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ロンドン ボヘミアン通信

趣味と好奇心の趣くままの、気ままなロンドン生活日記

パリ旅行 (7) カルナバレ博物館

2012年08月06日 22時40分58秒 | 旅行:フランス・パリ


博物館を入ってすぐの部屋。いきなり大興奮

今回のパリ旅行では、今まで行ったことのない、実は存在を知りもしなかった、カルナバレ博物館に行きました。この博物館情報を教えてくれたのは、一緒に行ったkotomiさん。


ライオンが可愛いステンドグラス

外からの見かけがそんなに大きそうでは無いから、さらりと見て回れる気楽なサイズの博物館だろうと高をくくっていました。この、入ってすぐの部屋と、あと3部屋くらいかなーー、なんて。ところがどっこい、行けども行けども展示室は尽きず、まるで迷宮のような博物館。ギリシャ神話でラビリンスにミノタウロスを退治しに行ったテセウスのように、糸を垂らしながら見ていかないと、もと来た出口に戻ってこれないんじゃ?! というような錯覚に陥ります。

それで、最初の方でテンション高くなりすぎて、最後の方では集中力を失い、あんまりしっかり見られず、写真を撮る気力も失ってしまった。というわけで、この博物館に行く際は、ペース配分と水を忘れずに、というのは次回への教訓。



昔の眼鏡屋の看板。強烈な眼ヂカラ



これは何屋の看板なんでしょう? 猫の宅配便? 何でもいいけど、カワイイ。



廊下に何気なく置かれていた大きな蜀台のディテール。装飾的な彫りが美しい。



博物館の中庭。



この博物館の中で、大興奮だったのがこの、アルフォンス・ミュシャのデザインによる、フーケ宝飾店をそのまま移築した部分。アール・ヌーボーの柔らかな曲線と、彩り豊かなステンド・グラスが店内を満たしています。この世にこんな美しいものが存在することに感動。欲を言うなら、もっともっと、ジュエリーそのものの展示物があればいいのにー。





一個だけあったジュエリー。こういうデザインの物が、店内に溢れていたのかと思うと…そこで買い物してみたかった、いや、ウインドウ・ショッピングだけでもしてみたかったわー。



天井部分の装飾も、手抜かり無しの全力投球。





孔雀のスカルプチャーが、ゴージャス感を盛り上げます。



床はモザイク・タイルでびっしり。



カラ・リリーのような形の照明



孔雀の横のステンドグラスのディテール。隅々まで一切手抜き無しの装飾にため息。


カルナバレ博物館は、この他にも見所満載だけれど、このフーケ宝飾店だけでも、行って良かった大満足、という感じです。

Musee Carnavalet:
Hotel Carnavalet
23 rue de Sevigne
75003 Paris
Tel : 01 44 59 58 58
Fax : 01 44 59 58 11


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パリ旅行 (6) ラスパイユ・マーケット

2012年08月02日 23時26分33秒 | 旅行:フランス・パリ


どこかに旅行に行くと、そこで必ず第一にチェックするのが博物館と美術館。そして、機会があればマーケットもチェックします。歩いていて偶然マーケットに行き当たったりすると、嬉しさ倍増。マーケットって、色々な品物で溢れていて、彩り豊かで眼に心地良いんですよねー。


パリは特に、新鮮な食材を売るマーケットが街中に溢れています。ロンドンではありえない光景が、実に実に羨ましいー。…というワケで、今回はラスパイユ・オープンエアー・マーケットに行ってみました。







ぷるっぷる、つやっつやのトマト。らぶり~。



ナッツの専門店



魚も新鮮そう。





ウサギです。こんなの、ロンドンだったらグルメ専門店に行かないと絶対買えない…。
どうやって調理するんだろう。興味津々。



緑に紫の混ざり具合が実に美しいアーティチョーク。食べるのではなくて、絵に描くモチーフに良さそう。





何気に自転車のカゴに入れてある薔薇がチョーチョーお洒落。パリジャン、憎いねー。



値段を書いた小さな黒板も、実にいい味出してます。しかし達筆すぎて読めない。


ホテルに滞在していたので、食材は見るだけしか出来ないけれど、それでもやっぱりマーケットって楽しい!理想としては1週間か2週間くらい、キッチン付きの短期滞在用アパートを借りて、食材買って来て色々と調理してみたいものです。

Raspail Open Air Market:Boulevard Raspail rue du Cherche-midi から rue de Rennes間
火曜・金曜の朝8:00~午後1:30、日曜:朝8:00~午後3:00


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パリ旅行 (5) パリのスズメとアレクサンドルIII世橋

