エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

邦画選『 その人は昔 』

2021-08-16 08:17:30 | 芸能・アイドル

映画 『 その人は昔 』を、覚えている方は少ないと思います。 上映は 1967年ですから、半世紀前の映画です。 実は、私も忘れていました。 偶々 YouTubeで「舟木 一夫」の楽曲を検索すると、映画「その人は昔」が予告欄で紹介されていました。 意外にも 抽入歌は10曲ほどあり、順番に楽曲とサンプル動画を閲覧している内に、当時の記憶が蘇って来たのです。 「その人は昔」 それは、異色の邦画でした。

歌手「舟木 一夫」が デビューして間もなく、初の主演と話題になった映画でした。 ヒット曲 高校 3年生 を映画化したストーリーと思っていましたが、内容は全く違うものでした。 青春恋愛物語 ではなく、むしろ 社会問題 がテーマの様でした。 また、主演が「舟木 一夫」にも関わらず、共演の「内藤 洋子」が目立った 悲劇 でもあり ロマンチック な、素晴らしい映画でした。

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映画 『 その人は昔 』 1967年公開

* 監督 松山 善三 

* 主演 舟木 一夫 (歌手・22歳)

* 共演 内藤 洋子 (女優・16歳)

(ストーリーは、私の記憶です。 間違いや勘違いは、多々あると思います)

北海道・日高地方で、漁師の家に生まれた「舟木」と 競走馬を飼育する家に生まれた「内藤」が、東京に夢を求め 駆け落ち(逃避行)同然の旅立ちが始まりでした。 「舟木」は 印刷会社に・「内藤」は 喫茶店に、住み込みの仕事は簡単に見つかりました。 若い二人は 休みの日に合い、将来の夢を語っていました。 しかし 東京と言う魔性は、純粋な「内藤」の心を襲って来ました。 妻子ある男に騙され、身も心も傷付いてしまったのです。 それを知った「舟木」は、一緒に故郷に帰り再出発しようと説得しようとしました。 その話し合いをする日「舟木」は、印刷機に手を挟まれ怪我をし、待ち合わせの場所に行く事が出来なくなりました。 何時間も待った「内藤」は、「舟木」に愛想を尽かされたと勘違いし、悲しみの余り東京湾で入水自殺してしまいました。・・・ 「内藤」の死を知った「舟木」は、お骨を抱いて一人北海道に帰る決断をしました。 故郷に着く寸前「舟木」は 幻 を見たのです。 昔「内藤」が世話をしていた 白馬 に乗り、列車を追って「舟木」に微笑む、天使の様な彼女の 幻 でした。 そこで「内藤」が歌う「白馬のルンナ」が流れます。

♪  ルンナ・月の浜辺のルンナ・・・ ルンナ・星を見つめてルンナ・・・ ルンナ・お伽話をしましょう・・  

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映画のストーリーは、至って単純でした。 しかし、挿入曲が良かった。 「舟木 一夫」は 勿論「内藤 洋子」の爽やかな歌声が、映画のイメージを盛り上げたと思います。 特に 終盤の「白馬のルンナ」は、素晴らしく 胸を打ちました。  中学生時代の私には、天使の歌声 に聞こた美しい楽曲でした。

Photo_3

どうしてなのでしょうか? その後、「舟木 一夫」の活躍は度々目撃しても「内藤 洋子」の噂は聞こえません! 確か、現在 70歳の筈です。 そう言えば、女優の「喜多嶋 舞」が「内藤 洋子」の娘と聞いた事があります。(多少、面影がある?)  

私は 子供の頃から、数多く映画を観て来ました。 ただし「エディ・マーフィー」主演・監督の「星の王子様・ニューヨークに行く」(1988年上映)を最後に、映画館に行く事を止めました。 「余りにもくだらない」「観る価値が無い」と、呆れたからです。 正直 ハリウッド映画が、嫌になりました。 昨今の 特撮 や コンピューター・グラフィック、確かに迫力は有ります。 しかし、私は称賛できません。 本当は「映画好き なのですが」


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1 コメント

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こんにちは。 (からく)
2020-01-14 17:34:38
初めてコメントさせていただきます。

『 その人は昔 』、監督松山善三さんですか。
確か『名もなく貧しく美しく』の脚本・監督ですね。
私は昭和30年・40年代の日本映画が結構好きだった時期があり、黒沢明は勿論のこと、小林正樹だとか山本薩男とか浦山桐郎の作品は良かったなぁ、という記憶があります。

『 その人は昔 』は1970年代初め?頃に松山善三原作で漫画になったのではないかと思います。作画はながやす巧。「愛と誠」の作画担当の人です。

私は昭和30年代生まれなので、昭和30・40年代の日本映画は殆どが後追いですが、とても魅力的だと思いました。

最近はほとんど映画は観ないです。
でも、日活の和泉雅子主演の「不良少女」はレンタルでもいいので観てみたいなとは思っています。

長々と勝手にお喋り、失礼いたしました。
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