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少し辛い大人の世界。

理想。

2006年05月17日 | 独り言。

今日は珍しく早起きできたので
朝から撮り溜めしてた番組を見てた。

そしたら、新宿二丁目のドキュメント的な番組が入ってて

面白そうだから見た。


それは、同性愛や性同一性障害の人の生活の一片を
垣間見るような内容だった。

朝からそれを見て、
今日は一日中
それについて考えてみた。


自分の恋愛対象としては
男性(特に筋肉)が好きなので
やっぱり女同士で×××(←表現が古い)は考えられないんだけど

番組の中での彼、彼女らは
とても活き活きと暮らしていた。

そういう世界があることも
そういう人たちがいることも
勿論知っていたし
世間からの目がどのようなものかも知ってる。

とは言っても、当人ではないので
それがどれくらいの程度のものなのか
どの様に感じるかは全く見当もつかない。

もしかしたら相当なものかも知れないし
本人自身に葛藤があった時期も
少なからずあったかも知れない。

それでも、みんな活き活きとしていた。


実は今、ゼミで「ユートピア」について学んでいるところ。

ユートピアってのは
【理想郷】ひいては【理想社会】ってことなんだけど
今時、ユートピアなんてものは机上の空論でしかない、と私は思っている。
そして、その絵空事を覗いてみるのが大好きだ。
自分の専攻として学ぼうとは思わないけど。


それと何が関係あるのかと言うと
新宿二丁目で生きる人々にとって、
きっとそこは理想社会なんだろうなぁ…ということ。

彼らが活き活きしてたのは、
そういう場所があるからなんだろうなぁ。と思う。

彼らからして見れば、二丁目以外の場所って
隠す隠さないは別にして
周囲の目を気にしていなきゃならないだろうから
それはとてもストレスになるだろう。

しかし
現代人にとって、世間体や周囲の目なんてゴミのようなものが
一番の悩みの種といっても過言ではないと思う。
ゴミのような種でも
社会に適応して生きていく為には気にしなきゃならない。

そんな見えないストレスで
みんな少なからず胃をやられている。気付かないうちに。

ユートピアの視点に戻してみれば
ユートピアが実現できないとする自分的解釈のひとつとして
「他人への興味と嫌悪」があると思う。政治的な意見ではないが。
所謂、「周囲の目」。

これがあるからこそ、理想的な社会は
作ろうとしても【繋がりの無い人間関係】によって容易く打ち壊される。

そんなゴミのようなものに
縛られず、捕らわれない場所があるからこそ
彼らは活き活きと、胸を張って生活しているんだと思う。

どうして
これについて一日考えていたのか。
正直、羨ましかった。

一瞬 自分が同性愛の傾向にあるのかと思ったけど
そういう場所があることが羨ましかった。
誰の目も気にせず、自分の意思が貫ける街。

そんな魅力があるから
ノーマルなOLとかでも足しげく二丁目に通うんだろうな。




と、ここまで書いてきといて
二丁目を美化しすぎなんじゃないかと思われるだろう。
だって実状を知らんし。
絵空事が好きなんだからしょうがない。目を瞑って下さい。
でもそれじゃ画面が見えません。

全体がそんな社会になったら
どうなるだろうね?

それを考えるのも面白いけど
長くなるから止めとこう。