2012年07月30日 22時53分23秒 | 旅行:フランス・パリ



アレクサンドル三世橋のケルビム達
(ケルビム、だと思う。多分…)

今回パリに居た時、偶然、年2回のブロカンテ(古物)市がアレクサンドル三世橋で立つという事で、勇んで出かけて行きました。年に2度しか無いのだから、どんなに大規模なマーケットだろう?!! と、期待に胸をわくわくさせながら臨んだところ…。


…こんな感じでした。「えっっ? たったこれだけ…? チズウィックのカーブート・セールの方がよっぽど大きいじゃん…」というのが正直な感想。売っているモノも、ほとんどが「……(無言)。」なストールばかり。とは言え、一軒だけ、ピカ一なところがありました。











古い医薬品の瓶と、工業製品っぽいヴィンテージの照明器具を売るお店。私はホメオパスという職業柄、古い薬瓶には大変に弱いので、このお店にはクラクラしました。ここでは茶色い瓶を二種類購入。あまり古いものでは無いと思うんだけど、ハーブのティンクチャーを入れる実用品として買いました。


実はここ、マーケットよりもアレクサンドル橋の豪勢さに圧倒されました。橋一本にどんだけ凝るかな、っていうくらい細部までゴテゴテに手間隙かけてあって、おめでたさ大爆発です。



等間隔で立っている街灯。



橋の下側がカッコイイ。



橋の側面を下から見たところ。きんきらりーん。



橋からは、エッフェル塔も臨めます。



話変わって、パリのスズメのお話。…って、別に特別な話があるわけではないんだけど、ロンドンと比べて、パリはスズメがすごく多いなあ、と思いました。いたるところで、大きな群れを作って生活している模様。場所によっては、人にすごく慣れていて、手からエサをもらって食べるのも平気、というスズメ達も沢山いました。初対面なのに物怖じしないのです。





「その、おいしそうなもの、一口分けてください」と待ち構えるスズメっこ達
Photo by Kotomi Creations


ここに至っては、レストランの中までスズメが我が物顔で飛びまわっている。そして隙あらば人間にお相伴する。ここまでスズメが堂々と偉そうにしている様子って、ほほえましい。


画像が小さくて、見づらいかもだけど、これはノートルダム聖堂の前の公園に生えている木の根元で砂浴びするスズメ達。スズメの大衆浴場と化しております。私が近づいてカメラを向けても全然逃げない、幸せスズメ達でした。

ロンドンは、アオガラやシジュウカラは多いけど、スズメはあんまり居ない。パリってロンドンに比べると、緑の公園が少なくて、地面が砂利になっている公園ばかりなんだけど、実はスズメ、そういう都会的な環境の方が増えるのかなぁ、なんてちょっと思ったり。何にせよ、スズメのちゅんちゅん言う鳴き声って、聞いてるとなんだかほのぼの元気になれます。パリで思いがけず、ロンドンでは不可能なスズメっことの接触を思う存分に楽しみました。

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パリ旅行 (4) Galerie Vivienne

2012年07月28日 22時56分50秒 | 旅行:フランス・パリ



パリにはパッサージュと呼ばれるガラス屋根のアーケードが点在しています。18世紀末から19世紀にかけて作られたもので、最盛期には150ものパッサージュがあったとか。その後、ボン・マルシェなどのデパートの出現で、新しいショッピングの形態が確立され、パッサージュは衰退して行きました。現在は18のパッサージュが残るのみという話です。



パッサージュって、日本で言ったら「何々商店街」とか、「何々銀座」とか呼ばれるたぐいのもの何だろうけど、パリに現在も残るアーケードは建築からしてとっても美しい…ということで、今回はパレ・ロワイヤルの裏手にあるギャルリ・ヴィヴィエンヌを見に行きました。


ちなみにこれは、ギャルリ・ヴィヴィエンヌに隣接するギャルリ・コルベールの円形天井。







上を見ても下を見ても、どこを見ても装飾的でうっとりする美しさ



このアーケードの中にあったギャラリーの前の鉢で熟睡する猫発見! まじっすか?ってくらい可愛いかった。



可愛いので写真撮っていたら、起こしてしまった。ちょっと、というかかなり不機嫌そう。ごめんっちゃー。ギャラリーの人の話によると、この可愛い子ちゃんの写真を撮る通行人が後を絶たないということで、今年の9月に通行人の撮った写真をギャラリーに集めて展覧会をするそうです。ちなみに名前はIslaちゃん。この名前でググってみたら、何とIslaちゃんってば、フェイスブックのアカウントまで持ってた。



