やコレステロール値を下げる効果もあります。毒性や中毒性も無いので、毎日長期間飲んでも大丈夫。私が通ったホメオパシーの学校の先生は、「誰でも50歳を過ぎたら、これを飲むべし!」と言っていました。

何でも昔、アイルランドのお医者さんで、「あの医者にかかるとどんな心臓病でもたちまち治してくれる」と評判の高い医者がいたそうです。そのお医者さんが使っていたのは、実はどこの生垣にも見られる、このHawthornだったとか。そのおかげで、そのお医者さん、相当の財を成したそうです。彼の死後、自分の父が、普通に生えている植物で暴利を貪るのをみかねていたのか、娘さんがその秘密を世の中に知らせたそうな。


これは途中経過の様子。箔を下書きの上に置いたところ。




ページ全体の完成図。Cの内側には、サンザシの花を描き、文章の回りはサンザシの実で飾りました。右下に居るのはBullfinchという鳥(辞書で調べたら、日本語では「ウソ」という名だそうな...初めて聞いたわ、そんな鳥の名)。Bullfinchって、実物はもっとぷっくり丸い形をしているんだけど、なんだか妙にスリムなBullfinchになってしまった。


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装飾文字・アルファベットのB

2012年06月17日 22時13分20秒 | 装飾文書・文字



自分なりの装飾文書でアルファベットを順番に書いていく! というプロジェクト、遅々として進まずではありますが、現在Dまで終了。ぼちぼち順番にアップしていこうと思います。今回はアルファベットのB。毎回ホメオパシーのレメディの元になる植物をテーマに描いています。Bは突然の高熱に効くベラドンナ。詳しくはこのページを参照


これはベラドンナの下絵と、Bのアルファベットにサイズ(箔を貼るための糊)を乗せた状態の写真。ベラドンナはつる草では無いけれど、装飾目的でちょっと形態を変えてつる草に。そして、花と実も一緒に描きました。植物の様子は、GoogleまたはFlickrで何種類か写真を調べて、そこから画き起こしています。


箔を置いたところ。手前に映っているのが、箔を磨くための瑪瑙で出来たBurnisherと呼ばれる道具。向こう側のピンク色の溶液が、サイズと呼ばれる金箔を貼る用の糊。これ、もともと買った時は白色だったのですが、どこにサイズを塗ったのか、白だと分からないので、水彩絵の具のマジェンタを少量混ぜました。


箔を置いたBのクロース・アップ



完成図その2。本番で色を塗る前に、絵の具を色々混ぜてみて、色味を試したり、レタリングの練習をしてみたり。それで他の紙やら小さなスケッチブックやらペンやらインク壺やらがそこら中に散乱してしまい、毎回完成する頃にはテーブルの上がすごい状態になります。


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装飾写本 (Illuminated Manuscript)

2012年05月04日 23時17分26秒 | 装飾文書・文字
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2月の話になりますが、大英図書館でやっていた"Royal Manuscript"展、というのを見に行きました。私、もともとこういう、ページに装飾的なイラストレーションがあって、文章が書いてあるという本が大好きなので、装飾文書展って、ワタシの為に開催されたのかしら?!ってくらい、大興奮な内容です。

印刷技術がまだ無かった中世では、本は少数の富裕層だけが所有することの出来た贅沢品。もちろんすべて手書きです。そして本の内容は色々なものがあるけれど、よく見られるのは聖書を図解つきで写し書きした「装飾写本」と呼ばれるもの。これ、英語では、Illuminated Manuscript と呼ばれます。「光の燈された文書」というワケです。これは、文字の装飾に金箔が使われていて、光っているからそう呼ばれるようになったようです。なんだかステキ。


ボーダー部分を自分のスケッチブックに描いてみた。
一緒に写っているのは絵葉書。

装飾文書展では、まず入ったすぐのところに、装飾文書がどうやって描かれるか、絵の具には何が使われていて、どうやって作るのか、羊皮紙の作り方などが、4つのビデオ・スクリーンに映し出されていて、そういう裏話が大好きな私はすでにそこで30分くらいかかってじっくり観察。材料のメモも取ったりして。




それで、帰ってきてから「自分でも、装飾文書、書けるんじゃないか」と思い立ち、早速インターネットで金箔の貼り方を検索し、基本的な器具を揃えて書いてみました。それで出来上がったのがこの「A」の文書。ちなみに、金箔の貼り方の説明は、このサイトを参考にしました。ここで器具も売っていたので、必要最低限のものをこのサイトから買い入れ。



文字のお手本には、「装飾文書展」のiPad アプリを買って、そこに出てくるアルファベットを使いました。このアプリ、めっちゃお得。本を買うよりずっと安いし、内容は豊富で美しいし。




これは製作中の風景。iPad に写っているのは先ほどの金箔の貼り方を説明したインターネット・サイト。小さい方のスケッチブックは、文字や絵の練習用。金箔を置くクッションみたいなのは、自分で手作りしました。ただこの箔は実は本物の金箔ではなくて、銅と亜鉛の合金です。それでも十分金に近い色に見えます。


装飾文字とボーダーと絵を描き終わってから、本文を入れました。本来は、文字を書く人と絵を書く人は職人が分かれていて、それぞれが専門職だったみたいで、先に文字を書き入れてから装飾を行うアーティストに原稿が回されるという順番だったそうです。

インクは古めかしさを出す為に茶色を使いました。本物の装飾文書の文字は、スス/鉄の塩化化合物/タンニン酸に、粘りのある樹液と水を加えて作られていて、書かれた当初は黒かったのが、年数が経って色褪せてしまって茶色に変色してしまったそうです。

文章の内容は、ホメオパシーのレメディ、アコナイトの解説。目標は、アルファベットの文字すべてを装飾文書で書く! ということなのだけど、現在Dの金箔を貼ったところまでで停止中。

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