エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

“オプジーボ” の 怪

2020-10-22 08:19:42 | “現代医学の功罪” 関連
薬害エイズ事件」を、覚えているでしょうか? 血友病患者に非加熱製剤を使用し、治療を受けた 4割にあたる1800人が HIVに感染し、うち 600人がエイズ(免疫不全症候群)で死亡した事件です。 当時 ミドリ十字(現・田辺三菱製薬)が、血清をアメリカから輸入し精製した製剤の中に、HIVに感染した売血者のウイルスが紛れていたのです。 この事件は 製薬会社の過失責任を、被害者の賠償だけで犯罪に問われる事はありませんでした。 そこには、“国” と “日本医師会” の根深い関係が介在します。 国(厚労省)には、医学を熟知した人材はいません。 国民皆保険を謳いながら、国政の場で医学を語るのは、医療界から派遣された “医系技官” です。 どうして、内輪のトラブル(不祥事)を厳しく糾弾できるのでしょうか? 大手の製薬会社は、薬害で何百人死のうと潰しません! 事実、ミドリ十字は 潰れるどころか、会社の規模を拡大しながら、益々“商売繁盛”しています。

日本における最大の薬害は、“抗ガン剤” です。 年間 40万人のガン死亡者を出しながら、50年も “抗ガン剤” を 最高・最善のクスリと 言い続ける医療界の体質に問題があります。 何十年も ガンを抑止できないにも関わらず、ガン医療・医薬 が栄え “肥え太る” のですから、不思議です。 抗ガン剤の定義は、「ガンの治験において 20%以上の “改善効果” が認められると、国が医薬として認定する」ものです。 これは 厚労省による薬事審議会が、“抗ガン剤” を認可する条件です。 従って 国がお墨付きを与えると、医薬として医療に使えると共に 薬害事故の場合 国家が監督責任を受け入れ、被害者補償を税金で担うシステムになっているのです。 矛盾しています。 国が認めた “抗ガン剤” の効果が 仮に 20%であれば、現在の死亡者数 40万人は 有り得ません!

抗ガン剤の代表は、“インターフェロン(殺細胞性抗悪性腫瘍薬)” です。 日本の学者が発見した 遺伝子組み換えによる 人工インターフェロン は、日本の医療界にとって便利な “ガン治療薬” です。 薬害が発生しても、責任転嫁が 身近な “学者” であり “国” であり、投薬を受諾した “患者” なのです。 治療の結果 死んだとしても、誰一人文句も言わず裁判にもなりません。 果たして、インターフェロンの投与で、何万人救われたのでしょうか? 仮に 効果があれば、右肩上がりで “ガン死亡者” が増え続ける事はありません! “ガン” によって死ぬのか、“抗ガン剤” によって死ぬのか、深く検証する必要があります。

抗ガン剤は、“マングース に似ています。 奄美大島で、“ハブ” に噛まれる事故が多い事から、輸入した“マングース” を島に放ち “ハブ” を駆除しようとした所、“マングース” は “ハブ” を襲うより簡単な小動物を襲い、天然記念物の “奄美クロウサギ” を絶滅の危機に追い込んだのです。 抗ガン剤は、ハブ&マングース の関係と同じです。 ガン細胞だけを殺したいと “抗ガン剤” を使うと、ガン細胞だけでなく、周辺の健全な細胞まで殺すのが、抗ガン剤の恐ろしい実態です。 “命が救われるか”・ “命を失うか” 治療薬の選択が、丁か半かの博打では医療と言えません!

そんな中、出現したのが “オプジーボ” です。 これからのガン医療にとって、夢の新薬と期待されています。 それも、日本(本庶 佑・小野薬品)が研究開発した “免疫チェックポイント阻害剤” ですから、医療側には都合が良い治療薬です。 臨床試験もそこそこに、ガン治療に使い始めました。 しかし 適応できるのは、肺ガンの中で 30%ほどの “小細胞ガン” に限定される様です。 もしも、万能ガン治療薬と勘違いすると危険です。 オプジーボは、インターフェロンと同じ被害者を生みます。 免疫増強剤(点滴)と耳障りの良い薬効を謳っていますが、インターフェロンと同じ “遺伝子組み換え薬品” です。 オプジーボの副作用は、抗ガン剤と変わりありません。 最大の問題は、オプジーボの薬価です。 体重60キロのガン患者が、1年間 使い続けると 3600万円掛かります。 製薬会社の努力?で、半額の 1800万円 に値引きするそうですが、元々の薬価が高すぎます!

◎ 何とも高価な「オプシーボ」

 
ある人が、ボヤいていました。「100歳の患者を、101歳に延命する為に、オプジーボを使う必要があるのか? 確かに人命は尊い。 しかし、子や孫に債務を肩代わりする高額なクスリは、経済的・倫理的に問題が多過ぎます。 平均寿命を超えた老人に対し、“至れり尽くせり” の医療を施すのは 自由です。 しかし “国民皆保険” で、全てのガン患者に提供できるクスリではないのです。 “オプジーボ” を希望する患者(老人)は、是非とも実費(自己資金)でお願いしたいものです! 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Drマサ)
2020-10-22 10:25:28
こんにちは。以前少しやりとりしたかと思います。
それにしても抗がん剤にオプシーボとあまりにも脆弱な効果の可能性を認めて行くのでしょう。それに従う日本人の事大主義。これでは陰謀論だと言いたくもなります。結局製薬会社を含めた医療資本が太るだけです。こちらのメタボの方を治療したほうがいいのではないかと思っています。
思わずコメントしてしまいました。ご容赦ください。
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筆者 (エゾ中村)
2020-10-22 14:39:49
お久しぶりです。

今日の北海道は、とても暖かいですョ! きっと今年も、暖冬になると思います。 

新型コロナウイルスの蔓延で、医療批判は控えていました。 これからは、医療・医薬の問題点を書き続けて行きたいと考えています。

今後ともよろしくお願いいたします。
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Unknown (Happy-Linda-Linda)
2020-10-22 21:19:11
こんばんは。

>抗ガン剤は、“マングース” に似ています。 

なるほど~
一言でズバリ分かり易い!
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