古本屋さんの看板



古本屋さんの店先



住所プレートもお洒落



ギャラリー内のアパートなのかな。床のタイルと自転車が絵になってた。



そのアパートの螺旋階段。






ギャルリ・ヴィヴィエンヌの端っこに、Livre & Papier という、私的にツボ嵌まりな、とってもヤバイ店を見つけてしまった。一番下に写っている写真の、この膨大な量のファイルに挟まれているのは、地図や建築ドローイング、動物・植物・貝類、鳥類、なんでもござれの、古い印刷物たち。自分の欲しい種類の印刷物を言うと、店員さんがさっとそのファイルを出してきてくれる。それを木で出来たサポートに広げて、心行くまで吟味できるという仕組み。ああもう、ここ、私にとってはアリ地獄のようなお店です。私はここで、古い絵葉書と、鳥と貝とライオンのプリントを買ってしまいました。そしてきっと、この先パリに行くたびに、このアリ地獄を訪ねて行くことでしょう。

Galerive Vivienne
: 4 rue des Petits-Champs~5 rue de la Banque~6 rue Vivienne 75002 Paris

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パリ旅行 (3)カフェの写真いろいろ

2012年07月26日 01時34分25秒 | 旅行:フランス・パリ


カフェにたいていある、手書きのメニュー・ボードを集めてみました。

イギリスのパブにあたるのが、パリではカフェなんだろうな、と思う。パリのカフェ、外にずらりと並んでいる椅子とテーブルの様子や、そこに鈴なりになって思い思いに食べたり飲んだりおしゃべりしたり、という人々の風景というのが、とても絵になるなぁ、と常々思う。なので今回のパリ旅行では、そうした風景を意識して写真に撮ってみました。今回は、その写真と、あとはカフェで飲んだり食べたりしたもの。





ポツンと置かれた、誰かが飲んだあとのエスプレッソ・カップもなんだか詩的



生のレモンをぎゅっとしぼっただけの、シトロン・プレス。一緒に行ったKotomi さんに教えてもらった飲み物。歩き疲れた身体に沁みます。これと一緒に水差しに入った水と砂糖が出てくるので、少しずつ水を継ぎ足しつつ、お砂糖で甘味を調節しながら、延々飲めます。


ある日の朝食。ちょっと遅くホテルを出てカフェに入ったら、そこでは「もう、クロワッサン、無い。プチ・デジュネ、終了。チョコレート・ブリオシュなら一個残ってる。」と言われ、この、ちっこいブリオシュ一個っきりの朝食になったのでした。



典型的な椅子とテーブルの並ぶカフェの風景。同じものが整然と並んでいる様子に心惹かれます。



着いた日の晩御飯。タルタル・ステーキ。肉にマスタードやケイパーが混ぜ込んであって、美味しかったー。



カフェで飲み食いしつつ、ダイアリーを書いたりするのも、お気に入りの時間の過ごし方。



愛嬌のあるギャルソンと、どてーーっと無防備に歩道で寝ていた犬。



マレの人気カフェ、Le Loir dans la Theiere で食べたキーシュ。遅い昼食で、すきっ腹に沁みた。



Le Loir dans la Theire 店内の様子



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パリ旅行 (2) La Mosquee Cafe/Restaurant

2012年07月23日 22時51分34秒 | 旅行:フランス・パリ


パリで偶然見つけた、中近東系カフェ・レストラン、La Mosquee。ここが一体モロッコ料理なのか、トルコ料理なのか、なんかそのあたり、よく分からない。でもすごく居心地の良い場所でした。門をくぐるとすぐに中庭のカフェに通じていて、そこでお茶するもよし、中に入ってお茶するもよし。外も中も、装飾がめっちゃ面白い。


Copyright: astropop@Flickr

実はこのカフェ・レストラン、上の写真のステキなキャビネットのある図書館を見に行って、その帰りに見つけた。本当はキャビネットの写真をバシバシ撮りたかったんだけど、撮影禁止ということで、すっかりヤル気をなくしていた帰りがけに入ったので、かわりにレストランの写真を沢山撮っちゃった。


カフェの中はこんな感じ。一歩入ると、そこはもうイスラム圏って感じで異国情緒が漂います。





これは外の様子。図書館の帰りがけには、外のカフェでお茶して甘味のお菓子を食べました。


タイルがステキ

実はここ、最初に入った時はお茶しただけだったんですが、中の内装があまりにも面白かったので、二日後にこのあたりに来た時に、今度はここでランチすることにしました。




照明がいちいちゴージャス


スズメっこもランチに参加。口のまわり、クスクスまみれ。
お弁当つけて、どこ行くの? 状態。




デザートにチョコレートのアイスクリームを頼んだつもりが、現れたのはこの山盛りのお菓子…。「こ、この菓子類はデフォルトで食べることになっているのか???」と真剣に思いましたが、単に英語が通じていなかっただけでした。つたないフランス語で「ぐらーす、しるぶぷれ~」と言い直したら、無事にアイスクリームが来た。昔はパリジャンって、絶対に英語を話してくれなくて苦労したけど、最近のパリは、どこでも英語が通じる、ああ便利な世の中になったー、と思っていたら、例外もあるようです。


