エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

エキノコックス

2021-05-24 08:05:29 | 旅行・地域

エキノコックス」は、‟キタキツネ” が齎す ‟感染症” です。 野ネズミ を捕食する事で、ウイルスが ‟キタキツネ” に伝播し 体内で増殖した病原菌ウイルスが、排便 や 尿 が 河川(主に澤水)を汚染し、動物(人間を含む)に病気を拡散すると言われています。
‟新型コロナ” は、コウモリ由来のウイルス感染症ですから「エキノコックス」と、類似点があると思います。 果たして、‟キタキツネ” に代わる 媒体(動物)は、コウモリの死肉を食べた ‟野良犬” か?(食用犬 ⇒ 武漢市場へ) 
致死率が高い感染症:‟エボラ出血熱” は、‟コウモリ” ⇒ ‟死肉を食べたブタ” ではないかと推測されていますが 確証はありません。 やはり ‟食物連鎖” の結末は、環境破壊のツケとして 突如 ‟姿”(感染症) を現すと思います!  

◎ 可愛い “キタキツネ” の子供

北海道は ほぼ全域が、狂暴な ヒグマ の生息地です。 しかし、日常生活でヒグマを警戒する必要はありません。 川釣り や 山菜取り で深い山(危険地帯)に侵入しない限り、ヒグマに遭遇する確率は極めて低い。 好奇心で見たいと言うのであれば、登別 や 昭和新山 の「クマ牧場」で観察する事をお勧めします。(安全で 目の保養になります)

もう一つ、北海道全域に危険な ‟風土病” が存在します。 それは「エキノコックス」と呼ばれる ‟感染症” です。 野ネズミに宿る多包条虫を、‟キタキツネ” が捕食する事で 二次感染 が起き、糞 や 尿 から変異したウイルスが拡散すると考えられています。 「多包性エキノコックス症」は、発見されたのが1936年で、未だに謎の多い感染症です。 正確な発症メカニズムは、現在 解明されていません。 人間が「エキノコックス」に感染すると、肝臓の機能不全を起こす病気ですが、感染から発症まで 10~20年と長く 原因究明 や 治療 が難しいのです。 
北海道の「エキノコックス」感染者は、年間 20人ほどで 死亡に至るケースは極稀です。 それゆえ、警戒心は薄いと思います。「沢水は飲むな」「山菜は過熱して食べよ」そんな注意勧告では、防ぎ様がありません。 伝染病・感染症 は、ウイルスの “伝播ルート” が 特定できない難しさがあります!

「エキノコックス」の感染率が高いのは、人間より ペット・家畜・野生動物 です。 30年ほど前、今人気の 旭山動物園(旭川市)で「エキノコックス」が流行し、ローランドゴリラ や ワオキツネザル が大量死し、営業休止に陥った事がありました。 ペット や 家畜 の場合、伝染速度が人間に比べ早く、瞬く間に重症化すると言われています。 仮に家畜に感染すれば、たちまち ‟鳥インフルエンザ”・“豚インフルエンザ” の様に、大規模な伝染拡大に繋がります。 

驚きました!」 数年前 宮城県の蔵王に、観光目的で「キツネ牧場」が出来た事を知りました。 約 250匹の ‟キツネ” を 飼育しているとの事です。  その大半が “キタキツネ” で、北海道で蔓延する「エキノコックス」が、将来 宮城県で拡散するのが心配です。「キツネ牧場」が、100年・200年と営業できる保証はありません。 一時のブームが去り観光客が減ると、牧場は閉鎖されます。 そうなると、‟キタキツネ” は 野に放たれるのでしょうか? 「エキノコックス」の被害が 心配です。 ‟キタキツネ” は、北海道だけで留めて欲しいと願っています!

‟キタキツネ” は、北海道から宮城県に運ばれたとしても、‟外来野生動物” に当たりません。 しかし、日本各地で農産物被害を齎す様々な外来種(アライグマ・ワニガメ・ヌートリアなど)は、全て人間が運んだ “罪のない動物達” です。 ペット・興味本位・営利目的で、野生動物をコントロールできると考えるのは、伝染病を増長する ‟元凶” でしかありません! 

◎ 2年前、我が町で檻に掛かった “キタキツネ”。 「エキノコックス」がなければ、ペットのイヌと変わりません。

自然を破壊したり 野生動物をコントロールするのは、人間の “エゴ” です。 その代償なり反動は、必ず津波の様に襲い掛かって来ます。 一人一人が、“自然に生かされている” という認識を持たない限り、“病魔”(感染症)・“災難” は 永遠に付き纏うと思います!

最新の画像もっと見る