
博物館を入ってすぐの部屋。いきなり大興奮
今回のパリ旅行では、今まで行ったことのない、実は存在を知りもしなかった、カルナバレ博物館に行きました。この博物館情報を教えてくれたのは、一緒に行ったkotomiさん。

ライオンが可愛いステンドグラス
外からの見かけがそんなに大きそうでは無いから、さらりと見て回れる気楽なサイズの博物館だろうと高をくくっていました。この、入ってすぐの部屋と、あと3部屋くらいかなーー、なんて。ところがどっこい、行けども行けども展示室は尽きず、まるで迷宮のような博物館。ギリシャ神話でラビリンスにミノタウロスを退治しに行ったテセウスのように、糸を垂らしながら見ていかないと、もと来た出口に戻ってこれないんじゃ?! というような錯覚に陥ります。
それで、最初の方でテンション高くなりすぎて、最後の方では集中力を失い、あんまりしっかり見られず、写真を撮る気力も失ってしまった。というわけで、この博物館に行く際は、ペース配分と水を忘れずに、というのは次回への教訓。

昔の眼鏡屋の看板。強烈な眼ヂカラ

これは何屋の看板なんでしょう? 猫の宅配便? 何でもいいけど、カワイイ。

廊下に何気なく置かれていた大きな蜀台のディテール。装飾的な彫りが美しい。

博物館の中庭。

この博物館の中で、大興奮だったのがこの、アルフォンス・ミュシャのデザインによる、フーケ宝飾店をそのまま移築した部分。アール・ヌーボーの柔らかな曲線と、彩り豊かなステンド・グラスが店内を満たしています。この世にこんな美しいものが存在することに感動。欲を言うなら、もっともっと、ジュエリーそのものの展示物があればいいのにー。


一個だけあったジュエリー。こういうデザインの物が、店内に溢れていたのかと思うと…そこで買い物してみたかった、いや、ウインドウ・ショッピングだけでもしてみたかったわー。

天井部分の装飾も、手抜かり無しの全力投球。


孔雀のスカルプチャーが、ゴージャス感を盛り上げます。

床はモザイク・タイルでびっしり。

カラ・リリーのような形の照明

孔雀の横のステンドグラスのディテール。隅々まで一切手抜き無しの装飾にため息。
カルナバレ博物館は、この他にも見所満載だけれど、このフーケ宝飾店だけでも、行って良かった大満足、という感じです。
Musee Carnavalet:
Hotel Carnavalet
23 rue de Sevigne
75003 Paris
Tel : 01 44 59 58 58
Fax : 01 44 59 58 11