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いちばんだいじ

日々の暮らしの中で、人生で。一番大事なこと、大事なモノを見つけるために

初めての夜。初めての朝。

2006-06-07 23:33:33 | My Sweet Alligator
貸し切りの露天風呂を後にして。
部屋に帰った私たち。

バストイレ付きのツインの部屋。
でも、もちろん、ひとつのベッドに一緒に寝る

お互い浴衣を着ている。
私は、その下に白いブラ&ショーツ&オールインワンのベビードール。

彼は後で言っていた。
「ガード固くしてるから、『やっぱりダメ!』とか
言われるのかと思ったよ」

そんなつもりはなかった
むしろ、浴衣を脱いでもムードがあるランジェリーを、と
あえてこの日のために買いそろえたものだった。
まーったく。
女心をわかっちゃいないんだから

しばらくテレビを見ていた。
彼が消した。
照明も落としてある。
窓からの月明かりでお互いの姿がわかる。

今までずっとKISS以上のことを求めてこなかったのは、
彼が気をつかっているのか、はたまた私に魅力がないのか
いろいろ考えたりしてきた。

でも。
今日は違う。
彼も男なんだ。
そして、女として私を求めている。

覚悟を決めてきたのに。
経験ないワケでもないのに。
かなり緊張している私。

好きで好きで、相手にどう見られるかが気になって、
「嫌われないかな」「はしたなくないかな」
そんなことを考えてばかりいると
カラダは素直に反応しない。
生まれて初めて知ったその事実。

ココロではひとつになりたいと思っているのに、
カラダは彼を拒絶する。
何度か試してくれたけれど、
彼は無理強いはしなかった。

結局ひとつになれないまま、
その夜は眠ることになった。
私は、とても悲しかった。
大好きな彼を満足させることもできない自分が
情けなくなってしまった

運転の疲れもあって、ぐっすり眠る彼。
朝まで一緒に眠るチャンスなんて、この先もそうはないだろう。
でも、眠ってしまうと彼を見ることができない。
せっかく二人でいるのに。
結局、朝まで眠らず、ずっと寝顔をみていた。

そして、朝。
「寝なかったの?」
目覚めて、驚く彼。
そして、また抱きしめられて…

やっとひとつになることができた。
たぶん、私の一生で最高の瞬間。
大好きな人が自分の中に入ってくるということが
こんなに幸せだと思えたことはなかった。