杉山愛ベスト8へ

 ヒデキ対カズオの直接対決!! って……。

 野球は一人でやるもんじゃないんだから、ヤンキースとメッツの試合でしょ。複数見たテレビのスポーツニュースは、すべてこの表現を用いていました。この国のスポーツ報道の浅はかさが知れる出来事、ガックシです。

 杉山愛が初めてウィンブルドンでベスト8進出を決めましたね。欧米の選手に比べパワーに勝るわけではない彼女がグラスコートで勝ち残っていることから、今シーズンの調子の良さをうかがうことができます。

 今日の試合のデータ今日の試合のデータを見ると、ウィナー、アンフォースドエラーともに杉山の方が多くなっています。テレビ中継で伊達公子さんが解説していましたが、これはいかに杉山が相手のギリギリを攻めているかという証。きわどい所を狙うからこそ、エラーも増えるというものです。

 そして今日の杉山が素晴らしかったのは、このギリギリの所を攻めたボールが返された後の対応ではなかったでしょうか?
 渾身の力をこめ、針の穴を通して相手コートに届けたボール。打った瞬間に手応えもあることでしょう。それを必死の粘りで返されても、彼女は慌てることなく、タナスガンのステップで重心を見極め、相手コートに打ち返していました。

 人間、ともすると会心のショット、会心の仕事の後には気が抜けてしまいがちなもの。「まさか返してくるなんて!」とミスが起きても不思議はありません。しかし、今、調子に乗っている杉山愛にはそんなことはありません。コートの上では一時も集中をきらさず、テニスに打ち込んでいる様子がテレビモニターからも伝わってきます。

 ぜひ、このまま勢いにのって一つでも多く勝ち進んでもらい、そして気の早い話ですが、フェド杯をキャンセルしてまで望むオリンピックでも良い試合を見せてもらいたいものです。そして、彼女の活躍が日本でのテニス人気向上につながれば、言うことありません。
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