モロッコ? トルコ? 料理の後にはミント・ティーで〆め。このおっちゃんのショーマンシップが素晴らしい。そしてミント・ティー、は適度な温度になっており、甘さとミントの爽やかな味が絶妙な配合で、めちゃくちゃおいしいミント・ティーでした。

このカフェ・レストラン、帰りがけに気が付いたんですが、何とHammamもある。ハマムと言ったら、中近東風スパのことではないですか。色々とマッサージのサービスもあるようです。次回パリに行くことがあったら、是非水着を持って行って、ここのスパ、試してみたい。

La Mosquee: 39 rue Geoffroy St-Hilaire, 75005, Paris
Website: http://www.la-mosquee.com

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パリ旅行 (1) Window Shopping

2012年07月20日 20時32分49秒 | 旅行:フランス・パリ



パリから帰って来ました...ていうか、もう先週の金曜日にはロンドンに居たんだけど、魂半分パリに置いてきた感じで、ぼやーーん、としている間に一週間経ってしまったわ。ぼけらー、と毎日過ごしていて、なんだかブログも久しぶり。

今回の旅行では、割りに色々とモノを買い込みました...といっても、カバンとか靴とか服とかではなくて、超趣味に走った紙モノとか割れ物ばっかりだったんだけど...。というわけで、パリ最初の一回は、お店の写真。

一番最初の写真は、私には縁の無い、子供服を売る店なんだけど、どへーっと寝るシロクマがあまりにも可愛くて写真に撮りました。よく考え付くよね、こんな愛らしいディスプレイ。フランス人って、モノの見せ方を良く知っているわぁ。


これは私の、パリでダントツお気に入りの店、デロール。ここでは、ぬいぐるみではなく、本物のシロクマの剥製を売っているんですよーーん。シロクマだけでなく、ライオンとかキリンとか孔雀とかも居る。「こんなん、売っていいのか?」というような、キワキワな剥製群。言ってみれば、自然史博物館に置いてあるものに値札が付いている感じ。鳥の剥製や、貝類や、昆虫標本も充実。これで鉱物標本も扱っていれば、言う事無いんだけどなー。







Laduree が人気に火をつけたマカロン、今やパリ中で大流行りの模様ですね。私はマカロンて甘すぎて美味しいとは思えないんだけど、でも色がきれいなのでパチリ。最近のチョコレートって、表面にこうやって模様をプリントしてあるのが流行りのようで、こういうスタイルのチョコ、ロンドンでもよく見かけます。





古本を扱うステキな本屋さん。最近、装飾文字に凝っているせいか、今回の旅行では本屋さんとか紙もののお店が妙に目に付きました。





パリのよろず屋。パリはよろず屋ですら、カラフルでおしゃれよねー。そして、こうやって籐のカゴが並んでいる光景にもチョー弱い私。ていうか、箱とか引き出しとか籐のバスケットとかの入れ物、大好きなんです。持って帰れるんだったら、買ってしまうところだった。でも嵩張るのであきらめた。持って帰っても、既に仕舞っておくスペース、無いし。





パリ老舗の画材屋、Sennelier。この画材屋さんは、行きたいと思っていたけどすっかり忘れていて場所を調べないでいたところ、歩いていて偶然見つけました。ラッキ。ハーフ・パンの固形絵の具を見せてもらっていて、Aureolin という黄色が欲しいなぁ、と思って値段を見たら、やっぱり高い。思わず「オウレオーリン、たっかいなぁ...」とボソッとつぶやいたところ、私の相手をしていた店員のお兄ちゃんが「ぷす」っと吹き出していた。何と、日本語「スコシワカル」のだそうだ。セネリエは日本画の顔料も商品としてかなり充実していました。多分、仕入先が日本だから、店員も必要に駆られて日本語勉強してるんだろうな、とは私の推理。それにしてもうっかり日本語、しゃべれない。



もう閉店時間を過ぎていて、お店の中は見られなかったので、外からパチリ。しかしもし開いている時間に入っていたら、このガラスの入れ物の中からどれか、買ってしまっていたかも知れない。アブナイ、アブナイ。


同じお店の他の商品。陶器で出来たひよっこ達。偶然のガラスの映り込みが、何となく幻想的でちょっと気に入っている。

パリの写真、一杯あるので、まだまだ続きます。

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